2016_11
27
(Sun)22:46

掛け軸一幅で、がらっと、部屋の雰囲気が変わった感じ。

画像からだとはっきりしないかもだけど、なんとなく、古いお寺の床のような雰囲気に^^

(11/27昼)

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いちまも遠巻きに・・・(笑(11/27夜)

 

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花のいけてない花入れよりも、こっちの方がいいかと、奥さんが玄関から持ってきた。

すると、たしかに、鯉や仙人がいきいきと。

いまにも、軸から飛び出して、仙界へと飛んでいきそう^^

(鯉が「飛んでいきそう」というのは奇妙と感じるかも知れないけど・・・)

 

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画面の中程の仙人。

 

PB270305 (448x336)

 

画面下方の・・・わきたつ滝壺のような・・・。

 

PB270306 (384x512)

 

乗鯉仙人、といって、これは、中国の仙人の図。

鯉に乗っているのは、北宋のころの、琴高(きんこう)という、琴の上手な仙人。

「列仙伝」という仙人の列伝にも、この琴高仙人のエピソードはあって、中国の各地を二百年くらい放浪した後、弟子たちに、「龍の子をとってくるので、川辺で祭壇をもうけ、潔斎して待っているように」と言い残して、碭水(とうすい。川の名前)に潜っていき、ついに、鯉に乗って現れた、と。

(「列仙伝」では、緋鯉)

その図なわけ。

なので、「鯉」とはいっても、これは、実は、「龍の子」。

たぶん、滝を登る前の龍の子、というわけ。

 

だから、なのか、この軸では、下の方に、沸きたつ水のようなものが描かれていて、それが滝壺だとすると、暗に、この図の鯉はただの鯉ではないよ、と示唆している、とも。

 

「列仙伝」のエピソードそのままではなく、まさに、龍の子が、仙人をのせて、滝を登り、龍にならんとしている、といったところ、なのか。

だから、「飛んでいく」・・・という、雰囲気があったり。

 

ただ、この軸、傷みが激しく、じつは、鯉の腹の辺りが抜けてしまっている・・・。

 

PB260286.jpg

 

が、鯉の胴にはぼかしが入れてあり、そのぼかしの部分が抜け落ちていて、滝の中から勢いよく、仙人を載せた頭としっぽが飛び出しているようにも見えて、それはそれで面白いかと。

この抜けが、かえって、この軸を面白く、迫力あるものにしている。

(ミロのヴィーナスのように、腕がないからこそ、いろいろと想像が膨らみおもしろい、というのとおなじ)

 

表装も、色褪せていて、時代がかっていて、雰囲気がある。

 

乗鯉仙人で、お茶。

釜は、乗鯉仙人と巡る仙境ということで、八景釜で(笑

(ただし、11/26の晩、京都からかえってきてお茶したが、疲れていたので、そのまま美之助の万代屋釜で)。

 

お茶も終わり、夕ご飯などもすみ、そろそろ、いちまのおねむの時間。

床に戻ったいちま・・・。

ただ、今夜は、仙人といっしょに龍の子に乗って、仙界に遊ぶのだそうだ(笑

(おとうさんも、夢のなかで、仙界に遊べる・・・かな?)

 

 PB270303 (336x448)

 

(狩野常信 ということらしいが。。。常信の真筆ならそれはそれでいいが、そうでなくても、この図と表装が気に入っているので^^

この鯉の描写と、画面の使い方、余白、そして滝を暗示する縦長の画面、などなど、なかなか面白いと思わない?)


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2016_11
27
(Sun)21:36

11/23にお着替え。

 

なぜかわからないが、今日はルーターの調子がいいのか、画像がアップできたので、記事に。(ていうか、注文しちゃってから、調子よくなるって、なんなん? って感じで・・・)

 

PB230260 (384x512)

 

菊の袷にこの前の縮緬の三尺帯。

いつもの年は、たいてい真朱の袷だけど、なんかこういう気分だったので(ぼくが)。

 

PB230253 (384x512)

 

足袋も脱いで、毛糸の靴下に^^(左に脱いだ足袋)

 

いちまを着替えさせるとき、かかせないもの。

PB230221 (448x336)

 

伸び止めテープ。

適当な長さに切ったものを用意しておいて、いわゆる、腰紐替わりに。

 

PB230230 (448x336)

 

