2017_09
23
(Sat)23:22

20日、一泊目の夕餉。

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お酒は、宿おすすめの、季節の清酒、ハクレイ酒造・紅葉姫。

塗りのトレーには、食前酒の紅芋酢。

このトレーも時々でてきたことがあったけど、ほとんどは紙のがおおかった。

 

メニュー。

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あれ? と。

調理長さんの名前が・・・。

そう、なんでも、今年の6月に以前の調理長さんは退職されて、新しい調理長に。

京都で修行をした方ということ。

前の料理長は、アドバイスなどをしていると。

メニューの一品一品の書き方も、詳細。

さて、どんな料理が出てくるか・・・。

 

一 先八寸

羽二重胡麻豆腐・水菜他

占地菊花浸し・卯うさぎ

銀杏串さし・名月南瓜

 

と、メニューには。

でてきたのは・・・

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たしかに、以前の調理長さんの盛り方とはまったく違っている。

 

占地菊花浸し 

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まるで上生のよう。

かぼすの皮の器で菊花をかたどってある。

いくら、松の実、菊の花びらなどが添えてある。

なかにはしめじ、水菜。

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水菜など薄味で、いくらの塩味で食べる感じ。

 

名月南瓜とうさぎ

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名月は南瓜のふわふわムース。

うさぎは百合根を、上生のこなしのように。しっとり、ねっとり。

どちらも、南瓜、百合根の風味がしっかりで、ほんのり甘い。

 

銀杏串さし

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銀杏の風味がとてもよく、塩味がふっと一瞬ただよい、消えていく。

 

羽二重胡麻豆腐

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これも、菊花仕立てにしたかぼすの皮の器に。

えぐみなどのまったくない、あっさりとした胡麻の風味。

 

どの品をとっても、とても丁寧に下ごしらえがしてあり、見た目も可愛く、風味は繊細でおだやか、素材の風味がしっかりいかされている。

 

これまでの調理長は、海辺の宿らしく、魚介類の風味をしっかり、かつ、パンチのきいたものだった。

それ風味とは、対照的。

一言で「おいしい」といっても、前料理長とは質のちがう美味しさ。

イメージがからっと変わってしまった感じ。

 

一 椀盛  

  土瓶蒸し 鱧・松茸・三つ葉・他

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やはり、鱧の骨切りひとつとっても、とても繊細。

出汁の風味はおだやか。

一つ一つの素材の風味が、しっかり。

というか、出汁によってそれぞれの素材の風味が際立っている感じ。

際立ちながら調和している。

 

ただ、この土瓶蒸しの出汁をのみながら、前の料理長の出汁の風味も蘇ってきた。

対照的な風味。

渾然一体となった調和。

 

まったく質のちがう美味しさ。

前料理長は、王道、オーソドックス。

 

一 向付

  秋いか・あこう・鮪中トロ・ほか

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ポン酢(右)と醤油で。

醤油の味も、前料理長とは違っている。

やはり、おだやか。

前料理長は、とがった、とでもいうか、濃いめのカチッと来る、いかにも魚介類の風味を引き立てる、パンチのこくのある醤油だった。

ポン酢の方も、まろやか。

 

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まんなか、ピンクの角が鮪の中とろ。

その手前、半透明のペ欄としたのが、新料理長の繊細さを象徴するような、あこうの皮の湯引き、と、

その右、半楕円のようなものは、あこうの肝。

あこうの鱗は皮に埋まっているらしく、とても手間暇をかけた、丁寧な下ごしらえぶりがうかがえる。

ぷりぷりとして、珍味だった。

肝は苦みもなく、やはりほんのり甘く、珍味。

 

添えてあるものもかわった。

かぼすの上、茶色の賽の目は、バクダイを寒天でよせたもの。

バクダイとは伯樹という木の実で、水で戻して、なかのゼリー状の果肉を食べるもので、なんでも莫大にふくらむので、そんな名前がついているとのこと。

初めて食べた。

ほんのり、ナッツのような甘み。

また、そのばくだいのむこう。

黄色の賽の目は、菊の花びらを寒天でよせたもの。

 

薬味のネギも、スプラウトに。

 

盛りつけも、さりげないが、おしゃれ。

あこうは薄造り、ポン酢で。

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あこうはほんのりと上品なあまみ。

 

ここで、おしながきにない一品が。

 

