2013_06
29
(Sat)14:47
 あずきとうふ  京豆水  七條甘春堂

 大豆ににがりを入れるとかたまりますが、
 小豆ににがりを入れてもかたまりません。
 ありえないもののたとえを
 「小豆のとうふ」などと申します。
 
 
 
 
 と、このピンクの帯の裏にあるそもそも書き。つづきは・・・
 
 京菓子は水がいのち。 
 この水を使って
 あずきとうふを作り上げました。
 

 
 
 これはお菓子の冷奴
  

 
 どうぞ冷たくしてお召し上がりください。
                       堂主敬白

 
 ぷるん、つるん、ぷよん、舌で押すと、ねっとり・・・ほんのり、小豆の風味が香る。
 のどごしよく、あっさり、後味さわやかで、あまみと小豆の余韻。
 
 写真は、四分の一に近い六分の一。
 これくらい食べると、ちょっと量が多い感じ。
 ちゃんとした六分の一くらいで、ちょうどいいくらいだった。
 冷蔵庫で、賞味期限から、1,2日過ぎくらいなら、それほど風味は落ちていなかった。
 その後は、ぷるん、つるんとした食感が失われ、ゆるんだ感じもし、美味しくなかった。
 
 「水がいのち」、とあるが、それほど水を感じなかった。
 「この水」の「この」は、どこかの「銘水」をさしているのだろうか?
 それとも、一般的な「京の水」という意味なのか?
 
 
 調布菓 京若鮎  七條甘春堂
  
 
 
 
 
 おなかに、ずんぐり、しっかり求肥が詰まった若鮎。
 袋を開けると、こんがりとした皮のいい匂い。
 皮は、ふんわり、もっちり、軽めで、色は黄色い。卵黄の風味豊か。しっとりと言うよりは、ほろほろ。
 求肥は、風味、印象、ともに控えめで、皮を引き立てている感じ。
 だんなん的には、この若鮎は、皮をめでる若鮎かな、と。 
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2013_06
25
(Tue)22:38
 夏越  なごし  練り切り製   亀屋良長
 

 6月晦日の夏越の祓にちなんだ上生。
 緑の茅の輪と後ろには、鳥居。
 
 
 
 こんなふうに中に濃い赤いところがあり、レリーフの鳥居がより立体的に見えるようになっている。
 
 種は、黒漉し餡。
 練り切りは、しっとり、ねっとり、ゆるめ。その練り切りと餡が、口の中ですーと溶けていく。
 ほどよい、透きとおった甘み。
 
 暑くなってくると、こなしや練り切りは敬遠しがちになるけど、これは、この季節に出ているだけあって、重くも、くどくもなく、美味しかった。
 
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2013_06
24
(Mon)23:01
 京都駅の近辺というと、ほとんど地下鉄ばかりを利用してるので、地上に上がることが滅多にない。
 昨日は、京都水族館 → 笹屋伊織(振られた) → 亀屋陸奥 → ヨドバシカメラ という順で、地上を。
 ヨドバシカメラも、いつもは、ほとんど地下から。
 
 と、ヨドバシビルの一角で何かやっている。
 
 
 
 入場無料
 
 無料とあれば、とりあえず、立ち寄ってみよう、というのが関西人(笑
 
 なかには・・・
 
 
 
 船鉾?
 でも、なんで?
 それに、でかい。
 
 京都祇園祭大船鉾復興展示
 
 案内に気さくそうなおじさんがいて、すでに奥さんが話を聞き始めていた。
 
 船鉾の他に、実は、大船鉾、という鉾があった。
 船鉾が神功皇后の出征の舟で、大船鉾は凱旋の舟。
 江戸時代末までは、祇園祭の後祭りの最後尾を巡行していたのが、この大船鉾。
 それが、蛤御門の変(1864)の時に焼けてしまい、そのままになっていたのを、寄付などにもよって、このたび、やっと復興できたのだ、と。
  
 
 
 
 
 
 
 山鉾のサイズなどは、残っていた胴掛や水引などから割り出したのだとか。
 お囃子も絶えていたのを、保昌山(だったかな・・・曖昧)の囃子の人たちから指導を受けて復活したとか。
 たまたま、その囃子も鳴りだして・・・
 (凱旋の鉾と聞いたせいか、確かに、囃子もそんなふうに聞こえてくるような)
 
 一足先に、プチ、祇園祭気分に・・・^^
 
  
 あ、そうそう、大船鉾が巡行デビューするのは、残念ながら、来年の祇園祭から、ということ。。。
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2013_06
24
(Mon)22:23
 昨日(6/23)、久しぶりに京都水族館へ。
 そろそろ、年間パスの更新をしようか、どうしよう、と。
 
