2016_04
29
(Fri)19:56

 けっこう、シャインマスカットが伸び始めたので、今日、つるを棚に誘引した。

 そこで、あれ? って。

 

 P4290407 (448x336)
 

 これって、もしかして、花芽じゃないか。

 かなりたくさん出ていた。

 10~20くらいはありそう。

 去年は、ビックリするほど蔓が伸びたが、そういうことだったんだろうか。

 まだ、パーゴラ全体をカバーするほどにはなってないので、もっと伸ばさないといけないけど、これはこれでたのしみ。

 園芸本によると、葉っぱ15枚で一房見当、なのだそうだ。

 ブルゴーニュとかだと、一本で一房、なんてのもある。

 

 甲州の方は、さっぱり。

 病気であまり伸びないので、思い切って、地上50センチほどに切り詰めた。

 いまのところ、葉っぱはよく茂っている。

 

 いっぽう、ヤクシマシャクナゲのシャッキー。

 なかなか芽が大きくならないな~、と思っていたら・・・

 

 P4290411 (448x336)

 

 よくよく見てみると、葉芽が大きくなってきていた。

 それに、葉っぱも、前よりもさらに、シャキッと。

 葉の先が上を向いている感じ。

 今年は花は咲かないが、どうやら葉はちゃんと出てきそう。

 まだ分からないけど、ひとまず、安心。

 

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2016_04
28
(Thu)23:12

 れいの窓のあいたの菊水釜。

 4/7に第一回目の修理(記事にした)。

 

 そのあと、漆が乾くのを待って、4/13に第二回目の修理。

 一回目に不十分だったところに、もう一度、鉄漆を塗ったり、ヒビを埋めたりして、そのあと、釜全体にも漆を塗った。

 (焼き付けてないので、あまり効果はないだろうけど)。

 そして、今日まで、漆室で乾かしていた。

 ヘルシオの空き箱でつくった漆室(笑

 P4140280 (448x336)

 漆室の初日。

 思いたって、デッキに。

 

 二回目の修理から2週間。

 窓のところが乾いて、とりあえず、できあがり、っぽい。

 

 P4280390 (448x336)

 全体。

 摺り漆をしたので、黒っぽくなった。

 

 P4280379 (448x336)

 窓はこんなふうになった。

 P4280405 (448x336)

 中から。

 最初は、中全体を鉄漆でコーティングするつもりだったが、けっこう、やりにくくてたいへん。

 なので、窓と底だけにした。

 

 P4280385 (448x336)  

 

 P4280386 (448x336)  

 底も全体をコーティング。

 

 というわけで、今、湯を沸かしている。

 が、すごい、漆の臭い。

 気分悪くなりそう・・・。

 それに、火が弱いせいか・・・鳴りが鳴らない。

 300wから、600wにしたら、あ、なりはじめた。。。

 前は静かな低いなめらかな鳴りだったのが、なんか、ぽんぽんと弾けているような音もする・・・。

 なんか、あまり、よくなさそうな。。。

 

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2016_04
24
(Sun)22:10
 昨日の、蓬莱山、の取り合わせ。

 今日のゆる茶で、棗にお茶は入れなくて、ただ、置いてみるだけ置いて、お茶を飲んでみた。

 そのとき、じゃ、茶碗は何がいいかな、という話しになって、奥さんが、いわく、

  

  海の船の絵柄の茶碗とか、面白そう。

  それだと、昨日の、竹取物語のくらもちの皇子やないけど、人間界の浜辺から旅立って、蓬莱山を見つけました、みたいな感じになるし。

 

 たしかに、竹泉の「曳舟」でも面白かろうと思っていたけど、その方が面白そう。

 さらに、

 

  海の船がないなら、州浜とか。

 

 州浜、と聞いて、ピンと来た。

 あるある、州浜の茶碗。

 で、これはよさそうだと思い、出してみた。

 州浜型の織部の茶碗。奇しくも、鳴海織部、っていう種類。

 

  P4240356 (448x336)

 

  (ついでに、古袱紗はこれがいいか・・・)

 

  P4240366 (448x336)  

 

 ちょっと、お茶を点ててみる・・・

 

  P4240358 (448x336)

  

 なんか、ぴしっ、と嵌ってしまった感じ。

 茶碗の山?と青海波も、シンクロするし。

 棗のくどさにぴったり。

 織部釉もみずみずしく、茶碗も引き立つ。

 

 P4240360 (336x448)