一 ぐじ木の芽焼

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総織部の器に、たっぷりと木の芽をかけた甘鯛。

つけあわせは、花蓮根。酢れんこんに明太をつめてある。

 

甘鯛は、丸めて焼いてある。オーソドックスに、たぶん、一夜干しくらいの感じ。

その甘鯛に、細かく刻んだたっぷりの木の芽。

ふわふわの白身の甘鯛の風味に、細かくきざんだ木の芽のナッツのような風味が芳ばしい。

甘鯛の外側は、ややかりっとして、こうばしい。

甘鯛の焼き物といえば若狭焼きだが、その若狭焼きに木の芽の芳ばしさが加わった感じ。

しかも、丸めてあるので、身はとてもふわふわなところと、ひょうめんのややかりっとしたところと。

甘鯛の美味しさが堪能できた。

しかも、木の芽とのマリアージュで、若狭焼きでは味わえない甘鯛も。

こういう甘鯛もいいなぁ、と。

 

花蓮根も、酸っぱさ、辛みも、とても穏やか。

 

一 焚合

  地魚煮付

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菊の蓋物。

菊がテーマのひとつ、かな?

 

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地魚、とあるが、赤穂の頭。

付け合わせは、ごぼうチップス、茄子、小芋、南瓜、小松菜。

 

野菜の付け合わせの品数がとても多い。

しかも、ひとつひとつが丁寧な下ごしらえで、それぞれの野菜の風味がしっかり、品よく活かされていた。

付け合わせ、というより、これらの野菜の一品一品がメインといっても言いすぎではないくらい。

以前の料理長は魚介類に力点が置かれていて、ぼくからするとかなり野菜不足だった。

ごぼうチップスの芳ばしさとうすあじの煮付けのあこう、不思議なマリアージュ。

でも、こういうのも面白いかな。

もちろん、美味しい。

 

地魚、とあるのは、料理長自身が市場へ買い付けにいった魚のことのよう。

以前は仲買から仕入れているものだけだったが、新しい料理長は小魚など自身で市場へ買いにいっているとのこと。

そのあたりも、繊細な品揃えにつながっているのだろう。

以前では、こういう品は味わえなかったと思う。

 

一 合肴

  ぐじ・松茸しゃぶしゃぶ

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ぐじのしゃぶしゃぶ?

生まれて初めて。

たしかに、だされてみれば、ぐじのしゃぶしゃぶがあっても不思議ではないよね、とは思うものの、まったく、思ってもみなかった料理。

ぐじは好きなのだけど、いままで、こんな風にぐじをたべてみよう、などと考えたこともなかった。

 

松茸、まいたけ、菊菜をいれて。

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ぐじをしゃぶしゃぶ、と・・・

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ぐじにピントが合ってなかった・・・^^;

ポン酢で。

 

いままでのぐじとはひとあじちがう感じ。

敢えていうなら、鮟鱇の上身を薄切りにしたような、そんな食感、かな。

ほろほろと口の中でほどけて、ほんのりと上品なぐじのふうみが口の中に広がる。

 

奥さんはとても気に入ったようだ。

二日のうちで、いちばんよかった、と。

 

一 揚物

  松茸太刀魚八幡巻・他

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これも、ぐじのしゃぶしゃぶ同様、えっ? て感じで。

松茸の八幡巻?

太刀魚の八幡巻ならともかく、松茸を八幡巻きにするか? ふつう、しないよなぁ・・・。

八幡巻といっても、たれなどついていない。

松茸を太刀魚でまいて、揚げてある。天麩羅。

しかも、太刀魚がまいてないところ、松茸の傘のところは、松茸の天麩羅。

何とも大胆な。

そして、繊細。

太刀魚で巻くことで、松茸の歯ごたえ、風味がしっかり。

いわゆる八幡巻のようにたれなどつけず、白身の太刀魚というところも、松茸がいきる。と同時に、太刀魚もほくほくとしていきる。天麩羅にすることで、両方いきる。

 

さすがに、ちょっと、この松茸太刀魚八幡巻には、度肝を抜かれた感じ・・・。

新料理長のスタイルを象徴する一品かな。

 

おいしい、美味しくないとは別の、料理の味わい方、とでもいうか。

とても刺激的で、冒険的で、斬新で、知的な。

はっきり言って、味はおぼえてない、・・・なんて、それは冗談だけど、ほんとに、風味以上に、なんというか、知的な刺激を受け、心躍る品々。

 

