2011_10
31
(Mon)02:26
 Satomi Fujita by KAMWYA YOSHINAGA
 
 と、こう表示されると、なんのこっちゃ? って、思う人もそこそこ居るかも。
 だいたい、このKAMWYA YOSHINAGAは、良永 なのか、 良長 なのか。
 こんかいの YOSHINAGA は、良長、醒ヶ井のある、烏羽玉の良長
 その良長がプロデュースする、フランスで修行してきたというパティシエの藤田怜美さんとの新しい菓子ブランドがこの、Satomi Fujita by KAMWYA YOSHINAGA
 
 HP → Satomi Fujita by KAMWYA YOSHINAGA
 
 と、そんなブランドであれば、自ずから期待も高まる。
 なんでも、テレビでも紹介されたとか。
 10/22に京都に行ったとき、たまたま大丸で見かけて興味が湧いた。
 そのときは全商品売り切れで、後日、22日に食べてみたかったこれが、やっと購入できた。
 
 和三盆 焼メレンゲ 
 
 和三盆 焼メレンゲ1 なぜか、俵屋吉富の栗羊羹(格付け1級)とのツー・ショット。
 和三盆 焼メレンゲ2
 
 とりあえず、断っておきたいのは、この格付けはだんなんちのお茶のお菓子としてどうか、ということ。
 
 さて、この焼メレンゲ。
 一口目に思ったのは、これは、亀屋良永御池煎餅のような口当たりだな、と。あるいは、麩の焼(奧さんが言うには、末富うすべになどのような)。
 この時点で、ちょっとがっかり。確かに、違うと言えば違うが、でも、ねぇ・・・。新しいというのなら、やっぱり、似たものを連想させるようでは、もうひとつな気がする。
 風味は、甘ったるい。ただ、その甘さが、和三盆の甘さではなく、砂糖の甘さ。「和三盆」とうたっているのだから、もっと、和三盆がきいてても良いのでは、とまたまた、がっかり。
 和三盆と言えば、鍵善菊壽糖のようなお菓子を思い出す。菊壽糖はまったく和三盆の塊、といったお菓子で、風味はもちろん、和三盆のあのたまらないしゅわしゅわとした口溶けを味わえる。が、この焼メレンゲはそういったものも楽しめない。メレンゲのさくさくとした食感はそれなりに悪くないとしても、それは、あくまでも焼メレンゲの食感であり、和三盆のそれではない。焼メレンゲと和三盆をコラボすることで新しい食感が生まれたとか、あるいは、今まで気づかなかった和三盆の新しい一面が浮き彫りにできたとか、そういうものならともかく、これは、そういう点でも期待はずれ。「和三盆」とうたっている割には、まったく、和三盆の良さが感じられない。メレンゲによって和三盆が薄まっているだけの、要するに、洋菓子そのもの。菊壽糖とまではいかなくても、和三盆が味わいたいのなら、たとえば、おなじ亀屋良長焼あづき(以前、ブログに掲載。格付け2級)のほうがいい。
 マカダミアナッツ、抹茶、などどちらもやはり、くどい。
 
 以前書いたが、洋菓子は足し算で、和菓子は引き算。とするなら、もしどちらにもとらわれない新しいお菓子というなら、かけ算か割り算か平方根か、微分か積分か、といった方法でお菓子を作らないといけないだろう。でも、この焼メレンゲはたんに和菓子素材入りの洋菓子。
 そして、この味の構成や大丸に展示してあった作品を見て、和菓子のなんたるかもあまりわかってないのかな、と思えたりもする。
 HPの商品ラインナップを見ても、方法的にはこの焼メレンゲと同じように見える。
 
 というわけで、和三盆 焼メレンゲは、認定外 と決定。
 期待しただけに、結構、きつい 認定外のコメントになってしまったm(_ _)m
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2011_10
27
(Thu)23:15
 塩芳軒で上生を二個買うと・・・
 
 塩芳軒 箱
 
 こんな箱にいれてくれる・・・
 開けると・・・
 
 塩芳軒 箱2
  
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2011_10
26
(Wed)23:26
 久しぶりに、ワイン。
 また、9月終わりくらいから飲んでるので、覚え書き程度に。
 
 CH.Malescass 1986
 これ、「マルカッセ」と読むのと「マレスカス」と読むのがある。
 「マルカッセ」と読めば、フランス風、「マレスカス」と読めば、アメリカ風?
 一応、フランスワインなので、「マルカッセ」と読んで欲しいな~と、ネットのワイン店を見て思ったり。。。
 (アメリカ風は、パーカーの影響?)
 
 ボルドー、オー・メドックは、ラマルク村のワイン。
 86年は、カベルネ・ソーヴィニヨンの良年。
 たしかに、カベルネのワイン。
 しかも、熟成もばっちり。
 こういうの飲むと、「あ~、ボルドーもいいなぁ。カベルネ、いいなぁ」
 
 ただ、このワイン。値段が5000円ちかくした割には、ちょっと物足りない。
 熟成の入った、ただの美味しい、ボルドー・カベルネワイン、っていうだけでは、5000円は高すぎる。
 まあね、フィネス、というか、もっと、イメージに訴えてくるもの、が欲しい。
 ただ、味覚だけでおいしい、というのでは、ね。
 この値段なら、詩的なワインでないと。
 
 というわけで、3200円くらいならリピートしたかった。
 というか、3000円くらいで買ったと思い込んでいて、これはお得なワインだったと思ったのも束の間、値段見て微妙な気分に。
 
 いや、たしかに、美味しいカベルネワインだったんだけどね。
 
 
 Volny 1er cru  1994  Pousse d’Or 
 ヴォルネー プルミエ・クリュ 1994  プス・ドール
 これは、ラヴェルの単語、どれをとっても、そそられる。
 
 ヴォルネーは好きなアペラシオン。ラファルジュが大好き。
 プルミエ・クリュ、と来れば、ただの村名よりはいいだろう、し。
 94年は、まあ、並。ただ、4180円という価格と、熟成も入っているだろう、という点を考えれば、悪くない。
 そして、プス・ドール。まだ、飲んだことがない生産者。のみたいな、と思っていた。
 というのも、セレナ・サトクリフの「ブルゴーニュ・ワイン」で、さんざんほめた後、こんな一文が。
 「私はこのワインの”ザクザク”と噛みくだけるような感じが好きなのだ。」この「ザクザク」と噛みくだけるような感じ、って何だ? って。
 たしかに、ポムロールなんかのワインで、「噛めるようなワイン」ってのはある。ただ、「ザクザク」は、ちょっとすごいかも?
  
 1erクリュの正体は、栓を抜いて判明した。コルクに焼き印してあった。
 ル・ヴィラージュのなかの、クロ・ド・ロディニャック。
 まったく有名でない畑。

「ザクザク」って感じはまったくしなかった。有名畑のじゃないとダメなのかな?
 ラファルジュのような、シルキーなレースのような雰囲気もなかった。
 ヴォルネーという感じでもなかったが、まあまあ、よかった。
 
 
 GUIHELM DE FARGUES 1996
 ギレム・ド・ファルグ 1996
 アペラシオンは、ボルドー。というのも、ソーテルヌでは、辛口ワインは、本来のアペラシオンを名のることができないから。
 ソーテルヌのアペラシオンで生産されているのが、シャトー・ド・ファルグ。
 オーナーはディケムとおなじ、サリュス家で、ディケムの弟分(?)などと言われているシャトー。
 ワインの作り方など、ディケムとおなじと言われている。
 
 以前、ファルグを飲んだが、とても感銘を受けた。
 ディケムを飲んだことがないので比較してどうこうとは言えないけど、特別なワイン、という感じがした。
 高貴で、詩的で、貴族的。
 そんなわけで、期待も大きかったが、一方、やはり、アペラシオン外のワイン。
 ほどほどかも。
 
 まず、一口飲んで感じたのは、あ、貴腐菌のついてないセミヨンってこういう感じなのか、って。
 ぷよん、ぽってり。なるほど、これに貴腐菌がつくとああいった、高貴さが出てくるんだな、と。
 時間がたつにつれて、しまりと酸味が出て来た。
 綺麗なワインだが、ただ、ファルグのような、高貴さや貴族的な美しさは感じられなかった。
 
 とはいえ、あらためて、白ワインも良いな~と思わせてくれた。
 で、ボルドーの白が飲みたくなったかというと、むしろ、ブルゴーニュの白が飲みたくなるのも、何なんだろう?
 
