2014_07
31
(Thu)22:58
 生麩ういろ  五建外郎
 
 
 こんな感じで、大丸の地下の特設店で。
 実は、JR京都伊勢丹の地下なら、いつも扱っている模様。
 それは、箱入り。
 
 風味は、二種類。
 白いものと、蓬入り。
 生麩では、蓬麩がとくに好きなので、蓬入りを買ってみた。
 
 
 水無月風に切ってみた。
 蓬入り、というわけで、ほんのり草色。
 ほとんど、というか、まったくというか、蓬の匂いはしない。
 
 味も、蓬の風味はほとんど感じられない。
 食感が、独特。
 生麩入り、ということで、生麩のあの食感を期待するが、かなり違っている。
 あの食感を期待しすぎると、がっかりするかも。
 そう、生麩入りといっても、生麩が練り込んであると言うよりは、生麩の材料(表示では、「小麦粉」)を練り込んであるって感じか。
 要するに、米粉と小麦粉(グルテン)でつくった、外郎。
 ただ、普通の外郎の食感とも違っている。
 
 なんというか・・・
 もっちりだが、ねっとり・・・とでも言うか。
 ぷるん、もあるが、外郎ほどではないし、生麩のような、つるん感もない。
 もっちり、ねっとり、やや重い。
 
 奥さんは、がったりした口。
 僕は、結構気に入った。
 この食感は、個性的。
 生麩は生麩と割り切って、過剰な期待をしなければ、なかなか。
 
 冷やしても、葛や寒天やゼリーほど、ひんやり感はないが、それでも、なかなか美味しい。
 
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2014_07
23
(Wed)21:24
 展示のあとの、お菓子。
 この中からひとつ、選んで食べられる。
 
 
 
 
 奥さんチョイス
 苔清水  葛製  千本玉壽軒
 
 
 ぱっと見、なんとなく、宝貝とか、ウミウシっぽかったり。
 この上に、葛の流れを載せると、展示されていた 瀬音 の岩になる。
 
 漉し餡。 
 葛ともに、やや甘め。
 
 だんなんチョイス
 稚児提灯  葛製  末富
 
 
 たぶん、末富さんのだろうと思ってチョイス。
 確かめてみたら、やっぱりそうだった。
 
 ピンク色のところは白餡、八坂さんの紋は薯蕷。
 最後の1個だった。
  
 葛が、やっぱり、とても美味しい。
 餡や薯蕷といっしょに食べるとそれほど目だつわけではないが、葛だけ食べると、その良さが際立つ。
  
 実は、高島屋の地下で、これよりもひとまわりおおきなものを売っていた。
 
 
 さて、お菓子はこれで終わりだが、会場を彩る花を。
 「菓匠」の額の前
 
 
 
 
 
 豊甫さんという方が活けているらしい・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                        おわり
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2014_07
22
(Tue)23:09
 7/20~21までの連休。
 21は、京都水族館へ。福井県立恐竜博物館から、骨格標本が来ているというので、行ってきた。
 22は、家でごろごろ。でも、ネットする気にならず、菓匠会も放置。
 23は、大船鉾をみがてら、祇園祭の、後祭りの山を見に。
 というわけで、ほったらかしだった、菓匠会 2014のつづき。
 
 訪れ  亀廣保
 
 
 
 
 
 
 あるへいで、春の花々を。
 あるへいで、あまりこういうのを見ないような気がするので、ちょっと、興味が湧いた。
 
 涼  塩芳軒
 
 
 
 
 
 
 
 
 楓の見ず見ず葉っぱを閉じ込めた、水晶のように透きとおった寒天の珠。
 一番下の青いのは、実際は、もうすこし赤みがかっていて、紫色だった。
 涼しげなだけでなく、なんとなく、神秘的な雰囲気もある。
 そのうえ、いつまで見ていても、飽きない気がする。
 ポップアートっぽい感性。
 高坏のような硝子の器、しかも、真ではなく、草の、いびつな器、しかもこの硝子の質感、を選んだところが、なおさら、「涼」に通じる。
 いびつな器に、ほんとに、綺麗な球体の美しい珠。
 いくら、美しく、美味しそうだからといって、丸ごと食べようとして、くれぐれも喉に詰まらせないように・・・。
 いや、詰まらせてもいいから、丸ごと食べちゃいたい、とうちの食いしん坊が言っていたが・・・。
 
