2015_11
29
(Sun)21:24
 最近、いきなり寒くなってきたので、いちま、昨日、お着替え。
 真朱の袷に。
 
 PB280100 (336x448)
 
 帯は、この前買った山吹の三尺帯。
 もみじの単衣の時は、赤いところを上にしていたのを、今度は下に。
 
 PB280106 (336x448)
 
 ふつうに、蝶結び。
 
 下に、ピンクの長襦袢。
 長襦袢を着せてから、上着を着せるというふうではなく、
 上着と長襦袢を重ねていっぺんに着せたので、衿元はこんなふうに。
 
 PB280151 (448x336)
 
 肌着(紅絹)、長襦袢、上着の比翼の衿(紅絹)、上着の衿、となっていて、
 肌着から比翼までが、紅白になって、おめでたそうに(笑
 
 PB280101 (448x336)
 
  いつもどおり、今日は、ちょっとお澄まし^^
 
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2015_11
28
(Sat)22:33
 あるネットの中古道具屋さんで、11/26に注文した、ある茶碗。
 画像で見ていたとはいえ、やはり、本物だろうか、とか、画像のイメージとかなり違わないだろうか、などなど、いろいろ不安。
 なんせ、ここまでの茶碗をネットの情報だけで買うのははじめて。
 とくに、手取りとか、いくら画像を見ても、分かるわけがない。
 
 その茶碗が、今日届いた。
 で、さっそく、奥さんと、ゆる茶で。
 
 PB280164 (336x448)
 軸の「静坐閑人」と。
 
 タイトルの如く、「静坐閑人」は、
 PB280166 (448x336)
 山中の四阿で、滝、谷川、山をまえに、一人こころ静かに、のどかに時をすごす人が描かれている。
 「閑人」、とは、「暇な人」という意味はもちろん、「無用な人」という意味もある。
 かつ、「閑」には、「のどか」という意味の他に、「雅やか」という意味も。
 ようするに、この軸は、だんなんの「ゆる茶」の理想を表した軸。
 そんな軸に、フィットする、茶碗・・・
 
 PB280128 (448x336)
 菓子はちょっと、あり合わせで。
 亀末さんの「ミニ京のよすが」11月、かぎ屋政秋さんの「野菊」で、菊づくし。(ちょっと、時期遅れの感もないではないが・・・)
 お菓子を食べて・・・
 
 PB280122 (448x336)
 茶碗以外は、いつもの道具^^
 今日は、鬼霰の鉄瓶。
 
 PB280130 (448x336)
 
 いつもどおり、お菓子を食べた後、茶を点てる。
 
 PB280135 (448x336)
 染付の白磁の茶碗。
 お茶を点てると、ちょうど、こんなふうに・・・
 右の方には、なんか、波のようなものが・・・
 はて、どんな絵柄か・・・
 
 一口飲むと・・・
 
 PB280137 (448x336)
 なにやら、岸辺のような所に、紐でつながれた二人のおっちゃんが姿をあらわし・・・
 
 二口飲むと・・・
 
 PB280140 (448x336)
 その紐のようなものがさっきの波の方へのびていき・・・
 
 三口飲んで吸いきると・・・
 
 PB280141 (448x336)
 
 そう、なんと舟が現れる・・・
 
 PB280121 (448x336)
 
 曳舟絵の茶碗。
 最初の、お茶が点っているところでは、岸辺自体がなんなのか、よく分からない、何だこの柄は? と思わせて、お茶を飲んでいくうちに、だんだんと分かってくる、という、面白い趣向。
 (もっとも、お茶の飲み方にもよるけど)
 現れ方はともかく、お茶を点てた時点では、ちょうど一服分の湯で、二人のおっちゃんと舟はしっかり隠れるようになっている。
 計算されている、というか、おちゃめというか・・・。
 こんなところも、あの人らしい気が。
 
 そして、曳舟、というと、やっぱり、保津峡を思い浮かべたり・・・。
 こころなしか、絵柄の岸辺、崖っぽかったり。
 
 というわけでもないが、庭の紅葉が、なんとなく、この茶碗の絵柄のうえで紅葉しているような・・・
 PB280150 (448x336)
 新緑から紅葉まで、庭の紅葉ともつながってくる絵柄。
 
 さて、外側も正面から、見ていってみると・・・
 PB280146 (448x336)
 
 PB280147 (448x336)
 波かな・・・?
 
 PB280145 (448x336)
 舟がもやってあって、一仕事終えて? にこやかに憩う船頭さん(笑
 
 それにしても、この筆運び、リズム感、とくに「波かな?」の波のような弧の配置、そしてこのなんか見ていると楽しくなってくる雰囲気・・・。
 
 そして、一番、気になっていた、手取り。
 あの、石物とは思えない、ふわりと、かるくて、やわらかい手取り・・・。
 そう、今年の春の個展で、お茶を頂いたときの、あの手取り・・・。
 あの忘れがたい手取りを期待して、この茶碗を買ったわけだけど、しかも、ネットで、画像だけ見て。
 
 その個展に出ていた、染付の新品を買おうとしたら、とても手が出ない。
 個展に出ていた物とはちがうし、30年くらい前のものかもしれないが、それが、4万ほど。
 この茶碗がもし新品だったら、僕的には、20万くらい、といったところか。
 
 とにかく、あの手取り。
 石物なのに、石物とは思えない、軽くて、ふわりとした、やわらかく、あたたかい手取り。
 その手取りも、しっかり堪能できる。
 
 そして、染付の深くて、品のいい色目。
 かつ、透明釉の、光の加減によって、赤みがかって見えたり、青みがかって見えたり・・・。
 
 もう、誰か言うまでもなく、今の、五世竹泉さんの。
 五世竹泉さんのって、端正で洗練されてるうえに、パンク!(笑
 パンクだといい出したのは、うちの奥さん(笑
 でも、ほんと、端正で洗練されたパンク。
 
 また、図柄の配置に独特の、ここちよいリズム感と、ほんわかとした幸福感がただよっていて・・・。
 
 それに、この茶碗は、なんとも、かわいい。
 なんとも、プライベートな感じもあって。
 茶碗、というと、やっぱり、茶会を意識してあるわけで、茶会と言えば人をまねく場所であって、そこに出す茶碗というと、やっぱり、どこか公的なものが意識されている。
 織部の茶碗といえども、というか、織部の茶碗こそが、「客に見せる」という意味で、「公的」な意識満載なわけで。
 それにたいして、この茶碗は、ほんとに、プライベートな茶碗といった佇まい。
 肩肘張らずに、ほんとに、親しい者だけで・・・といった、雰囲気が漂っている。
 
 お茶会なんていう、準備万端、隙なくととのえられたもてなしではなく、ほんとに、「ちょっと、お茶でも」という感じで、でも、だからといって、誰にでも出す茶碗じゃなくて、ものすごく親しい人にしか出さない、ほんとにプライベートな茶碗。
 もっといえば、ほんとに、持ち主だけ用の、マイ・チャワン(笑
 そこが、かわいい(笑
 
 莞爾庵のテーマ、「静坐閑人」とのとりあわせもバッチリ。
 
 ものすごく、気に入った。
  
 PB280162 (448x336)
 
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2015_11
27
(Fri)23:11
 せっかく、もらった釜なのに、異臭が・・・。
 
 で、先日、「釜の臭い」のブログを書いたあと、ふと、思いついて、古い茶巾を濡らして、ちょっと内側を拭いてみた。
 すると、茶巾に、なにやら黒いどろっとしたものが。
 臭いを嗅いでみると・・・まさに、あの異臭。
 たぶん、「湯垢」。
 サビや漆と混ざって、こんな色なのだろう。
 ニオイは、やっぱり、1000日分の大阪の水のニオイが凝集している、とでもいうか。。。
 
 翌日、とりあえず、古茶巾を濡らして、釜の内側を拭いてみた。
 とれる、とれる・・・茶巾2枚がどろどろ・・・。
 よく濯いでから、湯を沸かしてみた。
 
 ニオイは・・・
 おっ!
 以前は、生臭いどぶのようなニオイだったのが、マシになっている!
 「どろくさいシジミのニオイ」
 これは、かなりの進歩(^-^)/
 なんせ、「生臭いどぶ」なんて口にしたくもないような、嗅ぎたくもないようなモノだったのが、一応、口にできる「泥臭いシジミ」になったのだから!
 ただ、相変わらず、排気ガスのような刺激臭はあるが・・・。
 しかし、刺激臭も、まあまあ薄らいでいる感じ。
 