 その帰り。
 そういえば、近くに笹屋伊織があるんじゃ、と。
 八条通りを堀川まで来ていたので、堀川を北上。
 堀川七条まで来ると、交差点の北東に、こんな看板が。
 
 
 
 「松風調進所」。
 西本願寺の向かい側。
 松風、って、あのお菓子。それをつくるところ。
 
 ま、それはいいとして、とりあえず、笹屋伊織へ向かう。
 伊織さんのあるところは、七条大宮。
 行ってみると、休みだった・・・。
 
 で、引き返してきて、このお店へ。
 外から覗くと、あ、あの袋。
 そう・・・
 
 
 
 そう、ここは、亀屋陸奥さんだった。
 これは、徳用松風
 丸く焼きあげる松風の端っこや、ちょっと焼き具合のよくないものが入っている。
 240グラム 700円。
 
 亀屋陸奥さんは、松風の本家本元。
 もともと、本願寺のお供え物などのご用を受けていた亀屋陸奥さん。
 三代目(大塚治右衞門春近)の時、信長に攻められた石山本願寺の顕如上人から信徒たちが食べるお菓子をつくるように頼まれて、つくったのがこの松風。
(「松風」という菓銘は顕如上人より)
 本願寺を守る門信徒たちの食料になった、というお菓子。
 要するに、戦闘時の、兵糧であり、非常食。
 
 紙の袋を開けると同時に、こうばしい白味噌とケシのいい香りが、ふわっと。
 
 
 
 一言で言えば、とても、もっちり、しっとりのパンのような食感。
 嚙みごたえがあり、噛むほどに、芳ばしい白味噌の風味と生地の甘み、小麦の風味、ケシの香ばしさなどが口に広がる。
 一切れ、また一切れと、後を引く。
 出かけて帰ってきた後で疲れていたけど、これを食べると元気が出てくる。
 かための生地はよく噛むことで、顎の運動をもたらし、頭も冴える。
 元気ドリンクよりも、元気が出る(笑
 本願寺に立てこもっていて、これを出されたら、確かに、テンション上がるし、元気も出るなあ~と^^
 できれば、緊急時の非常食にしたいと思うけど、それほど日持ちがしないので、できないのが残念。
 カンパンや、カロリーメイト(もしもの時のために実は鞄に入れて持ち歩いている)なんかよりも、ほんと、元気が出る感じ。
 それに、なにより美味しい。
 
 本家本元であると同時に、400年もの間愛されてきたお菓子。
 たしかに、今あるのがその当時のそのままの風味、というわけではないだろう。
 でも、焼いた白味噌の芳ばしい風味、しっとり、もっちりの食感、などなど、日本人のツボにはまったお菓子。
 しかも、食べて元気が出る、テンションが上がる、と食べるということの本質をついている。
 といえるかも。
 それが、400年間愛され続けてきた理由、かな^^
 
 奥さん曰く、「威風堂々とした、ブレない松風」
 
 
 小倉もなか
 
 
 
 
 
 
 亀の焼き印。
 この亀にも、頭と尻尾がある。
 「亀屋」の由来は、秀吉が聚楽第の池にうかべた1メートルほどある杉製の亀の玩具を、ある公家から頂いたから、なのだとか。
 だから、生きものの亀というよりは、その玩具をかたどった焼き印なのかな。
 
 袋を開けると、芳ばしい皮の匂い。
 皮の焼き具合は濃く、餡の量に比べて、皮は厚め。
 餡は粒餡で、濃くと甘みが強い。べったりしている。こってりしているが、重くない。
 これは、餡を楽しむものかというよりは、皮を楽しむもなか。
 いかにも、本家本元の松風屋さんのもなか。
 
 
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2013_06
19
(Wed)22:40
 亀屋廣和 さんは、京都の中京区、丸太町烏丸東入る にある、和菓子店。
 生菓子を3個食べた時点では、ブログに載せるつもりがなかったので、包み紙などを棄ててしまった。
 確か、嘉永元年(1848)頃、創業と包み紙にあったような・・・。
 
 奧さんが買ってきた。
 菓匠でも、菓子司でも、調進所などでもなく、ただの和菓子店、という包み紙だった。
 
 琵琶 外郎製
 
 種は、白餡。
 外郎は、もっちり、つるん。ややかため。
 
 せせらぎ 薯蕷製
 
 川をゆく筏といった焼き印。
 この焼き印に、せせらぎ、という銘には、ちょっと違和感。
 種は、黒漉し餡。
 薯蕷は、もっちり。
 
 おいしいけど・・・。
 
 わらび餅
 
 
 種は、漉し餡。
 蕨は、うすく、とろん、つるん、口の中に入れると、とろけるよう。
 蕨が口の中で、ほどけて、とろける感じは、ちょっとだけ感動的^^
 ただ、何かが、物足りない・・・
 少し甘め。 
  
