2014_05
30
(Fri)23:14
 最近、なんか、石っていいな~って(笑
 「なにがいいの?」
 と聞かれても、
 「うーん、言葉では言いがたいけど・・・石って、いいなぁ~」
なんて(笑
 
 でも、とにかく、しみじみいい。
 たとえば・・・
 先週5/24に、ちょっと、また、京都に行ったのだけど、その時、西本願寺に。
 
 
 
 御影堂の前の手水鉢。
 なんか、バスタブ? と勘違いしそうなほどの大きさ。
 
 
 
 これは、白御影かなにか?
 水が滴っているところが、色変わりしている。
 この手水、ものすごくいい。
 そして、その床の敷石も・・・
 
 
 
 こういうおおきなお寺だから、随所に石のものがあって、言いだしたらきりがない。
 それにしても、「石っていい」(笑
 
 なにがいいんだろう?
 庭に於いて、石は、四季や時の移ろいを表している落葉樹の、真逆のものをあらわしている。
 常磐の松の翠、などと常緑樹でも永遠なものや不易なものを表しているけど、石はまたそれとも違う。
 いや、永遠のものや不易のものといっても、石だって、すこしずつ、風化している。
 逆に、だから、風化した石の表面に、悠久の時を感じる。流れていないようで、変化していないようで、実は、時というのはゆっくりと流れていて、しかも、変化している。
 石は寡黙である。
 何も言わない。
 当たり前だけど。
 ただし、雨にぬれると、突然、表情をほころばす。
 乾いているときは寡黙で仏頂面だったのが、表情豊かになり、 饒舌になる石もある。
 そして、我慢強い。
 などなど・・・ ゆえに、「石って、いいなぁ」と(笑
 
 我が家の庭。
 ぜんぜん石がない。
 いや、今年の初めに、トレリスと柴折り戸をつけたとき、錆び御影の敷石を引いた。
 それくらい。
 新品だったその敷石にも、すこし苔のようなものがはえて、なんとなく、おもしろくなったかな?
 でも、まだ、新しい。
 
 で、ちょっと、石を据えてみることにした。
 緑ばっかりで、どうしてもしまりがなかった庭が少しでもしまれば。 
 そして、ゆっくりと、わずかずつ易っていく時の流れが感じられれば。
 そのうえ、できれば、以前この庭はこの庭ではなく、べつの何かだった、どこかだった、という雰囲気が醸し出せれば。
 (たとえば、廃墟とか、何かの遺跡だったとか。もちろん、そこまではっきりわかるような石を据えるつもりはないけど)。
 
 はじめは、いわゆる景石のようなものを据えてみようかとも思ったけど、どうも、うちの庭にはあいそうにない。
 もしそんな石を据えるなら、高さ2メートル幅1メートル以上の石を据えないと、石の存在感が出ないだろうし。
 それに、景石だと、何かに見立てても、やはり、「自然」の姿の石だから、「以前別のどこか、何かだった庭」という演出にはならない。
 そう、自然のなにか・どこかだったというのではなく、人のつくった何か・どこかだった、という雰囲気が出したいのだ。
 廃墟の庭。
 不易でないときの流れと旧懐を感じさせる石。
 でも、礎石とか、いかにものは、ペケ。
 なんとなく、象徴的に・・・
 
 で、いろいろ探してみた。
 そして、古板石、というのを見つけた。
 古板石というのは、お寺とかに使われていた石の板。
 それを、貼ってみることにした。
 
 ネットで、画像だけを見て注文。
 果たして、どんな石が来るか・・・
 
 
 今日、5/30、午後1時 搬入^^
 1枚目。
 ユニック車という、クレーンつきの車で造園屋さんが運んできてくれた(うちは段々地にあって、庭が道路より2~3メートル高い)。
 