 どうやら、釜にニオイが染みついている、というよりは、湯垢のニオイらしい。
 なので、いい気になって、そのあと、今度は、亀の子だわしで、しっかり。
 
 「泥臭いシジミ」のニオイは、追放に成功!
 宇宙の彼方にでも飛んでいったようだ。
 だが、刺激臭の方は、健在・・・。
 う~ん・・・
 
 そこで、思いついたのが・・・
 カラ炊き。
 水を入れずに熱してみてはどうか?
 って、かなりの暴挙かも知れないが・・・。
 
 とりあえず、羽落まで水を入れて、まず、IHで。
 湯が煮えたぎってきたところで、湯を棄て、その後は、電熱器で。
 どのくらいしたらいいのか、なんてぜんぜん分からないので、適当に・・・。
 時々、口に掌をかざして、熱の具合をみながら。
 そのうち、釜の口に鼻を近づけると、炭のようなニオイがしてきた。
 この炭のようなニオイがなにを意味しているのかは分からないが、そろそろいいかな・・・と。
 
 湯を沸かしてみると・・・
 おおっ!
 ニオイが完全に消えている!
 「どぶのニオイ」につづいて、「排気ガスのような刺激臭」撃退に成功(^-^)/
 
 ただし・・・
 水が、うっすら赤い。
 しかも、サビのニオイ。
 サビが出てしまったのだ・・・
 
 PB260086 (448x336)
 その時の湯。
 光の加減で実際よりは、赤くない。
 それに、カップの底に、サビのクズらしい黒いつぶつぶも。
 
 ニオイが消えたことはよかったが、今度は、サビ・・・。
 でも、ほっと、一息。
 原因不明の異臭よりは、気が楽。
 なぜなら、サビなら、止める方法はネットに出ていた。
 
 お茶など、タンニンが含まれているものを入れて煮るのだ。
 
 ちょうど、ふるい番茶があったので、それで試してみることにした。
 釜が、約3.6リットル。
 1リットルにつき1パックの煮だし用の番茶。
 大サービスで、8パック入れてみた(笑
 
 釜に水を八分目くらい入れ、番茶パックを投入。
 釜の湯が、二分くらいになるまで煮詰める。
 IHではじめて煮立ってから、電熱器に。
 沸かし始めてから、約6時間。
 底に2~3センチほどになったところで、湯を棄てた・・・。
 黒茶色い、どろどろの、湯。
 湯と呼ぶのも憚られる、タンニンと錆の結合した液体。
 ニオイも、ちょっと胸が悪くなるような、番茶ベースの変なニオイ・・・。
 大丈夫か?
 
 湯を沸かしてみると・・・
 ちょっと、番茶のニオイ・・(笑
 でも、かなり、いい感じ。
 ここまで、こぎ着けたのが、11/26。
 
 今日、朝、湯を沸かしてみて、その湯を棄てて、もういちど沸かし直して、お茶を飲んでみた。
 釜を温めると、「天津甘栗」の匂いがする。
 たしかに、釜の鉄と栗のシブと栗のうまみ・甘み、というのは、釜の鉄と番茶のタンニンやうまみと似ているのかもしれない(笑
 
 抹茶を点てて、飲んでみると・・・。
 けっこう、タンニンが強い。
 二服くらい飲むと、舌や口の中にうっすらと貼りつく感じ。
 おまけに・・・お茶の味が・・・、苦みがココアっぽいとうか、こくがありすぎ、というか。
 
 湯も、初めのうちは清んでいるが、最後の方は、うっすら、茶色い。
 で、ほとんど薄い番茶の風味、香り、ただ、口の中でくちゅくちゅしていると、しばらくして、わずかに、金気もあるような。
 
 そのあと、もういちど、沸かしてみた。
 PB270095 (448x336)
 金気はとれて、ほとんど、うす~い番茶。
 これなら、使っているうちに、自然に美味しい湯になりそうだ。
 
 それにしても、かなりの荒療治に、釜の中は真っ黒。
 PB270094 (448x336)
 タンニンがよく結合してくれた、といえばそうなのかも知れないが、まるで、漆をひきなおしたよう。
 というより、100年くらい使い込んだみたいな感じ。
 
 そのうえ、釜肌も、ずいぶん変わった。
 PB270097 (448x336)
 
 PB270099 (448x336)
 ちょっと、ところどろこ黒くなったような・・・。
 じつは、どろどろのサビタンニン液を、ふりかけたり^^
 サビタンニン液の水位がどのくらいか、菜箸で測っていたのだが、たまたま、釜から出した菜箸からどす黒いサビタンニン液が釜に、ポタッ。
 その、ポタッ、となったところが面白かったので、パックをとりだして、ふりふりと。
 焼き物に釉薬をふりかけるような調子で・・・。
 異臭との苦闘と克服の記念に(笑
 義叔母には悪いけど・・・。
 
 ま、とりあえず、どうにか、どうやら、使えそうな釜になったので、ほっと一息。。。
 それにしても、こんなことがあるんだなぁ・・・と。
 
 「釜一つあればお茶ができるよなぁ」
 と、利休は言ったが・・・。
 水にも、注意、だね。
 
 居ながらにして、京都の銘水並みの水道水がつかえるところで、よかった、よかった^^
 
 
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2015_11
24
(Tue)01:25
 もらった釜。
 やっぱり、湯を沸かすと、湯が臭い。
 表現がよくないが、生臭かったり、一種、どぶのような臭いがしたり・・・そのあと、つんと刺激臭が。
 飲みたいと思わなくなる臭い。
 
 釜の臭いというと、新品だと漆の臭いがする。
 何度か煮れば和らぐし、使っているうちに自然に抜ける。
 もちろん、この臭いは、漆の臭いではない。
 漆の臭いはとっくに抜けている。
 
 金気や錆の臭い、とも違う。
 湯は無色透明なので、サビが溶け出していることはない。
 
 そこで、思うのが、水の臭い。
 義叔母は大阪に住んでいて、ずっと大阪の水を使っていたと思われる。
 稽古用なら、なおさら、大阪の水道水。
 
 一方、こちらは、滋賀県の水道水。
 おなじ琵琶湖水系とはいえ、かなり、ちがう。
 
 じつは、この臭いのことや鉄瓶の「湯垢」のことで、実際、水質ってどうなんだろう、と調べてみて、このあたりの水道水が、京都の銘水並みの硬度だということが分かった。
 京都の井戸水並みに、おいしい、水道水?
 
 たしかに、思いあたることがないでもなかったり。
 以前、亀屋良長の染井の水を飲んだとき、それほど、美味しいとも思わなかった。
 まあ、京都の井戸水も都市化に伴って美味しくなくなってきたんだな、くらいに、その時は思ったのだったけど。
 
 硬度だけで、どうこうとはもちろん言えないけど、とりあえず、水の違いなのだろうか、と。
 
 釜自体も、中を臭ってみると、やはり、湧かしたときと同じ臭いがする。
 一方、うちの鉄瓶は、なんとなく甘い匂い。
 長年使っていると、水の臭いが釜につく、というようなことが、あるのだろうか?
 
 で、義叔母にメールしてみたが、つい最近まで稽古に使っていて、そんな風に感じたことはない、と。
 たしかに、自分の臭いを感じないように、普段自分が飲んでいる水を臭いとは、ほとんど感じないだろう。
 
 それにしても、困ったなぁ。。。
 
 それはそうと、うちの水道水が京都の銘水並みだということで、いろいろ、馬鹿らしい冗談を昨日から奥さんといいあってたり。
 「京都の銘水並みの水道水で顔洗って、銘水並みのお風呂に入って、京都の銘水並みの水道水でウォッシュレット、なんて贅沢な!」なんて(笑
 
 京都の銘水といわれている井戸水の硬度は、だいたい30~35°くらい。
 うちの水道水が、36°。
 昆布のだしがよく出るのが、60°まで。
 それ以上になると、グルタミン酸が硬度であるところのカルシウムやマグネシウムと結びついて、アクになってしまい、それで、美味しくないのだ。
 ちなみに、東京の方は、60~120°くらい。
 だから、昆布だしではなく、イリコとかに。
 また、醤油風味が強いのも、そういうわけなのだろう。
 
 野菜の味も、硬度が低い方が、野菜そのものの味がよくでて、おいしいような気も。
 だから、京都の料理は野菜が多いし、京野菜、といって独自の野菜もできてきたのだろう、と。
 
