2013_11
22
(Fri)22:57
 先日の、黄檗。
 俵屋の栗羊羹食べて、抹茶(小山園 壺切抹茶)を一服、そのあと、黄檗を一切れ。
 「ああ、菓子ってこういうものかな」って、感動。
 もうすこし言えば、「お茶の菓子ってこういうものかな」と。
 
 素朴で、でも、洗練されていて、隙がないけど、構えていない。
 外連味なんかとは無関係。というか、無関心。
 今時のスタイルではないけど、古くさくもない、古風でもない。
 媚びてはいないけど、気取ってもいない、親しみやすい。
 素直に美味しい。
 
 
 それはそうと・・・
 かぎやさんのしおりの黄檗のところに「茶、酒ともに味わえる銘菓です」と。
 で、たまたま飲んでいた、これと、マリアージュ!
 
 
 
 パランの ブルゴーニュ・ブラン 2008。
 久しぶりに飲むシャルドネ。
 やや重く、オイリーで、すこしナッツィ。
 ほどよく瓶熟したシャルドネ。
 落ち着いていて、酸味もほどよく、甘みとのバランスもよい。
 きらびやかさとかはないけど、じっくり楽しめる。
 
 さて、黄檗と。
 これがまた・・・(o ̄ー ̄o) ムフフ

(画像では、数の子かチーズのように見えますが、れっきとした「黄檗」です^^)
 
 奥さんは、白鹿で。
 日本酒でも・・・(●´艸`)ムフフ だそうで。。。
関連記事
スポンサーサイト
2013_11
19
(Tue)00:30
 ゆる茶で。
 昨日食べてみた。
 
 
 上  宝づくし  玉子煎餅  末富
 右  ときわ木  焼き粒餡  かぎや政秋
 左  黄檗    粟羊羹    かぎや政秋 
 
 宝づくし  玉子煎餅  末富
 胡麻入り。
 さっくり、軽い。ほろほろタイプではなく、さっくりタイプ。
 口に含むと玉子の黄身と砂糖の甘み。
 余韻は、すっきりとした砂糖の甘さ。
 そして、食べ終わると、「(by)すえとみ、すえとみ」っていう囁きがかすかに聞こえてくる(笑
 
 ときわ木  焼き粒餡  かぎや政秋
 百万遍 かぎや政秋さんところの、干菓子(といっても、半生)。
 粒餡が焼いてある。
 しっとりしていて、焼き目が芳ばしい。
 きんつばのように小麦粉が使っていないので、より、粒餡感が楽しめる。
 ちょっと不思議な、個性的なお菓子。
 
 黄檗    粟羊羹    かぎや政秋
 粟羊羹。
 美味しい食べ方は、「きな粉をたっぷりかけて」とあるが、きな粉をかけなくても美味しい。粟のほんのりとした甘み、風味が楽しめる。
 粟のぷつぷつ感はない。甘みはしっかりしているが、くどくない。
 ぷるん、ぺったりとしている。
 きな粉をかけると、芳ばしくなり、風味に深みが生まれる。重厚でさえある。
 これも、個性的なお菓子。
 
 かぎや政秋さんといえば、以前、北山会館で、益寿糖を食べた。
 どれも、ちょっと、古風というか、古い姿を残しているようなお菓子。
 風味も今時っぽくない。
 どれも素朴だが、洗練されていて、個性的で印象深い。
      
関連記事
2013_11
17
(Sun)21:19
 プリンターが壊れたので、京都のヨドバシカメラへ見に行った。
 すぐにこれにしようというのが決まったけど、送料が500円。
 で、ネットで調べてみたら、最安値より2000円ほど高い。
 それはいいとして、一番唖然としたのが、用紙。
 同梱で送ってくれなくて、別送料が必要、しかも、1000円だとさ。
 なので、もう、ネットで買うことにした。
 
 京都駅前のヨドバシから、歩いて、末富さんへ。
 午後4時前くらいだったと思うけど、上生6種のうち、5種はすでに売り切れ。
 残っていた一種を。
 (ちなみに、6種の内容は、11/2の薯蕷、ぎんなん餅、きんとん。ただし、きんとんはもうすこし色づいていて、銘も違っていた。と、龍田姫((薯蕷で餡を挟んである))
 
 光琳菊  道明寺製  末富
 
 11/2にいったときも、売っていた。
 その時は、さすがにちょっと寒くなってきたので、道明寺もなぁ、と思ってやめた。
 今回は、せっかく本店に行ったのに他の上生は売り切れで、これしかなかったので、買うことにした。
 この季節の道明寺、何か工夫がしてあるのか?
 