 2枚目・・・
 
 
 1枚目
 
 白御影  約1500×320×100 ミリ 重さ 推定 120~130キロ
 
 そう、「石っていいな」のもうひとつの理由。
 つまりは、この、重さ。そして、大きさ。
 もちろん、この古石板はそんなに大きな石ではない。
 東山のある別荘の沓脱石が、畳6畳分だか8畳分だかの本鞍馬石だという。
 石の価値ってそう言うこと。
 つまり、無駄に大きくて重い。
 そもそも、石なんて、どんなに大きくても、そこら辺に転がっているものにすぎない。
 ただの石。文字通り、無料という意味の、ただの石ころ。
 それを見つけて、庭まで運んでくる。
 その労力が石の価値。
 そして、それは、施主の「力」の誇示でもある。
 別に、ぼくは、「力」を誇示したい、とは思わないけど、石の価値とは、運んでくる労力そのもの、という考え方は変わらない。
 石が大きくて重いほど、運んでくるために使われた労力が大きかった、ということ。
 もちろん、今は、ユニッ車一台、造園屋さんひとりのの仕事だけど、でも、それでも、ユニック車なんて代物が登場するのだから、それだけでも、石の価値はある(笑
 
 値段のことを言うと、この古石板は、11000円。
 ま、石なんて、ピンキリ。 
 そして、ユニック車での搬入代は、7000円。
 もう一枚買ったから、輸送費は、3500円。
 で、運ぶのが石の価値、ということからすると、14500円が、この石の価格、ということになる。
 
 搬入後、念のため実測してみると、1500×410×100 ほどだった。
 410が320だったのは、欠けがあって、そこを除けた寸法だったということらしい(画像の右上の黒いところ)。
 
 2枚目
 
 これも白御影。 900×450×100。 これは、ほぼ、実寸だった。重さ 推定 70~80キロ。
 値段は、6750円。
 送料入れて、10250円。
 1枚目のは最後の一枚だったが、こっちは同寸の在庫が4枚あり、画像の一番上のを持ってきてもらった。
 
 さて、さっきも書いたけど、石の魅力は、やっぱり、水に濡れたとき。
 だから、ちょっと、水をかけてみた。

 
 
 なんとも、庭サビがいい感じに。
 そして・・・
 
 この欠け。
 これは、ネットの画像になかった。
 でも、なんとも・・・いい。 
 苔まで生えて。
 
 「この板は、この欠けがいいですね」 とだんなん。
 「いやぁ、そういうふうに言う人もいますが、年配の方に多いですね」と造園屋さん。
 おいおい、まだ、50だよ、僕は・・・(笑
 
 それに、画像ではちょっとわかりにくいけど、紫ががってもいる。
 それも、苔だと思うけど。
 とてもいい。
 
 2枚目。
 
 
 こっちも、紫ががっていい感じ。
 庭サビも出ている。
 ちょっとくぼみもあって、水か少し溜まったりするところも、いい。
 
 そして、両方とも、新品と違って、いい感じに風化していて、いろいろと景色もでていて、とてもいい。
 ほんと、「石っていい~」(笑
 
 で、さっそく、小さい方を置いてみた。
 というか、埋めてみた。
 一人で、2時間ほど掛かった。。。
 
 
 
 
 
 
 
 上2枚は直後(午後3時ごろ)、下のは午後6時頃。
 柴折り戸つけたときの敷石は新品で、今でも、ちょっととってつけたようだけど(そこがあの石はいいけど)、こっちは、昔からここにあったみたいになじんだ。
 それに、サビやら苔やらで、何かの跡がついている。
 何が載っていたのかわからないけど、何か建物の一部なのか・・・
 そこがまた、すごくいい。
 
 さて、明日は、のこりの大きい方だけど・・・
 いま、置いてあるところからもうすこし移動させないといけない(ここまでは、なんと、f搬入場所から、造園屋さんが一人で移動してくれた)。
 奥さんに手伝ってもらうつもりだけど、果たして、うまくいくかな~
 
 (実は、今日のだけでも、結構、疲れた・・・。腕とか、腰とか、ところどころ、痛くなってたり、筋肉が硬くなってたり・・・(笑)
  
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2014_05
29
(Thu)22:46
 以前、あるブログ友から分けてもらった芍薬。
 昨年は、南側のが咲き、今年は、紅葉の根元に植えたのが。
 
 
 
 
 
 一本にふたつ蕾がついていた。
 ふつう、ひとつだけにするらしいけど、そのまま、ふたつ咲かせてみた。
 咲いたのは、5/25頃。
 
 さて、で、最近、急に暑くなったので、いちまお着替え。
 縮緬の単衣から、絽に。
 肌着も長襦袢も駒絽のに。
 
 
 