 また、京都の豆腐が美味しいのも、この水と関係しているわけだけど、じつは、このあたりも、雄琴の豆腐というのが、かなり美味しい。
 硬度が京都の銘水並みだから、当たり前と言えば当たり前なのかも知れないけど。
 
 うちの鉄瓶で沸かした湯は、無臭。
 で、ほんのり甘い。
 そして、とても軟らかい。
 そのやわらかさは、以前飲んだ醒ヶ井の水にもつうじる感じだ。
 
 ま、とにかく、釜なんて水以外のものを入れないわけだし、水の臭いとしか、今のところは考えられない。
 水によって、釜のにおいがちがう、なんて、聞いたことがないとはいえ・・・。
 
 釜や鉄瓶を育てるなら、ぜひとも、美味しい水で育てましょう^^
 
 って、ことかな。。。
 
 PB230083 (448x336)
 ちなみに、京都の銘水並みの水道水からカルキを抜いた水に泳ぐうちの小贅沢な金魚たち(笑
 
 あ~、ブログ書き終わったし、これから、京都の銘水並みの水道水を沸かした風呂に入ろう! っと。。。
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2015_11
22
(Sun)21:07
 ミニ京のよすが  11月  亀末廣
 11/18に奥さんに買ってきてもらった。
 
 PB210078 (448x336)
 
 青紫は、菊で、求肥餅。
 菊の葉、は、カタクリ。
 おしもの、下が緑で上が紫なのは、菊の園といったイメージ?
 スリ琥珀は、先月とおなじ、菊花。
 もう一つ、菊花のカタクリも先月とおなじ。
 オレンジ色の松露の柿が、とくにかわいいく、花を添える。
 黄色い菊花の落雁も先月とおなじ。
 黄緑色の石は、定番。
 
 色とりどりで、わくわくする。
 
 さて、もうひとつ、柿の下の、焼き栗。
 これは、焼き栗だけの詰め合わせがあるのだそうだ。
 
 PB220065 (448x336)
 焼き栗は、2個入っていなくて、下は、すはまの菊の葉だった。
 黄色の菊花は、ただの求肥餅ではなく、粟餅。
 画像では白く飛んでしまっているが、実際は、そぼろだけでなく餅も粟の色で、黄色い。
 種は白餡。
 
 焼き栗は、口に入れたすぐは、「白餡の甘みが強いな、焼き栗というわりには栗の風味がもうひとつ」とちょっとがっかりしたが、余韻で、ほくほくした上品な栗の風味が、ふわり。
 なんとも、心憎い演出。
 
 粟餅は、なめらかで、あの独特の舌触り。
 
 小さいながら、秋の視覚、味覚ともに実りの秋を満喫できるミニ京のよすが。
 
 
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2015_11
21
(Sat)21:30
 もらった釜の水が、なんか、ちょっと臭いがする。
 「初釜」の日は、じつは、うちの鉄瓶で湧かした湯冷ましも混ざっていたのであまり感じなかったのかも知れないが、二回目、新しい水を湧かしてみると、結構臭いがした。
 ので、今日、三回ほど沸騰させては棄て、沸騰させては棄て、をして、なんとか臭いはとれた。
 ただ、飲んだあとにあいかわらず、「つん」とくるのは、漆の匂いか?
 
 40年ほど使っていた釜、ということだったので、まさか、と思ったが、よくよく考えてみると、40年といっても、うちの鉄瓶より使用日数でいうとかなり少なくなる。
 お茶のお稽古だから、週一回。
 で、炉用の釜なので、一年で、半年使うとして、25日ほど。
 25日×40年 で、1000日。
 つまり、もらった釜は、まだ、1000日ほどしか使われてない、ということ。
 
 一方、うちの、いつもの鬼霰鉄瓶。
 ほぼ毎日なので、一年で、330日(一ヶ月くらいは使わない日があるとして)。
 330日×15年 で、4950日。
 
 この計算でいくと、もらった釜は、うちの鬼霰の鉄瓶の3年分ほどしか使われていない、ということになる。
 逆に、うちの鉄瓶は、もらった釜の200年分つかっている、ということにも・・・。
 
 で、もらった釜の臭いの原因は何なのか。
 どうも、水の臭い、っぽい。
 稽古用、ということなので、たぶん、普通に水道水をつかっていたのでは。
 大阪の水道水。
 と言うものがどういうものか知らないけど、京都から滋賀に引っ越してきたとき、最初に驚いたのが、水の美味しさ。
 ふつうの水道水とは思えないほど美味しかった。
 で、逆に、京都の水道水がいかに、臭かったか・・・気づいたわけだけど。
 (今は、そんなこともないかも。とにかく、20年以上前のことだから)
 で、もしかしたら、大阪の水道水を使っていたなら、その臭いがついている、ということもあるかな、とか。
 
 ながく仕舞い込んでおくと、湿気の臭いが付くというようなこともあるらしいけど、一週間前まで使っていたというのだから、湿気というわけではなさそうな。
 
 でも、まあ、とにかく、煮沸して棄て、を3回繰り返して臭いがとれたので、よかった。
 ただ、漆らしき、つんとくる、におい。
 お茶や白湯を飲むときは何ともないが、飲んでからしばらくすると、つん、と鼻にくる。
 
 こういう釜や鉄瓶というのは、なかが漆でコーティングしてあるので、新品だと、使うまえに、何度か煮沸して棄て、をすると臭いが薄まる。
 が、抜けきらないので、結局、使っているうちに抜けていくのを待つしかない。
 (灰汁や桐のかんなくずを入れて煮立てるというやり方もあるが、どっちにしろ、抜けきらない)
 
 鬼霰の鉄瓶も最初の頃は、漆の匂いがしたわけで。
 でも、3年近くも使っていれば、とっくに抜けていたような・・・。
 
 で、釜の臭いで、検索などしていると、「鉄瓶の中のサビ」とか、そんなのがちょっと目についた。
 「サビ」といえば「サビ」なのだろうが、「鉄瓶の中のサビ」には2種類ある。
 
 ちなみに、鬼霰のなかはといえば・・・
 PB210084 (448x336)
 
 PB210093 (448x336)

 PB210081 (448x336)
 
 こんなふうに、結構赤いし、サビっぽい。
 けど、湯は澄んでいて、赤くない。
 2種類ある、といったのは、湯が赤くなってサビの味がするサビと、そうじゃないサビ、ということ。
 
 で、ふつう、鉄瓶の内側は、よく使っていると、さびが出て、そのうち白くなるのだそうだ。
 そういえば、古道具屋などにおいてある鉄瓶の中って、白いものがあったりする。
 それは、水のなかのミネラル分が固まってでてくるもので、鉄瓶のなかを保護して、錆びないようにするのだそうだ。
 「湯垢」と呼ぶらしい。
 
 たとえば、これらの画像などを見ると、かなり白い。
 
   囲炉裏・火鉢・七輪のうんちく - 炭火道   鉄瓶の湯垢・サビ
 
   南部鉄器・南部鉄瓶の通販専門店 -快適さ.com-  鉄瓶のサビについて
 
 古道具屋で見る鉄瓶の内側というのも、上のものにちかい。
 
 この「湯垢」は、水のミネラル分による。
 なので、ミネラル分が多い水(硬度が高い、いわゆる、硬水にちかい)だと、よりたくさんつくし、少ない水(硬度が低い水)だと、つきにくい、ということ。
 
 ここらの水道水は、琵琶湖から取水したもの。
 琵琶湖の水は、かなり、軟水なのかも知れない。
 
 うちの鬼霰は サビだと思っていたけど、サビと「湯垢」が混ざったもの、ということだろうか。
 
 いけないサビ、つまり、湯に色が出たり、味が出たりするサビは、湯を沸かして、そのまま鉄瓶に入れたままにして一晩もおいておくと、すぐ出てくる。
 水面に沿って、ぐるっと、赤いさび色の線が出ているが、それは、いけないサビ。
 で、よくみると、サビが水に溶けこんだりしている。
 
 僕は、お茶が終わったら、一度湯を沸騰させて、その湯を薬罐に移して、鉄瓶を空にする。
 空にした鉄瓶は、お茶で使っている電熱ヒーターの上に置いて、乾燥させる。
 ヒーターの電源は、入れない。
 鉄瓶の熱で自然に乾かすのだ。
 これだけ。
 
 使うときは、鉄瓶全体を濡らして、水を入れ、IHヒーターに。
 濡れていた表面が乾き、鳴りがはじまって、湯が沸く。
 で、お茶の部屋に持っていく。
 湯が冷めてきたら、ヒーターで熱する。
 それだけ。
 