 
 Bourgogne Pinot Noir 2005  D.Bachelet
 ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2005 ドメーヌ・バシュレ
 
 バシュレは、ジュヴレ・シャンベルタンの生産者で、以前、1erを飲んでとても興奮したことがある。
 だんなんのジュヴレのイメージにぴったりきたのだ。
 舞い上がり系のワインだった。
 
 2005年は例外的な年。
 ボージョレ・ヌーボーを飲んで、そのうち、ピノもと思っていた。
 
 さて、この2005。
 開けてびっくり。
 なんなんだ、この色。赤いインク、なんて言うとあまりにもまずそうだが、すみれ色ががった濃厚な色調。ブルゴーニュというより、どっかの南方のワインのよう。
 香りも濃い。スミレ、ジャムのような匂い。
 飲んでみて、またびっくり。
 まったく、ジャムみたいな濃厚な風味。たっぷりと、濃厚、バランスも良い(ややタニック)。
 アペラシオンはブルゴーニュだけど、中身はジュヴレ。
 やっぱり、2005年はすごい。
 ボージョレを飲んだとき「これを飲まないでどうする」と思ったけど、まったくおなじ。
 
 今回ブログに書いてきた3本のワインもぶっ飛ぶなぁ・・・。
 
 それにしても、最近のブルゴーニュ、コスパ結構良い。
 以前は、ヴォルネーにぼられた、なんてハズレを引いたとき言っていたものだった。
 事実、以前のブルゴーニュはハズレが多かった。
 ブルゴーニュより、ボルドーの方が断然お得だった。
 けど、最近、90年代くらいから、温暖化のお陰でか、ブルゴーニュの方がコスパがよくなってきた感じがする。
 まず、ハズレが少ない。
 それに、よい生産者のワインが、手ごろな価格で手に入る。もちろん、特級や一級をというのならそれなりに出さなければいけないけど、村名や広域名でなら、手ごろな価格で手に入るものも少なくない。そして、村名や広域名だからといって、こういった優良生産者は手を抜かない。
 
 それに対して、ボルドーの方はシャトー毎にだいたい価格が決まっていて、高いところは高い。セカンドワイン、など出しているところもあるが、あれは所詮、セカンド。一軍落ちを寄せ集めて、何とかつじつまを合わせただけといった代物が多い(気がする)。
 
 今回のも、税込み2800円ほどのバシュレが、5000円弱のマルカッセを圧倒してる。
 4200円弱のファルグとくらべても、やや、バシュレが上をいっている感じ。
 
 ま、好みの問題もあるけどね。
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2011_10
25
(Tue)23:34
 そう、22日、塩芳軒に行く前に、堀川の 鳴海餅本店 の前を通りかかる。
 で、ちょっと寄ってみて、一つ二つ餅を買った。
 塩芳軒に寄ったあと、中立売を東へずっといくと・・・御所。
 
 中立売門
 中立売門から大文字を(天橋立ならぬ、大文字の中立売門またくぐり? 逆さじゃないけど)。
 久しぶりに、懐かしい御所に来たので、ちょっとテンションあがってしまった・・・w
 たまたま時代祭だったが、雨のため延期。
 ラッキー。って、ふつうは逆か。ていうのも、観光客がいないから、どんどん歩けて、気分爽快。
  
 で、小腹が減ったので、御所で鳴海餅で買ったのを食べることにした。

 よもぎ餅 鳴海餅本店
 よもぎ餅
 見ての通り・・・のよもぎ餅。
 
 もう一個は、
 栗餅 鳴海餅本店
 栗餅
 
 食べていて、思ったのは、中村軒 の 麦代餅 のこと。
 おなじ餅屋とはいっても、鳴海餅は洛中の餅屋らしく、繊細、洗練された感じ。
 中村軒のものは、ややざっくりと丹波の鄙びた感じ。
 
 それぞれ、格付け3級認定
 
 そう、餅ついでに、といって、餅といってもまったくタイプは違うが、満月阿闍梨餅。格付け2級
 今、思いついたのでw 
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2011_10
24
(Mon)22:41
 土曜日、千本出水の方に奧さんと用事があって、その後、丸太町を堀川まで歩いた。
 で、確か、このあたりに 塩芳軒はなかったかなぁ、ということで、電話帳で探して、店に電話をして、行ってみた。
(ちなみに、塩芳軒は黒門中立売)
 
 上生二個と、干菓子一箱を買った。
 
 塩芳軒 つめあわせ
 
 干菓子の詰め合わせ。
 何種類かあったが、これに一番惹かれた。
 
 瓢箪の形をしているのが、見てのとおり、ひさご
 赤いのが、梅鶴(ばいかく)
 
 特に惹かれたのが、ひさご
 塩芳軒 ひさご
 
 ひさごの形をした黒い何かに、和三盆が振りかけてある。
 その黒い何か、だんなんは食べるのははじめて。
 いや、こういうものじゃないのは、食べたことあるけど。
 
 ネットで検索してみると、ぼちぼち売っているらしい。
 もっとも、こんなふうな優美な形をしているのは無かったけど。
 たいてい、四角い板状だったり、長四角の板状だったり。
 
 何かというと、羊羹を干したもの。
 干し羊羹。
 
 和三盆、しゅわ~で、かなり、表面は硬い。
 なかは、硬めの漉し餡状。
 何となく、干し芋っぽいようなうまみも。
 羊羹、といわれても、あんまり羊羹っぽくない。
 黒糖も入っているようだが、やっぱり、あんまり黒糖っぽくない。
 
 これは、シブい。
 そして、珍味。
 オヤジ向けの珍味w
 それでいて、この姿は、繊細優美。
 (鶴屋吉信の干琥珀 ひさご 格付け 1級 を連想する。鶴屋吉信のは寒天、こっちは、黒糖羊羹。一度、二つ並べてみたいものだ)
 
 そういうわけで、
  だんなんちの茶菓子 格付け 1級に認定(笑
 
 
 その、シブい、オヤジむけ珍味とのとりあわせが、この、華やかでなんともあいらしい、梅鶴
 塩芳軒 梅鶴(アップしてみたけど、あんまり意味のない写真だね・・・)
 梅鶴という名前の通り、梅肉のお菓子。梅肉と米粉、米飴などでつくってある。
 鶴は、たぶん、丹頂鶴の頭のちょぼんからだろう(ぱっと見てそう感じたので、店の人に何も聞かなかった)。 

 まるで、いちまのちょぼんとした笑顔のよう。
 と、笑顔薯蕷、あの赤いちょぼんをついつい連想して、微笑ましくなる。
 キュート。かわいすぎるw
 
 ちょっと州浜のような口溶け。
 ただ、飴が入っているので州浜よりはほろほろとしていなくて、最後に、飴のぷちぷちがむしゃりしゃりっと。
 風味は、初めての一個を食べたとき、ちょっとね、「ロッテの小梅ちゃん」を思わせる感じだった。
 
 姿は、たまらなくちょぼん、キュート、かわいい、けど、最初の印象が「小梅ちゃん」だったので、格付け 準1級
 
 
 それにしても、この御干菓子 詰合。
 シブ・珍味系でオヤジ心を虜にしたかと思うと、ちょぼん・キュート・かわいい系でオヤジを胸キュン。
 う~ん、やるねぇ~ というわけで、格付け 1級 認定
 
 
 ちなみに・・・ちょっと奇妙で、ハッピーなスリーショットw
 
 塩芳軒 シェ・ラ・メール
 塩芳軒 & シェ・ラ・メール(ケーキ飴・イチゴロール 格付け 3級) 
 
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2011_10
23
(Sun)20:42
 さっき何となく、奧さんと話しをしていて、今日新しく食べたお菓子について、「ウチの茶菓子に認定」という言葉が、ふと、飛び出した。
 それで、ちょっとおもしろいな~ということで、思いつきで、今まで食べたお菓子の一部を認定、したり、格付けしてみた。
 もちろん、格付けと言っても、なんの権威もないし、そういう権威的なものでもない。
 単に、ゆる茶の茶菓子としてどれだけ美味しいか、使い勝手がいいか、お気に入りか、というに過ぎない。
 では、思いつくままに、ちょっと格付けしてみよう。
 
 
 特別級
 雲龍  俵屋吉富  これは、たぶん、今まで、一番たくさん食べてきている茶菓子。認定するも何もない。餡好き、しかも、粒餡、丹波大納言。日持ちもするし、価格は安くはないが、しかし、特別高いわけでもなく、それだけの価値がある。銘と姿も面白い。等々、あげられるが、要するに、基準。
 
 1級
 もろもろの上生 何故、和菓子で最高の上生が特別級でないのか。味、素材の良さ、姿、銘、なにをとっても確かに、和菓子としては最高のレベルにある。しかし、この格付けは、あくまでも「だんなんちのゆる茶の茶菓子」としての格付け。言い換えれば、雲龍  俵屋吉富と比べてなにがマイナスなのか。答えは簡単、日持ちがしない。かつ、価格。毎日、とっかえひっかえ上生が手に入るわけではないだんなん。京都に行った日には手に入るが、手に入っても、わずかな例外を除きその日のうちに食べなければならない。ここが、マイナスになる。
 
 松露 大納言  亀屋友永 これは、微妙。準特別級、でもいいくらい。わずかに雲龍  俵屋吉富に及ばない理由は、毎日食べられないと思うから。価格、日持ちの点など問題ないが、味が毎日でもたべるには、少し、くどいきがする。つづけて三日は食べられない気がするのだ。
 
 お団  亀屋清永 これも、準特別級でもいい。お菓子の歴史を偲ばせるものがあり、独特な由来、姿も独特でおもしろく、品格もある。ただ、価格、風味の点でやはり毎日食べるわけにはいかない。
 
 蕨  鶴屋吉信 夏のお菓子。蕨の食感がとてもいい。日持ちもするし、価格も納得できる範囲。
 
 ミニ京のよすが  亀末広 1000円の季節の干菓子詰め合わせ。これは、一箱でまるまるで1級。蓋を開けたとき、とりどりの干菓子が詰め込んであるその楽しさ。ただ、一個の菓子という点でいくと、2級になる。また、3000円の京のよすがは、3級。菓子の数も多く、値段が高すぎる。ウチのような少人数の家で消費するには、数も多すぎるし、値段も高くなる。と、このように、おなじ菓子でも数や価格によって、格付けはかわる。ところが、適当というか、曖昧というか^^
 