一 酢物

  地鯖白酢かけ・小芋他

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酢じめした鯖に白酢。

白酢の上に、とんぶり。

紫は菊の花びら。

小松菜。

柿。

 

白酢は、裏ごしした豆腐と酢。なんとなく、マヨネーズとヨーグルトの間のような。はじめマヨネーズかと思ったが、そうではなかった。

柿などは二杯酢で、とくに柿は美味しかった。柿と二杯酢、こういうのもありか、みたいな。

 

鯖は、まろやかな鯖鮨の感じ。

〆の塩梅がよかった。

 

一 ごはん

  栗ご飯

一 留碗

  赤だし

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赤だしの具も変わっていた。

以前は鯛などだったが、アゲと豆腐。

赤だしの風味も、おだやか。

 

栗ご飯の栗の炊き具合もおいしくて、お腹がいっぱだったけど、どうしても食べたくて、栗ばっかりたべてしまった・・・。

 

一 水物

  巨峰ムースとリンゴ甲州煮 ぜんざい

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右、巨峰のムース。左、巨峰。

奥、キウイ。一番奥、リンゴ甲州煮。

 

ムースのは巨峰の風味が濃厚で、生の巨峰以上に巨峰っぽい。

ムースの方が生の巨峰より美味しかった。

 

リンゴの甲州煮とは、リンゴをワインで煮た物。

これも、キウイとの対照がたのしい。

 

ぜんざい

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前料理長はうわずみだけをつかったような、固形の小豆の量も少ないぜんざいだった。

対照的で、固形の小豆の量がとても多い。

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まるで、亀末さんの「大納言」のよう。

炊き小豆といった感じ。

風味は、それでいて、あっさり。

粒が多いので、皮がやわらかい丹波大納言の良さが堪能できる。

 

前料理長の上澄みのようなぜんざいの風味も忘れがたい。

が、新しい料理長のこのぜんざいもとてもいい。

 

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2017_09
22
(Fri)18:35

9/20~22まで、いつもの宿へ。

いつものように、JRの特急舞鶴で京都から西舞鶴、西舞鶴から宮津まではKTR。

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由良川河口。

台風18号の影響でか、水も濁っていて、水量も多い感じ。

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また、今回は、台風18号の影響で土砂崩れがあり、栗田(くんだ)~宮津間が不通。

栗田から宮津までは代替バス。

栗田の駅。初めて降りた。

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宮津に到着したのは、13時半頃。

駅前の、あの富田屋さんで昼食。

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奥さん 刺身定食。

 

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だんなん、鰻蒲焼き定食。

どちらも、1080円。

 

昼食後、いつもの宿へ。

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部屋、一泊目は、海女。

二泊目は、花月。

 

海女は、以前、冬に一度とまったことがある。 

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そのときは一間だったのが、今は、隣の部屋をとりこんでベッドルームになっている。

ただ、ベッドはセミダブルで、ちょっと窮屈。

いつでもごろっとできるのはよかった。

 

花月は、いつもの、庭に面した部屋。

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と、ここまでは、まあ、台風18号のことがあったとはいえ、ここまではいつもどおり。


2016_09
24
(Sat)23:28

このブログで「いつもの宿」、「いつもの宿」と、おなじみの、丹後宮津の某「いつもの宿」。

「いつもの宿」といっても、はじめから「いつもの宿」ではなかったわけで。

 

初めて、この宿を訪れたのは、2000年9月。

それまでは、旅行と言えば、沖縄へシュノーケリングにって感じで。

ただ、1998年の珊瑚礁の白化で、「いつも」いっていた沖縄の海がまとも影響を受けてしまって。

ダイビングとちがって、浅瀬でたのしむシュノーケリング。

なので、白化の影響は致命的だった。

 

それで、さて、どこかいいところはないかな、と。

そもそも、観光地を巡るとかいうのがあんまり好きでもなかったので、宿でゆっくりしようかな、と。

(沖縄のシュノーケリングも、ポイントまでホテルから数分の所だった^^)

では、ゆっくりできる宿、ってなにか、というと、ひとつは、宿の建物自体に鑑賞価値がある、というか、宿自体が楽しめる、こと。

とはいえ、もちろん、建物がいくらよくても、宿としてのサーヴィスや料理などがよくなければ話にならない。

ということで、奥さんが、本を買ってきたのが、この二冊。 

 