 価格は、どれも200円台。
 
 それぞれに、ほんのり個性的で、まあまあ美味しい。
 わらび餅は、ちょっと感動もの。
 ただし、何かがものたりない。
 
 品、というか、何というか。
 いつも食べているのは、江戸時代には、貴族や寺社、また今でも、茶人たちを相手に菓子を作っているようなところ。
 また、そういう店から分かれたところ。
 その部分が、亀屋廣和さんのには、感じられない。
 創業当時から、お客も、たぶん、貴族や寺社や茶人などではなかったのだろう。
 まさに、庶民の、和菓子屋さん、といった感じ。
 それが、上生、ではなくて、生菓子、というコト。
 
 ここまでなら、別にブログに載せようとは思わなかったけど・・・
 
 
 若鮎 
 
 
 180円(税抜き)。
 やや小ぶり。
 皮は、賞味期限ぎりぎりだったので、縁が少し固くなっていた。
 全体に、なんとなく、膨らし粉っぽいかんじも。
 はち切れそうなほどたっぷりの求肥。
 つるん、ぷりっ、とした、個性的な求肥。
 この求肥がよかったので、ブログに載せることにした。
 
 今度は、できるだけ早く食べたい。
 
 ここは、ボルドーの、CH.ラネッサンといった風情かな。
 
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2013_06
15
(Sat)20:41
 印籠最中  亀屋良長
 6/9に本店に行ったとき、鮎調布と一緒に買ってきた最中。
  
 
 
 包みに、「良長」
 
 
 
 皮にも。
 印籠のようなかたちをした最中。
 
 皮はふんわり。
 餡は粒餡で甘め、小豆のこくしっかり、粘りが強く、重め。
 水飴っぽい甘みが強い。
 小豆の粒、しっかり。
 
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2013_06
12
(Wed)01:17
 七変化 しちへんげ  きんとん製   亀屋良長
 
 
 紫陽花をかたどったきんとん。
 これは、紫陽花のいろいろな色が、一個のきんとんに象徴的に表現されている。
 こういうはんなりした色合いは、好み。
 見ていて飽きない上に、気分も涼しくなってくる。
 
 種は粒餡。粒の皮はややかため。
 白餡のそぼろは、やや重く、まったり、クリーミー。
 白餡の風味が、濃厚だが、くどくなかった。
 名水のお陰か、白餡の風味がよく引き立っていた。
 奥さんは、そぼろに水の美味しさを感じる、と。
 
 
 鉄仙 てっせん 外郎製  亀屋良長
 
 これも好みの色合い。
 鶴屋吉信さんや末富さんのほど外郎地は分厚くなく、ぜんたいとして小ぶりな、繊細であいらしい鉄仙の花。
 この愛らしさが、亀屋良長さんの雰囲気。
 やさしい、ぷりぷりした外郎。
 醒ヶ井の水の美味しさも感じられる上生。
 
 以上、 6/9に亀屋良長本店で。
 
 
 鮎調布  亀屋良長
 
 帰宅してから、家で。
 
 ライ麦入りの生地は、断面がなんとなく黒っぽい。
 しっとりしていて、嚙みごたえもある。
 求肥は粘りがある。
 全体として、重く、しっかりしていて、風味も濃厚。
 
 よく食べている大極殿さんの若鮎とは、対照的。
 フルボディな鮎^^ 
  
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2013_06
10
(Mon)23:40
 昨日(6/8)に京都へ。
 亀屋良長さんへ行き、四条通の南側をふらふら歩いていると、リサイクルの着物屋さんが。
 だいやす さんというお店。
 2階がウィンドウになっていて、明治・大正・昭和初期くらいと思われる着物が三着ほど飾ってあって、目についた。
 で、いちまのお土産がないか、ちょっと寄ってみることにした。
(亀屋良長さんで、上生を2個買ったはいいけど、食べてしまったので・・・)
 2本ほど、帯揚げを買った。
 1本は、奥さんが見つけてきた。
 それが、これ。
 
  
 すでに、いちまが着用(笑
 ちょっと、よそ行きに。
 
 帯揚げとしても、ちょっと面白い感じ。
 
 
 市松模様の織りがらに、金銀箔が押してあり、桜の花が染めてある。
 いちまの帯では、こういう色目のものはないし、こういうおおきながらのもの持ってなかった。
 
 
 後ろ姿。
 竪矢結び風に。
 
 中程は鬱金色、両端がこんな抹茶のような緑。
 ただ、生地がしゃりっとしているがぴんともふわっともならないので、見栄えがするように結ぶのはなかなか大変。
 これは、奥さんが結んだ。
 
 
 上生2個は食べ損なったけど、新しい帯が二本ふえて、にっこりのいちま。
(ほんとは、だんなんの肩の上にちょぼんと乗ってきて、上生もちゅるちゅるしてたようだ^^)
 