 

 これは、「蓬莱山(セット)」と名づけよう(笑

  

  「蓬莱山(セット)」

   軸 静坐閑人  釜 松喰鶴紋真形釜(春斎)  棗 蓬莱山(宗賀)  茶碗  鳴海織部

 

 「莞爾庵(セット)」

   軸 静坐閑人  釜 松喰鶴紋真形釜  棗 遠山棗  茶碗  染付曳舟絵茶碗(竹泉)

 

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2016_04
24
(Sun)21:02
 昨日(4/23)、五個目のシフォンケーキを作る。
 シフォンケーキ5号と命名。
 
 ただ、焼き上がりが・・・
 P4240350 (448x336)
 
 今までは、型からあふれんばかりに膨らんでいたが、今回は、なぜか、型のなかに収まっている。
 また、表面が、荒れている、というか、大きな気泡のクレーターがいっぱい。
 大きい気泡がたくさん弾けたという感じ。
 
 はっきりした理由は分からないが、つくるとき、今までと違ったことがいくつかあった。
 
  1 泡立てた卵白が、今まででいちばん硬かった。
    奥さんが泡立ててくれたが、ボールの底を凍った保冷剤で冷やしながら、ハンドミキサーの最大の6で泡立てたため、時間が短く、かつ、細かく、硬くできあがった。
    ハンドミキサーの攪拌部分を引き抜くと、そのまま穴になるくらい。

  2 そのため、卵白とケーキの生地を混ぜてから、予熱が終わるまで数分時間ができてしまった。
    いままでは、予熱が終わってから生地ができあがり、すぐに焼きに入っていた。
    生地ができてから、焼きに入るまで数分時間が空いたということ。
 
  3 生地の泡をしつこく追い出した。
    時間があったので、型の縁をとんとんたたいて気泡を追い出すのも、回数が多くなった。
    そのため、大きな気泡がよりおおく表面に浮いてきたのでは?
 
 まあ、見た目はともかく、食べてみないことには・・・。
 一日おいてよく冷ましてから、今日、食べてみた。
 
 画像にはないが、型から切り離した面のキメが、今までにない美しさ。
 きめ細かく、美しい。
 切ったのは奥さんだが、「今までにない手応え」。
 「ぽわぽわ」
  
 P4240352 (448x336)
 シフォンケーキ4号(むかって左) と 5号(右)
 
 4号は、4/12くらいにつくった。
 ブログには載せていないが、今まで家でつくったシフォンケーキの中で、いちばん美味しかった。
 
 そして、5号。
 
 4号にくらべ、5号はよりきめ細かく、より均質。
 4号は、大きな気泡が多い。
 人にはそれぞれ好みがあるので一概には言えないが、僕的には、5号の方が見た目でも美味しそうに感じた。
 
 さて、食べてみると・・・
 たしかに、いままでの、ふわ~って感じではない。
 気泡の大きさからして、4号の方がふわ~感はある。
 ただ・・・
 なんとも上品で、なめらか。
 「なめらか」というのはヘンかもしれないが、とりあえず、そんな感じ。
 気泡があっての「ふわ~」ではなく、布が「ふわ~」という感じか。
 なめらかな布がふわ~、っと。
 今までのが、海綿っぽい「ふわ~」感だとすると、これは、ひとつうえの「ふわ~」感とでもいうか。
 そういうのがあいまって、「品がある」と。
 
 いままでの4号までとは、別世界の5号。
 材料はおなじなのに。
  
 
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2016_04
23
(Sat)23:10
 なんかよく分からないけど、どうしても、欲しくなる、っていうものがある。
 で、まさか、この値段ではムリ、かと思って、入札してみたら、落札できちゃった、ということも。
 いや、ほんとは、欲しいは欲しいけど、この値段で落札されるのも癪なので試しに相手が入れた最高入札価格ギリギリまで入れといてみるか、と入れてみたら、自分が最高入札価格になって、めでたく? 落札・・・。
 ネットオークションでのことだ。
 
 先日、そんな感じで、ある棗を落札。
 図的には、棗では、かなり珍しいかな、って感じで。
 
 P4230337 (336x448)
 
 こんな棗。
 青海波をバックに、
 亀が、山を背負ってる?
 