帯のした、こんなふうに、お端折り・・・。

着物を仕立てるとき、いちまの身長に合わせて(腰上げをする分はもちろん長めにとって)仕立てるので、ほんらいなら、こんなふうにお端折りする必要はないはず。

ただ、うちのいちま、脚のなにかには、籾殻が入っていて、年々、その籾殻が詰まってきているので、身長がすこしずつ縮んでいる・・・^^;

ので、こんなふうにお端折りを。

また、実は、腰上げをした着物の丈を、着物によってすこしいちまの丈よりも長くつくってあるものもあって、その時々で、爪先が隠れるように着せたり、見えるように着せたりと、そんなこともできるように。

なので、着替えるとき、腰紐を使って、こんなふうにお端折りを。

 

PB230232 (448x336)

 

また、みやつ口。

実は、かなり大きめにつくってある。

8センチくらい。

(いちまの身長からしたら、8センチのみやつ口というのは、人間の着物にすると何センチになることやら・・・^^)

 

みやつ口を大きめにする理由は、人の着付けとまったくおなじ。

 

PB230225 (448x336)

  

この画像、指でつまんでいるのは、衿。

着付けの時、腰紐で仮どめしたあと、こうやって、みやつ口から衿を整えるため。

8センチあると、人の指が入り、きれいに整えられる。

15号(だったかな、身長、52センチ)のいちまの着物だと、みやつ口は3センチくらいだったとおもうけど、着付けの時にどうも衿が整えにくいので、ためしに、みやつ口おおきくしてみた。

で、そこから、指を入れて衿を整えてみたら、なかなかよかったので。

最初、5センチでやってみたが、それでもすこしやりにくかったので、ついに、8センチくらいににしたような。

 

* 「緑青」の袷の寸法だと、15号のみやつ口は、6センチ。

   ただ、最初にいちまが着ていた袷のみやつ口は、3.5センチだった。

   はじめて袷を仕立てたとき、「緑青」は持ってなくて、いちまが着てきた袷の寸法を実測して、そこから、仕立てたので、3センチ位、と思っていたらしい。

 

また、衿幅も、いろいろで仕立てている。

15号だと、仕立て上がったときの衿幅が、1.4センチ(「緑青」)~2センチ(着てきた袷)くらい。

この菊の袷は、思い切って、もっと広くしてある。

2.5センチ。

着物の柄によって、お姉さんっぽく着せたかったら衿幅を狭めにして、幼い感じで着せたかったら、衿幅をひろく、という感じかな。

この菊の袷は、おねえさんっぽくよりも幼い感じが可愛いかなと、思い切って、2.5センチにしてみたというわけ。

 

PB230255 (448x336)

 

角度や距離がちがうのでちょっと見にくいけど、たとえば、先月着ていた単衣は、1.8センチ。

PA090166 (448x336)

 

この野分の絽も、大人っぽい柄だったので、2センチ。 

P8210507 (448x336)

 

また、たとえば、米沢紬は地味といえば地味なので、これも衿の幅を太めに(たぶん、2.5センチだったと)。

P9191718 (448x336)

 

そして、すこしでも可愛らしく、ということで、赤い縞を持ってきた。

ほそい衿より、かわいいでしょ?

と、前の記事にも書いてたかも(笑)

(緑の縞を持ってくるなら、渋めに着せるということで、2センチ位までがいいかも)

 

(いわゆる、手前味噌と言えば、手前味噌・・・かな?^^)

   

でも、まあ、こんな具合に、決まった寸法は決まった寸法として、その寸法を参考にして、着物の柄やどんなふうに着せたいか、ということを考えて、いろいろ工夫して、アレンジして仕立てるのも楽しいかも^^


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2016_11
27
(Sun)01:02

11/23に、いちまお着替え。

なのに、ルーターの調子が悪くて、というより、どうやら瀕死状態で(笑)、画像がアップできない。

ほかにも、ウェブで重い画像など表示できない・・・。

などなど、で、今日、京都に行ったついでにヨドバシにいき、ルーター見て、説明聞いて、帰ってきて、アマゾンで注文。

なにを選んだらいいのか、よくわからなかったので、ヨドで説明聞いてきた^^

ヨドが勧めてくれたモデルより、よくて、安いのがあったので・・・アマゾンで(ごめんね、ヨドバシさん)。

まえまえから、このルーター調子悪かったのが、いよいよ・・・。

イライラ(笑

 

亀末さん → 佐々木彦兵衛さんとこ → マライカ寺町店 → 大丸 → ユニクロ → ヨドバシカメラ → 帰宅。

 

帰宅してから、お茶。

またまた、ヤフオクで、あやしげな(笑)軸を2服手に入れて・・・(笑

その軸が、今日、届いたので。

 