 読み本と牡丹の絽。
 もともと帯だったので、ちょっと、はりっとしている。
 帯締めも、きりっ、と^^
 
 
 
 帯は普通に蝶々結び。
 
 実は、芍薬の花が萎れはじめたのでそろそろ摘もうかと思っていた。
 で、せっかくだから、ちょっと萎れているとはいえ、いちまの帽子に添えてみることに。。。
 
 一輪・・・
 
 
 
 
 二輪・・・
 
 
 
 
 す、すごいな、いちまっ^^
 
 むかぁし、マリー・アントワネットの頃だったか、なんだかのなんだかで、とにかく、帽子に当時の船(帆船)の模型みたいなのを飾ったというのがあったらしいけど、なんか、そんな感じ?w
 
 でも、なんとなく、いちまはうれしそう・・・
 
 萎れはじめているとはいえ、棄ててしまうのはもったいなかったので、いちまのあとは・・・
 
 
 水盤に、白花のシランとチシャを添えてあったのに、うかべておいた。
 
 
 
 それはそうと、去年咲いた方。
 今年は芽がでなかった。
 枯れてしまったのだろうか?
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2014_05
29
(Thu)01:55
 4月の終わり頃につくった、三宝柑ピールがなかなか美味しかったので、次につくったのが・・・
 
 
 
 八朔ピール。
 作り方は、三宝柑の時とおなじ。
 やや苦みが強いので、砂糖は70パーセントにした。
 つくったのは5月のはじめ。
 なんやかんやで、なかなかブログに載せられなかった。
 
 
 
 ただ、今回は、わりと大きさをそろえてつくってみた。
 
 風味は、苦みが強く、なんとなく、泥臭い感じ。
 三宝柑に比べると、雑味が多く、どろくさい。
 三宝柑は、ぴりぴりスパイシーで、とても爽やか。そして、その爽やかさが、たとえるなら、ソプラノかテノール。高音、って感じ。また、気品、といったものも感じられる。
 八朔は、低音。それほどぴりぴりもしない。バス。
 
 
 
 上 八朔ピール
 下 三宝柑ピール
 
 さすがに、結構大量にできてしまったので、食べてるあいだ、しばらくはつくる気にもならなかった。
 さて、五月も下旬に入り、ようよう無くなってきて、そろそろ、また、つくろうかな、と。
 
 そして、これ。
 
 
 
 宇和ゴールドピール(笑
 
 
 
 宇和ゴールドの皮は、八朔ほど苦くはない。
 ので、砂糖は60パーセントで。
 ただ、八朔時、ちょっとしたことがおきた。
 皮の内側の白い綿のようなところが、干しているうちに白くなってくるものがあった。
 それは綿のようなところの分厚かったもので、そこはまだ綿のような感じで、どうやら砂糖がよく染みていなかったらしいのだ。
 宇和ゴールドも綿のようなところがかなり分厚い。
 ので、今回は、煮る・冷ますを三度繰り返した。
 冷めるときに味が染みるというが、ネットで調べたレシピにも、何度か煮る・冷ますをくりかえす、というのもあった。
 それがどうしてか、理由がわからなかったし、三宝柑の時は皮も薄いし、面倒だったので一回煮ただけだった。
 それが皮の厚い八朔ではうまくいかないものがあった。
 なので、宇和ゴールドでは、三回してみたというわけ。
 ほんとは、ゆっくり冷ますのがいいのだが、やっぱり、せっかちなのでw、ついつい、保冷剤を鍋の下に敷いて冷ましてしまった・・・w
 
 できたての・・・
 
 
 ただ、ま、今回は、砂糖が染みやすいように、細かく切った。
 レンジも2回ほど。
 
 
 
 風味は、三宝柑と八朔のあいだで、爽やかさは高音より。
 八朔のように泥臭さやクセはないが、三宝柑ほど抜け感もなく、爽やかさもなく、ぴりぴりスパイシーさもないし、気品もそれほどでもない。
 ただ、先の二種に比べて、三回煮る・冷ますをしただけあって、良く甘みが染みてなじんでいる感じがする。
 とっつきやすい美味しさ。
 