 どら焼  笹屋伊織 由来も面白ければ、姿も面白い。東寺の弘法大師の縁日の毎月20~22日にしか販売されてないが、一応、通年ある。ただ、だんなんちで食べるのは春先のまだ肌寒い頃。レンジでチンして食べると、これがなかなか。この小寒い季節にレンジでチンして食べるのが、1級。と、このようにこちらの食べる季節、食べ方によって、限定で格付けするなど、まったく、恣意的^^ これからもわかるように、この格付けは、決して「客観的」、あるいは、誰にでも納得できる格付けを目指すものではない^^
 
 季の暦 のなかの ふくべ(干琥珀) 鶴屋吉信 季の暦、という季節の干菓子のなかのひとつ。薄氷のようなしゃしりしゃり感がとてもよく、繊細で、上品。
  
 などなど・・・
 
 
 2級 多くのお菓子がここに入る。要は、平均といった感じ。
 大極殿 若鮎 春庭良 カステララスク  大極殿本舗 最近、認定されたもの。
 
 貴船の彩り  俵屋吉富 季の暦の ふくべとの比較のためにあげてみた。おなじ干琥珀なのに、格付けが違う。こちらは、貴船の川の石をかたどったもの。ふくべに比べて、やや、厚い氷の感じがする。ふくべより大きい。繊細さの点で、ふくべには及ばないため2級。とはいえ、これはもちろん、好みの問題。また、食べ方の問題でもある。
 
 夏柑糖  老松 夏みかんの寒天。今ではめずらしい夏みかんの果汁をつかっている。夏みかん、というところに、郷愁を感じさせる。また、風味も品がよく、やはり郷愁を感じさせる素朴な味わい、これらの理由で、他店がだしているグレープフルーツなどの寒天と違って、だんなんちの茶菓子に認定。ただ、意外なことに1級ではないのは、やはり、寒天に過ぎないからだろうか。また、パックに入っている蕨  鶴屋吉信が1級なのに・・・とも思うが、このあたりが、風味や食感に対する好みが反映された結果なのだろう。
 
 などなど・・・
 
 3級 ここにはたぶん、ちょっと毛並みの違ったものが入るだろう・・・
 ケーキ飴・イチゴロール  シェ・ラ・メール これは、昨日、寺町をぶらぶらしていてシェ・ラ・メールを通りかかったついでに、奧さんが買った。姿は、こんなふう・・・
 イチゴロール飴 2
 そう、シェ・ラ・メールのイチゴロールケーキをかたどってあるw
 金太郎飴。
 シェ・ラ・メールは洋菓子店なのでこれは洋風の味? かと思えば、なんと、昔懐かしい金太郎飴の味。
 お茶の世界では、有平糖という飴がある。要は、それと同じ。
 ただ、姿が、ある意味、ハジケてるw
 ケーキをかたどった飴、なんて。
 しかも、イチゴが入っていて、季節感まであるw
 以上の理由と、また、シェ・ラ・メールが京都の店、ということで、認定した^^
 こういう「有平糖」もハジケててええやんっ、てね。
 
 認定外
 応天 絹重ね  大極殿本舗 大極殿さんには悪いけど、ちょっと比較のために出してみた。
 ことに、大極殿 と 応天。どちらも、焼饅頭で皮はほぼ同じ感じだが、前者は白餡で後者は黄身餡。大極殿の方は、皮と甘すぎず品のいい白餡がマッチしていて美味しいが、応天の方は黄身餡が甘すぎ、黄身餡には感じられなく、美味しくなかった。また、絹重ねは、粒餡入りのカステラだが、どこにでもありがちな平凡な風味。
 何が言いたいかというと、おなじ菓匠で似たような菓子でも、認定されるものもあればされないものもある、ということ。
 
 などなど・・・
 
 たわいもない暇つぶしでした。。。^^
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2011_10
23
(Sun)11:26
 昨日京都に行ってふらふらしたことをブログに書こうと思っていたけど、ちょっと・・・
 別のことを。
 とても不愉快なこと。
 
 実は、北隣の50代の夫婦。
 今年の8月頃から夜中の12、1、2時くらいに、奧さんが、こちら側の二階の部屋で窓を開けて、照明煌々(じつは照明はこちらが引っ越してきたときからずっと。夜中中ついている。引っ越してきたのは去年の12月)、テレビボリューム大で、奇声を発する、ということがときどきあり、9月に入ってから毎晩のようにそんなことが繰り返されるようになった。
 あまりにも気持ちわるいというか、たえがたいので、ちょっと止めてもらうようにお願いにいった。
 「もしかして、精神病?」とまで思ったくらいだ。
 もちろん、そんなことは何も言わず、とにかく「夜は静かにして欲しい」って。
 すると、ご主人の答えが、「ライフスタイルの違い」だの「あの笑い声は生まれつき」だの、訳のわからない言い訳の連続。しかも、「夜は静かにする」ということが理解できない感じ。
 一般的に、夜中のそんな時間に騒ぐのは、学生か、そっちの病気の人くらいだろうw
 
 それで、最後に「仲良くしましょう」なんて握手してくる。
 あのね、仲良くしたいなら、まず、迷惑をかけてたことについて一言なんかあるだろ?
 と、まったく、常識外れというか。。。
 
 でも、さすがに、注意されたことが応えたのか、静かになった。
 そして、何故か、境界に高さ2mのルーバーを取り付け始めた。
 ま、こっちとしても、ゴミ置き場か資材置き場のような隣家の庭を見ずにすむので、これはラッキーとw
 
 ところで、実は隣、夜中の声だけじゃなく、植栽でもかなり、ひどい。
 南西の角に境界ぎりぎりに、ウチの二階より高い樫の木がある。
 畳二畳分くらい越境している。越境だけならまだしも、落ち葉がウチの物置の雨樋に詰まったりしている。
 また、ウチの玄関アプローチの方には、桜の枝が張りだしていて、落ち葉と、毛虫の糞がひどい。毛虫の糞は、ピーク時にはアプローチが真っ黒になるほど。
 で、ルーバーを取り付けるということは境界をはっきりする、ということなので、これらの植栽も何とかして欲しいと、お願いした。
 すると、「おおらかにいきましょう」だと。
 または、「桜、きらいですか?」
 または、「お宅は花が好きだと思ってこうしてるんです」
 わけわからん。
 こんな言い訳をする時点で、「頭大丈夫?」の世界。
 
 そして、今日、朝、ちょっと見かけたので、雨樋のことを念押ししてみた。
 お願いしてから二週間たっているし、昨日は雨が降って、それでまた葉っぱがふえたりしているからだ。
 すると、「ルーバー立てたので、これでもう、クレームなしですね」って。
 あのね、ルーバーくらいで防音にはならないし、越境や落ち葉やフンがふせげるわけないだろうが?
 ほんとに、頭おかしい、としか思えない。
 なので、まだ何か言いたそうだったが、無視して家の中に引っこんだw
 あんたの「頭大丈夫?」な世界観はもう結構(笑

 
 それにしても、なんで、「(気づかなかったとはいえ、)迷惑かけててすいません」と一言言えないのだろう?
 
 実は、以前、前の家で、だんなんも近所からちょっと言われたことがある。
 デッキ、というか、「床」をくつるために、材料の材木に防腐剤を塗っていたときだ。
 近所のおじいさんが来て、「臭いがひどいから何とかして欲しい」と。
 さすがに、「むっ」ときたねw
 でも、ここで感情のままに対応したらよくないな、と思い直して、とりあえず、相手の話を聞くことにした。
 まあ、防腐剤、臭いがひどいのも確かだし。
 それで、だいたい理解できたので、謝って、その後、こちらの事情を説明した。
 「だいたい2、3日で臭いはおさまるので、できれば、そのあいだ、ちょっと・・・」みたいな感じで。
 「じゃ、どこか別の場所で」というので、「別の場所といっても、風向きとかによってはまた臭いがしますし、他のご近所にもまた迷惑をかけることになりますので・・・」と、考えようによっては、ちょっと強気(?)な返答をした。
 でも、それでも、納得して帰って行った。
 そして、その後、その家からは何もなかったので、まあ、うまく解決できたのかな、と。
 
 でも、一番よかったと思うのは、「しこり」が残らなかったこと。
 言いにきたそのおじいさんは、どうだったのかははっきりしたことはわからない。
 でも、僕自身にそのおじいさんやその家に対してなんの「しこり」も残らなかったことが、一番よかったと思う。
 「むっ」とするままにあのまましょうもない対応していたら、きっと「しこり」が残ったことだろう。
 ご近所なんて、僕としては、気にならない、のが一番。
 「しこり」が残れば、気になる。
 そうならなかったからだ。
 
 で、今の北隣を見てみると、注意してから、すごい神経質になっているのが手にとるようにわかる。
 始終こっちの様子をうかがっていて、ことある毎にこっちをのぞたいりしている。
 ルーバーもその一環。
 これは、「しこり」がある証拠。
 要するに、自分で自分の首を絞めてるだけ。
 その責任は、あんたにもある。ろくでもないこと言うから、逆にいろいろ言い返されて、もっといやな気持ちになって、「しこり」を残す。
 そして、自分が迷惑を掛けていたことを自覚しなさい。
 厚顔無恥で傍若無人な自己肯定だけしかできないなんて、子供とおなじ。
 