 もう一本は、この単衣にはあわなかったので、また、いつか。
 あう着物の時に。

 ちなみに、この新しい帯だとよそ行きでだんなんが落ち着かないので、また、もとの子どもの三尺帯に戻した。
 
 こっちの方が、くつろげる^^ 
 
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2013_06
10
(Mon)01:02
 先週(6/1)なんとなく、末富さんの本店へ行って、烏丸沿線で歩いて行けるほかの菓匠・菓子司に行ってみよう、という気になった。
 歩いて行ける、っていうのは、烏丸通から、東なら河原町くらい、西なら堀川あたり、という感じ。
 だいたい10分くらい、かな。
 
 思い当たる店をあげてみると、
 
  五条駅 末富  室町
  四条駅 大極殿 大丸東隣
      亀屋良長 醒ヶ井
      長久堂 オーパ店
  御池駅 亀末廣 東3分
      亀屋良永 寺町
  丸太町 亀屋友永 新町
  今出川 虎屋  一条
      俵屋吉富 北3分
      鶴屋吉信 堀川
 
 と、まあ、ほかにもあるのかも知れないが、食べたことがあり、知っているのはこのくらい。
 この中で、行ったことがないのは、亀屋良長、亀屋友永。ただ、虎屋は、前は通っても立ち寄ったことはない(笑
 
 で、醒ヶ井餅が食べたかったのと、醒ヶ井の水に興味があったので、亀屋良長さんに行くことにした。
 行く前に、JR伊勢丹の地下へ。ここにも店がある。
 う・・・、なんと、醒ヶ井餅はなかった。
 何でも、今年は出さないとのこと。。。
 これは、ますます本店に乗り込んで、醒ヶ井餅を出してもらうように頼まないと^^
 
 それにしても、烏丸通から東へは、大丸、高島屋などがあり、そのほかにもいろいろ店がある。さらに、もっと東へ行けば、祇園、八坂神社。買い物や、菓匠会などでも東にはよく行くが、西の方には滅多に行かない。
 ほんと、おなじ四条通とは思えない。車は多いが、人通りは、東に比べたらかなり少ない。閑散としていて、静か。
 逆に、ほっとする。
 こんなふうに人がいないところを見つけると、「ああ、京都っていいなぁ~」と、感慨深かったり(笑
 
 歩いていても、自分のペースで歩けるので、ストレスがたまらない。爽快。
 東側だと、人が多くて、ぞろぞろで、歩いていていつもストレスがたまる。
 おなじ距離でも、短く感じる。
 で、すぐに、亀屋良長さんに到着。
 
   
 亀屋良長  醒ヶ井
 
 店の前にはこんな一角があり、水が湧いている。
 これが、醒ヶ井(新しい)。
 水も飲める。
 
 醒ヶ井餅は、今、お中元関係の仕事が忙しいので、手が回らない、とのこと。
 お中元が一段落すれば、秋頃、でるかも。
 秋・・・ですか~? 去年の夏に食べて美味しかったので、たべたいななんて思ってきたんです・・などと、ぽつりと愚痴ってみたり。。。
 でも、まあ、今ないのだから仕方ない。
 
 上生を2個と鮎調布を2個買うことに。
 ふと、窓際にテーブルがふたつ。
 「ここで、食べられるのですか?」
 「本格的にやっているわけではないので、簡単なお茶くらいしかお出しできませんが、お味見くらいなら、どうぞ」と。
 「この上生もいいですか?」
 「はい、よろしければ、どうぞ」
 
 と、言うわけで、いちまには悪いけど、持って帰るのもなんなんで、頂くことに。
  席から醒ヶ井を。
 
 
 こんなふうに皿にうつして、冷たいほうじ茶まで。
 お菓子については、後日。
 
 
 この湯飲みが、また、なかなかよかった。
 
 醒ヶ井の水も飲んでみた。
 いつも飲み慣れている琵琶湖の水に比べると、軽く、ややかたい。
 すっとしていて、ほのかに甘い。
 柔らかくすっとしていて、口の中でふわりとたちのぼって、溶けて消えてしまうような、そんな感じ。
 
 奧さんの感想は、「この水を使ってつくられたものを、なんでも美味しく引き立てるような水」。
 
 ほうじ茶も、ほうじ茶が引き立っていた。
 いつか、できれば、この醒ヶ井の水を、うちのゆる茶で使ってみたいな、と。
 
 上生を食べたら、あんこをもうすこし食べてみたくなって、印籠最中を2個追加。
 店員さんもすがすがしく、店は慌ただしくもなく、静かで、はんなりとした時間が流れていて、とても満足。
 四条通なのに烏丸以東の喧噪からはほど遠く、水もわき出ていて、まったく「都会のオアシス」(笑
 四条まで来た折は、ちょくちょく足を運ぼうかな、なんて^^
 