そのひとつを飾り、菓子は、亀末さんのきんとんとこなし。

 

先日の、晴川院の松竹梅で、軸遊びにハマった(笑

部屋に飾ると、部屋の空気を支配し、部屋の空間の格があがったような、と感じたが、今日の軸はどうなるか。

 

軸は、「乗鯉仙人図」。

文字通り、イルカに乗った少年、ならぬ、鯉に乗った仙人^^

また、画像がアップできるようになったら・・・。

 

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2016_11
21
(Mon)23:07

先週の土曜日(11/19)。

鍋でも、というので、いつもの魚石さんで、宮城のタラを。

(すきとおるような身で、とても美味しかった)

 

PB190162 (448x336)

 

さて、タラを買って、野菜も買って、スーパーの中をうろうろしていると、ふと、目に入ったものが。

ボージョレー・ヌーボー。

11/17が解禁日で、今年はどうだったのか。

やっぱり、都会の方ではお祭り騒ぎをしていたのか・・・。

(今年は、ハローウィンで盛りあがってたみたいだが)

 

見たとたん、なんか、急に飲みたくなってきた。

タラとだったら、白よりも、ガメイのちょっと独特の酸味とタンニンのあるボージョレーくらいがよくあいそうな。

 

よくよく見てみると、まあ、一番目だつのは、どこにでもあるデュブッフ。

値段も、結構いい(笑

まあ、しょうがない。なんせ、ボージョレーなんていう、パリではぜんぜん相手にされていなかった、ただの地酒に過ぎなかった一地域の酒を、世界的なブランドにしちゃった張本人なんだから(笑

けどなぁ・・・。デュブッフのボージョレーはボージョレーというより、デュブッフ。

それに、もう、風味がうかんで、飲む前かつまらない。

というので、その隣にあったのが、ミッシェル・マーレという生産者の、ヴィラージュ。

なんや、ヴィラージュなのに、デュブッフのボージョレよりも、やすい、って。

いちおう、ヴィラージュは格上なので、これはお得かも?

いや、下手な生産者だと、どんなにいい畑の葡萄をつかっても、マズい・・・。

はたしてこの生産者がどうなのか・・・もう、さび付いたワインの知識では、生産者なんて思い出せないし・・・。(結局、思い出してもわからなかった。知らない生産者だった)

でも、まあ、デュブッフはつまらないので、ちょっとこっちを、と買ってみた。

 

PB190163 (448x336)

 

色合いといい、酸味といい、匂いといい、ちょっと垢抜けない感じといい、なかなか、ボージョレっぽくていい。

でも、昔のボージョレくらべたら、けっこう洗練されてきているような・・・。

 

今、飲みながら書いているけど、なかなかなもの。

さすがに、いわゆるブルゴーニュの赤とは品種がちがうので、ああはいかないが、でも、ガメイの特徴がブルゴーニュ風に洗練されていて、ピノとはちがった良さがある。

青っぽい酸味、たとえば、青リンゴのような酸味がガメイ独特の酸味だが、その酸味がまろやかになっている。

結構、濃厚。

結構複雑で、ブーケも楽しめる。

タンニンも結構つよい。かなりざらつく、角のある、細かいタンニン。

そのお陰か、ふかみもある。ふかみのある濃厚な味わい、その後、青いリンゴの酸味。

いつだったか、100年に一度というとしのは、かなり、太陽の光、ホットさを感じたが、今年はそれほどではなさそう。

ブーケは何だろうな・・・。それほど華やかではない、沈んだ感じ。線が細い、なにか花の匂い? ピノのように高貴ではないが、それでも、かなり頑張ってそれなりに育ちのよい感じがする。青いチェリーといった感じのブーケかな。。。青みのあるチェリー、でも、ほどほどにたっぷり太陽の光を浴びて、そだちもよく。ときどき、濃厚な香りがして、線の細い華やかさが潜んでいる。

口にふくむと、とろっとしていて、やっぱり、チェリー。あちらの。いま、ちょうど食べているチェリーのジャムがあるが、そのジャムのような味。ただ、チェリーと言っても、ピノにくらべると、線が細い感じ。繊細というのではなく。後半に、青リンゴの酸味が起き上がってくる。

1480円の、しかも、ボージョレーで、こんなに楽しめるなんて^^

ずっとワインも飲んでないので、ひさしぶりに、ちょっと、我流のテイスティングなど(笑

 