 森の音色  笹屋伊織
 
 
 梢を渡る風の音、鳥の声。
 せせらぎ。
 小さな野の花のささやき・・・
 
 水辺  京華堂利保
 
 
 
 
 この手の、具象で、リアルっぽいものをかたどった菓子、ことに、魚となると、どちらかというと、どこか、品が無くなり、不細工になりがちだが、この池の鯉たちは、まったく、そんな気配がない。
 といって、もちろん、リアルに再現してあるわけでもなく、なんともほどよく、見事な鯉たちだろう。
 ついつい、見入って、引き込まれてしまった。 
 
 瀬音  千本玉壽軒
 
 
 
 
 
 
 生菓子の方のアップ、色が変になってしまった。
 はじめの画像の色が近い。
 
 干菓子の渦巻きから、ほんとに、瀬の水音が聞こえてきそう。
 
 生菓子の方、上に水が流れていない形で、後で出てくる・・・
 
 藤のかさね  末富
 
 
 昔の、襲の色目に因むお菓子のよう。
 藤襲、という色目を表している。
 ただ、この形は?
 藤の花房を逆さまにした?
 いや、たぶん、きんとんとおなじで、このいびつな三角錐自体には、このお菓子の場合、これといった意味はないと思うのだが・・・
 それにしてもこのいびつさ、と、2個と1個の置き方、そしてその先端がそれぞれ思い思いの方を向いていたりするのが、藤というより、さらには、藤の襲というより、なにか、生き物めいた息吹を感じさせる。
 
 
 
 展示してあったお菓子はここまで。
 次回は、食べたお菓子。
                                              つづく
 
 
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2014_07
18
(Fri)23:58
 7/16、八坂さんの常磐殿で開催された菓匠会のつづき。
 
 なごみ  長久堂
 
 
 
 
 
 
 渚の・・・パラソル。 
 パラソルの色合いやデザインが、なんとも、長久堂さんらしい感じ。
 
 でも、楓の青葉があしらってあるところを見ると、渚じゃなくて、たとえば、貴船みたいなところなのかな?
 
 水紋や楓の葉は、和菓子ではオーソドックスな造形。
 そこに、オリジナルな、あたらしいパラソル。
 ほどよく意匠化されていて、違和感がない。
 このパラソル見て、以前、たべた 口切 という茶壺の上生を思い出した。
 
 このパラソル、お茶で出したい(笑
 
 京のやすらぎ  亀末廣
 
 
 冬はないけど、京の新春、春、夏、秋、のやすらぎの風景、といった風情。
 さすがに、底冷えの冬には、やすらぎがみつからない?(と、いうわけではないけど)
 
 
 新春 
 
 
 春
 
 
 秋
 
 
 夏
 
 それにしても、あるへいの水。
 こんなふうに並べてあると、季節によって使い分けがあるんだなぁ、と。
 まあ、もちろん、その時その時によって、これが春とか決まっているわけでもないのかも知れないけど、でも、こうして並べてあると、ああ、なるほど、と。
 
 そういえば、れいの きんぎょ 三條若狭屋さんの水、この夏の水と同じような感じだった。
 
 夏の夜  亀屋良長
 
 
 
 
 この花火は、大輪の花火?
 それとも、線香花火?
 どっちにも見えるところが面白い。
 まあ、いちいちこだわることではないけど・・・
 
 
 
 セレナーデ  先斗町駿河屋
 
 
 
 
 涼しげな流れの五線の上に、楓の葉の音符。
 面白いね。
 流れを五線に見立てて、そこを流れる楓の葉を音符に。
 音楽も、「流れる」とも言うし。
 器が黒いのは、きっと、夜だから。 
 
 夜の、先斗町なので、もしかすると、高瀬川のせせらぐ音を、セレナーデと聞きなしての作品なのかな、とも。
 
                                                  つづく
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2014_07
18
(Fri)01:27
 インパクトが強かった きんぎょ のつづき・・・
 
 のどか  嘨月
 
  餅には、トンボの焼き印。
 
 
 こっちの羊羹は、田んぼ?
 