 
 帰り、四条の南側を烏丸に向かって歩いていると、アンティークの着物屋さん。
 上生のお土産がないので、いちまに、何かないかと立ち寄ってみた。
 で、帯にと、帯揚げを。
 その後、さらに烏丸の方へ行くと、また、「アンティーク」のちょっとした看板が。
 小さな通りを入っていくと、古い町屋を改装した 四条にしむら シルト というお店が。


 帯や着物、お茶の湯飲みなどが置いてある。
 もともと、博多織の帯などをつくっていたお店らしい。
 ちょうど茶筒が欲しかったので・・・
 
 
 
 これは、着物の型染めに使っていた型紙を使って柄をつけた和紙を、茶筒に張ってあるとのこと。
 すぐに使いたかったので、あるものを買ったが、何十種類とある柄の見本から好きなものを選んで作ってもらうこともできる(2週間くらい)。
 値段も、一番おおきな茶筒で、1050円。
 うちが買ったのは、中(680円くらい? だったと思う)。
 
 ここは、新釜座通という通りらしい。
 この 四条にしむら さんの他にも、ぽちぽちと古い町屋を改装したお店がある。
 人通りもあまりなく、静かで、とても気に入った。
 新釜座通をぬけると・・・あら、なんと、あの杉本家住宅(杉本家住宅HP)、が。
 
 奥さんは、以前、あるセミナーできたことがあるのに、「あれ? まさか、ここに出るとは」とちょっとびっくり。
 杉本家住宅のHPの住所も、「下京区綾小路通新町西入ル」となっていて、奥さんが来たときもこの綾小路新町を西に入る、という道順できたよう。
 新釜座通なんていう通り、聞くのも通るのも初めて。
 その通りを抜けると、実は以前来たことがあるところにつながっていた、なんて、これも京都のミステリアスな面白さ^^
 
 ガイドブックや京都本にある観光スポットを追っかけてばかりいないで、ふらっと、気ままに小さな通りに入ってみると、なにか楽しいものが見つかるかも知れないのも、京都。
(もちろん、新釜座通のことも載ってるとは思うけど・・・^^) 
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2013_06
07
(Fri)23:00
 橙糖珠  だいとうじゅ  老松
 
 
 こんな箱に・・・
 この絵が、なんとなく、今咲いてる、ソヨゴ(雌株)の花に見えたり・・・
 
  ソヨゴの花
 
 それとも、たまたま見つけた、常緑ヤマボウシの、ちょっとかわった花のようだったり・・・
 
 普通は、4弁。
 
 そんなことはいいとして、蓋を開けると・・・
 
 6個入り。(一個はもう取ってしまった・・・)
 
 よく熟成したソーテルヌのような色をした木の実。
 金柑(徳島産)を、約10日にわたって、毎日糖度を上げた蜜に漬けかえ、漬けかえして、つくるのだとか。
  
  
 
 白い袴は、すり蜜。
 洋菓子のフォンダン。
 (明治時代に「本山(ほんざん)と訳されて以来、いまもそう呼ばれているのだそう。作り方など 老松HPより)
 
 ちょぼん・・・と。
 なにげに、かわいい。
 白い袴も、オシャレ(笑
 小さいながら、風情もある。
 
 日本のお菓子のはじめの神様と言われている田道間守(たじまもり)が持ち帰ったのが、非時香具菓(ときじくのかくのこのみ)という果実。
 今の橘の果実と言われている。
 橘ではないけど、おなじ柑橘類の金柑からできているこのお菓子。
 このちょぼんの可愛い姿に日本のお菓子の始まり、なんてことをになっているようで、感慨深かったり^^
  
 また、老松さんのご先祖様は、田道間守を摂社にもつ吉田神社の祭神天児屋根命(あめのこやねのみこと)に発するとあって、「菓子が生まれた古代からの伝統を何よりも大切にして菓子作り」をしている老松さんにとっても、意味深い逸品。
 
 橘と言えば、上生のこんなお菓子を思い浮かべたり・・・
 
 花橘  こなし製  京都鶴屋鶴寿庵
 
 そういえば、ホトトギスの声が聞こえてきたり・・・
 
  けさ来鳴き いまだ旅なる郭公 花たちばなにやどは借らなん  (古今集 夏 よみびとしらず)
 