 この三種の中では、三宝柑が一番好み。
 
 ピールには、食べ頃、っていうのがある。
 それは、人によって違うかも知れないが、要するに、ピール自体が乾燥していくにつれて味が変わっていくのだ。
 
 
 一週間ほど経った今日のが、これ。
 三度煮る・冷ますをしてみたが、それでも、分厚いものは染みていないものがあった。
 オレンジ色の外皮、綿のようなところ、砂糖の染みこんだ透明なところ、と三層になっているものがあるのだ。
 
 ネットのレシピの中には、綿のようなところをスプーンなどで掻き取る、というのもある。
 分厚いときは、そうするといいのかも知れない。
 
 それはさておき、そして・・・
 
 
 しばらくは、楽しめそうw
 なんだか、宇和ゴールドピールは、三きれほど食べると妙に腹がふくれた感じがする・・・ 
 
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2014_05
17
(Sat)20:23
 2011年に、西に植えたヤマボウシ。
 その根本がずっと放置してあって、水鉢の名残と、雑草と芝生が変に混ざった状態だった。
 ので、やっと、先週、5/11に芝生を張った。
  
 
 
 現在、養生中で、デッキと行き来していたが、しばらく通行止(笑
 
 以前の状態 → 2014/2/19
 
 また、今日、5/17 エゴノキを植え付けた。
 場所は、西側もベニバベニバナマンサクの生け垣の前で、ソヨゴとヤマボウシのあいだ。
 もうちょっと、木に囲まれた感のある庭にしようかな、と。
 
 
 
                     ↓

 
 
 
 
                     ↓  
 
 
     
 2.1m。
 まだ、パーゴラとおなじ高さ。
 根付いてから、2~3年からが、楽しみ。
 できるだけ早く、パーゴラより高くなってくれ。
 
 去年の4月にソヨゴを植え付けた。
 それ以前の画像など →  2013/4/27
  
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2014_05
13
(Tue)22:30
 以前、ブログの記事にした、老松さんの 橙糖珠
 
 
 こんな箱に入っていて・・・
 
 
 こんなふうに、金柑を砂糖漬けにした橙糖珠が。

 実はこの橙糖珠とおなじ箱で、ちょっと中身が違う、というのが・・・
 4/23に、高槻の骨董屋の帰りに京都大丸の地下の菓子売り場になにげに行くと、目についたので、購入した。
 
 
 
 ちょっと、まあ、ピンボケだけど・・・(疲れてたので。4/27の写真)
 
 右は、おなじみの橙糖珠。
 左が、そのもうひとつのお菓子。
 
 胡桃律(ことうりつ) という。
   
 
 
 「胡桃」とは、見たまま、クルミのこと。
 胡桃をそのままの形で取りだして、ローストし、橙糖珠とおなじく、すり蜜(フォンダン)の袴をはかせてある、素朴な姿のお菓子。
 
 ただ、胡桃の中身を、形を壊さずに取り出すというのはかなり難しいそうで、これができる職人さんも少なく、なかなか店頭に出ない、まあ、いってみれば、レアな一品。
 たしかに、京都大丸の地下の老松さんでだと、ほとんど見かけた憶えがない。
 今回ふくめて、2~3回くらい。
 まあ、店頭に出る季節やタイミングがあるのだろうけど、あまり行き当たった覚えもない。
 というわけで、さっそく、買ってみた。
 値段は、橙糖珠とおなじで、1個200円。
 つまり、6個入り一箱、1200円(税抜き)。
 
 
 
 画像が、もうひとつ上手にとれてないので、なんとも残念だけど(上の写真も、これも、実は、2個目。1個目のは箱入りのとおなじ日に撮ったが、後で見てみたら、箱入りのとおなじでピンボケ。疲れてて、ぜんぜん集中力がなかった^^)
 
 それにしても、見れば見るほど、不思議な形。
 脳みそみたい(たとえは悪いけど、とくにアルツの・・・)。
 そして、欠けのひとつもない。
 すり蜜の袴をはいているが、すり蜜で貼り合わせてあるとか、そういうこともぜんぜん無い。
 まったく、まるのままの、胡桃の実。
 どうやってとりだすのだろう?
 それも、不思議。
 