 
 それにしても、50過ぎて、60近いのだろうに、こういった人たちは、なんでこんな対応しかできないのだろう?
 だいたい、自分たちが被害者だと思い込んでいるのも、たちが悪い。
 人の足を踏んでおいて注意されて、「何が悪い?」と開き直っているようなものだ。
 
 それに、こういうことは、被害者だの加害者だのと言うのではなく、隣との間にこういう問題が起きている、ということなのに。
 問題というか、食い違い、齟齬。
 どっちが悪い、とか言うんじゃない。
 それこそ「ライフスタイル」が違う者が隣り合って住んでるんだから、いろいろあるに決まっている。
 それを協力して解決していく、お互いが不快にならないところで妥協していく、それだけのことじゃないのかね。
 けんかを売りに行くなら、最初から怒鳴り込むなり、もっといろいろな方法がある。
 こちらとしては、話し合いのつもりでいくのに、こういうわけわからん言い訳をされると、、、ね。
 言い訳言うより、ちゃんと、事情を説明するとか、こちらのお願いに対してもっと建設的な解決法があれば提案してくれるとか、そういうことなら相手になろうと思うけど、こういう類の自己弁護じゃ、話しにならない。
 
 教訓  年の功より亀の甲。
 こういう人たちを見ていると、マジ、そう思う。
 
 それにしても、この夫婦、どういう環境でどんなふうに育ったのか知らないけど、こんな育てられ方をすると将来いろいろと近所迷惑、近隣トラブルの元になる、ってことだね。
 
 それに巻き込まれてるこっちは、もっと迷惑千万!!!!
 
 隣地境界ぎりぎりにに大きくなる木を植えて、しっかりした管理を怠れば、必ず、トラブルが起こる、といういのは住宅関係の常識。
 それと同じで、北隣のような夫婦は、必ず、近所のトラブルの元になる、っていうのは人間関係の常識。
 だよな~
 
 それから、節度のある生活。というか、隣人とのつきあい、というか。
 隣の家は、節度の「s」すらない。
 気にしない、気にならないのが一番、とはいえ、一応だんなんは、音楽聞いたりするので、音がどのくらい外に漏れてるのか、たしかめたりしている。で、このくらいなら大丈夫かな、と言うところで聞いている(とは言っても、迷惑になっていない、とは限らないが)。って、でも、これ、ふつうだよね。
 というか、これこそ、「他人にとやかく言われたくない」ってこと。
 だから、節度を持って、前もって抑えるところは抑えておく、っていうこと。

 
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2011_10
23
(Sun)00:08
 今日、ちょっと用事があって京都へ。
 ついでに、久々に、寺町へ。
 丸太町から御池まで、いわゆる寺町商店街をぶらぶら。
 で、一保堂へいって、お茶を買うことに。
 
 「番茶、一袋」と言うと、
 「番茶ってどういうものかご存じでしょうか?」というようなことを店員さんが言う。
 「えっ、番茶って番茶でしょう」と奧さんと目を見あわせたものの、こちらが思っている「番茶」と違うのかも知れない、と思い、見本を見せてもらった。
 
 店員さんの説明によると、「京番茶」を買っていった人から、クレームがあることがあるのだそうだ。
 「これが、お茶?」 とか
 「たき火の臭いがする」 とか
 「たばこ臭い」  などなど。
 
 それが、これ(これは見本ではなく、買ってきたもの)。
 番茶1
 
 番茶。
 また、店員さんによると、「番茶」と一口に言っても地方によっていろいろあるとのこと。
 なので、あえて「京番茶」と今回はだんなんも言うことに。
 
 これが、京番茶
 枯れ葉や落ち葉じゃないですよw
 れっきとしたお茶です。
 
 玉露や抹茶用のお茶を、最初の芽を収穫した後、膝のあたりまで刈り込んだ、それを時間をかけて蒸し、揉まずに開いたままで乾し、出荷直前に強火で炒ったお茶が、この「京番茶」。
 
 茶舗によって製法には多少いろいろあるのかも知れないけど、とりあえず、京都では、「番茶」といえば、見た目はこの写真のようなもの。
 しつこいようですが、枯れ葉や落ち葉じゃないですよ。。。
 なので、こちらが思っていたのと変わりがなかったわけだ。
 
 一保堂なんかだと全国から観光客がお土産にお茶を買っていくので、間違いないように、説明してくれたのだろう。
 (まあ、京都に行ったときはいつも観光客気分のだんなんw)
 
 ティーポットに熱湯、10~12分。
 で、、、
 番茶2
 お茶はこんな感じ(カップは例によって猪飼さんの)。
 風味は、というと・・・
 
 「たき火臭い」などと感じる人がいるように、たしかに、炒り香がかなり強い。
 べつにどこの茶舗のものと注意していないけど、ふつうの京番茶に比べても、一保堂のは、かなり強い。
 飲む前も飲んでいるときも、始終、炭のような炒り香がする。
 番茶を飲み慣れていても、強いと感じるほど。だから、はじめて飲む人がびっくりするのもよくわかる。
 その炒り香のなかに、お茶本来の風味。
 あまく、やさしく、ふくよかで上品。さわやか。
 炒り香が強いせいで、よりくっきりとお茶の味が味わえる。
 
 この炒り香が気に入ればハマるだろうし、イヤならもう二度と飲みたくなくなる。 
 という意味で、これはとても個性的。
 京番茶でも、珍味の部類、といってもいいかも。
  
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2011_10
20
(Thu)23:48
 アメフトって・・・
 ヘルメットかぶって、防具つけて、仰々しい割には、なんだか、、、
 みたいな感じだった、だんなん。
 
 それが、最近、何故か、ふと、ほんとにたまたま、どうしてそういう気になったのかわからないが、見てみよう、という気になった。。。
 
 「イーグルズ 対 ファルコンズ」
 
 それにしても、そもそも、ルールさえろくに知らない。
 「1st & 10」とか、で出ても、なんのことかまったくわからない(これがわからないんだから、アメフトのこと、まったくわからないわけだw)。
 けど、これが、なんか面白かった。
 
 で、何試合か観ているうちに、まあ、だんだんわかってきた。
 
 観ていてこんな面白いスポーツ、ほかにあるっけ? みたいだね、今は^^
 
 メットや防具の理由もわかってきた。
 ある意味、すごいハイテクなスポーツw
 
 しかも、球技と言いながら、球技じゃない。
 球技にかこつけた、バトルだね、まったく^^
 球技なのに、ボールに触れられない選手もいたりする。
 
 選手もすごい。
 だいたいの選手が身長190センチ以上、体重も100キロ前後。
 そんな選手が、軽やかに、敏捷に、走り、跳ぶ。
 それだけでも爽快。
 かと思えば、一方では、力士のような体型の選手。こちらは、ブロックしたり、押し合ったり。
 
 今まで観て、ひいきは、パッカーズ。
 QBのロジャース、ここがすごい、ってとくに突出したところは見当たらないが、バランスよく凄い感じ。
 だから、たとえてみれば、ロマネ・コンティみたいな感じ?
 チームのバランスもよさそう。
 現在、6連勝、つまり、ここまで全勝。
 
 そして、コルツw
 今、全敗中。
 というのも、エースQBのマニングが首の手術のため欠場中。
 二番手、三番手のQBは、いまイチいまニ。
 と、こんなことくらいじゃ、べつにひいきチームにならない。
 
 スティーラーズ戦でだったか、とにかく、AQBいないからオフェンスは頼りない。
 これじゃ、なあ~、って感じで観てた。
 ところが、ディフェンスが、すごい。というか、攻撃側からボールをとってそのままTD。
 それみて、そうか、そういう手もあるんだ、とまあ、見始めたばっかりだったから、このターンオバーのTDがものすごく新鮮で、強烈に感じられた、わけ。
 そういうわけで、全敗中だが、がんばれ、コルツ!
 
 しかし、極端な性格?
 全勝チームと全敗チームを応援するなんてw
 
 
 選手個人、というと、まだ、あまり名前も知らない。
 ただ、とりあえず、この人は、というのが、ベアーズの ヘスター。
 リターナー。
 リターナーというのは、敵がキックオフしたボールをキャッチする。
 だけどこのヘスターさんは、ただキャッチするだけじゃなくて、そのまま、TD!w
 やってくれます^^
 僕が見たのは、ヴァイキングス戦。
 80何ヤードか、一気に走り抜けて。
 その走り、敵をかわすステップ、などが、軽快で敏捷で、観ていて爽快。
 
 いや~、観ていて、こんなに面白いスポーツがあったなんて・・・。
 
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2011_10
18
(Tue)23:26
 ネットで「市松人形」などと検索してみると、「怖い」などとあったりするけど・・・
 こわいかな~?
 (とはいえ、ウチのいちま、ウチに来たその夜、だんなんが寝てるときに挨拶に来た。カナシバリになったのだ・・・。カナシバリなんて子供の頃何回かなったっきり。別に怖くなかったなぁw でも、いちまが並々ならぬ力を持っている? ことはこのカナシバリで証明された?w)
 
 どっちにしろ、いつも、ちょぼん、にっこり、のいちま。
 けなげに、ちょぼん、にっこり、としているだけで、上生も、ご飯も食べられるし、おべべも縫ってもらえるし、お供ももらえるし、高い高いもしてもらえる。
 