 あとは、表面、内側には、絶対触れない。
 手の脂や汗がつくと、サビの原因になるので。
 もし、よごれ(?)が表面に付いた場合は、湯を沸かしているときに、濡らした布でぽんぽんとたたく程度。
 触れるところは、ツルとフタのつまみだけ。
 
 電熱ヒーターの前は、カセットコンロを使っていたこともあった。
 が、コンロのガスは燃焼するとき水分が出るので、よくないんじゃないか、とやめた。
 石油ストーブに掛けたりしたこともあるが、おなじ理由で、いまはしてない。
 
 それにしても、ひとつ、思ったことは、お茶会の釜で、新しいものって、ほんとに美味しい湯になっているのだろうか、っていうこと。
 もらった釜、さっきの計算で、毎日使ったとして約3年と言うことだったが、15年使ってる鉄瓶に比べると、やっぱり、そういう臭いなどがまだ残っている。
 
 また、釜や鉄瓶は、「育てるものだな~」と^^
 
 つまり、お茶会するなら、一人前に育った釜でね、って。
 
 漆の匂いはもちろん、釜の鉄の臭いも、しないもの。
 うちの鬼霰、内側のにおいをかぐと、なんとなく、水の甘い匂いがする。
 ま、ツルは鉄の臭いがするけど。
 
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 PB210097 (448x336)
 
 PB210095 (448x336)
 
 鉄瓶、というと、南部鉄瓶、っていうのが、メジャーで、ポピュラーなんだろうけど、この鬼霰は、南部鉄瓶じゃなくて、京鉄瓶。
 フタも、南部のはおなじ鉄のフタだけど、これは、唐金のフタ。
 底に、鳴りもついてる。
 
 ある京の釜師さんのものだが、訳ありで、名前は出せない、かわりに、お安く、と(笑
 そういう理由だったので、定価で5万だったのが、さらに、処分価格で、1万5千円^^
 名前を出せば、定価でも安い、と(笑
 ま、ちゃんとしたお茶道具屋さんだったので。
 (というか、もしかすると、店の人、値札に間違った値段書いてたのかもしれない。レジに持っていくと、値札見て、「こんなはずない」って青い顔してたからね。処分価格で、5万だったのかも知れなかったり^^)
 それになより、一目見て気に入ったから。
 
 真形の鉄瓶を使っていたけど、小さいし、もうすこし大きいのでいいのないかなぁ、と、それなりにいろいろ鉄瓶を探し回っていたけど、なかなか、いいのが見つからない。
 経約6寸で、なかなか、この大きさのものもなくて。
 鬼霰、といってもイカツイというよりは、優美だし、霰も、やれたり欠けたり、してて・・・。
 
 いまとなっては、15年分の、肌のこのサビ具合も・・・ね^^
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2015_11
19
(Thu)23:08
 お茶の世界で、「初釜」といえば、新年のはじめにする茶会のことだけど、今回は、ちょっとちがって(笑
 
 いままで、ゆる茶で湯を沸かすのに使ってきたのは、
 
  ホーローの薬罐 → 真形帯霰鉄瓶 → 鬼霰鉄瓶(現在)
 
 と、こんな感じだった。
 ホーローの薬罐から鉄瓶に替えたのは、湯の味がよくなるから。
 真形から今の鬼霰に替えたのは、真形はすこし小さく、デザイン的にも鬼霰が気に入ったから。
 また、釜を使わなかったのは、扱いなど、できるだけシンプルに、手間が掛からないように、という理由で。
 
 ところが、というか、なんというか・・・
 今回、ちょっと、はじめて、ゆる茶で釜を使ってみることになって。
 なので、「初釜」(笑
 
 先日のお茶会で、義叔母から、釜を譲り受けて。
 義叔母がお茶をはじめた頃、義叔母の先生に、お稽古用にとすすめられた釜で、お茶の先生になってからもある教室で使っていたのが、今回、教室をやめることになり、譲ってくれることになったもの。

 なので、まあ、新品と違って、よく使い込まれている、というか・・・。
 釜肌には、新品にはない、味わいがある。
 義叔母が、ん十年、使ってきた、歳月の味・・・。
 
 ただ、鐶がなかったので、鐶は、ネットのアンティークショップで調達した(1000円!)。
 
 で、さっそく使ってみた。
 いつものように(笑 キッチンのIHヒーターで湧かす・・・。
 湯の量は、一人だし、とりあえず、ホーローの薬罐の3分の2ほどにしてみた。
 釜でいうなら、だいたい、羽落のあたり。
  
 PB190059 (448x336)
 
 水の量は鬼霰の鉄瓶より多い感じがしたので、湧くのにより時間が掛かるかと思ったら、思いもよらず、はやく釜が鳴りだして、びっくり。
 何ともいえないいい音。
 そうか、考えてみれば、鉄瓶より底面積が広いので、早く湧いたのかも。
 
 で、鐶を掛けて持っていくのだが・・・
 鐶なんて掛けたことない。
 ここまで持ってくるのに、鐶を掛けて持ってきて外して湧かしてたわけだが、湯の沸いてる釜に鐶をかけるのははじめて。
 いちおう、お茶をやってた奥さんに聞いておいたのと、本を読んでおいたので、その知識だけで(笑
 ま、たいしたことじゃないが、滑る。
 IHヒーターの表面がガラスだから。
 それに、やっぱり利き腕の方はさくっといくが、左の方がどうも、すっといかない。
 でも、ま、なんとか鐶を掛けて、お茶の部屋へ。
 
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 いつもどおり、そのまま、電熱器に^^
 いちおう、炉用ときいてるけど・・・
 なんか、一昔前の、電気炊飯器みたいな絵になってしまった・・・(汗
 ちゃんと、万代屋釜といって、利休好みのカタなんだけどね・・・
 でも、なかなか、悪くない(^-^)/
 
 湯は沸いていたけど、鳴る音がなんともよったので、もっと聞きたいとヒーターを入れてみたが、どうも、ヒーターの火力ではむりそう。
 (うちのヒーター、二本線があるが、じつは、一本線が切れている)
 なので、鳴る音を聞きながらというのはあきらめて、ゆる茶をしてみた。
 
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 右上角にあるのが、いつもの、鬼霰鉄瓶。
 念のために、鍋敷きも。
 鍋敷きとヒーターの間に、ちょっとだけ見える黒い弧が、鐶。
 
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 記念すべき? 一服目、客の方から(笑
 
 鉄瓶の時も柄杓を使っていたので、作法はそのまま。
 鉄瓶と違って、ツルがなく、口も大きいので、ゆったり、のびのびとできた感じ。
 
 湯も、鉄が違うせいか、鉄瓶よりも甘い気がした。
 
 この釜を使ってみると、今まで、鉄瓶で窮屈にしていて、結構、ストレスを感じていたんだなぁと、改めて思った。
 ほんとに、のびのびと、すっきり、できた感じ。
 なかなか、悪くない、どころか、かなり、これは、ハマりそうな・・・予感(笑
 
 いつもどおり、三服、プラス、白湯。
 
 ただ、片づけるのが、ちょっと、手間だった、かな。
 鉄瓶の時は、湧かして、そのまま水注ぎであるとなりのホーローの薬罐に注げばよかった。
 これは・・・
 奥さんに、「残った湯はどうしてた?」ときいたら、「こぽっと、釜をひっくり返して、ざー、っと、確かしてたと思うけど」ということだったので、そのとおりに、してみたが・・・。
 湯を棄てるのがもったいないので(美味しいので)、雪平鍋に湯をうつすことにしたまではよかったが・・・
 これが、なかなか。
 そんな、「こぽっ」とひっくり返らない。
 なんせ鐶が、まわる、滑る、釜をひっくり返しかけると、また、もとにもどる・・・。
 でも、まあ、何度かトライするうちに、鐶の弾性を利用して釜を固定できるようになり、メデタシ、めでたし、なんとか、湯をうつすことができた。
 うつした湯は、キッチンの薬罐に。
 
 で、あとは、蓋をとって、電熱器の上で、乾燥。
 湯をうつすのにちょっと手間取ったので、念のため、ちょっと、ヒーターで温めた。
 
 炉なんて切れないから、せめて置き炉とか、あるいは、風炉とか、あるといいのかな、とは、あまり思わない。
 なんせ、そういう物を置くと、場所をとるし、仰々しくて、いかにもお茶やってます感が出ちゃう。
 なーんか、そういう、いかにも、っていうのも・・・なんだし。
 それに、どうせ、ぼくは、いかにも、やってないんだから(笑
 