 あっさり、すっきり。
 
 古池や 水の音   亀屋良永
 
 御池煎餅の、亀屋良永さん。
 たしか、去年も、看板の煎餅を使っていたと思う。
 
 古池や 蛙とびこむ 水の音。
 菓子では表せない音を、煎餅の焼き印の水紋で。
 
 山紫水明  鶴屋吉信
 
 
 
 
 ぱっと見て、うん、と頷ける。
 鶴屋吉信さんのらしい、お菓子。
 何か書くのも野暮なので、やめよう。
 
 
 横から見ると、こんなふう。
 山の濃淡の表現が、こんなふうになっているとは。
 こんなだとは思ってもみなかった。
 
 風薫る  鍵善良房
 
 カメラのアングルが良くなかったみたいだ・・・
 白いふたつのもっこりしているのは、山らしい。
 白いだけではなく、中がほんのり、みどり。
 丸い緑のは、いわゆる木の緑、黄色い四角いのは・・・田なのだろうか?(よく見ると、黄色いのには井桁のような模様が入っている)
 それとも、四角いのは、町なのだろうか?
 
 白いもっこりしたのが「山」というのも、実は、話しているのを耳にして。
 だから、話していた人が間違っていたら、「山」というのも怪しくなってくる。
 
 音とおなじで、風も、菓子で表そうとすると、なかなかやっかい。
 「風薫る」に似たようなので、 たとえば、これは菓匠会のではなく普通の五月頃の上生だが、「薫風」という丸い新緑色のこなしに楓の葉の型押し、といったものを思い出す。
  薫風
  ついでに、おなじ、風を表した、五月風  鶴屋吉信   吹き流し  長久堂 なども。
 
 あと、以前、菓匠会で、「風」が菓題の時があった(2009)
 その中で、末富さんの「青嵐」とか。
 
 また、おなじ末富さんの、野分 とか。
 
 爽やか  本家玉壽軒
 
 
 たぶん、鮎らしき焼き魚。
 もちろん、菓子(敷いてある笹の葉は本物)。
 (とくに背びれが鮎とは違うけど)
 調布の鮎では、だめだったんだろうな・・・
 焼いた鮎じゃないと、ダメだったんだろうな・・・。
 
 鮎はともかく・・・
 
 
 なでしこや流水の干菓子は、とてもいい感じ。
 
 涼やか  亀屋陸奥
 
 
 
 
 松風でおなじみの、亀屋陸奥さん。
 
 アップにしたら、ちょっと色が黄色っぽくなってしまった。
 より正しいのは、上の写真の方。
 
 梅花藻を表現しているよう。
 ほんとに、藻のようなものや茎のようなものが入っている。
 表面も、波なのだろう、凸凹している。
 梅花もが咲いている流れをそのまま切り取ってきたような風情を、表現したかったのだろう。
 けど・・・
 
                                                        つづく
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2014_07
16
(Wed)23:47
 毎年、祇園祭の7/16に、八坂神社の常磐殿で開催される、菓匠会。
 
 (12月にも、北野天神さんで開催されるが、なぜか、今まで一度も行ったことがない。
 さすがに、12月はちょっと忙しい、から、かな。)
 
 今年も行ってきた。
 2007年から行き始めて、今年で、8回目。
 当時に比べると、なんか、見に来る人がものすごくたくさんになったみたいな気がする。
 さて、今年はどんなお菓子が展示してあるか・・・
 
 2014 菓匠会
 
 
 菓題は・・・
 
 「やすらぎ」
 ということで・・・
 
 以下、展示順に・・・
 
 さやか  亀屋清永 
 
 
 僕のブログでは、お団や餢飳(ぶと)でおなじみの、亀屋清永さん。
 白い砂のようにも、あるいは、雪のようにも見える白いところは、硝子の器の泡。
 
 
 
 楓の葉っぱや、小豆、みずいろの羊羹か何かの粒が浮かんでいるのは、池か、井戸か。
 ちょっとした、坪庭の風情かな、と。
 澄んだ池のある、涼しげな坪庭、そんな情景が思い浮かんだ。
 そんな、坪庭のやすらぎ。 
 
 それとも、なにか、もっと幻想的な情景を、楓の葉などの浮かぶ寒天と、色とりどりの干琥珀であらわしている?
 