 ちょぼん、にっこり。
 
 なかなか人間にできることではない。
 人間、生きていれば、ちょぼん、にっこり、だけではすまされないことがいっぱいある。
 
 しかし、だ。しかしながら、この「ちょぼん、にっこり」は人の生き方の一つの理想をあらわしている、って思えたりする。
 とくに、歳をとったとき、いちまのように「ちょぼん、にっこり」としていられるような人生って、最高じゃないか、って。
 
 いちまのなかには、いろいろな表情がある。いろいろな、年齢層の顔がある。
 むかし、市松人形は、女の子が生まれると贈られた。
 贈られた女の子は、市松人形のなかに、いろいろな年齢層の顔や表情を見て、自分を投影したり、友達にしたり、子供にしたり、、、そんなふうにして、市松人形といっしょに、成長する、ってわけだ。
 
 昔から、人はいかに生きるべきか、などと、硬い言い方になっちゃうが、そういうことを説いた人はたくさんいる。そして、それらの人たちの言動は本になって記録されている。
 あるいは、文学なんてのも、そういったものの身内だ。
 
 「ちょぼん、にっこり」はいちまの徳。
 
 徳のある人なんてほとんど見当たらない今時、徳をもっているいちま、見てるといろいろ考えさせられる。
 カナシバリどうこうのそんな力はともかく、「ちょぼん、にっこり」には、ある種の力がある。
 
 
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2011_10
17
(Mon)22:06
 今回は、菓子店の菓子ではない、お菓子。
 
 ずんだ白玉
 錦 平野白玉えんどう
 
 錦 平野は、錦市場にあるお総菜屋さん。だんなんのうちは、京都に行くたびに、晩ご飯で結構お世話になっている。
 
 その平野さんが、今年の夏、本店のみで、この白玉えんどうえんどうプリンを置いていた。
 夏、何度か、えんどうプリンを食べてとても美味しかったので、四条大丸内の店員さんに、「ないの~?」「ないの~?」と、やはり総菜を買うたびにねだっていたのが(奧さんが)、先日、なんと、置いてあったのだ。
 その時は、売り切れていたのか、えんどうプリンの方はなかった(聞かなかったので、プリンが置いてあるのかどうかは不明)。
 
 ちなみに、えんどうプリンの方にも、小さな白玉が一個入っている。
 また、えんどうのペーストをプリンにしたのではなく、この白玉どうよう、えんどう餡をプリンにかけたもの。
 つまり、カラメルの代わりに、えんどう餡がかかっているという代物。
 
 さて、この白玉えんどう
 まず、えんどうの餡っていうのがユニーク、かも。
 そして、その風味が、お菓子を扱っている店のものと、どことなくひと味違う。風味の構成が、何となく、違っている。
 お菓子、というよりは、どことなく、お総菜の甘い物、っぽい感じ。
 それもそのはず、えんどうに醤油が入っている。塩も入っている。
 そのために、味に、上生屋のものにはない、深みとこくが出ている(菓子では、餡に、醤油はもちろん、たいていは塩も使わない)。
 
 プリンの方は、もう一つ複雑な味わいがあった。
 えんどう餡もともかく、プリンの生地の方にも、なにかひと味違った感じが。
 でも、プリンはまたの機会に。
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2011_10
16
(Sun)21:53
 先日、老松栗しぼり丹波路のところで、洋菓子と比べてどうかな~なんて。
 それで、たまたま、シェ・ラ・メール山路は売り切れていたので、おなじ栗をつかった、
 栗がさね

 栗重ね
 
 黄色い栗は、和風甘露煮。
 黒いのは、渋つきの洋風甘露煮。洋酒と蜂蜜で煮てあるよう。これが、全部で4個。
 紅葉の葉っぱは、生麩かな? と思ったけどさにあらず、赤く染めたホワイトチョコレート。ま、洋菓子に、生麩なんてあるわけないけど、そこは京都の店なのでちょっと期待してしまったw
 このチョコがのっているのは、パイ生地。
 一番下の土台は、クッキー。
 パイとクッキーの間に、マロンクリーム。そのクリームのなかに、洋風甘露煮の栗の残り三個が入っている。
 
 素材もいろいろ、ボリュームも、老松栗しぼり丹波路に比べて圧倒的に多い。
 値段は、やや高く500円(税込み)。
 
 和風甘露煮は並として、洋風甘露煮の方はとても美味しかった。蜂蜜風味がよかった。
 栗の他に、チョコ、パイ、クッキー、またマロンクリームといろいろ楽しめる。
 ただ、栗を堪能した、という感じではなかった。
 マロンクリームも、なみのマロンクリームよりは栗感はあるが、栗と言うよりは、クリームを食べた、という感じが強い。
 栗ののった、ケーキ。
 全体に、足し算、のおいしさ。
 
 一方、老松栗しぼり丹波路は、栗に絞っている。栗のおいしさを凝縮している。
 引き算のおいしさ。
 栗の美味しいところ、あるいは、菓匠が栗とはこういう物、こういうおいしさ、と思う、そこだけを抽出して形にしている。
 
 クリーム、という点で言うと、同じようにクリーミーな丹波路のほうが栗感が豊穣。焼き栗などのような、栗そのものを簡単に調理した物よりも、もっと栗らしい。青は藍より出でて藍より青し、って。
 マロンクリームの方は、油や乳製品など、ようするにクリームで栗感が薄まった感じがした。
 
 こう考えると、あらためて、あのさりげない、一見なんでもないように見える栗しぼりが、素晴らしいお菓子だと納得できる。

 
 要するに、洋画と日本画の違い。
 こてこてと油絵の具で書き込む洋画もいいが、墨の濃淡だけでさらりと表現した水墨画のシンプルななかの、奥深さと豊かさ。
 
 
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2011_10
15
(Sat)20:54
 四条大丸で、ちょっと目についたお菓子。
 亀屋良長 の 焼あづき
 
 焼あづき
 
 京都には、カメヤヨシナガ が、少なくとも二軒ある。
 一軒は、永遠の良永。寺町御池にあり、御池煎餅 で有名。
 
 もう一軒が、この長久の良長。こちらは、四条堀川にあり、近くに、醒ヶ井という名水が湧いている。
 看板銘菓は、烏羽玉(うばたま)
 烏羽玉は、黒糖入りの黒漉し餡を寒天で包んだもの。黒糖、寒天、と、僕としては夏向きのお菓子。

 名水を使っているせいか、亀屋良長の上生は、水のおいしさ、よさが楽しめる。
 ことに、夏の、水牡丹。葛でピンク色に染めた白餡を包んであるのが多くの水牡丹だが、ここのは、薄い寒天のシートで包んである。その水加減がとてもよかった。
 
 さて、この 焼あづき
 見ての通り、水とはあまり関係なさそうな、ぼうろ。
 漉し餡を作るときに出る小豆の皮をふんだんに練り込んだぼうろで、徳島産の上質な和三盆がまぶしてある。
 小豆は北海道産。
 うむうむ、烏羽玉などの漉し餡をつくった残りの小豆の皮、かな? と、勝手に想像。
 残りの・・・というと聞こえが悪いが・・・要するに、小豆のおからを使ったお菓子、という感じだ。
 
 口にすると、唇に和三盆がまずついて、和三盆の甘みが口に広がる。
 さくさくのぼうろ。
 小豆の皮だろうか、ぷちぷちした歯触りもある。
 そのあと、なんとな~く、ほんとに、なんとな~く、ほのかに、小豆の風味がただよう。
 おいしい。
 そして、なぜだろう、余韻にあの、水の味。
 上生に感じるあのやわらかい、甘みさえ感じるような、水の味。
 
 うん、やっぱり、ここのお菓子は、醒ヶ井の水を味わうお菓子なんだ。
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2011_10
11
(Tue)22:47
 まったく、買う予定も何もしてなかったし、思ってもいなかったけど、たまたま、大丸で期間限定で出店していたので、食べてみることにした。
 
  麦代餅
 麦代餅(むぎてもち) ミニ  中村軒
  
 中村軒は、本店は桂にある。
 麦代の餅と書いて、むぎてもち。
 名前の由来は、以下のよう。
 もともと農作業の間食として供せられていたのが麦代餅。
 一回分が麦代餅二個。それを、農作業の最中に直接田畑まで届けていた。
 で、農繁期が終わった半夏生の頃(夏至から数えて11日目からの5日間)に、その代金をもらっていたのだが、それが麦で支払われていたので(麦代餅二個につき麦約五合)、こんな名前になったのだとか。
 
 勝手な想像だけど、昔は、小豆の餡ではなかったのでは?と。
 味噌とか。
 
 これは、ミニ。
 一個200円。三個入りを一箱で販売。
 普通サイズの餅は、写真の皿くらいあるんじゃないかな?(実物を見てないので知らないけど^^)
 
 餅は、羽二重とか、水飴入りとかではなく、ほんとに餅米の餅だけ。
 だから、時間がたつと硬くなる。味も甘くなくて、餅の味。
 そこに、きなこがかけてある。
 種は、ゆるめの粒餡。粒はまばら。甘くない餅とたべてほどよい甘さ加減。
 今時のおやつにはこのミニでちょうどくらいかも。
 
 ほんとに、「餅」ってイメージにぴったりくる餅。
 上菓子屋の「餅」だと、硬くならないように水飴を混ぜたりして、羽二重餅のようになる。
 柏餅を食べても、花びら餅を食べても、餅が甘くて、いつでも柔らかくて、なんかちがうな~って思っていたが、これは、餅だけの餅。
 素朴。
 「餅」って言えば、こういう「餅」が食べたかったんだよ、って感じでw
 