 うす皮を被っているので、ほんのり渋にがみもある。
 ローストしてあるので、かりっと、とても軽やかで芳ばしい。
 素朴な風味。
 胡桃の実とすり蜜がこれほどあうとは。
 すり蜜のところは、かりっ、というより、ごりっ。
 すり蜜の甘みとほどよくローストされた胡桃の実の香ばしさが、絶妙。
 素朴なところもとてもいい。
 
 一見素朴で侘びてるようにみえるけど、どこか花やいだところがある。
 シブい(薄皮がほのかに渋にがいけど、そういうことじゃなくて)。
 
 
 この胡桃律も橙糖珠も、「山人艸菓(さんじんそうか)」というカテゴリーのお菓子。
 ほかに、「山人艸菓」には、夏柑糖や蓮根餅、などがあるが、胡桃の実が入っていたかもしれないのに、「香菓餅(こうかもち)」というのがある。
 月餅に、ナッツやドライフルーツが入っているお菓子で、以前食べて、ブログに載せようかと思いながら、もうひとつ載せるほどでもないかなぁ、とか、めんどくさい、とかいう理由で、放置してあった(笑
 ほんとに胡桃が入っていたかどうかも、記憶に定かでないし、ブログに載せるために袋がとってあったのだが、載せないままに放置されて、どっかにいってしまって、原材料確認できなくなってしまった。
 まあ、とりあえず、香菓餅のほうは、僕的には、良くも悪くも、何かを言いたくなるような菓子ではなかった、ということ。
 
 橙糖珠といい、この胡桃律といい、なんとも、いいね。
 たかが胡桃だけど、この丸のままの姿は、ちょっと、食べるのをためらわれる。
 とっておきたくなる。
 そして、すり蜜の袴をはくことで、風味に花を秘めている。
  
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2014_05
04
(Sun)22:36
 昨日、5/3に京都へ行った目的は、菓子の補充。
 とくに、七條堀川の亀屋陸奥さんでお徳用松風を、そして、そのまま烏丸松原の末富さんへ行って上生を、そのあとは、四条大丸の地下へでも行って何か買おうかな、と。
 
 で、亀屋陸奥さんへいってみると、上生があったので、買ってみた(昨日のブログ)
 そのまま、堀川通りを北上すると、龍谷ミュージアム というのがあって、ちょっと面白い建物だったのでなかに入って、くぐり抜けた(笑
 (画像無し)
 龍谷ミュージアムを通り抜けて出たのが、油小路。
 油小路を北上すると・・・
 
 いきなり、こんな石像や・・・
 
  
 こんな石像に・・・
 
 取り囲まれた建物が。
 正面にまわってみると・・・
 
 
 
 こんなかんじの、なんとなく、サラセンチックな建物。
 なんでも、京都市指定有形文化財の 本願寺伝道院 という建物。
 明治45年に建てられた、真宗信徒生命保険株式会社の社屋。
 保険会社の社屋と言うには、かなり洒落てる。
 「建築進化論」という当時の考え方に従っていて、ただ、サラセン洋式だけではなく、古典様式、日本の伝統的洋式なども用いられている。
 のだそうだ。
 たしかに・・・
 
 入り口のこの二体の石像・・・
 一見やっぱりなんとなくサラセンチックだけど・・
 右
 
 
 左
 
 で、阿吽 になってる?(奥さんが、「阿吽になってる」と・・・。この阿吽が、日本の伝統洋式? 僕には、「べー」と「にやっ」に見えるけどw)
 
 伝道院、東から望むとこんな感じ。
 
 古いお寺から、江戸の町屋・商家、明治の和洋折衷洋式の建物など、京都にはいろいろ面白い建物はあるが、サラセン洋式入りって言うのは、あんまり見たことない。
 なかなか面白い建物。
 