 さて、家に帰ってきて、皿に盛ってみると、これがなかなか。
 氷餅粉が、霜や雪のようで、かえって、素敵だと思えた。
 (買うときは、寒々しく見えたが・・・)
 餡は黒漉し餡。
 道明寺は、分厚い。つぷつぷ感はなく、もっちり、ぷよん。寒いせいか、すこし硬くなっている。ただ、つぷつぷ感はないとは言え、餅のようにすっかり衝きこなされている滑らかさではなく、どこか、やっぱり道明寺と感じさせてくれる繊細な食感。
 甘みはしっかりだが、くどくない。
 分厚い道明寺が、ひんやりではなく、ほんのり温かみさえ感じさせてくれた。
 
 
 余談だけど、上生一品でも、ちゃんとこんなふうに箱に入れてつつんでくれる末富さん。
 なんか、でも、この包みを見ると、いっぱいやって上機嫌なお父さんのおみやげ、という感じがしてしょうがない(笑
 もっとも、そんなときに末富さんの上生を買ってきてくれるお父さんなんて、なかなか、かも。そこらのサラリーマンじゃ、無理?
 
 
 末富さんのあと、四条大丸へ。
 地下で、老松さんの上生を二品。
 
 
 小倉山  きんとん製  老松
 
 
 をぐらやま 峯のもみぢ葉 こころあらばいまひとたびのみゆきまたなむ

 百人一首の貞信公の歌にもあるように、京都嵯峨の紅葉の名所。
 きんとんでは、すでに、かなり色づいてきている。
 実際はどうか知らないけど、歌の世界では、奈良の龍田の方から色づいてきて、やがて、京都の身近な紅葉へと移ってくる、そんなイメージがある(秋がやってくる、というわけ)。
 お菓子でも、そうなのかな?
 
 種は黒漉し餡。
 そぼろは薯蕷、そして、栗入り。ほんのり栗風味。
 いつもながら、餡も、そして特にそぼろはクリーミーで、口の中でとろけていく。
 
 高雄  こなし製  老松
 
 これも、京都の紅葉の名所を銘とした上生。
 小倉山は「山」とつくので、むっくりとしたきんとんを「山」にみたてて、こちらは、染まった紅葉の葉を、という感じなのかな。
 高雄のもみじは、イロハモミジという品種。
 高雄もみじともいわれる。
 (『日本の樹木』によれば、単に「もみじ」といえばイロハモミジをさす、とのこと。うちの紅葉も、これみたい)
 
 種は、白漉し餡。
 こなし部分は、ねっとり、甘さ控えめ。小麦粉などの風味よりも、白餡の風味が強い。
 姿ににあわず、わびた味わいが口の中に広がった。
 
 
関連記事
2013_11
13
(Wed)21:56
 ゆる茶では、お茶を二種類飲んでいる。
 ま、高いのと、安いの(笑
 というのも、たいてい、三服ほどしてしまうので、おなじの三服はさすがに。
 一服目は高いの。
 二服、三服目は安い方。
 安い方は一服しかしないこともあるけど。
 
 前、アップした、小山園さんの壺切抹茶
 これは、高い方。
 
 もうひとつ、口切と銘打ったお茶。
 
 上林春松本店さんの  口切御抹茶  若森の白 
 
 これも、柔らかい、若葉を思わせるお茶。
 今年のお茶は、柔らかいのかな。
 ただ、すこし、渋みがある。渋みがあって、力強い感じ。
 渋みがあるのは、このあたりの価格帯だと上林さんの特徴。
 値段は、小山園さんの壺切りの半分ほど。
 でも、品質はなかなかいい感じ。
 値段半分なら品質も半分、とするなら、かなりコストパフォーマンスがいい。
 缶も、紙が貼ってあったり^^ 
関連記事
2013_11
12
(Tue)22:27
 ゆる茶で、以前は、割香や練香を焚いていたが、最近(といっても今年の春くらいから)線香を焚くようになった。
 で、なんかいい香立てはないかな~と。
 で、ネットでたまたま見つけて・・・ 
 