 買ってすぐに小腹が減っていたので、奧さんと一つずつ食べた。
 家に帰ってきてから、日が変わってから残りの一個を半分ずつにして食べたが、餅はかなり硬くなっていた。
 賞味期限は、販売当日。
 
 中村軒は、10月~11月にかけて、四条高島屋と四条大丸で出店予定がある。
  10/19~10/25  高島屋
  11/2~11/8    大丸
  11/16~11/22  高島屋
 
 このうち、ちょっと楽しみなのが、11/2~11/8の大丸。
 特別限定商品、「栗あんころ」「栗きんつば」なるものが販売されるようだ。
 
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2011_10
10
(Mon)23:16
 今日、ちょっと京都へ。
 無印だの、ユニクロだの。
 そのあと、高島屋の和菓子売り場へ行ったが、上生は買う気にならなかった。
 
 けど・・・大丸の和菓子売り場、老松の前に来て、どうも目についてしまった。
 
 栗しぼり  老松 
 栗しぼり
 栗あんの茶巾絞り。
 100%栗餡。
 
 滑らかで、ほっこり、上品な栗のおいしさが楽しめる。
 
 ただ、1個420円(税込み)は、高いか安いか? という話になった。
 
 まるまるの栗が楽しめる、といえば、天津甘栗。
 しかし、天津甘栗とはまるで違う。
 で、たとえば、若菜屋の栗阿弥、とか。
 
 栗しぼりは、たぶん、漉したりなんだかんだとかなり手間がかかっている。
 栗阿弥には栗阿弥のよさがあるが、この栗しぼりのような、滑らかな食感や、漉したりした上での上品さはない。
 栗を味わうのはおなじだが、わざわざ手をかけて栗とは別の食感にして、栗の美味しいところだけを取り出して、ふたたび栗の姿にしてある。
 そこが、味わいどころか。
 
 洋菓子と比べてみるとどうだろう?
 たとえば、今日、ちょっと気になったのが、シェ・ラ・メールの「山路」というお菓子(「山路」という上生の銘菓があるので、つい、気になる)。
 値段はほぼ同じ。で、かさが多い(笑
 もうふたつ、たとえば、京都北山 マールブランシュの「チェリーのマカロンタルト」(ポップな姿に惹かれた)と「抹茶のオペラ 秋」(オペラ が気になるw)。これらも、値段はほぼ同じ。
(シェ・ラ・メールのものは以前いろいろ食べたことがあるので、味についてはなんとなく見当がつく。マールブランシュはまだ食べてないので、見た目だけで)
 これらの洋菓子に比べると、この栗しぼり、小さいし、見た目も地味。
 
 とはいえ、姿はやはり洗練されている。たかが、栗の形に過ぎないけど。
 茶巾で絞ったシワとか、そのあたりの、技の蓄積、とかも面白い。
 茶巾で絞って、すっと姿をつくる、こういうところは、書とか水墨画のさらっと、の世界に通じて、やっぱり、悪くない。
 
 風味でいえば、栗そのものではないが、栗の風味が堪能できる。
 また、この栗そのもの、そのままでは、味わえない、滑らかな口当たり、上品さ。
 このあたりを考えると、420円は妥当だと思える。
 
 
 さて、栗だけでは物足りない、という向きには、こちら。
 
 丹波路  老松
 丹波路
 さっきの栗餡を、つくね芋のイガで包んである。
 栗餡のつくねきんとん、といったところ。
 丹波路 という銘は、丹波が栗の名産地だから。
 
 青いイガでまだよく熟していないか、というと、さにあらず。
 栗餡が、つくねのそぼろのお陰で、さらに滑らか、クリーミーに。
 しかも、滑らか、クリーミーでも、モンブランのクリームと違ってまったく脂っこくない。べたつかない。
 こういうクリーミーなつくねのきんとんを食べると、欧米から生クリームが伝わってくる以前から、日本人もクリーミーな食感を知っていたんだな、楽しんでいたんだな、と思うし、洋の東西を問わず、「クリーミー」って好きなんだなぁ、なんて感慨深く感じたりw
(それとも、生クリームが伝わってきてから、工夫されたんだろうか?)
 ただ、このつくねクリーム、生クリームほどたくさん食べれない(お腹がふくれる)。きんとん一個で十分、その点は、ヘルシー(? って、僕にとったら、どっちでもいいけど)。
(つくねクリームを知ったら、生クリームよりこっちがいいと、最近は感じる)。

 栗しぼり が、さらりと、上品に栗のおいしさを堪能できるのとは対照的に、つくねと相まって、ややヘビーに、こってりと、栗のおいしさが堪能できる。
 
 栗しぼりがテノールの独唱なら、丹波路はテノールとバスの重唱、しかも見事にとけあった重唱、といったところかなw
 
 栗だけではなく、つくねも実はこれからが美味しくなる季節。
 秋のおいしいとこどり、欲張りの重唱、ってわけ。
 
 これも、1個420円。
 こちらは、僕としては、値段を云々する気にならない。
 とても満足。
 
 と、こうして、栗とつくねの丹波路のことをあれこれ考えると、栗だけの栗しぼり はその純粋さゆえに、価値があるかな、と。 
 
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2011_10
08
(Sat)21:46
 今まで、「上生」としてきたのを、「きょうのおやつ」に変更しようかな、と。
 最近、あんまり上生を食べなくなったのと、上生以外にもいろいろ美味しいお菓子があるので。
 
 ちなみに「上生」とは、「上生菓子」と言うことで、簡単に言えば、上等な生菓子、って感じで。
 おもに、お茶の主菓子に。
 
 また、「お茶」という場合、だんなんちでは「抹茶」のことで、このブログでもそういう意味で使っている。
 
 「きょうのおやつ」の「きょう」は、もちろん、「今日」と「京」をかけてある。
 ただ、何でもかんでも、というわけではなくて、やっぱり、多くは、お茶の菓子、ということになるかと。
 
 最近、画像をアップしていなかったので、たまっている。
 今回はその分も一気に。
 
 大極殿 カステラ
 大極殿 春庭良(カステイラ)
 これは、徳用カステラ。徳用は、はしっこの切り落としの部分。
 こっちに味のことなど
 見るからに、なんの変哲もないカステラ。
 ただ、若鮎の生地もこのカステラとおなじ。
 
 となりの、卵のようなものは、亀末広京のよすがの松露。
 八月の京のよすが
 京のよすが 8月
 干菓子、半生菓子の詰め合わせ。
 撫子、夕顔、朝顔などがかたどってある。
 
 だいたい、うちでは、上のカステラの時のように、生菓子(というか主菓子のような菓子)に添えて食べているけど、生菓子が無いときは、こんなふうに、京のよすがだけを食べることもある。
 京のよすが だけ
 まだ、夏だったので、器が磁器。
 
 さて、大極殿のカステラとおなじ日の、楽天のブログに載せた上生を。
 2011/9/14
 
 塩芳軒 月見団子 
 月見団子
 月見団子は、もともと、芋をかたどったもの。
 京都の月見団子は、卵形のような形をしていて、ふつう、漉し餡で、半分以上覆ってある。
 漉し餡が帯のようなこの月見団子は、また、ちょっとかわっている。
 
 塩芳軒 花すすき  よもぎ餅 
 花すすき
 氷餅粉が秋のさびていく感じを出している。

 京都鶴屋鶴壽庵 重陽  こなし 
 重陽
 重陽の節句から。
 重陽とは、陽の「9」がかさなる日、つまり、九月九日のこと。
 菊の季節とかさなるので、菊をかたどってある。
 栗あん。
 
 柿羊羹 俵屋吉富
 柿羊羹
 この時期の定番。
 ペースト状の柿が寒天でかためてある。そのなかに、甘く煮てある柿の果実も入っている。
 だいたい、この季節に一本くらい、秋を先取りして食べる。
 
 添えてあるのは、さっきの亀末広の。
 
 さて、今度は、甘くない、お菓子。
 でも、ちょっと抹茶にあったりして。
 
 そうぜん3
 宋禅(そうぜん) 朱珍(しゅちん)
 宋禅は、西陣のあられやさん。もともと大阪のあられやさんだったのが、西陣にひかれて開業。
 宋禅も山名宗全にちなむとか。
 「朱珍」というのも、西陣織の織物の名前から。
 四角いお皿も、海老せんべいで食べられる。
 京あられ、せんべい、七種詰め合わせ。
 
 そうぜん2
 宋禅(そうぜん) 上朱珍
 上技物(じょうわざもの)のあられも入った詰め合わせ。
 そうぜん1
 亀の形のあられ、こういう細工あれが、上技物と呼ばれて、いまつくれるのは宋禅さんだけとか。
 
 とはいえ、好みから言うと、朱珍が好きかな。
 あられ、せんべいは、季節感という点では、今食べなくてもいいし、いつ食べてもいい。
 たまたま、食べたくなったので^^
 
 さて、10月の上生。
 
 菊日和
 末富 菊日和  薯蕷
 奧さんのお土産。あるセミナーで、今回は、末富さんのご主人さんが講師だった。
 じつは、以前もおなじセミナーで末富さんのご主人さんが講師の時、お土産があり(葛焼)、今回も期待w
 