 なんとはなしの風格という点では、こんな菓子と並べてみたくなったり・・・
 
 お団 亀屋清永 
  
 
 さて・・・ 
 
 橙糖珠。
 
 皮は固くなっていて、ほろ苦い。
 果肉も同様に固くなっている。
 種が入っている。食べようかどうかちょっと迷ったけど、ここまで蜜がよく染みていれば・・・と食べてみた。
 種の皮は、生のものほどではないが、ほろ苦い。
 中身は、ちょっと驚き。まるで、杏仁豆腐のような風味。ま、種子のジンなのだからおなじ様な風味がしても不思議ではないわけだけど。普通。生では、種を食べようとは思わないので。
 果肉、皮、とも噛むほどに、凝縮した金柑の風味がじゅわじゅわとあふれ出す感じ。
 そこに、種の風味がアクセントを添える。
 袴は、砂糖そのものの甘さ。ぽろり、と崩れる。
 甘すぎず、酸っぱすぎず、バランスがとてもよい。
 しかも、風味は深みがあり、複雑。
 こういう喩えは本末転倒しているが、よくビン熟したソーテルヌのよう。それも、もちろん、ただ甘いだけのソーテルヌではなく、酸味・甘みなどバランスのよい、複雑で深みのあるもの(ふと思ったのは、CH.ド・ファルグ)。
 
 葉っぱもどうか、と思って舐めてみた・・・
 あ、これは、ちょっとぴりぴり。
 食べるのは、無理そう・・・
 
 HPの通りなら、製法はいたって素朴と言えば素朴。
 姿も、金柑。
 でも、姿、風味、ともに、金柑であって、金柑にあらず。
 ルビーのような果実に、葉っぱと純白の袴が、素朴で、とてもチャーミング。
 おおっ、すごい!っていう驚きや舞い上がり系の風味ではないけど、噛むほどにジューシー(実際には果汁はないけど)で複雑で深みがある風味に、しみじみと満足できる素敵なちょぼん(笑。
 和菓子のある種の原点、みたいな。
 
 大納言 亀末廣 や 青苔 鶴屋吉信 などとおなじ仲間に入れたいお菓子。
 
 
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2013_06
03
(Mon)02:09
 昨日(6/1)、末富さんの本店に行ったとき、奥さんがめざとく見つけたお菓子。
 
 
 
 Le Petit Suetomi と印刷された袋に入った最中。
 Le Petit Suetomi とは、京都ホテルオークラの北隣にある、末富さんの「アン・カフェ」(ホテルオークラとのコラボ)。
 行ったことはないけど、上生や抹茶、あんパンなどのほかに、シャンパンなども楽しめる。
 ニューヨークのフレンチレストランのシェフ、デイビッド・ブーレイがプロデュースした、ハンバーカーなども食べられるらしい。
 
 ただ、値段は、ちょっとびっくりw(公式サイト メニュー) 
 上生は変わりないみたいだが、一保堂の抹茶が一服1050円。一服2グラムとして、20g1万円超!の薄茶。濃茶ならまだしも、どんな薄茶を飲ませてくれるのだろう?w
 ほうじ茶も一保堂のものを出してくれるみたいだけど、735円って・・・。うちで飲んでるのの10倍くらい高級なほうじ茶なのだろうか?w
 だから、もし行ったら、上生だけ食べてゆったりしてこよう、などと奥さんとお話(笑
 (ただ、上生もここでつくったのでないなら、高島屋で買うのとあまり変わりないかも)
 
 さて、カフェの話はこのくらいにして、最中。
 漉し餡(袋の文字の色が青)と粒餡(袋の文字が緑)の2種類がある。
 中は・・・
 
 
 Le Petit Suetomiの焼き印が押された、一口大(15g)の最中。
 (でも、一口で食べずに、二口くらいで食べるのがいいかも^^)
 最中の皮に、フランス語の焼き印は、ちょっと面白い?
 
 でも、なんとなく、化粧品の容器を連想した。
  
 
 鶴屋吉信さんの、青苔とツーショット(笑
 
 最中の皮はふっくら、ふんわり。ぱりっ、というタイプではない。
 漉し餡は、はじめねっとり、後口さらり。あっさりとしていて、重くもなく軽くもなく、後味に、澄んだ甘みが残る。
 粒餡の方は、それほど粒感はなく、皮は柔らかい。
 どちらもあっさり、さらりとした餡で、餡が強く主張することはない。
 (ぱっと思いついたのは、俵屋吉富さんの雲龍とは対照的。亀末廣さんとはさらり、あっさりで通じるところがある感じ)
 が、印象に残る餡。
 上生の餡にも通じる。
 
 1個157円(税込み)。
 量的にはちょっと少ないかなとも思うけど、この風味ならこの価格でも悪くないかな、と。
 プチとあるだけに、プチなプチ贅沢をした気分に(は、ちょっとなれなかった・・・)。
 
 
 ゆる茶のお菓子にした。
 抹茶は、一服1050円もしない、いつもの、上林春松本店さんの「好みの白」と小山園さんの「吉祥」。
 そして、オマケに、鶴屋吉信さんの青苔。
 