 伝道院が面する東西の通りの名前は、中珠数屋町通り。
 伝道院の北向かいにも仏具店があり、西(堀川通り・西本願寺方面)も、このとおり。
 
 
 伝道院から、油小路を北上して、新は納屋町通りに出た。
 
 
 なんか、瀟洒なおうち。
 お寺のよう(蓮光寺、というお寺らしい)。
 
 さらに、新花屋町通りを東へ行くと・・・
 
 なに? 「京銘菓 六条松風  亀屋良珍
 
 松風、といえば、有名なのは、もちろん、今回買いに行った、亀屋陸奥さんの松風。
 それから、以前、食べた、堺町御門の前にあるのに「紫野」がつく、松屋常磐さんの 紫野 味噌松風。
 そして、ほんとに紫野にある、松屋藤兵衛さんの 紫野 松風。
 僕が好きなのは、陸奥さんのだけど。
 
 さて、今回の、亀屋良珍(りょうちん)さんの 六条松風。
 ただし、このお店には二種類の松風があって、買って帰って食べてみたのはこちら。
 
 松の実入り松風  亀屋良珍
 
 松風に、たっぷり、松の実が入っている。
 松風の生地自体は、かなりあっさり。
 玉子が入っているのか(聞かなかった)、玉子っぽい風味がする。
 ただ、このたっぷりの松の実が、少々脂っこくくどい感じ。
 松の実を入れるようになったのは、25,6年くらい前からなのだそうだ。
 
 すはまの試食も頂いたが、奥さんは「味のあんばいが良くなかなかおいしかった」と。
 このあたりにいかれた人は、ためしてみては?
(亀屋良珍 新花屋町通西洞院西入る南側。上記、蓮光寺さんの東隣あたり)
 
 さて、亀屋良珍さんから、さらに、西洞院通りを北上していくと・・・
 
 こんな、せま~い、いわゆる「ろぉじ(路地)」の商店街。
 GWなので、ほとんどのお店は休業。
 でも、こういう、せまいろぉじの商店街って、なんか、郷愁をそそられて、なかなかよろし^^
 錦市場も昔はこういう雰囲気があったのに、今は、観光客向けにミョウに綺麗になって、なんか・・・ねぇ、なんて^^
 他にも、出町商店街とか、三条商店街とか・・・歩いて行ける範囲に、商店街があった・・・
 (今は、さびれて生きてるところもあるけど・・・)
 
 さて、この小さなろぉじの商店街。
 実は、六条通り。
 だから、もしかすると、六条商店街、とでもいうのかな?(西洞院は途中)
 底をぷらぷら東へ行くと、見つけちゃいました、やっぱり・・・奥さんが・・・
 「絶品 チーズかまぼこ」の張り紙が。
 なんと、かまぼこやさん。しかも、お店でつくっているのだそうだ。
 値段も、1本(120グラム)350円と、いつもの茨城屋さんのそれに比べると半額ほど。
 京都の中央市場におろしているとのこと。
 で、試しに買って、食べてみることに。
 
 チーズかまぼこ  たちばなや橋本
 
 かまぼこ部分は、とても弾力があり、ぷりぷり。
 鱈と鯛と言うことだが、魚の風味もしっかり。
 やや味は濃いめだが、チーズとの調和もよく、なかなか美味い。
 (茨城屋さんのは、上品な感じ)
 茨城屋さんのに、ひけをとっていない。
 たしかに「絶品」は、大げさな宣伝文句ではない、感じ。
 他のかまぼこも、次に行ったときは、試してみよう、という気になる。
 もし、このあたりにいった人は、ためしてみては?
 (たちばなや橋本さん 六条通若宮西入る)
 
 で、六条通りを新町に出て、北上。
 
 なんか・・・屋上に運動場がある?
 ちょっと、びっくり・・・
 
 五条新町の歩道橋を渡り・・・(歩道橋上から、東山方面を)
 
 
 そのまま、万寿寺通りに出て、万寿寺通りを東へ。
 と、公園に、こんな幟が・・・
 
 伏見稲荷?
 ッテ、あの、伏見稲荷?
 実は、このあたりも伏見稲荷の「ナワバリ」(ちょっと、言葉は悪いけど・・・)で、5/3は、ちょうど、 
 
 
 
 還幸祭当日。
 明治に始まった時代祭、の前は、この伏見稲荷祭りが、京都の三大祭りのひとつだったとか。
 でも、まあ、まだ時間がありすぎるので、そのまま、室町通りを上がり、松原に出て、末富さんへ。
 行ったら、休みだった・・・。
 GWだから、休みかぁ・・・。
 