 さすが、末富。
 末富の菓子は、素材の良さ、というか素材の個性や特徴を一つに絞って純化してとりだして味わわせてくれるようなところがある。これも、薯蕷の風味のあるところをぐいっと取り出して、薯蕷のおいしさを楽しませてくれる。漉し餡も、小豆のよいところを取り出して、このふたつが絶妙にマッチ。
 また、薯蕷は、ふかふかでもちもち。
 
 光琳菊の焼き印がかわいい。
 
 光琳菊
 鶴屋吉信 光琳菊  薯蕷
 その光琳菊を、まるまる薯蕷にしたのがこれ。
 これは、以前ブログに載せているし、この頃になると毎年のように食べている。
 漉し餡。
 
 落柿舎
 鶴屋吉信 落柿舎(らくししゃ)  黄身時雨
 落柿舎は、芭蕉の弟子、去来の草庵。柿の木があったことに由来する名前らしい。
 そして、その落柿舎の名前からの、この上生。
 ま、柿の姿をしているだけでとくに芭蕉や去来に結びつけることもなくて、落柿舎じゃなくてもいいのだろうけど、そこを落柿舎と銘をつけることで、なんとなく、京都の上生、っぽくなる。
 また、なんとなく、趣も加わる。
 そして、なんとなく、芭蕉や去来へと思いをはせる。何となく、だけど。
 そこが、楽しい(といえば、楽しい)。
 
 ただおなじ柿でも「法隆寺」にしてしまうと、やっぱ、奈良にぶっとんじゃうか?^^
 それに、「柿食えば・・・」は、子規で、近代なので、ちょっと、風情に欠ける。
 
 ということで、京都の菓子としては、やっぱり、おくゆかしく、江戸時代の芭蕉・去来ゆかりの京都嵯峨野の落柿舎、というところで落ち着く。
 
 ヘタがちょっとやり過ぎな感じがなきにしもあらず。
 もうちょっと、ざっくりでもいいのでは?
 
 
 さて・・・こんかい、一番書きたかったのは、これ。
 松露
 松露。
 カステラの横に、添えてあった・・・松露。
 松露というと、なかが白餡か何かで、砂糖でコーティングしてあって甘ったるいお菓子、というイメージがなんとなくあったり。
 でも、この松露は、そんなイメージとはちょっと、違う。そして、そのちょっとが、まったく感動的。
 
 亀屋友永  三色松露 と 大納言
 三色松露(左)は、文字通り、三色の松露。黒漉し餡、白漉し餡、白漉し餡を緑にそめたもの。それらの色が、うっすらと透けて見える。
 ただ、写真を撮る前に緑色のは食べてしまったので、ここには写ってないw
 
 感動したのは、大納言(右)。
 三色松露がまんまるなのにたいして、こっちは少しごてごて。
 というのも、漉し餡のまわりを大納言の粒が囲んでいる。つまり、鹿の子のような感じ。その上に、砂糖でコーティング。
 たしかに甘めといえば甘めだが、甘ったるくなく、コーティングの砂糖と大納言とがなんともいえない美味しいさじ加減。
 だんなんの超お気に入り、俵屋吉富の「雲龍」のように丹波大納言の「むっくり感」、力強さなどを表現しているのではなく、こちらは、繊細さと透明感を引き出している。
 この、大納言の繊細さに、感動。
 危うし、「雲龍」? 定番の座を奪われるかも?w
 というくらい、感動した。
 
 量り売りで、100グラム368円。
 
 他にも、この季節には栗の形のものや、ほかに梅か何かの花の形のものもある(という。買ってきた奧さんの話)。
 また、いつか、食べるのが楽しみ。
  
 
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2011_10
07
(Fri)23:29
 最近、よかったCD。
 まあ、例によって、オペラ、パヴァロッティだけど。。。
 
 ドニゼッティ:歌劇《愛の妙薬》全曲
 ジョーン・サザーランド(ソプラノ  アディーナ) 
 ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール  ネモリーノ)
 ドミニク・コッサ(バリトン  ベルコーレ)
 スピロ・マラス(バス  ドゥルカマーラ) 
 マリア・カズーラ(ソプラノ  ジャンネッタ)、他
 リチャード・ボニング/イギリス室内管弦楽団
 アンブロジアン・オペラ・コーラス
 録音:1970年1月&6月、キングスウェイ・ホール、ロンドン
 DECCA 475 751-4 2枚組 輸入盤
 発売日 2006年3月10日
 
 愛の妙薬の、レヴァイン パヴァ バトル は、お気に入りのDVD。
 ほぼ同じキャストのCD版も、お気に入り。
 で、飽きるほど聴いてる。
 
 それに、パヴァ・エディションでも、アリアを聴いている。
 だからそれほど期待はしていなかったわけだけど・・・
 
 まず、牧歌的な雰囲気。というか、テンポがとても遅い。
 聴いていて、グールドのモーツァルトを連想した。
 グールドの方は、ただ、遅いだけじゃなくて、一音一音が磨かれ、考え抜かれて、思索的。
 こっちは、一音一音丁寧に歌う、とはどういうことか、ということをよく教えてくれる。
 ニュアンス豊か、滋味豊か。
 
 そして、もっと、度肝を抜かれたのか、サザーランド。なんでしょうか、こんなアディーナあり?
 自由自在、といった歌唱。
 好き放題に歌ってる?
 そして、サザーランドがあったから、パヴァロッティもあった、と。
 パヴァは若い頃、サザーランド、ボニング指揮でいろいろな曲を歌っているが、こんなすごい歌手と歌ってりゃ、そりゃ、素質があれば偉大に開花するだろう、って。
 
 その上、バリトン、バスも個性的。
 『愛の妙薬』は随所に、デュエットがある。
 ソプラノとテノールだけではなく、パート毎に組み合わせがある。
 そして、オケも、一パートといった感じ。
 それぞれ個性的な歌唱がひとつにとけあって、独特で個性的な世界を紡ぎ出している。
 
 強いていうなら、ジャンネッタの声が太くて力強すぎてちょっと気になったが、まあ、そのくらいはいいか。
 
 それに、デッカの録音。
 やっぱり、いい。
 拍手がないだけで、舞台で演じられているような臨場感がある。
 音の響き方がね。
 
 カラヤン指揮、パヴァ、フレーニの『ボエーム』は宝だと以前書いたが、これは、それ以上。
 こっちの方が気に入ったw
 
 ボニングのオペラ観がカラヤンとは真逆なのもいい。
 カラヤンは何が何でも自分が、ある種専制的、独裁的に指揮してる感じがする。
 歌手の声が、ひとつの楽器になってしまって、オケのなかへと遠ざかってしまう。
 それはそれで、古美術品か、青磁か、何か、そんなよく磨かれた美しさがある。
 
 カラヤンに比べると、ボニングは混沌としている。
 それぞれの歌手の個性が、奇跡のようにとけあったところに、世界が現れる。
 そして、オケも、楽器と言うより、人の声に近づく。
 
 日本では、何かというと、ドイツ系の音楽、歌劇がもてはやされてる感じがするけど・・・。
 だいたい、日本の音大で教えているのは、ドイツ式の発声、って感じがする。
 それで、イタリアオペラは、歌えない。
 日本に限らず、ドイツ式発声でイタリア・オペラ、なんてのがときどきあるけど、それは全然違う。
 聞いてると、ものすごい違和感がある。
 
 で、日本で、やっとイタリア・オペラ、といっても、ヴェルディやプッチーニ、せいぜい、ベッリーニくらいで、ドニゼッティ? って感じだ。
 しかも、『愛の妙薬』?
 なんだ、この、怪しげで、下世話話っぽいタイトルは?
 そう、だいたい、イタリア・オペラ、いやいや、イタリア・オペラに限らず、オペラって悲劇が多い。
 そして、タイトルも格調高い(?)ものが多い。
 そんななかで、『愛の妙薬』は、オペラ・ブッファ、つまり、喜劇。
 喜劇、というと、オペラに限らず、これまた日本では、低く見られがち。
 
 そういうわけで、『愛の妙薬』が宝、なんて人は、チョー・マイナー?w
 
 もちろん、ヴェルディもいいし、プッチもすごいし、ベッリーニも素敵だが・・・
 
 でも、このボニングの『愛の妙薬』は、名盤だと強く信じて疑わないだんなんであった、とさw
 
 
 ところで、ボニングのこれは、レヴァインのDVD、CDに比べて、より原曲に近いのかも。
 レヴァインのDVDは、ストーリー重視。見ていて、ストーリーの進行を妨げるような装飾的な楽節は綺麗に取り払われている。するすると、テンポよくストーリーが展開する。
 レヴァインのCDは、DVDよりは原曲重視、といった感じで、装飾的な部分もそれなりに入っている。
 
 ボニングのこれは、たぶん、原曲に最も近いのでは、と。
 総譜を知らないので推察に過ぎないけど、レヴァインのどちらのでも聞けない部分が入っている。
 特に驚いたのは、アディーナのアリアが、あんなところにあったなんて、って。
 ネモリーノの「人知れぬ涙」のあと、デュエットがあり、その後、アディーナの独唱がある。
 そこを聴いて・・・思ったのは、『愛の妙薬』というとテノールのアリアが有名でそういう意味でテノールの曲かなと思っていたが、ソプラノの、ことにサザーランドが主役なのかな、なんて。
 まあ、たしかに、ネモリーノの「なんて素敵な人」や「人知れぬ涙」ほどの名曲というわけではないかも知れないが、ちょっとしたベルカントな曲だ。
 形式的にも、一幕で、合唱、ネモリーノのアリア、アディーナのアリア、とはじまっていて、対応している。
 