 
 インドのタワー型の香立て。シーシャムウッド(紫檀)製。
 
 
 タワーの部分をとると、こんなふうに。
 中心のぐるぐる針金は、クリップでつくった。
 インドなどの線香は芯のあるものがスタンダード(右の紅いのが芯)。で、芯のない日本の香を立てられるようにしたわけ。
 
 これはまだお茶の部屋では使ってない。
 もっぱら、リビングで。
 もくもくと煙が出てくる様子は、なんとなく、高層ビル火災をみてるよう(?)w
 
 
 
 タイの竹製の香立て。
 笛か何か、インディオの民族楽器のよう。
 あまり期待していなかったけど、届いてみると、素朴でわびた雰囲気があり、とても気に入った。
 
 
 もともとは、やはり、芯のある線香用。
 なので、これも、中に銅線を仕込んだ。
 
 
 もやんと穴からけむりが立ち上る様子は、なんとなく、笛の音がけむりと香りになったよう。
 もっぱら、今のところ、寝室で使用。
 
 
 ネパールの仏陀の香立て。テラコッタ製。
 これも、届いてみて、とても気に入った。
 ゆる茶で、最近、一番よくつかっている。
 お茶と仏教というのは関係が深いし、そもそも、香でお茶の部屋と心を清めるわけだから、静かな様子の仏陀はなかなかいかす(笑
 かつ、蓋のある香立ては、中にこもって、せっかくの線香の香りが十分発揮されないことがある。
 とくに、日本の線香の場合。
 だから、これを使っている。
 
 線香も、お国柄でいろいろ。
 購入したのは、沈香ベースのを、いくつか。
 ただ、オマケもついてきて、それも焚いてみた。
 以下はその感想。
 
 
 チャンダン インド ブレンド
 タワーで、リビングで、試しに焚いてみた。
 白檀ベース、ということだけど、まったく、日本の白檀の線香のイメージとも違っているし、白檀を香木で焚いたときの風味とも違っている。
 これが、白檀? って感じで。
 まるで、香水。ぱっと派手で、匂いは均一というかストレートで、濃厚。
 くゆらせる、なんて感じではなく、この匂いで塗りたくっていく、って感じ。
 強烈。翌々日まで匂いは消えなかった。
 ゆる茶で使うことは、絶対ない。
 ただ、隣からの臭いが気になるときなどに、もってこいかも^^
 おなじ白檀、といっても、匂いのどの要素に目をつけて・・・というか、鼻をつけているか、でこんなに違っているとは。
 たしかに、割香で焚いたときも、こういうところはあるけど、ほんとにかすか。そこに「鼻」をつけてる感じ。インドの人は、そこが好きなのか。
 割香の白檀、日本の場合は、ちょっと枯れた感じがするものがより好まれている感じだけど、インドのこれは対照的。
 
 
 サンダル・マイソール  インド
 これも白檀。匂いの質は、うえのチャンダンとほぼ同じ。
 ただ、マイルドで、やや複雑か。
 割香にあるような、温かみのある芳ばしい香りもわずかに感じられる。
 ただ、主なのは、チャンダンみたいに香水のようなところ。
 これも、ゆる茶では焚かない。
 チャンダンみたいに強烈じゃないので、部屋で焚くにはなかなか、わるくない。
 
 
 アガーウッド インド
 インドの沈香。
 沈香、っていうのは、木の種類ではない。白檀は木の種類だけど。
 要は、樹液が発酵したものが、沈香。その樹液がついている木で、それが水に沈むことから、「沈香」というのだそうだ。だから、詳しいことは知らないけど、木の種類によっても匂いが違っているのかも知れないし、発酵の具合によっても違うかも知れない。で、沈香のなかでも質のいいもが「伽羅」と呼ばれる。けど、どこからが「伽羅」なのか、ということを、僕はよく知らない。とりあえず、「伽羅」も聞いたことがあり、「沈香」と違っていた、といえばこんなところかな、っていうイメージはあるけど。
 さて、この沈香。
 これも、日本の割香を焚いたイメージとは、だいぶ違っている。
 サンダル・マイソールぽっい、香水みたいなストレートなところが、やっぱり強調されている。
 ただ、そんななかに、沈香の木が香っている香り、とでも言うか、そんな匂いが。
 サンダル・マイソールよりは、もうひとつ落ち着いた、くすんだ感じ。
 これも、ゆる茶には使わないけど、部屋で焚くには悪くない。
 