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「和風旅館建築の美」と「泊まって採点 満足度90点以上の宿161」。

とちらもたまたまJTBの本やったけど・・・^^;

 

「和風」には、日本全国の77の和風木造建築の旅館が紹介されていて、そのなかでもとくに33の宿は写真入り。

「泊まって」は、JTBが行った宿泊アンケート「27万1110通」の「集計結果が90点以上と評価された161軒の宿」を紹介した本。

(もちろん、どちらも、2000年9月当時の本なので、現在の内容はどうなっているかわかりませんが)。

 

「和風」の方だと、「いつもの宿」のほかにどんな所が載っているかというと、

 

 晴鴨楼(京都) 「いつもの宿」(宮津) あさば(修善寺) 龍言(新潟・六日町) 向瀧(福島・東山) 旅館 花屋(長野・別所) 洋々閣(写真無し)(佐賀・唐津) などなど。

 

 「161」の方は、なんかめんどくさいので省略(笑

 

 ようするに、このそれぞれでいいなと思った宿をマッチングしたわけだけど・・・。

 

 実は、さっき「和風」で挙げた7つの宿は、「和風」のなかでぼくか奥さんがいいなと思った宿。

「泊まって161」では、21軒の宿がいいな、と。

 

そして、なんと、両方で「いいな」が付いた宿が、3軒あった。

 

 あさば

 洋々閣

 

そして、「いつもの宿」。

 

 あさばは静岡。洋々閣は佐賀。とおいよなぁ(笑

(近場が好き^^)

 

 ちなみに、

「和風」の方ではこんなふうに紹介されている。

  丹後宮津に残る上品な京風の宿(本文省略)

「161」の方では、

  メンテナンスとホスピタリティの優秀さが光る(本文省略)

 

写真は、「和風」の方には、玄関の外、玄関内、中庭まわりの紅殻の渡り廊下、一階トイレの中からの手水、蓬莱、江口(今は「海女」のベッドルームになっている)、難波など。

この写真で、とくに玄関が気に入った。

 

(実際、なんど泊まりに行っても、ほんとに、ほっとする玄関。

外見は、ほんと、瀟洒な民家。

宿に泊まりに行っていると言うより、なんとなく、知りあいの家に泊まりに行っているって感じで。)

 

料金も手ごろ。

(関西人なので、高くていいのはあたりまえ、という感覚からすると、一泊4,5万もするならよくてあたりまえ、なので、泊まる気がなくなる^^;)

 

で、「いつもの宿」に泊まりに行ってみることに。

近畿日本ツーリストで申し込む。

部屋も選べて、一泊目 海女(一人1万5600円) 二泊目 翁(一人2万) 三泊目 難波(一人2万)。

 

初めて泊まったとき、今でも印象深く覚えているのが、料理のこと。

宿の建物や庭、接客などは気に入ったのに、一泊目の、料理の味がからい・・・というので、ちょっと、がっかり(奥さんが言うには、泣きそうなくらい、だそうだ)。

奥さんはなんてこと無い、というのだけど。

で、どうしようか奥さんと話した末、チェックインの時のお部屋係さんの「なにかお気づきのことがあったら遠慮無くお気軽に教えてくださいね」という言葉をあてにして、すこし塩を控えめにして欲しい、ということを宿に伝えてみた。

そしたら、翌日から、薄めに。

このことが、かなりうれしかった。

さらに、2日目には野菜を多めにしてほしい、というと、3日目の夜、なんとなく野菜が多めに(とはいえ、どっさりとふやすのはむつかしいわけで・・・)。

これも、うれしかった。

帰宅した二日後に、宿から葉書が来た。

「このたびは誠にありがとうございました。また、貴重なご意見を具体的にいろいろと教示いただき心より御礼申し上げます。云々」。

 

そういうわけで、「いつもの宿」に。

料理の味については、その後はいつもこちらの好みにしてくれているようだし、好物も伝えてあるので、出してくれているみたいだし。

アンケートも毎回、いろいろなことを書いたけど、いやな顔をされたことは一度もない。

 

きりがないので、このくらいで・・・(笑

 

2016_09
23
(Fri)02:01

いつもの宿のおすすめは・・・と言うことで、各部屋、印象などをざっくり。

画像は、宿のHPをみてね^^

 