 で・・・もし、聴きたくなったら・・・
 まず、レヴァインのDVDを、日本語の台詞を憶えるくらい、観ます。
 要するに、この場面はどういうやりとりなのか、というのを曲を聴いたらわかるくらいに。
 それで、このボニングのを聴いたら・・・かなり、びっくりするかも^^ 
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2011_10
05
(Wed)22:07
 今日、綿を仮止めして、裏をつけた。
 
 いちま 友禅あわせ2
 
 いちま 友禅あわせ
 
 こうして写真で見ると、それなりに見えるかも知れないが、うーん。。。
 
 まず、吹き。
 衽のカーブのところが、シワになっている。
 吹きは薄い布にするところを、今回は共布で、しかも、この縮緬、結構分厚い。
 ので、まあ、仕方ない、というところで落ち着かせた^^
 
 わた。
 やっぱり、裾の方が少しすかすかっぽい。
 でも、あんまりパンパンでもなんか品がない、と言うふうに納得w
 
 他にも、いろいろ・・・
 
 ま、いっか^^
 
  
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2011_10
03
(Mon)01:26
 やっと、二日目の夕食。
 
 おしながき
 一 前菜  秋のものいろいろ
 一 椀盛  清汁仕立て
 一 向付  本日の鮮魚
 一 お凌  穴子握り
 一 合肴  ヒレステーキ
 一 焼物  太刀魚
 一 焚合  秋刀魚煮もの
 一 酢物  鯖酢〆め
 一 ごはん 丹後こしひかり
 一 留椀  赤だし
 一 水物  季節のもの

 
 
一 前菜  秋のものいろいろ
 夕食201
 奥から
 鯛せんべい
 かぼちゃ 下が たらの練り物
 かぼすのなかは、山芋といくら
 手長海老
 オイルサーディン
 アスパラ
 白いか
  
 食前酒  梅酒

 
 昨日のつづきのような流れではじまった、前菜。
 昨日は、はじめの三品でどどっと盛り上がってその後は自然に下がってきて横ばい、といった感じ。
 その横ばいの流れではじまった感じがした(あくまでも、だんなんのテンションの起伏で言えば)。
 
一 椀盛  清汁仕立て
 夕食202
 
 松茸など。
 メモするのを忘れた上に、時間がたっているので、すっかり忘れてしまった。。。
 
一 向付  本日の鮮魚
 夕食203
 サザエ
 アキイカ
 グレ
 
 
 グレ、丹後地方では、「つかや」と言う。
 部屋係の人から、「つかや」と聞いてなんだろうと家に帰ってからネットで検索して「グレ」だとわかった。
 関西では「グレ」と言うが、標準和名は「メジナ」。
 なんでも海が荒れるとよく獲れるらしい。
 
 アキイカは、とろりとして甘みもあった。
 
 サザエと言えば、壺焼き、って感じで、刺身で食べるのははじめてかも知れない。
 身の味は、アワビほど磯臭くない感じ。コリコリのとても硬いところと、柔らかいところがあった。
 身よりも、ラッキーだったのは、キモ。
 ハスイモの横で、くりくりと螺旋状のが、キモ。
 キモといえばふつう、緑ががったような黒っぽい色をしているが、これは黄色っぽい。
 奧さんのは、全部緑ががった黒だった。
 そう、この黄色いところは卵巣。
 苦いキモと、ほのかに甘みのある卵。
 
 と思ったら、これはオスかも知れないw
 
 どっちでもいいけど、この黄色いところはほんのり、黄身のような甘みがあり、美味しかった。
 
 
一 お凌  穴子握り
 夕食205
 
 口の中に入れるとほろほろととろけていく穴子をのせた、定番の穴子握り。
 
 
一 合肴  ヒレステーキ
 夕食206
 和風ソースのヒレステーキ。これも、定番。
 焼き加減は、レア。と、注文しなくても、いつものことなので、レアで出してきてくれる。
 こういうところが、いきつけの嬉しいところ^^
 
 それはそうと、こってりした感じのステーキ。
 流れとしては、これでメインが終わったかなぁ・・・とちょっと物足りない感じ。
 「おしながき」を見ても、この後、太刀魚、秋刀魚、鯖、とまあ、ヒレステーキに比べればやっぱり、盛り上がりに欠ける・・・
 なんて思っていたわけだけど・・・
 
 
一 焼物  太刀魚 
 夕食207
 出て来たとたん、「えっ」。
 太刀魚の焼いたの、といえば、ぺらんとした切り身が皿の上に乗っているか、と思ってもりあがりにかけるなぁと勝手に想像していただんなん。
 ところが、想像していたのとなんか様子が違う。
 なんと、丸まっている太刀魚。
 串を打って丸めて焼いてあるのだ。
 しかも、その焼具合。
 皮の火の当たっていたところはぱりっと、身もやや引き締まっているが、丸まっているなかの、たぶん直接火の当たっていないところが、なんともふんわりと焼き上がり、しかも、身からにじみ出したうまみがかたまったようになっていてとても美味しい。
 
 ステーキの後で、感動させる太刀魚。
 ステーキで終わったとあきらめていたのが、一気に盛り上がった。
 
 ツマはあかもく
 
一 焚合  秋刀魚煮もの
 恥ずかしながら…「秋刀魚の煮もの」というメニューを見て、だんなんが想像してたのは・・・
 あの・・・缶詰によくある・・・秋刀魚を二枚におろして醤油か味噌で甘辛く似たもの・・・
 それが、小鉢か皿にもってある。。。
 ところが、でてはたのは、こんな蓋のある磁器の器で、、、

 夕食208
 
 
 夕食209
 
 蓋を開けたとたん、なんというか、ナッツの甘みのようないい香りがふわ~っと。。。
 なんですか、これは?
 というより、自身の乏しい想像力を恥ずかしく思うのだった。。。
 と、そんなことはいいとて・・・
 
 秋刀魚を大根のかつらむきで巻いてある。
 小いもとほうれん草。
 
 味どうこう、うまいまずいのどうこうというより、とにかく、この繊細で意外な料理そのものに感動。
 美味しい以上の料理。
 
 まあね、乏しい想像力の弁解をすれば、ステーキまでは「おしながき」をみてだいたいこんな料理かなと想像がつくし、想像通りのもの。
 それが、太刀魚でちょっと意外な形にして、秋刀魚では、もう、こんなのが出てくる。
 完全に、やられた、ってw
 
 それにしても、この「秋刀魚の煮もの」。
 この名前じゃ、あまりにも料理の姿・風情、に不釣り合い。
 というので、だんなん、勝手に名前をつけてみた。
 「秋刀魚の巻き絹焚き」なんてのはどうだろう?
 「巻き絹」というのは能にもある。この宿は部屋が能の題なので、どうかな、と。
 
 ちなみに奧さんは、「砧」。
 
 味は、秋刀魚の臭みが大根で消えていて、いわゆる秋刀魚を食べたのかなぁ・・・と。
 
 なんにしろ、この料理、姿・風情・風味このくらい風雅な名前をつけてもいいのでは?
 
 でも、わざと「秋刀魚の煮もの」なんてのにしておいて、びっくりさせようという料理長さんの企みを何となく感じたり^^
 
 
一 酢物  鯖酢〆め
 夕食210
 
 タマネギの薄切りが敷いてある、マリネ風。
 上に乗っているのは、大根おろし。
  
 これも、今度は、味が意外。
 やっぱり、鯖の酢〆めとくれば、米酢かなんかでしめてある、って思っちゃう。
 それか、鯖寿司みたいな感じか。
 それが、醸造酢っぽい風味が全然無い。かといって、マリネ風、と書いたけど、そういう風味でもない。
 もしかして、前菜のかぼすと混ぜてあるのでは? と奧さん。
 新鮮な鯖、そこに、タマネギと大根の甘み。

 この鯖にも度肝を抜かれて、感動。
 
 めずらしいものが出てくれば、それはそれで感動するかも知れないし、いわゆる「高級魚」でも、たしかに、それはそれで感動することもあるだろう。
 でも、太刀魚、秋刀魚、鯖、って、よく見る魚。特に高級魚というわけでもない。
 特に、秋刀魚、鯖なんて、聞いたら、ああ、あれとほとんどきにもとめない、というか、いちいちどんな料理法でどんな料理、なんて思ったりしない。
 それで、これ。
 それが、これ。
 
 料理、ってこういうものだと、あらためて感動。
 
 昨日からの流れも、この三品のためにあったような気がしてくる。
 とにかく、太刀魚、秋刀魚、鯖に、すっかり打ちのめされたわけだ。
 
一 ごはん 丹後こしひかり
一 留椀  赤だし
一 水物  季節のもの

 
 あとは、この感動の余韻を楽しみながら、 
 
 夕食211
 
 夕食212
 柿。。。
 
 
 そうこうするうちに、二日目の夕食も終わり・・・
 夜も更けて・・・
 
 
 それはそうと、この宿の名前。
 ずっと秘密にしてるだんなん。
 なんせ、部屋数が少ないので、あまり、来て欲しくないw
 知る人ぞ知る、秘密の宿にしておきたいw
 
 でも、宮津の旅館で探したら、きっと見つかるはず。
 数寄屋造りのこじんまりとした宿。
 部屋には、能の題名。
 
                             おわり
 
 
 
 
 
 
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