 ただ、ミニ風炉先くらいあると、ちょっと、おしゃれかな、とも。
 
 沸いた湯がとても甘かったので、銘は「甘露」とでもしようか。。。
 
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2015_11
16
(Mon)23:14
 先日、義叔母のお茶会に。
 といっても、お弟子さんの、日頃の成果のほどを見てもらう発表会でもある。
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 吹田の、浜屋敷という、江戸時代の旧庄屋屋敷。
 
 着いたら、ちょうど前の席がはじまったところで、時間があったので、ちょっと、屋敷内をうろうろ。
 
 庭。
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 寺社の庭とも、京都の民家の坪庭とも違う、きさくで、ゆったりとした趣の庭。
 
 待合。
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 軸と会記。
 軸は、「青松多寿色」。
 どんな道具かなぁ、とざっと目を通す。
 軸も、どういう意味かな、と。
 そういえば、うちのヤマボウシ、などなど、散ってきてるよな・・・。
 紅葉して葉が散っていき、時の移ろいというのをことに強く感じる今日この頃、そこに、対照的なこの軸の言葉。
 亭主が意図してることとは別に、そんなことを感じたり。
 
 待合には、いつもどおり、花が。 
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 いろいろ活けてあったなかでも、ツワブキはうちの庭にあったり、嵯峨菊はこのまえ植物園で見たり・・・で、ひとしお。
 
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 待合には、僕も含めて6人ほど。
 前の席が終わって、席入り。
 
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 軸「萬年緑毛亀」。
 待合の軸と呼応してるなぁ。。。
 
 花は、白玉椿と・・・なんだったっけ? (マユミだったかな・・・)
 椿は、義叔母のとこで一番初めの花なのだそうだ。
 花入れは、これは、このまえ、北山会館で見たのにあったような。
 特徴的な、三つの窓。
 如心斎好み  初霜写し。 
 
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  釜は、ここの備えつけのものとのこと。
 
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 棚など。(画像は、点前が終わってからの)
 庄屋の旧屋敷とはいえ、質素なので、この棚にしたのだと言うこと。
 抱清棚。
 
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 水指しは、今回、デヴューの、はんねらの写し。
 長い間、陽の目を見てなかったそうな。
 
 蓋置きは、青竹。
 そう、11月はお茶やっている人の新年でもあるので。
 (今年摘んだお茶を使い始める月なので)
 軸も、この新年ということにも因んでいるというわけ。
 
 で、ざっと見てから席に着こうとすると、たまたま、僕以外客が全部女性で、「男の方が正客に」と客のうちでそういうことになって、なりゆきで正客の席に・・・。
 あちゃぁ、ヤバイ(笑
 客のなかには、以前、義叔母の弟子だったという人もいて、つまり、ちゃんと流儀で習っている人。
 それにたいして、僕は、好きでやってるだけだから、ねぇ~^^
 
 ま、でも、基本はいっしょで。
 要は、気づかい、でしょう、お茶って。
 まあ、お茶にまねかれると、客の作法とか言って、「ここで挨拶しないといけない、次はここで礼をしないといけない・・・云々」と機械的に覚えようとする人もいるみたいだけど、そういうことじゃなくて。
 何で、そこで、挨拶したり、礼をしたりするのか、その理由を考えれば、そんなふうに丸暗記みたいなことしなくても、自然に、それなりに、理にかなった、礼にかなったものになるわけで。
 で、その基本が、まわりの人に対する「気づかい」だと。
 
 こういうお茶会で、手前をするのは、お弟子さん。
 ま、お弟子さんの普段の稽古の発表会、でもあるわけ。
 お弟子さんが点てたお茶を、半東(正客には義叔母)が持ってきてくれる。
 そうすると、まあ、、半東さんに、「持ってきてくれて、どうも」というわけで一礼。
 で、隣の客に、上座には「もう一服どうですか?」と挨拶。
 次に、下座の客に、「おさきに」と挨拶。
 で、点ててくれた亭主に、「いただきます」 。
 最後に、天地世界に、「いただきます」と。
 それだけのことで、こういうのは、日常生活で、無意識にやってることじゃないかな?
 いっしょにご飯食べたり酒飲んだりするとき、無意識にしてると思うけど、それを、さくっと、無駄なくやってるだけの話。
 
 お菓子もべつに、お茶を飲むときといっしょで、正客といっても、また、いっしょなわけで。
 
 ただ、お茶の所作、動作というのには、3つの要素があるかな、と。
 一つ目は、いまの、気づかい。これが基本、主客共に。また、客同士も。
 二つ目が、事故防止。事故防止、っていうのは、道具を壊したり傷つけたりしないための、手順や道具の位置など。これは、手前をする側によりもとめられる。無駄のない、合理的な手順や道具の配置が、結局、事故をなくし、美しい所作になる。煩雑な手順ややりにくい不合理な配置では、事故や、粗相をしでかしがちになるし、もたついたり、所作も美しくなくなる。
 三つめが、流儀のアイデンティティ。これは、たとえばおなじ道具を清めると言っても、流儀毎にいろいろ違ったやり方があるということで、それはそれで流儀にとっては意味のあることなのだろう。そして、そのようにしないと、なに流です、と言えなくなるので。
 
 僕からすると、1から3にいくにつれて、重要度は低くなる。
 お茶をするとき、してるとき、今やろうとしてることが、この3つのうちのどれにあたるのか、考えてみるといい。
 まあ、たしかに、ナニナニ流で習っている人にとっては、その流儀としての所作は大切だろうし、無視したら、先生に叱られたり、そもそもその流儀で習っている意味がなくなっちゃうわけだから、それなりに大切と言えば大切だけど、僕は、ね・・・。
 誰に弟子入りしたわけでもなく、テレビや本や、はたまた、幸運なことに義叔母のお茶会なんかにまねかれて、なんとなーく、身につけてきただけだし^^
 (アホみたいだけど、以前、NHK教育テレビで、表、裏、武者、それから藪内と、運び点前をやっていて、それ見て、一応、この四流儀については、運び点前は全部覚えたことがあった(笑 でも、まあ、今は、忘筅の極みで、全部忘れちゃったけど)
 
 そういうわけで、何事もなく、正客をつとめて・・・
 
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 主菓子   (たしか)秋の錦(だったかな・・・)  きんとん製  高砂
 干菓子   千歳(うちもの)  松葉(すはま)   末富
 
 きんとんは、種粒餡で、そぼろは薯蕷入り。
 
 ただ、せっかく主茶碗でのめたのに、写真を取り損ねた。
 主茶碗は、大樋焼き。今の大樋さんの若いときの茶碗、というように聞いたような・・・。
 手びねりっぽく、胎土は厚め。高台まわりも、ほとんど、削ったような感じではなかった。削ったとしても、へら目はほとんど無かった。あとから指できれいに撫で撫でしてあった、というか。茶だまりもなかった。ゆったりとした、抱え込みの、両掌を合わせて抱え込んだような形をしていた。その曲線が、手に持つとしっくり。厚めの胎土も、そのかたちにあっていた。
 釉は、飴釉。茶色、金茶色、つややかで、一部、正面左に黒いところがある。
 銘は、好日。
 
 テーマは、お茶の正月と七五三、そして、義叔母の喜寿ということで、おめでたいづくめで。
 待合と、床の軸は、そういうこと。
 他の道具も、花も、それぞれに。
 
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 茶器は、住吉の平棗。
 茶杓、香合、替え茶碗、替え茶器など、そのほかいろいろ。 
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2015_11
13
(Fri)19:48
 10月の終わり頃から、虚室さんの飴釉の茶碗を使い始めた。
 ふつうの陽の光のもとでは、何の変哲もない、飴釉の茶碗。
 
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 それが、晴れた日のある時間帯にだけ・・・。
 お茶の時、隣のリビングとの襖の端をすこし開けて隙間をつくっているのだけど、その隙間から、ちょうど、夕陽が差し込む、わずか数分の間だけ・・・
 
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2015_11
13
(Fri)19:22
 先週、石楠花を植えつけたとき、乾燥を防ぐために、根元にバークチップを敷いた。
 それが、濃い緑の葉とてりあってなかなかよかったので、他の所にも敷いてみた。
 