 ん~、やっぱり、もしふらっと立ち寄ったとしても、食べるのは上生だけにしよっと(笑 
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2013_06
01
(Sat)23:46
 紫陽花  きんとん製  末富
 
 
 この季節、定番のきんとん その銘は、紫陽花(あじさい)。
 色合いはともかく、そぼろの紫陽花の花に、琥珀の雨粒という意匠は、ほぼ、どこの菓匠もおなじ。
 大丸と高島屋の和菓子売り場のきんとんの紫陽花の中で、今日(6/1)一番気に入ったのが、この、末富さんのきんとん。
(すこしかわった紫陽花は、どこの菓匠のものか忘れたけど、水牡丹風のもの。種の白餡らしきを紫陽花の色にして、葛か寒天でつつんであった)
 
 高島屋の末富さんで気に入って、本店の方に電話して、取り置いてもらった。
 というのも、高島屋の末富さんは、上生は3個セット(ほかは、梅と鉄線。こなしと外郎だったか。外郎と外郎だったか)。
 梅のと(銘は、青梅だったかな?)鉄線のは、あまり惹かれなかったし、べつにもうひとつ、葛製の 氷室に惹かれたので。
 
 末富さんのほかに、二條若狭屋さんの 紫陽花にも惹かれたが、まあ、そんなにたくさんもいらないので。
 
 右上は、持ってくるときにつぶれてしまった。
 
 濃い色、くっきりした色よりも、こういうはんなりとした色合いが好き。
 そぼろの色合い、色目、は、それこそ、菓匠によってさまざま。
 末富さんのは、かけわけになっているのも、ちょっと面白い。
 紫陽花の色の移ろいを、様式化して象徴的にあらわしているよう。
 見ているだけで、うっとり^^
 
 この淡い色合いは、つくね芋にもよるよう。
 種の黒漉し餡もそぼろと一体の口当たり。
 ねっとり、まったり、ぽってり、ふくよか。
 漉し餡の風味よりも、むしろ、そぼろのつくね芋の風味がしっかり、引き立っていた。
 大きめの琥珀羹が、クリーミーな餡とそぼろの中で、ほろほろ、雨粒っぽく、紫陽花の花ってまさかこんなクリーミーな味わい? なんて、空想の世界に、おもわずトリップ(笑
 (紫陽花の花を思うたび、見るたび、この食感が蘇ってきそう・・・)
 ほっこりと、ぬくもりを感じるそぼろ。
 
 ただ、風味は、だんなんの好みとは少し違っていた。
 すっとして、澄んでいる、そんなつくねきんとんが好き。
 たとえば、老松さんの。
 クリーミーさも、老松さんの方はもうすこしホイップ感みたいなものがあるような気がする。
 末富さんの方は、肌理がさらに細かく、よく詰まっている感じで、だから、おもく、ぽってりと感じる。
 
 やや、後味に残る甘みがつよい。
 まあ、でも、末富さんは「甘みのしっかりした美味しいお菓子」というポリシーだと耳にしているので、そのとうりなのだろう、と。
 
  姿  4.5
  銘  3.0
  風味 3.8
  総合 4.2
 銘は、まあ、定番なので、平均ということで。
 風味は、好みの反映が強い。こういうのが好きな人は、もっと高くなるのでは?
 姿は、何度見ても、うっとり。。。(笑
 
 
 氷室  葛製   末富 
 
 
 氷室(ひむろ)の節句に因んだお菓子。
 と聞いて、ぴんと来たのは、水無月。
 要するに、水無月の上生版かな、と。
 
 でも、氷室の節句は太陰暦の6/1。このとき、宮中では、氷室の氷をたべたと。
 水無月は、夏越の祓で、6月の晦日。
 なので、ちょっと、ちがう・・・みたい。
 でも、まあ、暑い盛りに氷を食べて、元気を出そう、と。
(今年は、6/1は新暦では、7/8)
 
 赤い三角形が、かわいい^^
 あ、これも、三角の水無月を連想させる。
(でも、実は、氷室明神をみたててるとか)
 奧さんが言うには、笑顔薯蕷を連想させて、かわいい、と。
 この三角は、羊羹。
 
 葛がほんのり水色なのも、品がある。
 
 白餡だと思っていたら、なんと、芋餡。
 薯蕷の風味はしっかり、でも、葛の風味、口当たりがとてもいい。
 はじめて末富さんの葛焼きを食べてから、末富さんは葛がいいとだんなんは思っていたけど、やっぱり、期待通り。
 とろん、ぷるるん、しっとり、ねっとり・・・というか、独特の口当たり。
 葛の風味は、濃い。
 
 後味が、さわやか。喉が、す~っと^^

  姿  4.5
  銘  4.2
  風味 4.1
  総合 4.0 
  
  
 