 和のこころ  二条若狭屋
 
 
 織部釉のあざやかな器と、色も形も対照的な皿に盛られたお菓子の組み合わせ。
 織部の方は・・・
 
 そう、赤い三角は、鉾の網隠しの部分(鉾の根本、屋根の上の所。八坂さんの紋の入った赤い布がかけてある)。
 (ちなみに、この、網隠しの部分は、ほかにもいろいろなお菓子になっている。)
 というわけで、祇園祭をあらわしている。
 
 寒天は、すだれごしに見ている、とも。
 
 茶色の皿の方は・・・
 
 
 和三盆色の丸いのは、どうやら、橋の欄干の擬宝珠のよう。
 そして、祇園祭の、うちわ。
 橋ではなく、床?
 
 実は、菓匠会のあと、四条高島屋に行ったら、二条若狭屋さんの上生で、織部の方のとほぼ同じ物が並んでいた。
 ただし、網隠しは、ふたつ。
 二基の鉾、ということ。
 
 きんぎょ  三条若狭屋 
 
 
 これは・・・すごいインパクトがあった。
 悪くいうと、「さやか」「和のこころ」、坪庭、祇園祭といい感じで、風情が醸し出され、「やすらぎ」の雰囲気になっていたのが、いっぺんに、ぶっ飛んだ(笑
 
 きんぎょ、一体一体が、まるで、ゲームに出てくる、モンスターのよう(笑
 しかも、この、並べ方。
 たぶん、和的な盛りつけ、という視点からすると、×。
 でも、その一方で、まるで、モンスター図鑑を見ているようで、とても楽しい。
 あるへいの流水も、ながれる雲のようにも見える。
 空をも支配する、金魚モンスター(笑

 モンスター名 「ゴールデンとっと」(奥さん命名。金魚=ゴールデン・おとと なので)
 最強は、上段、真ん中。画像ではよく見えないけど、実は、金箔がちらしてある。まさに、ゴールデン!
 超ボスキャラ(笑
 
 ただし、お菓子としては、かなり凝っている。
 よくはわからないけど、羊羹、寒天、道明寺、小豆、栗、もしかすると、白小豆、抹茶、葛、ゼリー、黒糖、白餡など、材料がいろいろ。
 つくりかたもいろいろ。
 そして、たぶん、食感や風味も、いろいろ。
 
 さて、それはそうと、この九匹の中で、どれが怖そうか、凶暴そうか・・・
 
 
 中段、左のこいつ。
 道明寺らしき体組織に、つぶらな・・・というより、ギロリと小豆の目玉。
 こいつは、かなり凶暴そうだ・・・
 
 
 もう一体、おなじく中段、右のこいつ。
 小豆と道明寺のまだら。
 いざ、退治しようとすると、こいつもなかなかやっかいそう。
 
 
 一応、割とオーソドックスっぽいのも・・・
 こいつは、羊羹だろうか?
 
 そして、もっとも凶悪っぽいのが・・・
 
 羊羹だろうか。葛だろうか?
 そのなかに、栗の甘露煮らしき角切りが。
 こいつは注意しないと・・・うかつに近づくと、指を食いちぎられそうだ・・・
 
 ひとりで、この九匹はおろか、一匹でも、平らげるにはなかなか苦戦しそうだ・・・
 
 「さまざまなくふうを凝らしながら涼を求め…」と、ちょっとホラーっぽく、涼を求めたのだな、と(笑
 それにしても、この金魚のカタは、もしかすると、かなり古いものかも?
 