 玄関アプローチ。
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 コニファーの根元。
 
 とくに、すっきりしてよかったのが、東側の壁際。
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 ホースとバケツが、以前は、敷石を土の上に載せて、その上に置くようになっていた。
 まるで資材置き場かなんぞうのようだった。
 地面を掘りさげてその敷石を埋めこんで平らにし、そのまわりにバークチップを敷いた。
 
 ローズマリーが映えるし、バークチップがしろい壁とてりあい、またローズマリーのお陰で、より美しく見える。
 
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2015_11
07
(Sat)21:17
 どうしようか、ここ一月ほど迷いに迷っていたヤクシマシャクナゲ。
 ダメ元で、というのも面白くない話しだけど、最悪も覚悟で、植えてみることにした。
 先週注文し、昨日(11/6)に届き、今日、11/7植えつけた。
 
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 場所は、もみじの根元、東のところ。
 
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 たぶん、ここしかない。
 日当たりは、午前中はしっかり。午後は、陰になる。特に夏はシェードをするのでしっかり陰。西日も当たらない。
 また、排水のマスがあり、マスに向かってすこし斜面になっていて、水はけも悪くない。
 心配なのは、湿度。
 最近、晴れた日は部屋で40%前後という日もある。
 なので、本にもあるとおり、根元をバークで蔽った。
 
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 この場所は、芍薬が植わっていたところ。
 芍薬ちゃんには、わるいけど、ちょっと改封させてもらった^^
 
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 シャクナゲの反対側。
 もらったときに比べて、また、地上部から想像できるよりも、ごっつい株になっていた。
 で、土と芝生をつけたまま、紅葉の根元に。 
 紅葉の土盛りにくっつけて、瓢箪のようにしてみた(笑
 (画像ではあまりはっきりしないが・・・)
 
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 こうしてみると、面白いことに、石楠花が入ることで、4本のキリシマのつながりが緊密になった感じがする。
 とくに、濡れ縁元の離れた一本と。
 
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 部屋の中から。
 
 しっかりトリミングされたことで、芝生の「海」が、よりくっきり、広く感じられるようになった。
 また、石楠花、マメツゲ、と移動する目の動線ができた。
 「蓬莱山」のカンツバキともひっぱりあう。 
 
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 金魚鉢がくっきりするようになった。
 金魚鉢から石楠花、石楠花からドウダンへと、奥行きが出た。
 紅葉したキリシマと映えあう。
 
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 南天と紅葉のあいだに見えていたサザンカへと、奥行きと広がりが感じられるようになった。
 
 デッキから見ると、パーゴラの柱の根元のカンツバキとも引き合う。
 庭の東西にあるカンツバキ、モッコク横のサザンカ、庭に三箇所あるドウダン、石楠花が中心となりそれらとひきあい緊張感が生まれた。
 重厚感が生まれた。
 
 また、バークを敷くと、濃い色の葉っぱが映える。
 ので、パーゴラの柱元のカンツバキにも敷いてみた。
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 ちょうど芝の生育も悪くて、土が露出していて、イマイチだったのが、よくなった。
 
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 ついでに、今、うちの庭で一番カラフルな一角(笑
 ドウダンとヤマボウシが紅葉し、ツワブキの黄色い花が咲き、ホトトギスの紫の花も。
 うすく黄葉しているチシャ。
 モッコク、カンツバキ、コニファー、ツワブキの葉のそれぞれの緑。
 枯れているコニファーの鉄さび色。
 枯れた芝。
 立待の白。
 
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 うちの庭の植栽のなかでは、ちょっとエキゾチックな雰囲気や独特の風情もあり、また、なんともかわいい屋久島石楠花。
 あとは、枯れずに、うまく根付いてくれればいいのだが。。。
 
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2015_11
06
(Fri)22:08
 丹波時雨  蒸し羊羹  老松
 
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 10/31、京都大丸の地下の老松さんで購入。
 こういう羊羹など、秋に丹波とくれば栗入りは定番として、黒豆も入っているというので、食べてみたくなった。
 栗の甘露煮と、黒豆の甘露煮入り、というわけ。
 黒豆の甘露煮を入れてあるので、蒸し羊羹というのもうなづける。
 さすがに、練り羊羹と黒豆・・・というのは、ちょっと、そそられない。
 
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 そもそも書きに、蒸し羊羹は、室町の頃にできたとあった。
 それからすると、ただ、黒豆を入れたからというだけではなく、老松さんらしい源流指向といったものの現れかも知れない。
 黒豆の甘露煮を入れるから蒸し羊羹、ではなく、蒸し羊羹に入れてひきたつものきなにか、と。
 
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 栗入りの蒸し羊羹というと、すぐに思い浮かぶのが「丁稚羊羹」。
 なんか、餡というよりも、小麦粉で固めた餡といった、どことなく、蒸し上げた小麦粉の硬さを感じる、あの「丁稚羊羹」。
 かつ、その「丁稚羊羹」のイメージで、蒸し羊羹という物をあまり美味しいとも思っていなかった。
 でも、この丹波時雨は、そんな蒸し羊羹のイメージを払拭。
 羊羹の生地は、なめらかでやわらかく、しっとり、もっちりしていて、上品、小麦粉感はぜんぜん無い。
 栗と黒豆の風味がほんのりする。
 栗の甘露煮の風味、柔らかさもわるくない。
 ただ、黒豆の甘露煮が・・・お正月のあの黒豆の煮たのみたいで。。。
 塩味がして、甘みもつよい。
 菓子の生地のなかに、料理の黒豆は、ちょっと、違和感。
 
 というのが、初めて食べたときの印象。
 
 二日、三日と日にちが過ぎて、何度か食べてみると、初めて食べたときは浮いていた、塩っ気のある甘すぎる黒豆が、そこそこなじんできたのか、ほどよくなった。
 栗や黒豆の風味は控えめになって、蒸し羊羹生地のおいしさが引き立ってきた。
 蒸し羊羹というものを見直した。
 今頃食べて美味しいように、生地の調整がほどよい。
  
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2015_11
04
(Wed)22:58
 ちょっとひまなので・・・。
 いちまのおべべ、っていうと、実際、すごく高価で。
 古着や古布、といっても、そういうのって、江戸、明治、大正、昭和初期ころのものがほとんど。
 で、古着屋さんなんかに行って、
 「いちまのおべべにしたいんですが・・・」
 というと、店の人は、平気で、「ウン十万」みたいな布を出してくる。
 「あのねぇ、それって、僕が着てる物より、ベラボーに高いんですけどぉ・・・^^;」
 
 うちに、「緑青」って本が二冊。
 一冊は、いちまの袷の作り方、もう一冊は、単衣の作り方。
 そのなかに出てくるいちまのおべべってのが、こういう江戸~昭和初期までの古着や布で作ったおべべ。
 たしかにねぇ・・・わるくないけどぉ・・・。
 
 だいたい、ウン十万なんて布、買えるわけない。
 ひとつは、なんで、人形風情が、オレより高い服着るんだ?(笑
 っていう理由と、もうひとつは、作り損なったらどうしよう、って(笑
 こわいよねぇ・・・裁断。
 じつは、今まで、結構、裁断、失敗したりしてて・・・(笑
 ウン十万もするような布、とてもじゃないけど、裁断して、縫い縫いするような度胸はない(笑
 
 だから、いわゆる、世の中で、「市松人形のおべべ用」って扱いの布は、買わないことに。
 だいたい、僕が縫ってきたのは、戦後の古着。
 
 着物、和服、のイメージってのが、結局、僕の場合そのあたり。
 うちの母親は、その頃ではちょっと珍しかったけど、普段も着物を着てた。
 昭和40~50年頃。
 着物着て、ふつうに家事をやってた。
 もちろん、家事するのに高級な着物なわけなく、よくて銘仙、あと、ウール。
 (ま、さすがに、こどもの入学式とかには、それなりのものだったようだけど)
 
 よく着てたのが、ウールの七宝柄ので・・・。
 たすき掛けて、洗濯物をはこんで洗濯機に入れたりしてた^^
 裾もまくってた、かな・・・。
 白い足袋からふくらはぎ、あわいいろの長襦袢とか、なんか、ちらちら、と(笑
 
 母親の着物、形見というわけではないけど、いまも、長持ちに入れて、そのまま置いてある。
 いちまになんかいいのないかな~と思いつつ、さすがに、ちょっと、まだ、作り直す気にもならないし。。。
 
 と、まあ、そういうことはいいとして、とにかく、着物といえば、昭和40~50年頃のものでも、あんまり抵抗なくて。
 で、あまり時代にこだわらず、いいなと思ったもので、高すぎない物を。
 