でも、ときどきワインを見たりして、ビックリするのは、まえ飲んでいたころなら2000~3000円位だったワインが、倍以上してたり(ヴィンテージのことではなくて)。。。

けど、生産技術や醸造技術が向上してきて、以前ほど、お高いワインとそうでないワインの差が縮まってきたようにも。お高いワインほど、いわゆるコスパが悪くなっているような、そういう感じもする。

このボージョレーでこんなに楽しめるのだから。


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2016_11
21
(Mon)00:19

最近、ちょっと、ヤフオクにハマってたりして・・・(笑

で、釜はまあ、そこそこ揃ってきたので、ちょっと、軸でも欲しいかな・・・と。

 

たまたま、見てていいな、と思ったのが、やすく落札できて、今日届いた^^

で、さっそく床に飾り、お茶。

  

PB200196 (384x512)

 

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何でも、江戸時代後期の、晴川院法眼(せんせいいんほうげん 狩野養信(かのうおさのぶ)

)という、狩野派の絵師のものらしい。

 

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竹と梅 

 

墨と濃淡だけで描かれていて、余白もなかなかよく、うちの床にはこれくらいがちょうどいいか、と思って落札したが、欠けてみると、なかなか^^

 

空間の格がひとつ上がった感じがする。

 

なんか、ぱっと見て、わるくないなぁと。

表装は紙で、一文字だけが布。

 

雪は描かれていないが、雪が降っているような、しんしんとした静けさがある。

まあ、奥さんも気に入ってくれたようでよかった^^

(結構うるさいから)

 

本体、送料込みで、2000円チョイ。

5000円くらいでもいいかな、と思ったので、お得に手に入った。

 

本物か偽物か、たぶん、本物だと思うけど・・・。

というか、それ以前に、狩野晴川法眼という絵師のことなんて、ぜんぜん知らないし^^;

一応、落款などをネットにでているものといろいろ見比べてみたが、筆の運び、書き癖、勢いなど、たぶん、ご本人のものやないかな、と。

まあ、それもそれだが、とにかく、部屋の雰囲気をこの軸一服が支配する感じがあるので、ちょっと、面白い。

 

PB200200 (448x336)

 

菓子は、雲龍と自家製シフォンケーキ、と、さざれ石。

今回のシフォンケーキは、今まで作った中で最高の出来。

ふわふわ、しっとり・・・。

生地のときから、なにかいつもとちがう感じだった。なめらか、しっとり、つやつや、いきいき。

 

釜は、宗三郎の丸平。

茶碗は、猪飼さんの黄瀬戸。

 

ちょっと、釜が負けていた。

もっとも、軸の方は床に飾られているのだからそれはそう、とは奥さん。

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2016_11
18
(Fri)02:00

先月、大西清右衛門美術館へいったときのこと。

展示室で釜を観ていると、たまたまその日清右衛門さんのセミナーがあって、そのセミナー参加者が展示室にやってきた。

その後、清右衛門さんもやってきて、セミナーで話したことについて、実際の釜を前に説明をし始めた。

どさくさに紛れて、ぼくと奥さんもセミナー参加者のなかに(笑

(実は、参加者以外で展示室にいたのはぼくと奥さんの二人だけ。だれもいなくて静かでよかったのだった・・・)

展示してある釜に、「天明釜」があった。

それは、室町後期の芦屋とならぶ「天明釜」。

そのとき、清右衛門さんが、ちょっと気になることを言わはった。

 

「『天猫』については、私は鑑定していません。というのも、じつは、『天猫』は、栃木県や滋賀県でいまもつくられていますので」

 

これは・・・。

つまり、鑑定というのは、過去の時代や作り手のわからない釜にするものであって、現代の釜にしても意味がない。

たしかに、そのとおりなのだが・・・。

 

それにしても、とりようによっては、意味深。

そもそも、「天猫」ってなんやねん、ってことなんだが。

 

「天明」も「天猫」も、「テンミョウ」と読む。一説には、利休が「天明」をしゃれて「天猫」としたとか。

ただ、ぼくのこのブログでは一応、書き分けることに。

 

1 「天明(テンミョウ)」は、室町までの、今の栃木県の天明村でつくられた釜。いわゆる、ほんとの天明釜。

一方、

2 「古天猫(こてんねこ)」は、江戸時代(中期以降後期まで)に、上記天明村などで雑器としてつくられた釜の底を茶の湯用に入れかえた釜。あるいは、江戸時代のそれら雑器風につくられた茶の湯の釜。

3 「天猫(てんねこ)」、現代の「古天猫」風の茶の湯の釜。

 

ただ、一般には、「天猫」と言った場合、2の江戸期のものをさし、3はふくまない。

そもそも、「天猫」に現代の釜があるはずがない(なかった)。

ところが、その江戸期の「天猫」といわれている釜に、現代の「天猫」がまざっている、というのだ。

僕の言っていること、わかりますか?