 インドのは、どれもストレートすぎて、お茶で焚くには、もうひとつ。
 まあ、インドのような気候ではいいのかも。
 お茶で焚くには、なんていうか、幽玄でないと。
 ほんのり香る程度でいいし、しかも、ストレートじゃなくて、香ったり、香らなかったり、くゆっている、そんな感じがいい。
 
 
 鳥沈香  施金玉三房(という香のお店) 10本  120円(税抜き)

 
 鳥沈香  道馨堂本舗 10本 280円(税抜き)
 
 
 印度水沈香  道馨堂本舗 10本 380円(税抜き)

 うえの三種、すべて台湾の線香。どれも、沈香。伽羅を使っている、とも。
 タワーで焚いてみた。
 たしかに、ほんのり、伽羅かな、という感じもしないでもないし、たしかに、伽羅の要素も。
 ただ、芯の焦げる匂いが結構強い。一体、芯は何なのか?
 あと、タワーのような蓋をしてしまう香立てではなく、仏陀のような香立てで焚くべきなのかも知れない。
 値段の割に、かなり期待はずれ。
 というか、、、
 
 
 永順發  ベトナム  10本  120円
 これも、沈香。ベトナムは沈香の産地なので、もしかしたら、と試してみた。
 焚いてみると、最初は、ほんのり木が燃えているようなにおい。
 そのなかに、樹脂の燃えているようなにおいがほんのり。やや甘い感じ。
 そして、あまり香りはしないけど、とても落ち着いて、リラックスして、ここちよく、眠たくなってきた。
 さらに時間が経つと、鼻から、食道、胃にかけて、ずかずかしい爽やかさが滲みわたってきた。
 今まで、沈香の割香では、こういう爽やかさが五臓六腑に滲みわたるような感じは経験したことがなかった。
 ただ、伽羅の割香で聞いたときにそんな経験が。
 さっき書いた、「沈香」と「伽羅」の違い、というのは、僕の場合、この、五臓六腑に滲みわたるような、すがすがしい爽やかさ。
 台湾の三品には、わずかに、その爽やかさがあったけど、このベトナムのに比べると、ほんとにわずかで、値段の割に、なんか、しみったれてるかな~って(笑
 しかも、最初に乾燥した木が燃えているような匂いがするのも、線香でありながら、香木を焚いているようでなかなかいい感じ。
 つまり、芯もベトナムの木なのかな、と。ベトナムの木で、その樹液が沈香になるような、そんな木を使っているから、割香を焚いたときに香ってくる木の焦げた匂いと変わりなく、違和感がない。
 台湾のは、台湾の木だから、割香の匂いにくらべると、なにか不純物が混ざっている感じがする。で、その芯の燃える匂いが鼻につく。と、そんな感じ。
 伽羅のすがすがしさは強いけど、でも、奥ゆかしさもある。 
 試した中では、一番よかった。
 
 この永順發は、ゆる茶で焚くこともあるかも。
 ただ、あまりにも爽やかすぎるのが、どうかな、とも。
 身も心も清められる感じもするし、お茶の部屋も清められるわけだから、もってこいはもってこいなわけだけど。

 
 
 ただ、こんなふうに、インド、台湾、ベトナムと、白檀と沈香系の香を試してみたけど、これらはこれらで、それぞれの国や地域にあったものであるのはあるのだろうけど、やっぱり、一番しっくり来るのは日本の線香かな、と。
 ことに、京線香。で、しかも、松栄堂さん(笑
 ま、単に好みの問題なんだけど。
 調合の仕方とかが、とても塩梅いい感じ。
 そして、「銘」をつけると言うこと。
 それはただ、白檀の香りでもなければ、沈香の香り、なのでもない。
 
 たとえば、「京桜」と来たら、それは、桜そのもの香りを調合しました、というのではない。
 たとえ桜の花そのものの匂いとはほど遠いものであっても、それを聞けば「あ、なるほど、京桜」と思えるなにかがある。そのなにかがあるかないか、というのが、今回試した国の線香とは違っているような。
 そういうところにも、奥ゆかしさや幽玄といったものを感じて、ゆる茶に使うにはとてもいい。
  