特別室 蓬莱 

この部屋、実は泊まったことがないです。

HPを見ると、「2人~」となっていますが、以前は最低宿泊人数が3人からでした。

それで、ずっと3人からと思いこんでいたのが、今年、優待葉書をなに気にみていて、「あれ?」と。

(しかも、旅行から帰ってから)

で、HPの方はどうかと今たしかめてみて、「2人~」と確認した次第です。

一度は泊まってみたいと思っている部屋です。

とはいえ、いくら二人からOKとはいえ、二人で泊まるにはちょっと広すぎるかな、とも。

両側に庭があるのも贅沢で良いのですが、同時に両方を見ることができない、という難点も。

泊まったことがないので、すべて、想像の域を超えませんが^^;

 

悠の間 松風

HPの画像を見る限りそんな感じはないのですが、個人的には、なにかちょっと暗い、重い感じのする部屋だったかな、と。

泊まった当時はそんなに気に入ったわけでもなく、あまり印象に残っていないのです。

あくまでもこれは、だんなん個人の感想です。

この部屋がお気に入りという人がいれば、ぜひ、その方に感想を聞いてみてくださいね。

 

悠の間 加茂

松風にくらべると、すっきりとした明るい印象を持ちました。

ただ、当時は、やはり、好みではなかったようで、あまり印象に残っていません。

 

悠の間 井筒

屏風絵にちょっと圧迫があり、重苦しい印象が。

壁がみどり色というところも。

やはり、ちょっと好みではなかったようで。

 

悠の間 花月

一階の、庭に面した部屋です。

たぶん、いちばんたくさん泊まっている部屋です(思い違いがなければ)。

だんなんのいちばんのお気に入りの部屋。

広いのと、副室に茶室があるのと、なによりも、庭があること。

ただ、部屋の造作は他の「悠の間」にくらべるとすこし物足りなさも。

とはいえ、やっぱり、庭。

たいてい連泊するのですが、二泊目以降はこの部屋にしています。

一泊目は、狭めの部屋で、どちらかというと籠もるのにいいような部屋にして、二泊目で庭のある広めのこの部屋、という感じ。

ただ、庭といっても囲まれているので、広々と開けた感じはありません。ほどよく囲まれている感じで。

もし、開けた感じをたのしみたいなら、海側の部屋がおすすめです。

連泊の二泊目だと、朝ご飯が済んでしばらくすると、この部屋に移動できます。

(朝食の時間にもよりますが、10時頃)

で、この部屋でぼーーっと庭を眺めて・・・。

東向きの部屋なので午前中は太陽の動きに従って木蔭が移動していき、また、風が渡っていったり。

ときおり、磯ヒヨドリのさえずりが聞こえてきたり、虫の音が聞こえたり。

と、そうこうしているうちにまた眠くなって寝てしまったり・・・。

と、こんな時間の使い方をしたいなら、この部屋はおすすめです。

午後は建物の蔭になって、落ち着いた庭が鑑賞できます。

副室の茶室でお茶も(今年はしなかったけど)。

茶室は籠もれていい感じ^^

ただ、お茶道具などは一切ありませんので、茶箱くらいは持っていってくださいね。

(頼めば用意してくれるかも知れませんが)

夕食を部屋でとると、ぼんやり、庭の照明で庭のところどころがみえるような、見えないような。

網戸で、風をいれて夕食をとるのも、まあ、なんとなく、ほっこりして。

ただ、配膳室や自室にちかいせいもあって、ときおり、もの音や声などが聞こえることも。

とにかく、庭の部屋を楽しみたい、満喫したいならこの部屋です。

庭が楽しめる、という意味では、コスパもいいかな(コスパなんて、世知辛い、無粋で、けちくさいこといって申し訳ないです・・・)

 

懐の間 難波

すっきりした、明るい、気持ちも軽くなるような部屋。

部屋全体のそんな印象もさることながら、この部屋が気に入っているのは、HPの画像でもおわかりかと思いますが、この風変わりな床の間。

「袋床」とも言うらしいですが、この床を見ていると、飽きなくて・・・^^;

この床に、備前の大甕なんかをつかって、桜をざっくりと生けてみたい、なんて、空想してるとたのしくて。

 