 P4230313 (448x336)
 
 これ、光が上から当たると、のっぺり。
 やや蔭にして斜めから光を当てると・・・
 
 P4230332 (448x336)
 
 山のなかに家が現れる。
 仙人の家。
 そう、この亀が背負っているのは、蓬莱山。
 
 蓬莱山、って、結構、軸にもあるし、棗でもぽちぽちある。
 ただ、だいたい、南画風のこういう崖みたいな山に、松が生えていたり、鶴が舞っていたり、亀がいたり。
 こんなふうに亀が背負ってるのは、なかなかない(と思う)。
 
 でも、ぼくにとって、蓬莱山、といえば、この亀が背負ってる方。
 亀が背負ってない蓬莱山なんて、その辺のありふれた山に過ぎない。
 まがいものにすぎない(と、ここまではいい過ぎ^^)
 
 で、この亀が背負ってる蓬莱山、いつぼくにすり込まれたかというと・・・
 
 P4230316 (448x336)
 
 この本。
 ぼくが小6・中1くらいに読んでいた本で、特にお気に入りだったんだけど、そのなかに、この蓬莱山の絵が。
 「竹取物語」のなかで、かぐや姫に求婚した五人の貴公子の話がある。
 かぐや姫から、これこれこういうものをもってきたら求婚に応ずる、と難題を出されて、それぞれ、ニセモノをこしらえてほら話と共に持参したわけだが、そのなかの、くらもちの皇子にだされた難題が、蓬莱の玉で、そのくだりにあった挿絵が、ある蓬莱山の絵だったのだ。
 
 P4230317 (448x336)
 
 それが、この挿絵。(「グラフィック版 竹取物語 伊勢物語 世界文化社」より)
 巨大な亀が山を背負って海を泳いでいる!
 かぐや姫の話そっちのけで、この図のインパクトは、ウルトラマン大好きな11、12歳の少年には、いかばかりのものであったか(笑
 これ以降、「蓬莱山」という言葉と、この山を背負っている亀のイメージは、ずっと、ぼくの中に。
 というか、「蓬莱山」といえば、この亀が山を背負っているイメージ以外には、ない。
 
 なので、この棗をネットで見たとき、欲しくなるのもいたしかたないか。。。
 
 でも、この挿絵の蓬莱山。
 実は、そんじょそこらの蓬莱山の図ではなかったようで。
 もちろん、そのときは、そんなことは知らなかったけど。 
 図の説明に、「蒔絵の袈裟箱に描かれた蓬莱山」とある。
 
 この亀の背負った蓬莱山のイメージを求めて、ググってみると・・・
 なんと、その袈裟箱って、東京国立博物館蔵の、重文だった。
 
  東京国立博物館  蓬莱山蒔絵袈裟箱 ← クリックするとHPに。
 法隆寺に伝来していたのが、献納されたというしろもの。
 
 本の挿絵は、この袈裟箱の蓬莱山だったのだ。
 
 別名、松喰鶴蓬莱山蒔絵袈裟箱
 
 そう、本の挿絵の写真の、空になにか舞っているのは、松喰鶴。
 
 松喰鶴っていえば・・・
 P4230318 (448x336)
 
 昨年の12月に買った、畠春斎の松喰鶴の釜。
 はじめて、買った釜。
 しかも、この釜の松喰鶴と袈裟箱の松喰鶴の、意匠化の具合が、とてもよく似ている。
 そもそも、松喰鶴の模様は、平安貴族好み。
 なので、春斎さんが、平安時代のこの袈裟箱を参考にしたのかも知れないけど、とにかく、すごく似ている。
 
 以前、松喰鶴の釜のとりあわせに、遠山棗をと購入したけど、それじゃ、不満だったのだろうか?
 いや、ぼくじゃなくて、釜が。
 それで、この蓬莱山の棗を呼び込んだ?
 
 なんて、考えると、まったく「世にも奇妙な物語」になっちゃうけど(笑
 
 それにしても・・・
 
 しかも、この蓬莱山の棗。
 棗のがらで蓬莱山というと、蓋の甲に鶴が描かれていたりする。
 そもそも、「蓬莱山」といえば松が生えていて、鶴がいるのだから、描いて当然。
 それが、この棗は、なぜか、蓋どころか、どこにも鶴なんて描かれてない。
 蓬莱山に松は生えてるけど、鶴はどこにもいない。
 
 一方、松喰鶴の釜。
 棗の松と鶴のくわえている松はとてもよく似ている。
 
 なんか、ほんとに、この松喰鶴の釜とこの蓬莱山の棗と、取り合わせてつくったみたい。
 この釜とこの棗が揃ってはじめて、完結する「蓬莱山」。
 なんとも、不思議なえにし?
 この釜とこの棗は、ぼくを介して、結ばれる運命にあった?(なんて・・・^^)
 