 いや・・・
 でも、末富さんは、いまのご主人さんのお孫さんが祇園祭で稚児をやったこともあるおうち。
 八坂さんの氏子。
 で、今日は、お稲荷さんが御輿でデモンストレーションしに(攻めて)くるので逃げていって、それで休業なのか?
 なんて、もちろん、冗談ですよ~(笑
 (末富さんがある松原通りは、八坂さんの南の境界で、昔は、山鉾が巡行していた)
 
 でも、まあ、陸奥さんとこの上生があることだし。
 それから、大丸に行って、そのほかの菓子を買う。
 (俵屋吉富さんで、柏餅、雲龍、いっぷく芋など)
 
 帰ってきて、陸奥さんとこの上生で、ゆる茶。
 
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2014_05
03
(Sat)21:32
 5/3、また、お菓子が無くなりかけてきたので、京都に補充に。
 だいたい2週間分ほど、買ってくる。
 そのついでに、上生なども買う。
 今日は、まず、西本願寺前の亀屋陸奥さんへ、いつものお徳用松風を買いに。
 すると、ちょっとめずらしいものが。
 陸奥さんの上生。
 今まで何度か店を訪れたが、初めて見る。
 なんでも、つくる日とつくらない日があるのだそうだ。
 なので、置いてあった3種をすべて食べてみることにした。
 
 
 夏蕨  わらびもち  亀屋陸奥
 
 
 見た目は、何の変哲もないわらび餅。
 きな粉がふりかけてある。
 画像、光の加減でちょっと白くなっているが、実際のきな粉はよく炒ってある感じで、色が濃い。
 
 「夏蕨」という銘、なかなかいい。
 
 種は漉し餡。
 蕨は、腰があって固め。で、口当たりが、なんかマシュマロのよう。
 きめ細かく泡立ててあるような、そんな口当たり。ただ、塩芳軒の福梅(羽二重)のような口溶けの感じはない。
 漉し餡の風味が、また、少し変わっている。というか、これは、和三盆で甘みをつけてあるのかな、って風味。
 甘みはしっかり、濃厚。
 餡だけでなく、きな粉もよく炒った濃厚な風味で、全体がしっかりと濃厚な感じに仕上がっている。
 そして、後味に、和三盆の爽やかさ。
 和三盆が使ってあるのかないのか聞いていないのでわからないけど、そんな餡の風味。
 一風変わった、古風な雰囲気のわらび餅。
 
 
 菖蒲  薯蕷製  亀屋陸奥
 
 
 画像、青色は、もっと菖蒲の花に近い色だった。
 三種の中で、ぱっと目を惹いた、鮮やかな薯蕷。
 焼き印の意匠も、しっかり。
 
 種は、黒漉し餡。
 この餡も、夏蕨とおなじで、和三盆なのかな、という風味。
 和三盆で甘みづけしてある餡、というに出逢うのは、初めてのような気がする。
 重厚で濃厚な風味、そして、後味に、あの和三盆の爽やかさ、という、なにか、いわゆる餡らしくない餡。
 それが、夏蕨同様、一風変わった、古風な雰囲気を醸し出す。
 薯蕷は、かためで、もっちり、しっとり。
 薯蕷は変わったものではないが、餡によって、この薯蕷全体が一風変わった感じになっている。
 
 
 草の露  きんとん製  亀屋陸奥
 
 
 持ち運んだので、かなり型が崩れてしまったが、もともとは、丸い形。
 種は、黒粒餡。
 この粒餡は、夏蕨や菖蒲のような、和三盆の風味はしなかった。わりと澄んだ甘み。小豆の風味はしっかり。
 
 さて、ちょっとびっくりしたのが、そぼろ。
 率直に言って、ふかしたジャガイモのような味がした。
 口当たりは、クリーミーで滑らか。
 ただ、ジャガイモだったらもっと肌理が粗い感じがするから、たぶん、ジャガイモではないだろう。
 そして、なんとなく、塩味もする。
 だいたい、今まで食べてきた上生のきんとんのそぼろは、インゲン、白インゲン、白小豆、山芋などを混ぜたり、単独で使ったり、というものだった。そして、砂糖で味付けしてある。
 口当たりは、白餡(インゲン、白インゲン、白小豆など)かな、という口当たり。
 ただ、風味が・・・ふかしたジャガイモのよう、というのは、初めて。
 