懐の間  

奥さんのお気に入り。

ぼくも結構好きな部屋。

以前は、壁が緑色。

難波も以前は緑色だったが、泊まったことはなくて、翁は泊まったことがある。

今の色だと、明るく、軽やかな印象だが、緑のころも、しっとり落ち着いてよかった。

緑色だと重い感じがする、ということで、今の色に塗りなおしたそうだ。

書院の障子と広縁と客室を仕切る障子がとても美しい。

障子の桟の寸法が、とてもここちよくて。

朝、カーテンを閉めずにおいて、日が差し込んでくると、障子の桟が黒く浮き上がるのが、とても美しい。

こういう美しい寸法の障子って・・・て、ぼーっと眺めていたり・・・。

ただ、真下が風呂なので、風呂が終わるまでは(午後11時かな)、ボイラーの音が気になる人は気になるかも。

レトロな洗面台もお気に入り^^

 

懐の間 羽衣 

ちょっと暗い印象を受けた部屋。

でも、奥庭に面していて、ことに、窓を縦断する松が、おもしろい。

羽衣の松。

で、その松を見ながら・・・

 

 羽衣の松をみながら、ゆる茶

 

部屋の名前、たぶん、能からとってあるのだろうと思うけど、この部屋が「羽衣」なのは、案外、名前をつけた人もおなじことを思ってたりして^^

 

 懐の間 

今年泊まった部屋。

今回の記事にも書いたけど、結構気に入った。

明るい印象。

下が風呂だが、翁ほどボイラーの音などはしなかったような。それよりも、水の音のようなものがして、川辺の部屋のようで楽しかった。

そのほかは、今年の記事をどうぞ。

 

海女

いまでこそ7畳のベッドルームがついているが、以前は6畳の客室だけだった。

ベッドルーム付になってからは泊まっていない。

客室だけだったころは、こぢんまりとした、籠もるのに良い部屋という印象。

小さな部屋ながら、天井など、部屋の造作は凝りに凝っていて、凝縮感がある。それを、面白いと感じるか、息苦しいと感じるか、それとも、なんとも感じないか。

海側ではないので、眺めは・・・。

また、隣がテニスコートなので、テニスをしているとボールの音なども聞こえてきたり。暗くなってもしていることはほとんどないので、気になるほどのことはないです。

 

老松

せまいけど、それ故に落ち着く部屋^^

結構好き。

今年は、実は、一泊目を老松、二泊目を花月にしようと思っていたけど、宿の人に勧められて、砧へ。

一日目、老松の狭めの部屋で籠もった感じを楽しみ、二日目花月で庭を楽しもうと。

 

付け足し

養老

HPには載っていないし、いまでは、「従業員専用」で、客室としては使われてない部屋。

老松より狭い。

が、実は、だんなんの、超がつくお気に入り。

床の造作(蝙蝠のすかし窓など)、天井、などなど、狭いがなにかと凝っている。

かといって、海女ほど重厚感もなく、軽やかで明るい印象。

行くたびに、「養老はとまれませんか?」と冗談交じりに聞いてみるが、やっぱり、笑顔で「申し訳ありません・・」と。

養老、泊まりたいのに・・・。

 

 養老の様子

 

という感じで、ざっくりと。

すこしは手助けになったでしょうか?

といっても、これは、あくまでもぼくの感想です。

人それぞれ、旅の目的も楽しみ方もちがうので、なんどか訪れてみて、自分にあった部屋を見つけるのも、この宿に泊まる楽しみかと^^

 

そのほか、「ブログ内検索」で、過去の記事を見ていただければ、もうすこしくわしくいろいろなことがわかるかも知れません。

なんせ、思い違いもけっこうあったりするかも・・・ですので(笑

今日ブログ、「上生的幻想」のほうも、どうぞ(でも、こっちは、ブログ内検索がないかも)。

  

あ、あと、客室以外にも、宿自体がとても見どころの多い、楽しめるものなので、ぜひ、お宿内散策も、どうぞ^^

とくに、中庭まわり、玄関、など。

うちはもっぱら観光地などにも行かず、ずっと宿にいて、宿内をうろついたりしてるのですが、そういうのを「旅館リゾート」などといって楽しんでいます^^

2016_09
20
(Tue)23:17

9/8の夕餉。

旬の味覚懐石おしながき。

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食前酢 と 先付 と 前菜

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右が、食前酢の 蜂蜜入り紅芋酢。

左奥が、先付 青ばさみ

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ワタリガニの身を、蟹味噌いりの白味噌で。

三つ葉。

ワタリガニの身は、味噌なしでも濃厚な風味。

 