                                                      つづく・・・
 
  
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2014_07
14
(Mon)22:54
 亀屋陸奥さんの松風。
 に、限らないが、そうそう京都に行くわけでもないので、買うときにはちょっと多めに買ってくる。
 そうすると、たいてい、賞味期限切れになる。
 上生は別として、上身期限を過ぎた方が、なぜか美味しいと感じるお菓子も少なくない。
 まあ、たしかに、封切り立てのフレッシュさは失われるけど、それはそれで、なんかなじんだ、まろやかな感じになって。
 
 で、そういうわけで、陸奥さんとこの松風。
 6/28に京都に行ったときに、二袋買ってきたわけだが、いま、二袋目を食べている。
 蒸し暑いので、封切った後は、冷蔵庫で。
 そうすると、水飴が入っているせいでか、ちょっと硬くなる。
 そこで・・・
 ためしに、レンジで、チンしてみた。
 一切れ、500w で、15秒。
 すると、なんと、これが、かなり美味しい。
 
 ふっくら・・・というか、なんか、フレンチトーストみたいな食感になったり。
 と、そんなふうに、松風を食べている。
 
 
 もうひとつ、鍵屋政秋さんとこの、黄檗。
 粟羊羹。
 これも、実は、賞味期限を過ぎてしまっている。
 が、やっぱり、なんか、こなれた感じがして、美味しい。
 梅雨時のこの季節に、冷蔵庫で冷やしてものはなかなか。
 きな粉は、つけずに。
 きな粉をつけると、ぽってり、あつい感じになる。
 冬や春は、たっぷり、きな粉をつけると美味しいけど、いまは、きな粉をつけない方が、ちょっと涼やかで、美味しい。
 
 
 鮎系の菓子も、わざと、ちょっと、賞味期限を過ぎてから食べたり。
 あまり過ぎると調布の皮が固くなったり、しっとり感が失われたりで良くない。
 けど、少し賞味期限を過ぎたもののほうが、皮と求肥がよくなじんだ感じになって、美味しい。
 
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2014_07
11
(Fri)23:49
 水無月  二条駿河屋
 
 
 もう、かなり、時期はずれ。
 6/30に奧さんが買ってきてくれて、その日と、翌日の7/1に、各一個ずつ食べた。
 京都で水無月を扱っている店には、6月はじめから出しているところもあれば、月末の2週間くらい前からとか、月末の3日間とか、7月半ばまでとか、旧暦の6/30までとか、いろいろあって、この二条駿河屋さんは、新暦の6/30だけだとか。
 もともと、6/30に食べて、暑気払い、厄除けとしていたのだから、由来に忠実ということになる。
 6/30にしかでないから、といって特に狙っていたわけではなく、たまたま奧さんが買ってきてくれた。
 
 小豆が甘め、と奥さんは言っていたが、実際はそんなこともなかった。
 彼女自身も、二個食べたうちの、後で食べた方は、それほど甘くなかった、と言っている。
 
 ういろうは、もっちり、ぷるんと弾力があり、やや重め。
 ういろうの風味はしっかり。
 小豆は柔らかく炊いてあり、小豆の風味がしっかりで、澄んだ甘みがある。
 ういろう、小豆とも甘すぎることはなく、調和がとれている。
 今年食べた水無月のなかでは、かなり好み。
 
 水無月、というと、一番はじめに思いつくのは、じつは、上生を扱っているお店のものではなく、五建ういろうさんの。
 いや、五建さんでは、とくに水無月というのではなく、実は、小豆が載っているのは、普段でも扱っている。
 三角ではなくて、スティック状になっていたと思うけど。
 水無月らしい、というよりも、やっぱり、ういろうが、ういろうやさんだけあって、ういろうらしい(って、すごく変な言い方だけど 笑)
 上生屋さんのういろうは、なんというか、細かいところまでに注意を行きわたらせ、洗練、上品、といった感じがあるが、五建さんのは、ざっくり、という感じで、そのざっくり感が、なんか、これぞういろう、って僕は思うわけ。
 
 子どもの頃、東海地方のある所に住んでいて、よく、大須ういろう、とか、青柳ういろう、なるものを、父が買ってきてくれて、よく食べたものだった。
 で、けっこう、ういろうにはうるさい? わけはなく、所詮、子どもだから、そんな、どうこう言うわけもないし、たぶん、それほど何とも感じていなかった、だろう。
 で、こっちに来て、五建さんのういろうを食べたとき、なんておいしいんだ! ういろうってこういうものだろう、なんて思った。
 と、言っても、美味しいと思ったのは、白いのじゃなくて、黒糖。
 五建さんの黒糖のういろうは、なんともなめらかで、ぷるるん、としていて、このぷるるん感が、なんとも、愛おしい(笑
 かといって、上品ぶっていなくて、ざっくり、どことなくワイルド?
 ま、とにかく、ういろう、って、そんな、上品とかいうお菓子でもないだろう・・・
 