 いちまので、高かったといっても、7千~8千円くらい?
 ネットでもよく買う(というか、買った)。
 とくに、シンエイさんってショップ。
   → シンエイHP
 
 それに、そういう新しい物で仕立ててそれをいちまに着せてると、だんだん、いちまの顔がそれにあってくる、というか。
 じつは、いちまが家に着てきたのは、紋錦紗っていう、大正頃に流行した布、柄。
 いちま用につくられてる。
 帯は金襴。
 で、たまに、その紋錦紗を着せたりすると、不思議なことに、なんか、古くさく見えちゃう。
 「緑青」の「本格的」な時代物の衣装を着てる市松人形もわるくないけど、僕からすると、なんかちょっと古めかしい感じがして。
 いちまも、
 「ふるくさいのいや~。だって、いちま、モガなんだもんw  時代の最先端を行く、ファッション・ドールやもんねっ」
 なんて(笑
 
 いちまも、そういう時代物のよりも、このくらいの方が、なんか似合ってる感じもして。
 ま、それに、いちまも、そーんな、ン十万もするおべべを着せてくれるお父さんじゃなくて、毎日お菓子食べられるほう選んだんだし(笑
 
 着物だけじゃなくて、服とかも・・・と考えてるけど、なかなか。
 なにがいい? って、いちまにきくと、まずは、「イけてる、かっこいい、女子校の制服」なのだそうだ・・・
 
 帯も、わざわざ仕立てた物もあるけど、ほとんど締めない。
 三尺帯が楽そうだし、いちまも嬉しそう。
 仕立てるとなると手間だし・・・。
 それに、三尺帯だと、色合いや柄によっては、一本でも、いろいろに締めることができる。
 
 帽子も、あんまり被ってるいちまさんいっていないかもしれない。
 そもそもは、奥さんが、埃よけでつくってくれた。
 けど、かぶせてるうちに、なんとなく、被ってる方が、かわいいかな、と。
 かぶせてないと、ほんと、おかっぱ。
 もともとは、ボブカット、なんだろうけど・・。
 髪が広がるから、おかっぱ。
 毛先がうまく内側にまとまれば、いまどきの感じになるのになぁ・・・。
 
 耳かきは、なんで使うようになったのか、ちょっと覚えない。。。
 
 段ボールは、初めの頃、着物の柄をどうするか、結構苦労したし、骨が折れたので、なんかいい手はないかな~、と。
 
 追記  最近、いちまは、スマホをほしがっている。。。
 
 
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2015_11
03
(Tue)20:33
 なんとなく冷える日がつづいていて、いちま、そろそろお着替え。
 
 10/17、鷹峯に行った日、四条の高島屋から亀末さんへ行く途中、柳馬場通りを通ったのだが、そのとき、ちょっとした古着屋さんをみつけた。
 見た目何の変哲もないふつうの民家で、おもてに古着が置いてあり、そこに、三尺帯もいっぱい。
 そのなかに、あんまり見たことない色のがあった。
 店の人の話でも、こういう色の三尺帯はなかなか見ないということ。
 黄色のはいちまもいろいろ持っているが、刈安色、というか、山吹色、というか、こういうのは持っていないので、いちまのお土産に^^
 それが、この帯。
 
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 で、今日、その帯を使ってみることに。
 
 同系色になっちゃうけど、着物は龍田川。
 帽子も冬の帽子に。
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 帯はふつうに蝶結び。
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 紅葉いちま。
 比翼仕立てで、今回は長襦袢を着せてないので、着やせしてすっきり(笑
 いちまは、いつもどおり、お着替えがすんで、にっこりお澄まし・・・。
 
 いちまのお着替え道具。
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 箱は俵屋吉富さんの上生の箱(笑
 「伸び止めテープ」は、前にも書いたけど、腰紐。
 「耳かき」は、羽毛の方を使って、顔のほこりをおとしたり。
 また、衿が髪の毛を噛んでいるとき、羽毛の方で衿から髪を抜くのに使う。
 狸毛の「歯ブラシ」は、髪をとくブラシ。
 地肌にいい?(笑
 
 着替えさせたあとも、こっちはちょっとたいへん。
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 アイロンがけ(笑
 着物自体が小さくてかけにくいうえに、肩揚げがあって、さらにかけにくい。
 背中が特にシワになっている。
 長襦袢や肌着も、片づけるときはアイロン掛け。
 帯はかけない。
 
 アイロン掛けした着物は、いちま専用の抽出へ。
 安ものの桐箪笥の上から二段が、いちまの抽出^^
 こんなふうに・・・
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 二段目。
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 おべべは入っていない。
 足袋や靴、帯締め、いちまの市松人形や・・・。
 
 重要なのは、この段ボール紙。
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 左から、身頃1、身頃2、衽、袖2、袖1。
 どう使うかというと・・・
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 こうやって、着物の柄を決めるときに使う。
 というか、使っていた。
 これをあてて柄を決め、身頃や袖は上に同じながさをとり、さらに縫い代をとる。
 身頃と袖がそれぞれふたつあるのは、柄によって、着丈を変えたりするため。
 衽は着丈が違っても、柄にあわせて、裾の方を短くするだけなので。
 
 最近は、ぜんぜん使ってないなぁ。。。
 
 ちなみに、三段目は、だんなんの帯など。
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 お着替えすんで、いつもどおりの、ちょぼん、おすましいちま。
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 写真、ちょっと遊んでみた。
 「ファンタジックフォーカス」とかいうやつ(笑
 
 「いまさらそんな小細工せんでも、いちまは充分かわいいのにな~。なにしてるの、おとーさん?」 
 
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2015_11
02
(Mon)21:41
 10/31に、表千家北山会館の「表千家歴代ゆかりの床を飾る道具」展を見たついでに、京都植物園と半木(なからぎ)の森にちょっと行ってみることに。
 
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 半木の森は、今年の菓匠会で、テーマにしている菓匠があり、どんな水車なのか、ちょっと見たくなった。
 また、植物園にはなんでも、「西洋シャクナゲ園」という所もあるらしい。
 半木の森は、植物園の中にある。
 
 北西の「賀茂川門」から入園した。
 
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 こんなに大きな、ツワブキ。
 まあ、いろいろ、聞き慣れない学名の日本には自生していない植物などがあるにはあったが・・・管理があんまり行き届いてない感じ。
 もちろん、寺社の庭のようにして欲しいとは言わないが、せめて、植物名の札くらいしっかりしておいて欲しいなぁ、と。
 札があっても名前が消えていたり。
 
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 「西洋シャクナゲ園」も、「園」とは名ばかりの感じで、入ってみると、まるで、藪。
 それにしても、石楠花。
 植物園内に結構、生えていた。
 それほど日当たりがいいというわけでもなく、アオキなどが生えている感じのところ。
 大きな木の根元などに。
 狂い咲きしているものもあった(「西洋シャクナゲ園」内ではない、藪で)。
 
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 ただ、うちの庭よりは、湿っぽい。
 日当たりよりも、湿度がたいせつか?
 
 半木の森の水車は、修繕中(笑
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 あんまり風情のある水車でもないような・・・。
 
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 半木神社の鳥居も修繕中。
 ちょっと珍しい、白木の鳥居かと思いきや、丹を塗る前の状態らしい。
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 丹を塗る費用を、わずかばかり、寄付^^
 
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 賀茂川門から半木の森、半木神社、西洋シャクナゲ園・・・となんか荒れた藪という感じだったが、温室まわりはそれなりにきれいにしてある感じ。
 とはいえ、なんだか、「町内美化運動」で、自治会の人たちが花を植えました、レベルのきれいさ。。。
 「植物園」というんだから、もすこし、学問的な雰囲気とか、自然科学博物館的な展示とか・・・してあるといいのに。
 かといって、手入れの行き届いた庭・庭園という雰囲気はまったくないし、公園というにも、管理が行き届いていない感じだ。
 また、自然の森、というにも、妙に人の手が入っていて、荒れた感じがする。
 なににしても、中途半端。
 せめて京都御所の公園程度には手入れされてるといいのに。
 
 正門横には、開園記念のこんな石碑も。
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 明治天皇の御製の和歌が刻んであるようだが、よく読めない。
 鑑賞したくなるような石碑でもなく、石の姿も、石そのものも、なんか、ありきたりな感じがぬぐえない。
 