 P4230340 (393x524)
 
 こんな感じで、亀の背負った蓬莱山の上空に、松喰鶴が舞っている。
 そして、その蓬莱山中のある庵には、「静坐仙人」(軸の「静坐閑人」)が(笑
 
 それにしても、お茶をやっていると、こんなこともあるんだなぁ、と。
 もちろん、冷静に考えれば、お茶っていうのはいままでの日本の文化・教養を道具の意匠に取り込んでいるのだから、こういうことが起きないとは限らないわけだけど、それにしても・・・。
 松喰鶴の描かれてない「蓬莱山」と松喰鶴の釜。
 それが、ぼくの元でひとつに。
 なんとも・・・不思議な気もする。
 
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2016_04
19
(Tue)21:33
 今年、2016/4/9 に買った ミニ京のよすが 
 P4100277 (512x384)
 
 2011/4/16 の ミニ京のよすが
 P4100277 (512x384)
 
 2011/4/25 の ミニ京のよすが 
 P4100277 (512x384)
 
 2011/4/16 と 2011/4/25 は、 ミニ 京のよすが  12ヶ月  亀末廣 で、 以前、記事にした。
 
 今年、2016は、4/9に京都に行った折りに。
 初めは、岩を買うつもりだったが、大きめのが一個30円ときいて、岩ばかりよりも、やっぱり、いろいろ入っているミニ京のよすがの方がいいかな、と。
 なにが入っているのか、違ったものが入っているとは期待していなかったが、家に帰ってきて、以前の4月のものとくらべてみると、ひとつ違うところがあった。
 
 おおきくは、2011/4/16のものとおなじ。
 ただ、カタクリが、2011/4/16は桜で、2016/4/9のは、蝶。
 2011/4/25は、どちらかというと、5月っぽい雰囲気。
 
 おなじ4月でも、こんなふうにすこしずつ、なかみが、季節の移ろいにあわせて、あるいは、先んじて、かわっていく。
 
 もともと、何月はこれ、というのではなく、季節の移ろいにおうじて、詰め合わせているということなので、何月という分類の仕方は正確ではないわけだが、とりあえず、目安として、月別に分けている。
 
 というわけで、今年、2016/1/9のも、
 
 ミニ 京のよすが  12ヶ月  亀末廣
 
 に、つけ加えておこう^^
 追加できるかな?
 
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2016_04
18
(Mon)22:50
 花筏  薯蕷製  亀末廣
 P4090253 (448x336)
 
 4/9に。
 
 花筏、というと、散った桜の花びらが水に浮いて連なっている様を、筏にみたてたもの、というのが原義らしいけど、お菓子の世界では、具体的に木の筏そのものを暗示するような意匠のものもすくなくない。
 これも、たぶん、そのひとつ。
 薯蕷は、丸太の筏を表している。
 そこに、桜の焼き印。
 焼き印のまわりは、ほんのり、桜色。
 
 流水をイメージした紋に、桜の花びらで、花筏というようなものもあったとは思うけど。
 (流水の焼き印に花びらの焼き印の薯蕷か、干菓子で、流水と桜の花びら)
 
 亀末さんのは、もうひとつ、「ミニ京のよすが」にも、すはま製で海苔を巻いた丸太系の「花筏」がある。
 
 どちらもおなじで、丸太が互い違いになっている感じ。
 でも、薯蕷のこれは、どうもそういう筏に見えないところが、かわいい。
 「花筏」という、べつのなにか、に見えてしまって、たのしい。
 
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2016_04
18
(Mon)22:36
 桜  こなし製  亀末廣 
 P4090248 (448x336)
 
 4/9に。
 ほかに、草餅、わらび餅などがあったが、ひさびさに、こなしが食べたくなった。
 じっさい、素材として、こなしほど季節感無いものもないだろう。
 たぶん、こなしは、材料としては、年がら年中おなじ。
 だから、いつたべても、きっと、味はほとんどかわらないし、とくに季節感はない。
 
 ただ、こうやって、季節季節の草花に化ける。
 秋には、紅葉の葉っぱにも。
 草花どころか、時には風にも化ける。
 
 
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2016_04
18
(Mon)22:27
 菫きんとん  きんとん製  亀末廣
 P4090247 (448x336)
 