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2013_06
01
(Sat)22:37
 更衣  こうい  虎屋 
 
 
 我が家では、評判が悪い 虎屋さんの生菓子。
 今までに上生はたった2個しか食べていない。
 2個食べて、評判が悪くなって、リピートしてない、というわけ。
 ただ、たった2個しか食べてないのに評価が低いのは、まったくフェアじゃない、という感じがするので、久々に食べてみようかな、と。
 さてさて、吉と出るか、凶と出るか。
 
 見た目は、なんともシンプル。
 表面は、和三盆糖がまぶしてある。
 ものは、餡と米粉をまぜて蒸したもの。
 話を聞いたときは、なんとなく丁稚羊羹っぽいのかな、と。
 
 更衣、という銘と、このシンプルな姿に惹かれた。
 表面の感じが、更衣のさらりとした布をイメージしていると言えばいるのかも知れないが、更衣という銘とこの姿に直接的なつながりはほとんど感じられない。
 そこがいい。
 ここまで抽象化されていると、だから、かえって、想像力が刺激される。
 
 また、5/30~6/1までの期間限定というのにも惹かれた。
 年にこの三日だけ、と言うのもあるが、それ以上に、更衣のこの時期にだけ、というのが、とていもいい。
 
 黒文字で、半分に割ろうとすると、とても硬い。
 もっちり、もさもさした食感(白雪糕・はくせんこう が硬く、詰まった感じ、みたいかも)。
 丁稚羊羹とはまったく違う。
 和三盆と砂糖がやや甘め。
 そのなかに、さらさら、しゃりしゃりと感じられるのが、確かに、駒絽や縮みといった布を思わせた。
 古風な風味。
 ことにこのもさもさとして硬い、食感が古風。
 なんでも、明和7(1770)年に考案されたものだという。
 
 姿を裏切らない風味のこの古風さは、なかなか面白く、興味ぶかかった。
 亀屋清永さんの お団と並べてみるのも面白いかも知れない^^
 
 ただ、おいしさ、だけを求める人にとっては、たぶん、期待はずれなお菓子。 
 今時の、クールビズ、なんていう更衣とは違う、現代ではもう失われてしまったような更衣(ころもがえ)に想いを馳せさせてくれる、素敵なお菓子。
 
 
 今回、大丸の虎屋さんで購入。
 そのほかに、きんとんの 紫陽花(あじさい) などがあった。
 紫陽花 は、平成18(2006)年のもの。
 紫陽花 を見て思ったのだが、ああ、現在の虎屋さんの感性って、これなんだな、と。
 そして、風味も、この感性の上にあるのだな、と。
 以前、食べた 蛤形 と 玉手箱 が我が家で不評の理由も、あらためて納得。
 なら、新しい 紫陽花 などを食べてみればいいのかも知れない。
 が、残念なことに、虎屋さんの今の 紫陽花 を食べる気にはならない。
 色、色合い、そぼろの塩梅、などなど、とりあえず、姿を見て、食べたいと思わなかった。
 蛤形 や 玉手箱 も、意匠は古典的なまま、風味が、紫陽花 だったということだろう。
 
 さいわい、この 更衣 は、製法などある意味変えようがなく、古風な風味が生きていて、それがよかったのだと思う。
 
 
 試みに、点などを(5点満点。ただし、4.9点が最高点。最低点は、0点ではなく、1.0点)。
 
 更衣 姿  3.7
    銘  4.0
    風味 3.8
    総合 4.0
 銘は、その言葉自身の響きのよさなどもあるけど、姿との関係が大きい。また、扱われている季節・時期とも。
 
  要するに、以前の 蛤形 や 玉手箱 に比べて、とてもだんなんの好感度が高かった、ということ。
 
 蛤形 姿  4.0
    銘  3.5
    風味 1.0
    総合  -
 
 玉手箱 姿  4.5
     銘  3.8
     風味 1.0
     総合  -
 玉手箱 なんてありふれた銘といえば銘だが、この姿がくると、平凡な言葉が異化して、とても新鮮に思えるから。
 こんな玉手箱、って見たことない。
 今見ても、新鮮。
 なのに・・・風味が・・・。
 
 上生としては、最低、2.0が、及第点。なので、だんなんとしては、このふたつは、上生として認められなかった。
 姿・銘がいいのに、風味のギャップがあまりにもひどかった。
 というか、ほとんど、絶望感に近い失望(笑
 だから、風味、最低点。で、総合は採点不能~。
 なんてね^^

 ま、点なんかつけてみても、なんら、客観的ななにかをあらわしているわけではなく、単に、だんなんの個人的な嗜好をあらわしているだけ。
 
 しかし、点をつけてみて思ったことは、なんともおこがましい。
 何様のつもりなんだろ~。
 えらそうに。どついたろか?(笑
 
 
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