 

清右衛門さんの極めがあるからといって、それが、江戸期の「古天猫」であるとは限らない、ということ。

 

たしかに、ネットで釜をみていると、やたら、清右衛門極め付き天猫釜のおおいこと。

江戸時代の釜が、なんでこんなに、となんか、まえまえから違和感があった。

そしたら、たまたま、清右衛門さんからそんなことを聞いて、「ああ、やっぱり、なるほど」と。

 

しかも、清右衛門さんの「天猫」の極めは、こんなふう。

(画像、ヤフオクより)

teika1-547[1]3 (512x250)

 

一方その他の釜の場合・・・

(これもヤフオクより)

無題1 (512x382)

 

明らかな違いは、

「天猫」の方は、

 

 「天猫作無紛者也」

 

一方この鶴首釜の場合、

 

 「天明時代浄元作無紛者也」

 

と、時代と釜師をちゃんと記していること。

(あ、ちなみにこの「天明」は、江戸時代の「テンメイ」で上の「天明」ではないです。紛らわしい画像を拾ってきてしまった・・・)

つまり、「天猫」は、特定の釜師が特定の一時期につくったものではなく、一般に2のような定義なので、こんな極めにしかならない。

(1の「天明」も「天明作」となっているけど、「天猫」ではなく、あきらかに、「天明」と「天猫」は区別されている)

そこに、現代の天猫がうまくつけ込んでいる、とでもいうか。

逆に言えば、「天猫」といえば本来江戸期のものという暗黙の了解なり、定義があったのに、そこに現代のものが紛れ込んでしまい、本来の定義自体が揺らいだり、曖昧になってしまった、ということ。

だから、鑑定していません、と。

 

(しかし、この鶴首釜の極めも、浄元なら、天明時代じゃないような、とも思うけど。清右衛門のサインは、江戸末から昭和の浄長に似ていると言えば似ているけど・・・どうかな?)

 

なので、とりあえず、「大西清右衛門」極めつきの「天猫」には、要注意。

江戸時代のものかな、なんて思って高値で買うと、実は、現代の釜だったり・・・とかね。

 

あと、13代寒雉極め付きの釜も、やたら、出まわっているみたいやけど・・・。

13代寒雉の極めには、すくなくとも、二手あって、どうも、その一方は、まゆつばっぽそうな感じが^^

これは、清右衛門さんが言ったのではなく、ネットで釜をみているぼくの印象。

(よくよく見比べれば、明らかにちがっているところがある。けど、ナイショ^^ いや、よくよくみくらべなくても、明らかにちがう「感じ」が・・・^^)

 

ま、極め書きなんか気にせず、自分の目で見て、自分がいいと思った釜を買えばいいわけで。

そしたら、偽物だの本物だの、関係ない。

ただ、極め書きがあると、お高くなるので、よわったもんだけど。

まあ、でも、極め書き付きは、ぼくは、よくよく注意して・・・いまのところ、買ってない。

そこまで、自分が釜を見る目があると思わないので。

極め書き無しで、それが、いつの誰の釜か、わかるようにならないと、極め書き付きなんて、買えない(笑

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2016_11
17
(Thu)02:15

こないだの八角八景釜。

なんとなく、各面、わかってきたような・・・。

 

PB130521 (448x336)


あ、いきなりここから・・・

いちおう、「晩鐘」ということで・・・^^;

 

PB130522 (448x336)

ここは、「夜雨」。

正面になる。

 

PB130524 (448x336)

ここは、「落雁」。

前の記事で、「帰雁」と書いてたみたい。

この雁の群れが、なんとなく、春に帰っていく感じなので。

 

PB130593 (336x448)

ここは、「帰帆」。

 

PB130526 (448x336)

ここは、「夕照」かと。

下の方に湖のような、水面があるので。

 

PB130529 (448x336)

ここは、「晴嵐」と言うことで。

霞の中に、寺の屋根がところどころみえている・・・という感じで。

ここも、もうひとつの正面になる。

朝と夜、ちょうど裏表。

一方は、かすみ、一方は、雨。

 

PB130530 (448x336)