 4/9に京都へ。
 亀末さんへ。
 そのときに買った。
 
 今年は、いっぺんにいろいろな花が咲いている。
 三月の下旬ころ、もう、菫も咲いていた。
 
 桜が先週ころちり、桜といっしょに、あの斜面の石楠花も咲いていた。
 その石楠花が咲くのは、いつもは、五月くらいだったかと。
 
 桜といっしょに、木蓮も咲いていた。
 
 うちの庭でも、すでに紅花マンサクが咲いている。
 楓やヤマボウシの芽も出ている。
 いつもは、五月上旬くらいなのに。
 芍薬も、三月下旬に葉芽が出ていて、もう、20センチほどになっている。
 
 かとおもうと、ドウダンはすこし遅い気がする。
 
 なんだか、かなり、地球温暖化、やばそう。
 海水面の温度だけではなく、海水の中の温度が高くなってきているらしいが、これは、そうとうまずい気がする。
 温室効果ガス排出量を減らすなんて、そんな生ぬるいことじゃ、もう、間に合わないかもね。
 地球そのものを冷やすことを考えないと。
 どうやって、地球に蓄積しつつある熱を宇宙に放射するか。
 どうやって放熱するか。
 でっかい、エアコンでもつけるか?
 
 みずみずしく、控えめだけど、品のあるきんとん。
 いつもながら、ほっこりする。
 でも、こんなきんとんをたべられるのも、いつまでだろう。
 
 野菜や果物も、不作で、よくない物が高い。
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2016_04
07
(Thu)23:17
 例の「寒雉」の菊水釜。
 破れていたので、花入れにでも、と思っていたが、だんだん釜として使ってみたくなり、修理することにした。
 
 粥を炊いて応急処置したこと
 
 もちろん、粥ではダメなので、ちょっと、「本格的(?)」な修理を。
 
 1 ひびが入っているところには、鉄漆(かなうるし)を詰める。
 2 窓には、鉄板を嵌めて、鉄漆でとめる。
 
 と、こんな感じでやってみようかな、と。
 
 P4060166 (448x336)
 
 P4060168 (448x336)
 
 底のこの2ヶ所は、1で。
 それにしても、この修補。
 銅板が使ってある。
 お茶の釜をつくっているところで修理したのなら、たぶん、銅板なんかつかわないから、もしかしたら、鋳掛けやさんとかでの修補なのかも。
 ただ、銅板の上に、鉄漆らしきものが塗ってある。
 鋳掛けやさんがどんな修補をするのかよく知らないので、いい加減なことを言っているが、鉄漆なんか塗ってるところを見ると・・・どうなのか^^
 ま、とにかく、一昨日湯を沸かしたときは、この2ヶ所から漏れていた。
 
 そして、もう1ヶ所。
 P4060171 (448x336)
 ヒビ。
 もしかすると、この釜、底が入れ替えてあるのかも知れない。
 で、底と入れ替えたときに使った鉄漆との境目に、こんなふうにヒビが?
 よく分からないけど、とにかく、このヒビも埋めよう。
 
 P4060177 (448x336)
 底内部。
 大きな鳴りが4枚。
 ただし、この鳴りも、もしかすると銅板?
 鳴りというのは、鉄片を鉄漆で貼り付けたもの、と聞いていたが、この釜はちょっと変わっている?
 それとも、鉄片は茶の釜だけで、日用雑器類は銅片をつける?
 
 そして、右側に、3~4枚ほど、四角い銅板らしきものが。
 重ねてあるところもある。
 ここは、底の外からだと、2枚目の写真のところ。
 
 鳴りのまわりなど、凹んでいるところ、削れているようなところが目だつ。
 とにかく、全体に鉄漆を塗ることにした。
 
 P3310424 (448x336)
 窓。
 ここは、2の方法で。
 
 漆は、以前、摺り漆につかったのと、金継ぎ用の漆がある。
 幸い、使えそう。
 鉄漆をつくるのに必要な、鉄粉。
 また、どうしようか迷ったが、銅板と鉄板。厚さは、釜が約2ミリほどなので、1ミリにした。
 金切鋏。
 それから、送料無料にするため、防塵マスク。
 以上を、ネットの東急ハンズで購入。
 (金継ぎセットも東急ハンズだった。摺り漆のは、京都の漆屋さん)
 