 で、びっくりしたのが、俵屋吉富さんの、ういろうの上生。
 おなじういろうとは思えなかった。
 ぷるん、とはしていないが、何というか、絹のようにしなやか、耳たぶのように柔らかく、・・・と、陳腐なたとえばっかりだが、口に入れるととろけるよう・・・とにかく、ういろうには思えない(まるで、羽二重餅のようにも)。
 だが、これは、水無月のような塊ではなく、うすく、言ってみれば餅や饅頭の皮のような所に、ういろうを使ってあるわけだが。
 水無月、となると、俵屋さんのも、上生のういろうとはまた違ってくる。
 
 で、五建さんのは、たしかに、水無月と言ってはじめに思い出すが、それは、ういろうであって、水無月ではない。
 水無月として・・・といわれると、はたして、どこだろう?
 どこだろう?
 それぞれ、あって、難しいな・・・
 
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2014_07
03
(Thu)22:05
 月もかわったので、いちまお着替え。
 例年のように、紙風船の絽 に トンボの三尺帯。
 に、ちょっと、帯揚げを。
 先月のとおなじ帯揚げ。
 
 
 
 後ろ姿
 
 
 普通に、蝶結び。
 
 さて・・・
 いちまの足元に控えている・・・二頭(笑
 
 
 
 左は、おなじみ、狛犬のせみ。
 いちまの最古参のお供。
 というか、いちまより、前にウチに来たかな・・・?
 ひだりが、6/28に、京都に行ったときにあたらしく、いちまのお供に加わった、「たけ」。
 
 
 
 
 
 虎、ですw
 
 ふたたび、ツーショットw
 
 

 なんか、似てない?
 そう、実は、おなじ所の子。
 例の、島田耕園さんとこの子なのだ。
 
 それにしても、知らなかった。
 せみが、耕園さんとこの狛犬(土鈴)だったなんて。
 なんか、縁があったんだなぁ・・・と。
 いや、それとも、京都は、狭い? ってことか・・・(笑
 
 せみを買ったのは、小刀屋さん、だったが。
 
 それはそうと、この二頭。
 「あ」「うん」になってる(笑
 たけが「あ」で、せみが「うん」。
 左右に、「あ」「うん」の狛犬と狛虎連れて、いちまも、かなりえらくなったもんだなぁ。。。
 
 で、「たけ」という名前。
 奥さんがつけた。
 「せみ」と「たけ」で、「せみたけ」。
 冬虫夏草のことらしいが・・・。
 なぜ、冬虫夏草からなのか・・・理由を聞いたが、今は、ちょっと、思い出せない。
 また、聞いておこう。
 
 まあ、奥さんから「たけは?」と聞かれたとき、僕は、「虎」だから、「竹」かな、と思った。
 そう、法鏡寺のお雛様の、侍女が、「虎」さん「竹」さん、だったので、そこからきたのかな、と。
 それにまあ、竹林と虎の取り合わせはよくあるし。
 
 それにしても、たけは「あ」ではなくて、「がぁー」やない? と奥さんは言うけど・・・
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2014_07
01
(Tue)22:32
ここからが、産寧坂。
 五条坂から北へ分岐している。
 角の七味やさんが、工事中だった。
 
 
 
 昨日の、満月さんの前をとおりすぎてちょっといくと・・・
 
 
 霊山興正寺別院というお寺の、参道らしい。
 真っ直ぐな石畳の道。
 面白そうなので、行ってみた・・・
 
 
 山道を登り切ったところから、産寧坂の道を望む。
 このまえ据えた、古板石も、こんなところにつかわれていたものだろうか? 
 参道の右手に、普通のアスファルトの道があり、帰りはそっちから。
 
 
 途中に、こんな茅葺きの門が。
 となりの木の門があり、ちょっとのぞいてみると、庭のよう。
 で、産寧坂に出ると、何棟かある建物にそれぞれ店が入りっていて、なんか中には入れそうな雰囲気・・・。
 一つの山荘を、何軒かの店でシェアしているといった感じ。
 ま、店の方はあんまり興味なかったので、庭を見て回った。
 