ここは、「暮雪」かと。

これは、このまえ行った、高台寺圓得院の、等伯の、雲母の桐を雪と見立てたふすま絵とおなじ趣向か。

とにかく、この情景をみると、あのふすま絵を思い浮かべるので。

 

PB130531 (448x336)

ここは、「秋月」。

あ、よかった、無事一周^^

 

「夜雨」(春か夏? 夜)、「落雁」(晩冬・初春、夕暮れ?)、「帰帆」(冬以外? 夕暮れ?)、「夕照」(? 夕暮れ)、「晴嵐」(春か秋 朝)、「暮雪」(冬、夜以外?)、「秋月」(秋 夜)。

これ、たとえば、「落雁」から「夜雨」方向へまわっていくと、春、夏、秋、冬、春、夏、秋、冬・・・となっているような、いないような・・・。

ま、いっか・・・。

それにしても、なぜ、鐶付が巻き貝なのか、よくわからない。

それも、なんとなく、タニシのような感じ。

 

もともと、瀟湘八景(しょうしょうはっけい)というのが中国にあって、それに因んでいるんだろうとは思うけど。

以前、どこかでみた、牧谿(もっけい)の、瀟湘夜雨図はいまもわすれられない。

 

それはそうと・・・、過去のヤフオクで、この釜の写しらしきものがでていたみたい。

小さい画像しかなかったので・・・(画像はヤフオクから)。

 

yjimage59H1YCQH.jpg yjimage652JX6M2.jpg yjimageH5CT4B1P.jpg yjimage06BT3QBG.jpg

 

あきらかに、うつし^^

探幽の銘、さすがに、遠慮してぼかしているのか^^

でも、稜線、地紋、全体の姿なりなど、釜師の腕の差がよくわかる。

 

この八角というのは、なかなか難しいのだろうか?

手間は掛かっている。

 

その他、ヤフオクででていた八景八角釜。(ただし、宝珠型)。

画像はヤフオクから。

600x434-71[1] (300x217)

これも、釜師は不明。

鐶付は鬼面。

 

菊地正光

 

これは、菊地政光造。

(画像は、「In The ITA Stzyle」 SAGAMIデザイン工房 

   http://sagami-d-factory.ocnk.net/product/27 より)

 

また、12代加藤忠三朗の八景釜。

画像が取り込めなかったので、リンク。

  ほんぢ園 12代加藤忠三朗作 八景釜

 

そして、これは美しいと思った八景釜。

個人さんのブログより、拝借・・・

(「お茶を楽しむ生活」紋谷幹男 2012/04/02 20.「文化を語る茶会」平成24年4月1日 南蔵院・1:120401より)

 

20120401_719697[1]

古芦屋 浄雪作 般若勘渓極

 

勝手に拝借(笑

(いちおう、著作権法には触れないと思うけど。ま、あとでひとことことわっておこう・・・^^)




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2016_11
15
(Tue)22:23

最近、ようやく、お茶の部屋の前の株立ちの紅葉もいろづきはじめて・・・

 

PB140046 (448x336)

 

PB140043 (512x384)

 

香炉峰の雪ではないが、うちの紅葉もすだれをかかげてみる(笑

(外のすだれ、実はちょっとあげてある) 


ちょっと動画でも・・・

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紅葉してるのはどうだんともみじ。

黄色い花は、つわぶき。

にしても、うまく撮れないな・・・

 

PB140061 (512x384)

シャッキーも黄葉してる^^

夏、赤かったなつはぜはもう散ってしまった。

 

リビング 中央から・・・ 

PB140062 (512x384)

 

西の窓から・・・

PB140068 (512x384)

実は、ここからが今一番見頃。

右手前の紅葉はやまぼうし、奥はどうだん。

どうだんの前の黄葉は、ちしゃ。

最近、ようやく黄色くなり始めた。

そまのえにしゃらが黄葉していたが、もう、ほとんど散ってしまった。

ここからのも動画に撮ったけど、もうひとつなので、アップしなかった。。。

 

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2016_11
13
(Sun)22:03

また、釜のことで恐縮ですが・・・

(って、ぼくのブログだからなにかこうとぼくの自由、か。と、こんふうに、ある意味、超マイナーなことばっか記事にするので、読者が増えないどころかへっていくわけで・・・^^)

 

先日、ネットオークションで見つけて、その日のうちに落札した釜が、今日届いた。

ふつう、どんなに気に入っても、一週間くらいはどうしようか、と考えるぼく。

そのぼくが、見つけたとたん、買ってしまった釜・・・

(見つけたとたん、とはいえ、2,3時間はネットでいろいろと調べはしたけど)