 今日届いた。
 
 で、まあ、試しに、窓に嵌める金属片をつくってみようか、と。
 銅と鉄にしたのは、銅の方が加工しやすいので、鉄が無理なら銅にしようかな、と。
 
 高性能金切鋏なので、まあ、よく切れるには切れたが、真っ直ぐ切ろうとしても金属片が変形してしまう。
 金槌なんかで叩いたりして、直して、なんとか・・・
 
 はじめ、銅から。
 つぎに、鉄。
 切れた羽切れたが変形が激しく、手で直せなくてちょっと無理かなとも思ったが、結局、金槌で叩いたら、まあ、それなりになった。
 窓に嵌めて微調整しながら、整形。
 そのあと、電熱で焼いた。
 錆をつけて、水の錆を少しでも避けられればと。もっとも、鉄漆で埋めてしまうのであまり意味ないかも知れない。
 
 P4070198 (448x336)
  こんなふうに電熱で焙って、錆を。
 
 P4070205 (448x336)
 これが、窓に嵌める金属片。
 左から、そのままの銅。
 つぎが、なぜか、白くなった銅。
 そして、よく見る、黒さび(っていうのかな)の銅。雨樋なんかに使われるのとおなじ色になった。
 
 右から4っめが、鉄そのまま。
 いちばん右が、黒さびをつけた鉄。中華鍋とおなじ色(笑
 
 P4070202 (448x336)
 もとの鉄板の上に、黒さびをつけたのをのせてみた。
 
 こんなふうに窓に嵌めて、隙間を鉄漆でうめ、うらとおもても、鉄漆で埋める予定。
 P4070200 (448x336)
 
 P4070197 (448x336)
 
 上が、銅。
 下が、黒さび前の鉄。
 この鉄片は最後につくったので、結構、しっくり。
 また、銅よりやっぱり鉄の方がいいかな、とこっちを使うことに。
 
 ただ、微調整して嵌めているうちに、もうひとつ、欠けが。
 窓の右側の羽落ちがなにかちょっと浮いたようになっているが、昨日見たとき、内側にひびかは入っていた。
 そこが、ぽろり、ととれてしまった。
 ので、これも、鉄漆でとめることに。
 
 ここで今日はやめるつもりだったが、雨も降っていて湿気も高いので、漆もしちゃおかな、と。
 
 ところで、鉄漆。
 どうやってつくるんだろう?
 混ぜるは混ぜるだが、その分量。
 いろいろネットで調べてみたがよく分からないので、錆漆といっしょでいいか、と(笑
 漆と鉄粉、同量で。
 錆漆っていうのは、陶磁器の金継ぎで使う。欠けがあるとき、修補するもので、砥の粉と漆(と水)を混ぜたもの。
 錆びるか錆ないかわからないけど、水は混ぜるのをやめた。
 
 鉄漆、ほんとに黒い。
 いわゆる、漆黒。
 漆の黒色。
 「くろめる」といって、漆というと黒っていう感じでいちばんよく見る色だけど、これは、染料で色をつけているのではなく、こうやって鉄の粉と混ぜて、漆を酸化させることによって出している色なのだそうだ。
 
 で、まず底のおもてをやって、そのあと、窓に鉄片を嵌めて、鉄漆で接着、埋めてみた。
 P4070210 (448x336)
 
 まわりがえらい、黒くなってしまった。
 写真をとったあとで、テレピン油で拭きとったが、まだ黒い。
 乾いてから、サンドペーパーで、おちるかな?
 
 P4070208 (448x336)
 底の内側も、黒い・・・。
 
 「寒雉」の横にあるヒビも埋めて、まわりはテレピン油で拭きとっておいた。
 
 陶磁器や木なら漆室に入れておくところだけど、釜が錆びるといやなので、そのまま部屋に置いておくことに。
 
 さて・・・これで、なおるかなぁ。。。
 漆、鉄とはあんまり相性よくない。接着力が、木にたいするほどじゃない。
 だから、釜を漆で化粧するとき、釜を熱してやる。
 適温があって、低い方の適温だと漆の酵素の化学反応で硬化、着色、接着するのだそうだ。つまり、通常の、木などの時とおなじ。
 高い方の適温は、漆の酵素を殺してしまい、熱によって硬化させるやり方。
 ぼくのは、そのどっちでもない。
 