 

 
 
 
 
 
 
 池があり、小山がある、広い回遊式庭園。
 でも、植栽が茂りすぎ。
 しっかり手入れされていたら、すごくいいだろうに・・・残念。
 せっかくだから、建物を借りている店が資金をだしあって、手入れしたらいいのに。
 もったいない・・・
 
 
 
 石橋(笑
 もうひとつ、両端がスギゴケに覆われている石橋もあったが、撮り忘れたみたい・・・
 
 
 
 建物も、なかなか。
 
 
 ある意味、無駄にでかい、礎石風の沓脱ぎ。
 この、無駄なでかさが、庭石の魅力(笑
 
 庭に石を据えるなら、大きめの物を。
 植栽は成長するが、石は成長しない。
 
 上の建物のつづき・・・
 実は、ようじやさんがはいっている・・・
 
 
 でも、まあ、ようじやさんは、ここでなくてもあるので、今は、建物の方を。
 アーチ形の面白い潜り戸。
 そして、敷石。
 
 実は、このアーチをくぐったどんつきが、トイレ。
 そこに・・・
 
 
 これまた、なんとも面白い灯籠。
 いろいろなパーツを集めて、灯籠に仕立ててある感じ。
 一番下の、台になっている、四角い石は、なんだろう?
 五三の桐の紋が彫りつけてあるが、高台寺ゆかりの石?
 それとも、高台寺が近いので、こんな石をつくらせた?
 
 もうひとつ、トイレの他に、小さな宿が。
 
 瓦が、壁に・・・
 不思議(笑
 
 トイレの横には、路地、敷石。
 
 
 すごいおおきな山荘だったようだ。
 
 さて、そのまま産寧坂を・・・
 まあ、最近、石のことが気になるので、写真もそんな写真ばかり(笑
 
 
 
 鞍馬石のダイナミックな敷石。
 たしか、清水三年坂美術館の入り口。
 建物は今風にリフォームしてあるが、玄関は、ほぼ昔のままのよう。
 鞍馬石は、このさび色が、ほんとうにたまらない(笑
 
 
 これはどこか・・・。
 今は、パスタやさんか何か、だったような。
 でも、店よりも、気になるのは、この敷石。
 そして、こういう庭の造作。
 
 産寧坂から二年坂に入ったところで、いきなり奥さんが、
 「もしかしたらこのあたりかも。耕園さんとこ」
 と、いうがはやいか、目の前に、耕園さんとこの店が^^
 
 島田耕園さん。
 御所人形師さん。
 いちま関連で、引っ越す前のブログの記事にしたことが。 
 2009/2/1
 で、店に並んでいるののなかに、なんか、見覚えがあるのが・・・
 ちょっと表情は違うけど・・・
 そう、狛犬のせみ、じつは、耕園さんとこ製だったのだ(つくっているのは、耕園さん自身ではなく、耕園さんとこの職人さん)。
 なんか、縁があったって感じで・・・。
 
 店にいたのは奥さん一人。
 いちまのことや、耕園さんとこの人形のことなどで、小一時間ほど話す。
 で、せっかく来たのだから・・・と、ささやかながら、ちょっと、お買い上げ(笑
 いや、ほんとに、ささやかな・・・
 また、おいおい記事にするつもり。
 
 そこに、耕園さんが帰ってきた。
 で、また、少し話す・・・
 来年の一月のおわりから二月にかけて、京都の高島屋で個展をされるとのこと。
 忘れないようにしないと(笑
 
 おまけ・・・
 
 二年坂で見つけた、焼き杉板張りの消火栓。。。
 
 で、二年坂から東大路に出て、西河さんへ。
 
 それにしても、産寧坂・二年坂は、ほんとに不思議な空間。
 地上に現れたデパ地下。
 それでいて、昔のお金持ちの別荘や山荘らしき建物や庭が、無料で鑑賞できる。
 まあ、庭の手入れは、ぜんぜんだけど。
 そして、そんなデパ地下みたいな所に、耕園さんみたいな伝統工芸師さんとか、昔からここにいる職人さんのような人たちが住んでいる(たぶん、耕園さんの他にも住んでいるに違いない)。
 
                                                  おわり
                            
 
 
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