それがこれ。

 

PB130623 (448x336)

 

いゆる、八景釜。

この優美な稜線に魅せられて・・・(この画像だと、あんまりかも知れないけど)。

そして、この、鐶付にも、やられた・・・。

 

当初、風炉用だと思っていたが、届いてみると、これは炉用だろう、と。

べつにぼくは電熱コンロなのでどっちでもいいわけだけど、サイズ的には、もちろん、炉用の方がおおきい。説明で、幅21.5センチとあり、それなら、風炉用かな、と思っていたが、確かに、画像のように正面にしてはかるとそのくらい。でも、おもったよりおおきい印象なので、稜線と稜線の対角線を測ってみると、24センチほどある。

 

八景釜、というと、炉用のものは、たいてい、八角柱を輪切りにしたよう姿なり。

なので、これはなかなか面白い。

口から肩、胴の稜線がとてもいい感じ。

稜線だけでなく、甲と底の合わせ目にも、小さな羽のようものが。羽ではないけど、このちょっとしたところも、とてもいい。

また、そのふくらむ稜線の曲線にたいして、蓋は中央がへこむ掬い蓋、その反り具合、また稜線との調和もとてもセンスがいい。

 

PB130573 (448x336)

 

真横から見ると、ちょっと、宝珠のようにも。

かわいい^^

 

鐶付がまた・・・イカす。

PB130612 (448x336)

 

巻き貝。

巻き貝の鐶付自体、まあ、特に、ものすごく珍しい、というものではない。

けど、この描写。

そして、なによりも、この付き方。

 

PB130593 (336x448)

まるで巻き貝が釜を這っているみたい^^

 

そして、釜全体が醸し出している雰囲気。

落札した当初は、なんとなく、所謂茶の湯の釜と雰囲気がちがう、くらいにしか感じていなかった。もちろん、その、「なんとなくちがう」にも、とても魅せられていたわけだけど。

 

では、とりあえず、八景を見ていこうかな・・・と。

うえの巻き貝の鐶付の画像の面は、「帰帆」。

 

PB130531 (448x336)

反対側は、鐶付の横に、丸いのは、たぶん、月?

ととれば、「秋月」。

水に船が浮いている。

 

PB130521 (448x336)

「秋月」のとなり・・・。

なにか寺か四阿のような建物と木。

なんだろう・・・(笑

 

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その隣は、「夜雨」。

 

PB130524 (448x336)

その隣は、「帰雁」。

そして、もう一方の鐶付のある、「帰帆」。

 

「帰帆」の隣は・・・ 

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これも、なんなのか。

「暮雪」か・・・?

 

この面には、ちょっと面白い落款が^^

PB130610 (448x336)

「探幽」瓢箪の中、「守信」? 

(「吊信」にも見える・・・(笑)

 

狩野探幽の下絵、ということか?

 

その隣・・・

PB130529 (448x336)

これもなにか・・・。

寺の屋根のようなものがみえる。

うーん・・・

「晩鐘」?

 

そのとなり、

PB130530 (448x336)

南画風の山と五重塔。

 

そのとなり・・・は、鐶付のある「秋月」。

で一周。

「晩鐘」、「夕照」、「暮雪」、「晴嵐」がちょっとはっきりしないけど・・・

ま、いっか^^

つかっているうちに、ピンと来るかも。

 

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今日は、なんとなく「夜雨」をこちらにむけて。

 

さっき、なんとなく、所謂茶の湯の釜と雰囲気がちがっている・・・ていったけど・・・。

所謂、っていうのは、利休系の美意識のこと。

うちの釜で言えば、宗三郎や美之助。

それにたいして、武家系の織部など、ともどこか雰囲気がちがっていて。

武家系、ちょっと掠めているくらいの感じだけど、うちの釜で言えば、天猫。

まあ、よくわかるのは、大西清右衛門さんの釜。大西家は「千家十職」のうちのひとつといわれているが、千家に出入りしはじめたのは6代のころ、江戸中期くらいから。それまでは、武家の釜をつくっていた。ので、厳つく、威厳があり、どこか人を圧倒するようなところがある。いい釜だと思って観てはいるけど、実は、ぼくはちょっと苦手。

宿で、もとは江戸時代の本陣の陣屋というところがあるが、そういう部屋からうける威圧感につうじるものが、大西さんの所の釜にはある。千家に出入りするようになっても、なんとなく、その雰囲気があるような・・・。