 小さなヒビや、漏れくらいなら、鉄漆を詰めるだけでなんとかなるようだけど、この窓は・・・。
 
 はたして、どうなるか。。。
 上手くいってくれるといいけどなぁ^^
 
 だめだったら、また、なにか考えよう。
 
 ただ、それ以上の心配が・・・
 ウルシカブレ。
 以前、ひどい目にあったことがある。
 今回はそんな風にならないように、それなりに注意を払ったんだが・・・。
 
 指で鉄漆を塗りつけたわけだけど、ああっ! 終わって、手を洗おうとしたら・・・
 嵌めていたゴム手袋が破れていた!
 右の人差し指、そして、中指も破れていて、指先、真っ黒・・・。
 やばい。。。
 でも、毛穴のないところはかぶれないそうだ。
 ひどい目にあったの、毛穴が開ききってる夏だったような。摺り漆して・・・
 今回は、まだ、そんなに毛穴も開いてないと思うし。。。
 
 無事を祈る、って。。。(笑  
 
 
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2016_04
05
(Tue)22:41
 例の「寒雉」の鋳込まれた釜。
 「天猫釜」っぽい。
 その「天猫」が・・・。
 おなじ作行きの釜に、釜師が「天猫作」と極め書きしてたり・・・。
 
 けど、こういうつるつる肌に地紋、っていうのは、柄行きは違うけど、「芦屋釜」っぽくないか?
 一方、「天明釜」は、ざっくりとした肌で、地紋のあるものはほとんどない、って感じだったような。
 
 ってことは、「芦屋釜」風?
 でも、おなじ作行きの極めには「天猫」とある。
 
 と、なんか、実は、ちょっと変な気がしていた。
 
 で、ちょっと、ネットで調べたら、「そういうことか」と。
 
 とりあえず、この「天猫」は「天明(命)」とは別もの。
 極めで「天猫」とあるのは、江戸中期以降の、雑器の釜をお茶の釜のむけに底を入れ替えたものや、廃れていた天明などでこの頃ふたたび生産された釜、ということ。
 
 もともとの「天明(命)」ではないということ。
 それで、やっと、納得。
 「天明(命)」を「天猫」と表記することもあり、それで、ちょっと混同していた、ということだ。
 
 にしても・・・。
 「天明(命)」を「天猫」と洒落たのは、一説には、利休ということだが、「しょーもない、オヤジギャグとばすな!」と言いたい(笑
 
 しかしながら、鑑定する釜師さんたちは、そのあたり、しっかり、区別しているようだ。
 「天猫」といえば、江戸中期以降、のああいった作行きの物、って。
 でも、まあ、もしかしたら、苦肉の策かも、なんて。
 雑器の底入れ換えの古い釜を見てみてと持ち込まれて、「はてさて、なんといったらいいか・・・。」
 
 これ、ただの雑器の底入れ換えだよ、なんて言ったら、持ち込んできた茶人・数寄者の気分害するだろうし、そんなことしたら、あの釜師は見る目がない、なんて評判立てられちゃって、まずいし・・・。
 まあ、釜自体も、そんなに悪いわけでもないし・・・。
 かといって、なんて極めたらいいかなぁ・・・。
 あ、そうだ!
 佗茶の古典的名作で名高い「天明(命)」にひっかけて、「天猫作」にしとこうか。
 「天明(命)」を「天猫」って、利休さんが洒落たわけだから、いかにもありがたそうで、価値もありそうにきこえるしなあ・・・。
 
 なんて、わけで、
 「右の者 天明作 無紛者也」
 なんて(笑
 
 とりあえず、うちもの、江戸中期以降かな?
 鉄が案外錆びてないのも、洋鉄ではない証かも。
 
 「寒雉」の銘の鋳込みは、どういうものか?
 
 1 実際、江戸中期以降の宮崎寒雉さんが、当時はやった雑器風の釜をまねてつくった。
 
 2 宮崎寒雉さんの家で使っていた。
 
 3 たんなるデザイン。
   宮崎寒雉さんの釜が人気で、「寒雉」と入れておけば、寝ていても飛ぶように売れた、とか(笑
 
   あるいは、「寒雉」作のそういう釜があって、その写しとか。
   家元花押入りのデザインの釜とおなじ。
 
 4 「寒雉」は「寒雉」でも、「宮本寒雉」とかいいうよく似た名前の釜師がいて、その名前を鋳込んでいた、とか(笑
   今時だったら、商標法違反で訴えられたりして。
   
  はたしてどうなのか・・・謎^^ 
 
 ま、そういうわけで、「天猫」といっても利休以前の「天明(命)」ではないことは明らかだし、江戸中期くらいというのならそれほど古いというわけでもないので、とりあえず、一度、湯を沸かしてみようかな、と。
 鳴りも聞きたいし。
 