虫籠が、前菜。 

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奥から、

もずく(きゅうりとみょうが添え。すごくほそいもずく)

鯛せんべい

ぎんなん

サーモンの寿司

くりきんとん(真ん中の緑色と黄色の茶巾絞り)

子持ち鮎

里芋(茶巾絞りの前の丸いの)

芋羊羹(もみじの葉)

 

椀盛

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土瓶蒸し。

松茸、鯛、海老、三つ葉。

今年は、鱧が不漁だったようだ。

京都のいつものかまぼこ屋さんで、夏になると「鱧皮」というのをだしているのに、今年は扱ってなかった。理由を聞いてみると、「いい鱧がはいらなくて」とのこと。

いつもなら、この土瓶蒸しにも、鱧が入っているのに・・・。

残念。

鱧がないせいか、松茸が、いつもよりおおきくて多いような感じも。

 

ダシは、いつもより、ちょっと豊満なかんじ。

脂ののった鯛のせい?

 

向付

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造り四種

とりがい

ほたて

かんぱち

たい

 

鳥貝は、8月で終わっているが、のこっている分で。

あまくて、やわらかく、ふかふかで美味しかった。

 

お凌

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栗おこわ

 

おこわと言えば、なんか、かたいっていうイメージがあるけど、これは、ぷりぷり。

塩味も薄めで、とても美味しかった。

 

合肴

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きのこ鍋。

松茸、しめじ、まいたけ、えのき、鶏、水菜。

「匂い松茸、味しめじ」などというが、今年の松茸の味は濃かった。

最後にのこっただし汁が美味しかった。

基本は土瓶蒸しとおなじなのだろうが、きのこの出しが出て、鯛の脂っこさもなく、すっとしたかんじ。

 

ここで、「おしながき」の順番通りなら、焚合 のところを、焼物がでてきた。

しかも、「おしながき」のかますではなく・・・

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甘鯛。

 

サプライズ的な登場^^ 

甘鯛、大好物なので、一気にテンションが上がった(笑

(レモン、国産レモン。やさしい酸味のあとにほのかな甘みも。甘鯛にかけたあと、美味しかったので、水にも搾って)

 

一夜干しをシンプルに焼いただけ。

でも、甘鯛はこれがいちばん美味しい^^

 

しかも、甘鯛を引き立てるために、炊合を後回しにして、お凌、合肴と、目先を変えてくれていた。

 

でも、やはり温暖化の影響の天候不順などのせいか、ややこぶり。

食べた後の写真、撮っておけばよかった。

料理長にも褒められるような食べ方をした^^

残っているのは、骨と一部焼き足りない鱗だけ・・・。

(甘鯛食べるときはいつものことなんやけどね・・・)

 

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ちなみに、こっちは、奥さんの。

 

焚袷

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(左上に置いてあるのは、甘鯛のレモン・・・笑)

ポン酢で(海のものによくあうきりっとした醤油のポン酢) 

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鯛の骨蒸し。

鯛のあら、豆腐、椎茸、小松菜。

これはけっこう、きた・・・。

いきなり、お腹にどーーんと。

かなり脂っこかった。

 

酢物

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「おしながき」には、「鮪のたたき」とあるところを、これも、サプライズで、

いさきの酢物。

きゅうり、みょうが、紅葉おろし、ネギ。

 

酢の物といっても、酸っぱくない。

いさきの身は、まるでチーズというか、豆腐窯というか、ねっとり、うまみもまったり。

聞いてみると、一晩、昆布〆したものだということ。

とても印象的だった。

 

ごはん 丹後こしひかり(ふっくら、ほどよくもっちり。丹後の大地の風味。普段食べている近江産のコシヒカリは、琵琶湖の澄んだ水の風味がする)

留碗 赤だし

 

水物

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桃ゼリー

シャインマスカット

 

ぜんざい(白玉いり)

 

で、ご馳走様、と。

なによりも、甘鯛がよかった。

シンプルな甘鯛を持ってくるために、お凌と合肴で目先を変えておいて・・・。

シンプルな甘鯛をいかに美味しく食べてもらい、印象的にするか、というとりあわせ。

同じように、いさきの酢の物も。

ちょっとくどい骨蒸しのあとで、より美味しく、印象的で、心に残るものに。

料理長さんに拍手^^

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