 まさか、こんな風味だとは思ってもみなかったので、店でも、「そぼろは何ですか?」なんて、聞こうとも思わなかった。だいたいきんとんとはこんな味、というのが僕の中でできあがっているので、食べれば、まあ、それなりに何かわかるけど、この草の露は、あまりにも意外すぎる風味。
 しかも、塩味まで?
 ほんとに塩が使ってあるかないかは別として、とにかく、ふかしたジャガイモのような風味。
 
 でも、だからといって、これはちょっと上生としてアウト、という感じでもないところが、複雑と言えば複雑^^
 
 というか・・・
 きんとんの歴史、発展、というのをなんとなく感じさせてくれる、そんな気がするから。
 といって、もちろん、僕はきんとんの歴史・発展なんて、ぜんぜん知らないけど^^
 でも、甘くなる前のきんとん、というものがあっても不思議じゃないような。
 姿形は、今のように餡をそぼろでくるんでいるけど、そぼろが甘くないきんとん。
 今でこそ、餡もそぼろも甘くしているけど、砂糖がまだ貴重だった頃、種の餡は砂糖で味つけするけど、そぼろはそのまま(あるいは塩で)っていう、そんなきんとん。
 古風で、質素な、そんなきんとん。
 
 「こふう」っていう言葉が何度も出て来たけど、この「古風」さは、たとえば、亀末廣の感じと、また、ぜんぜん違う。
 亀末廣は、大正ロマン、っていうか、そういう雰囲気。どこかに、華やかさを秘めている。
 こちらは、質素。そして、ちょっと、格式がある感じ。要するに、ご用を受けてきた西本願寺の、あの感じ。
 金持ちや羽振りのいい町衆がたべるのではなく、ストイックなお坊さんがたべるにふさわしい、そんな雰囲気。
 今のお坊さんはどうか知らないけど、昔の、ストイックな修行をしているお坊さんが、それでも、ほっと一息、お茶を楽しむ、そんなひとときにふさわしい風味の生菓子、とそんな感じ。
 そぼろが甘くないのも、もしかしたら、贅沢や奢侈に流れないため、かも知れない。
 などと、そんなことが想像される、そんな上生。
 
 
 それにしても、京都の上生、ってすごく面白い。
 とくに、きんとんは、特徴的。
 その店がどんなところにあるか、つまり、その街がどんな街か、どんな歴史があり、どんな人が住んでいたか、つまり、どんな人をお客さんにしていたか、ということを、すごくよく表していると思う。
 公家さんの御用達だった店というのは、今でも、やはり、そういう華やかさの片鱗を感じさせるし、リッチな町衆茶人御用達だった店というのは、やはり、そういう目だたない贅を感じさせるし、花街にあってそこに来る旦那衆御用達の店というのは花街の艶めいた華やかさ見たいのを感じさせる。
 今日の、亀屋陸奥さんも、おなじ。
 上生、僕の場合はことにきんとんなんだけど、きんとんを食べれば、そのお店の「店となり」(「人となり」、と言う意味でw)や来歴が、なんとなく感じられて、ほんとに、面白い。
 いやいや、上生だけじゃなくて、生菓子それぞれにそんなものが感じられて、なかなか、面白い。
 逆に、京都というのがどういう都市だったか、ということも見えてくる。
 
 京都に来て、お菓子を食べる人は、ただ、ランキングがどうの、どの雑誌で話題になったの、ネットで評判だの、そんなことだけを頼りにしてそんな店ばかりを訪ね歩くのではなくて、そのお菓子を味わい、そのお店がどんな所にあるのか、どんな街にあるのか、どんな人をお客にしていたのか、などなど、そんなことに想いを馳せながら味わえば、同時に、ただ京都の話題のスポットや観光地を訪ねるということよりも、より楽しく、より深く、この京都という所を味わい、堪能できる・・・かも^^
 
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