 電熱で。。。
 あ~、やっぱり、水漏れ。
 二箇所ほど。
 水漏れしたままだと電熱コンロによくないので、とりあえず、粥を炊いてみたら、どうやらおさまった。
 
 P4030134 (448x336)
 
 粥を炊いている間は、鳴りはなかった。
 粥がどろどろで、うまく対流が起こらなかったためだろう。
 
 鳴りは、ゆったり、低く、閑か。
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 ぼくのPCのスピーカが高いのか、実際はもっと低い。
  
 最初は、花入れにでもと思って買ったが、やっぱり、釜として使いたくなった。
 おかゆは応急処置。
 修理に出すと、風合いが変わってしまったり・・・とかなることがあるので、窓もふくめて、自分で修理してみようかな、と。
 
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2016_04
01
(Fri)22:36
 例の「寒雉」と鋳込まれている釜。

 結構、奥さんも気に入ったみたい^^
 いろいろ話しをしていると、こんな話しになった。
 むかしの茶室は今よりもずっとくらかったし、照明といっても、燭台とか。
 だから、そういう光のもとだと、この釜、どう見えるだろう?
 
 燭台はないので、年越し茶の時に使う、電灯の竹籤行灯で照らしてみた。
 
 P4010116 (448x336)
 
 たしかに、霰など、明るいところよりも迫力がでる。
 実際は、釜の底には炭があり、下からも赤い光が、ほの~と。
 すると、たぶん、この豪快な地紋は、もっと面白く闇に浮かびあがるのだろう。
 
 一方、現代の釜は、明るい光の下で使う、見るようにできている。
 なので、春斎の松喰鶴のような地紋になる。
 と、奥さん。
 
 なるほど。
 そういわれればその通りかも。
 
 それはそうと、この釜がどうやってできあがったのか?
 昨日、ぼくは、天猫の写しを寒雉がつくったのでは、なんて、そんな空想をしていた。
 天明の写しだが、まぎれもなく「寒雉」がつくったので、名前を鋳込んだ、とか。
 で、とりあえず、「天猫釜」で、画像検索してみた。
 
 いや、ま、やっぱり、いろいろ、ユニークな、大胆、豪放、な地紋の釜がたくさん。
 ほんとに、おもしろい。
 で、見ていくと、そのうち、こんな釜がでてきた。
 
 天猫甑口釜 江戸時代 大西浄心極
 画像拡大するとはっきりするけど、なんと、△霰が肩から胴に。
 こんな釜があるんだ。
 
 さらに・・・これ!
 
 大西(浄長 息)三四郎 極 * 天猫撫肩繰口釜 鱗松竹梅地紋
 
 これは、もしかして、本歌? と思えるような。
 釜の姿なりもほとんどおなじ。
 肩の鱗の霰もよく似ている。そう、鱗模様なんだ。
 鐶付も、なんとなく、つけ根に波のような模様もあるけど、上から見るとちょっと違うか。
 (極めでは、「鬼面」となっているが、すり減ってよく分からない)
 そして、なによりも胴の地紋。 
 松竹梅地紋。 
 とはいえ、地紋が摺り消えちゃうほど使われていたのか、はっきり分からないのは残念だけど。。。
 
 「菊文」とはないので、なんともいえないけど、もともとあった「菊文」も摺り消えてたり。
 
 とりあえず、姿なりや、肩の鱗の霰は、とてもよく似ている。
 地紋も摺り消えていてよく分からないけど、「松竹梅」というところは、かなり、近い。
 「菊文」とはかいてないので、何ともいえないが・・・。
 とはいえ、天猫釜に、この釜に近いものがあったことはほぼ間違いないのでは。
 
 となると、やはり「寒雉」がつくった、天猫写し、というのは、ありえないことではないな、と。
 
 ほかにも、ヤフオクに、以前、天猫の 霰竹梅地紋繰口釜
 というのがでていた。
 この梅の花、うちの釜によく似ている。
 天猫の梅を、寒雉が写した、写すとこうなる、って。
 
 天猫の「菊文」、ほかにも、こんなのも。
 肩霰に菊岩牡丹地紋入 十五代 大西浄心箱書
 これは、繰口だけど、底は利休っぽい。
 うちのは、織部底。
 
 
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