関連記事
2013_11
09
(Sat)20:44
 11月は、口切りと言って、今年採れた新茶が出始める。
 最近は、茶匠によっては、そういうお茶を一般に売っているところもある。
 というわけでもないけど、今日は、たまたまそんな口切り茶でゆる茶。
 
 
 床。
 
 
 テラコッタ製の仏陀の線香立。
 線香は、「金閣」。
 
 
 栗羊羹  俵屋吉富
 
 
 お茶は、壺切抹茶  丸久 小山園製。
 柔らかい、穏やかなお茶。
 口に含むと、やわらかい、わかい新緑の葉っぱが思い浮かぶ。
 
 
関連記事
2013_11
07
(Thu)01:10
 最近、ちょっと寒くなってきたので・・・
 いちま、袷にお着替え。
 
 
 
 まあ、いつものだけど^^
 
 
 
 
 
 帯は、こんなふうに。
 
 
 
 軸をバックに。
 なんか最近まで、夏の軸をかけていたのが、ようやく、秋の軸をかける気になったので。
関連記事
2013_11
04
(Mon)21:11
 先々月の茶道資料館の少庵展につづき、またまた、少庵展へ。
 先月のは、裏千家主催。
 今月は、表千家主催。
 さて、どんな道具がでているか・・・。
 
 とはいえ、写真×なので・・・
 文字だけなのが残念。
 
 消息中心の掛け物。消息も消息として価値があるのだろうけど、表装にひかれるものも。
 まさか、デニムじゃないだろうけど、紬(?)かなにか、藍で染めたのが、なんとも、いい感じのヴィンテージ感・・・。
 そんなのがあるかと思えば、浅黄の縦縞とやっぱりものすごくカジュアルな天地に、緞子の一文字。ただ、素樹ある名雰囲気だけじゃなくて、緞子がちょっときりっと。
 
 道具は・・・
 少庵所持の瀬戸の水差しが、とてもよかった。釉薬のしたたり具合と土見、土の色、釉薬の色、風合い、艶。派手でも豪奢でもないが、ひかえめで、つつましい華がある。秘するが花、って雰囲気。
 少庵好みに、「夜桜炉縁」や「夜桜棗」があるが、まったく、「秘するこそ花」の世界。
 少庵が寄贈した「公用」と胴にある丸釜。与次郎作。モール蓋。これも、このモール蓋が、渋くて華やか。
 少庵所持の、人形手茶碗。この琵琶色、と、この艶。姿なりもふっくら、しっとりと端正。
 少庵直判 ルソン茶入れ。これは少し変わった姿なり。提灯のような。口が締まり、肩があり、同じように、下が締まっている。上下で線対称。
 
 これらの道具を見ていると、少庵さんの趣味はおだやか、しっとり、ふくよか、でもどこか端正なところがあり、花を秘めている。
 利休の後妻の連れ子だった少庵。でも、お茶の腕はなかなかだったらしく、デビュー当時、京都ではかなり評判になったらしい。
 利休が罪をえて切腹させられて、会津に流されたが、藩主の蒲生氏郷は利休の高弟だし、あんまり屈折もしなかったし、不自由もしなかったのでは。
 その反面、少庵の子、利休の孫に当たる宗旦は、大徳寺で喝食をしていたとか。だからだろうか、「むさし宗旦」なんて言われちゃうのは。このときの苦労が、後々、千家の家督を継いで趣味に現れた・・・。
 
 あまりにも偉大すぎる利休さんと、千家中興の祖といわれるむさい宗旦に挟まれて、ほとんど目だたない少庵さん。
 けど、道具の好みは、すごくいい。
 
 利休は、自分の美を表現するのに、とても論理的だった感じがする。こうして、こうして、こうすれば、それはこうこう、こういうことにかなって、美しい。利休さんの美は、論理的に組み立てられ、生み出された美だと、そういう気がする。
 それに対して、少庵さんは、利休のそんな美意識を自分の血肉にしている感じ。とても、感覚的。自然に、感じるままに表現するものが、利休の美的論理にかなっていた、とそんな感じがする。
 とまあね、少庵好みの道具を見ていると、利休好みの道具が、とても、理屈っぽく感じられてきたので。
 ほんと、少庵好みを見たあとでは、利休さんの場合は、隙なく、緻密に、論理的に組み上げられた美という印象をぬぐえなくなる。
 