 植物園内に、ちょっと、大覚寺の嵯峨菊が展示されていた。
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 嵯峨菊は一鉢に三本で、上から花の数を、3、5、7とし、また、全体で上から春夏秋冬を表してもいるのだそうだ。
 というので、一番春夏秋冬をあらわしていそうなのを・・・。
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 下の方の葉っぱが枯れて、その上がすこし紅葉している。
 もうすこし紅葉していたら、もっときれいなのに。。。
 
 正門から出ずに、また戻ってきて、帰りは北門から出た。
 園内は漫然、雑然としていて、なにを見たのかイマイチ、自分でもよく分からない(笑
 なんか、不完全燃焼・・・。
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2015_11
01
(Sun)14:56
 表千家歴代ゆかりの床を飾る道具  表千家北山会館
 
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 こういうのをやっているのを見つけたので、なんとなく、ちょっと行ってみることに。
 北山あたりは雰囲気がいいので、ぷらっとするのも魅力。
 
 タイトルどおり、表千家歴代の床に飾る道具が、60点ほど。
 茶壺、花入、軸、などを中心に、琵琶や払子なども。
 時代順に展示してあった。
 
 なんといっても、圧巻は、二階展示室。
 利休から宗旦までのもの。
 
 利休、少庵、宗旦、それぞれの人柄というか、好みのよくあらわれた自作の竹花入。
  利休の一重切花入は、結構、豪快。縦におおきな樋割れが入っていて、かすがいで止めてあった。これは、利休の頃からそうなのか? そうなんだろうと。
  少庵の二重切のは、繊細、優美。竹が、胡麻入りだが、その胡麻がものすごく細かく、かつ、水が滴ったような幾筋もの線になっている。こういう竹があるんだなぁ、と(笑
  かつ、内側を漆でぬって蒔絵がしてあるが、ただ金粉を吹きつけたか散らしたかしただけの蒔絵が、またなんとも優美で。
  宗旦は、大舟という銘の、舟。一見、無頓着に竹を選んでいるようだが、ちょっとばかりねじれていて、面白い。
 
 また、「むさし宗旦(むさくるしい、宗旦)」とまで言われて、たしかに、宗旦のものってむさいなぁっていうものがおおいなか、にしては、なんとなく繊細、優美な、信楽焼の花入 銘 腕。
 女の細腕、というよりは、子どもの細腕って感じで、粒の揃ったがいろ目が美しかった。
 
 目玉は、家元から特別出展の、利休所持の茶壺、銘 橋立。
 足利将軍から信長、利休と伝わり、天下人になった秀吉が「ほしいな、ほしいよ、ちょうだい?」と(しつこかったかどうかは知らないが)頼んだけど、(「やだよ、おまえみたいな悪趣味なヤツには、ぜったいやるまい」と言ったか言わなかったか、思ったかどうかは知らないけど)利休が決して譲らなかった(いわくつき?)の茶壺。
 大徳寺の聚洸院に宛てた利休自筆の手紙もあって、それには、
  
  (略)
  此のはし立の壺貴院へあつけ申候
  御上さま御諚にて当はんの
  参候共御わたしあるましく候
    わたさしなおもかけ
             うつる人あらは
     われにハつけよあまの
               はし立
         (略)
 
 なんて。狂歌まで添えて。
 
  この橋立の壺を貴院(聚洸院)に預けます。
  上様(秀吉)の命で使者が取りに来ても、渡さないでください。
 
   おまえを誰にもわたすつもりはない 取りに来た者の面影が映ったら  わたしに告げなさい 天橋立よ
 
 (以上、橋立の部分、展覧会のカタログ・解説をもとに) 
 
 (「壺の表面に映ったら」ということと、橋立という銘なので、天橋立のある海の水面に映ったら、というのが掛けてあるような。壺の表面に顔が映る、という情景は、なんだか盗人が忍び込んできて顔が映った、みたいな感じもして面白い。利休にとっては、秀吉の命で壺を取りに来る使者が、盗人同然に思えたのかも(笑)
 
 それにしても、こんなエピソードがあると、この橋立に、利休切腹の理由の一つがあるんじゃないか、とまで思えてくる。
 秀吉、って「さる」って渾名なだけに、ねっとり、根深く、いつまでも怨みを忘れず、しつこそうな性格だったんじゃ(笑
 
 ま、それはいいとして、壺自体は、なんとも、釉薬が見事で。
 その流れ具合、いろつや。
 底へとすぼまっていくボディも均整がとれている。
 堂々としていて、それでいて、変な威圧感もないが、ちょっとした威厳もあり・・・
 で、それだけではなく、なんとなく、可愛くて、お茶目なところも(笑
 抱え込んで、撫で撫でしたくなる(笑
 いや、ほんと、冗談抜きで、撫でてみたい。
 
 さて、でも、その橋立以上に、僕が見とれたのは、唐金の花入、銘、一すすり。
 「一すすり」とは何とも奇妙な銘だけど、まさに、この花入れの姿形を言い当てていて妙。
 ほんと、啜っているんです、なにかが、その啜った息が、すーっとほそいほそい鶴首となって口へ。
 でも、その啜っている何か、とは、人でもないし、日常的な存在でもない、なにか、超常的な存在。
 奥さんに言わせると「鬼」なのだそうだけど、「鬼」と言ってもいわゆる角のあるあの鬼ではなくて、もっと原型的な、「幽鬼」とでもいう、存在、なのだそうだ。
 そう、怪しげな気。
 
 僕は、なんとなく、能面の「大飛出」みたいな目を剥いたヤツが啜ってるような、そんな感じ。
 
 ま、どっちにしても、経あがってるから、なにかが憑いてるかも?(笑
 
 それにしても、ある種この世の物とは思えない、繊細さ、優美さ、調和、造形。
 だから、背後にこんな気をかんじるんだろうね。
 この銘をつけた誰かと、同じような印象を僕たちも持ったということらしい。
 (東山御物なので、銘をつけたのは義政か、その同朋衆?)
 
 それにしても、この一すすりのとなりに、利休自作の一重切の竹花入。
 対照的。
 一すすりはこのもの自体が鑑賞の対象だったらしい、とのことだが、それで言うと、利休は、花を花として鑑賞の対象にした、最初の茶人なのかも知れない。
 奥さんの話では、花道の笹岡さんが古い花道の本を読むと花器についてはいろいろ書いてあるが実際花をどう活けたのか書いてないということを話していたというのだが、まさに、この一すすりはそういう花入だったのだろう。
 花は飾りで、メインは花器。
 利休は、それをひっくり返した、のでは、と、このふたつの花入を見て思ったわけ。
 利休は、お茶にかんして、珠光、紹鷗を継ぎつつもそれまでのお茶の世界にはなかったいろいろなことをした人だけど、もしかすると、茶花についてもそうなのかな、と。
 それまでは花器を見るものだった花を、花をこそ、見るものにした。
 
 いかに利休自作の竹の花入が見事な物でみどころが多いとはいえ、この一すすりとならべれば、その違いは歴然。
 
 そのほか、よかった物。
 青磁経筒 花入  割れていて、以前は、あの「ばこうはん」の様にかすがいで止めてあったらしいものを、漆継ぎに。その継ぎの目が、正面はまるで木の枝のようで、風情があった。青磁のちょっとくすんだ、淡目の、微妙な色合いもよかった。
 
 黄瀬戸立鼓 花入  つややかで、ふかく、やや暗め釉薬が素敵で、ちょっと、御本みたいな斑も出ていて、こういう黄瀬戸の釉の茶碗でお茶を飲んでみたいと思った。ただ、これは、花入。
 
 即中斎好 黄釉籠形 花入  永楽即全造  だまし絵、ならぬ、騙し焼き?^^
 
 而妙斎好 象耳唐金 花入  大西清右衞門作  象の頭の耳がかわいい。また、唐金の表面が、なんかちょっと変わった感じ。
 
 さて、もう一つの楽しみは、呈茶とお菓子。
 窓から望める、北山通りの街路樹の紅葉も美しい。
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 御池煎餅  亀屋良永  表さんの好、独楽つなぎ紋入り。
 すずめ  伊織  黄色いスズメの有平。頭を垂れた稲に集まるスズメ、さらにそのスズメが黄色く色づいていることでかさねて、実りの秋、を思わせる。
 
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 お茶  柳桜園  松の白  すっきり爽やかで、ほんのりあまく、とても美味しかった。
 
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 北山会館を出て、ついでに、ちょっと、植物園へ。
 そのあと、大丸(老松)、華(ビスクドール展)、ヨドバシのユニクロ。
 
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