 とにかく、少庵さんの感性には、びんびんくるものがある。
 ガツンって来るわけじゃないけど、とても魅力を感じるし、共感できる。
 
 
 裏千家茶道資料館でのように、こちらら、表千家北山会館でも、呈茶が頂ける。
 ただ、茶道資料館のように道具を取り合わせてあったりしない。
 かんぜんな、点てだし。
 
 庭、といっても、二階の呈茶室からの眺めだけ。
 
 ちょっと電柱が・・・と思うけど、でも、向かいは京都植物園で、なかなか。
 植物園とのあいだに、交通量が多い北山通りがあるなんて、思えない。
 
 お菓子は・・・
 
 渋い(笑
 けど、ちょっとすごい^^
 
 左は、御池煎餅。亀屋良長。特注品で、千家の紋にちなむ独楽つなぎの焼き印。
 さくさく、ほんのり甘くて、いつもながら美味しい。
 右の菊は、亀屋伊織の落雁。
 たべると、干菓子でありながら、フレッシュ。生ものみたい。
 ぐねりと舌で押すと曲がって、ほろほろ溶けたりしない。重い。噛むと粘りもある。
 格式というか、品格というか、そういった印象を受ける。
 
 そもそも、こちらの北山会館は、ある意味、「敷居が高い」といった印象も。
 一方、茶道資料館の方は、とてもフレンドリー。
 
 会津に流されていた少庵が、「少庵召出状」という書状で赦されて京都に帰るわけだけど、この書状は、まさに、千家にとっては千家復興のきっかけでもある家宝中の家宝。
 その書状を伝えているのは、表千家。
 宗旦が表の宗左に伝えたとするなら、表千家が千家の宗家を継承した、ということになる。
 表千家の「敷居の高さ」というのはそんなところから来る気がする。長男さん、ってこと。
 それに対して、裏のフレンドリーな雰囲気は、次男さんのそれ、みたいな。
 
 点前の所作をとっても、裏の方は、弟が存在感を示すためには目だたないと、みたいなところがある。
 武者小路さんは、記憶に間違いなければ、宗旦のほんとの長男だったような。でも、破天荒すぎて破門されたかなんかで、家督を継げなかった。三千家の中では、もっとも簡潔な点前だったような・・・。
 
 さて、お茶は・・・
 
 三島茶碗。
 呈茶の茶碗は、今回はみな、この茶碗だった。
 
 点ったお茶も、きっちり、半月。
 
 数茶碗だけど、ちょっとさびた雰囲気があって、手取りもよく、しっかりした、いい茶碗。
 
 
 京都、清水の・・・丹山さん。
 ちょっと苗字は聴きとれなかった・・・
 
 茶だまりに「同」とあるのは、表千家同門会の「同」だそうで・・・。つまり、同門会さんの茶碗ということらしい。
 
 
 一服して、その後、末富さんへ。
 その後、四条大丸、伊勢丹、帰宅。 
 
関連記事
2013_11
02
(Sat)22:43
 今日(11/2)久しぶりに京都へ。
 北山会館の「千少庵展」に。このことは後日アップの予定。
 
 見終わったあと、末富さんへ。
 
 
 初もみじ  きんとん製  末富  
 
 黄色いそぼろは、栗餡。薯蕷がすこし入っているかな? 
 滑らかに仕切っていなくて、つぶつぶが残してある。このつぶつぶ感が、野趣にとむ風味を演出。
 栗の風味が濃厚で、もっちりしている。
 緑と紅いそぼろは、普通の白餡。末富さんのらしく、しっかり甘い。
 種は漉し餡。ねっとり粘りがあり、おもく、栗そぼろととてもよく調和している。
 決して餡で栗の風味を損なったり、薄めたりすることなどなく、栗そぼろ、白餡のそぼろ、漉し餡が調和し、栗の風味を、栗であって栗を超えたところまで高めている。
 栗そのものを食べるよりも、もっと栗を食べた気なる。
 
 
 ぎんなん餅  餅  末富
 
 種は漉し餡。かなりやわらかめ。
 餅は、のびがよく、もっちりしていて、しかも歯切れがいい。
 ぎんなんは、ころっと固め。
 ぎんなんの風味が、餡や餅の甘さが消えても後をひき、たんにほろ苦さに留まらない複雑で、深みのある後味。
 
 
 織部薯蕷  薯蕷製  末富
 
 これは緑の織部の部分が大きく、ちょっと菊畑のよう。
 みるからに、つやつやとした薯蕷の白い肌。
 皿に移そうと指でつまみあげると、吸いついてくるほど。
 しっとり、ふっくら、口の中で溶けていく。
 種は黒漉し餡で、薯蕷の種なのに、生餡のようにしっとりしていて柔らかい。
 豊かで、濃密な味わいの薯蕷。
 きんとんと薯蕷をいっしょに食べれば、たぶん、たいていはきんとんの方がおいしかった、となっていたような気もするけど、今日は、この薯蕷。
 初もみじも野趣があってよかったが、この薯蕷は、洗練と熟達の結晶のよう。
 
 
関連記事
2013_11
01
(Fri)22:10

Category: ゆる茶
 最近、沈香がとれなくなってきていて、割香だと、以前と同じ額を出しても、質的にはかなりよくないものしか買えなくなってきている。
 で、ゆる茶の時、沈香はもうやめて、久しい。
 また、白檀の割香や練り香も一手間なので、手軽なところで、今年の春の終わりくらいから、線香を焚いている。
 それが、これ。
 

 こころみ香 京線香  松栄堂
 
 線香を選ぶとき、どれにしようか・・・と。
 香りは、あわない香りだと、気分が悪くなったりする。
 ので、同じ物をたくさん、というのもリスクがある。
 で、ちょっと、これは、いろいろ試せて、いいかな、と^^
 
 松栄堂の白檀ベースの線香5品が詰め合わせてある。
 これだと、毎日違った香を楽しめもする^^
 
 それぞれ、銘がついている。
 感想は・・・
 
 「五山」 5品の中で、もっとも品と格式がある香り。はじめて聞いたときは、うちのショボイお茶の部屋が漆ぬりの井桁に金箔の格天井の御殿に(笑
 五山、というだけあって、夏の香りでもあるのかも知れないが、それよりは、京都の品や格式を表すような香りかな、と。
 格天井の御殿ではだらっとはできないように、リラックスするけど背筋がしゃんとする。
 ただ、こちらの気分や体調次第で、どうしても避けたいときも。格天井の御殿の部屋にいるには、こちらもそれなりにの心構えが必要。
 
 「京桜」 5品の中でもっとも華やか。はんなり、はなやかな京の春の香り。ほのかに桜の花の香りのような香りも感じられる。
 
 「金閣」 これは、渋い香り。
 金閣寺が一番美しいのはいつか?
 といえば、だんなん的には、雪を頂いた冬の金閣。空を覆うどんよりと重い灰色の雲、山、屋根、池の囲む木々につもった白い雪。そして、池に映る雪を頂いた金閣。
 というわけで、この香は、だんなん的に気は、冬の香り。
 聞くたびに、そんな冬の金閣が思い浮かぶ。
 
 「のきば」 のきば、ときたら・・・月? それとも、萩? それとも、梅? それとも、雁?
 5品の中ではもっと甘く、やさしく、親しみやすい。
 「五山」とは、対照的。
 はじめて聞いたとき、一番リラックスできて、和めた。
 「のきば」そのものには、季節感がないように、この香りそのものにも季節感は感じられない。
 そして、のきばそのものが主人公でないように、強い個性は主張しない。
 5品のなかで、一番のお気に入り。
 
 「京にしき」 秋の錦をイメージさせる香り。紅葉の山が目に浮かんでくる。
 やや渋め。そして、秋の山の土のような香りもする。
 
 
 「のきば」は、動物系の香りの混ぜ具合が、一番少ない感じ(あるいは、混ぜてない?)。
 スパイシーな感じもなく、穏やかで、無難と言えば無難で、いつでも、聞ける。
  他のは、それぞれ個性的。もっとも個性的なのが、「五山」。
 
 
 それぞれ14グラム、というのは、40本くらいだったかな。
 実は、値段で言えば、「五山」が一番高価で、「のきば」が一番お安い^^
 このセット、1500円。
 
  
関連記事