この八景釜は、そのどちらともちがう。

おっとり、堂々としていて、それでいて、優美。

これは、公家系の美意識の釜かな、と。

公家の美意識なんて言うと、ひよわそうで、線が細そうで・・・なんて思うかも知れないけど、茶道具などをみると、実に堂々としていて、それでいて、優美。

なんとなく、そんな雰囲気をこの釜に感じるんだけど・・・ね。

 

そして、この釜をつくったのが、佐々木釜彦とくれば。

佐々木さんは、京都の釜師で、いま、6代目。

初代は、慶長のころ。

初代は天皇さんに釜をおさめて、「釜彦」という名前をいただいた。

また、初代から千家にも出入りが許されていて、「佐々木彦兵衛」という名前をいただいた。と、つまり、清右衛門さんとこより、千家とのおつきあいは長い、わけで。

今の6代目の釜がHPで紹介されていて、その釜をみると、とても堂々としているとどうじに、やさしい。

霰丸釜だったか、とても優しい釜だと思った。霰、なんて、たいてい、厳つかったり、なんとも几帳面で規則正しく打たれていたりすると、非常に秩序をおもんじるというか・・・そんな感じがして、威圧感がある。まあ、武家の釜は、そういう所があるわけだけど。なんせ、為政者であり、世界を統べているのだから。

 

ほんとに、釜彦さんとこの釜かどうかは・・・じつは、共箱無し。

店の人の話では、「佐々木釜彦」の釜と言うこと。以前、これとおなじ手の釜を共箱つきであつかったことがあり、出所もたしかなので、と。

時代は、「明治から昭和くらい」だろう、と。

どうどうとしていて、やさしい、あるいは、優美。また、いわゆる茶の湯の釜ともひと味ちがうので、その雰囲気が佐々木さん所につうじるか、と。なので、佐々木さん所の釜だろうと、ぼくも思ってる。

 

時代については・・・。

ただ、この釜、青い。

ほんとに、画像のような色をしている。

茶色いところは、おそらく、化粧の漆。

赤やオレンジの所は、錆。

そして、青いところ・・・。

これも、錆かな、と。

以前、三千家のうちのある宗匠が、「京都の井戸水」ということでテレビでちょっと話しをしてたが、京都の井戸水だと、釜が青みがかってくる、なんてことを言ってたような。

まあ、そんな方が使っている釜だろうから、おそらく、和銑(わずく)だろう。

で、これも、そうなのかなぁ・・・と。

もっとも、ぼくはその「青みがかった釜」を実際に見たことないので、わからないけど。

地金なら、銀色だろうし(所々、ぽつぽつと光っているところがある)。

京都の井戸水には、なにか和銑を青みがからせるような成分が含まれているのかも知れない。

といったところで、結局、時代はわからないわけやけど・・・。

 

でも、まあ、釜師が誰か、時代がいつか、ということは、そう、気にはしてないけど。

この釜自体が、すごく、気に入っているし、いい釜だと思うので。

とにかく、宗三郎や美之助の雰囲気ともちがうし、春斎や、菊水ともちがう。

べつの美意識に裏打ちされてる、おもしろく、素敵な釜。

 

使った印象は、堅実で、手堅い、確かな、といった感じ。

宗三郎や美之助は、華やかでスタイリッシュな感じがした。

この優美な稜線でもって、堅実で、手堅く、確かな、というのは、ちょっと、すごい、とも思った。

鳴りは、釜が古いせいか、きゅうきゅうは、ほとんど無かった。

低いというのでもなく、高いというのでもなく、落ち着いていて、でも、ちょっとはなやかな感じがした。

 

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釜の底。

案外、錆びていなかった。

底にべったりオレンジ色の錆があるが、これは、湯垢。

茶色い錆もあり、これはヤバそう、とおもったが、水に錆はほとんどといっていいほど出ていなかった。

においも、長い間使っていないと出てくる鉄のにおいと、やや漆のようなにおいだけ。

一度目に沸かした水を捨て、二度目の湯は、ほとんど問題なかった。

すこし上記のにおいがしたが、使っているうちに消えるだろう。

 

そう、この釜、鳴り金がない。

はじめから付いていなかったのだろう。

 

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蓋も結構荒れていた。

艶もまったくない。

はじめ、あまりにもあれていてちょっとみすぼらしい感じもしたので、せめて蓋くらいは拭き漆でもしようか、とおもったけど、やめることにした。

この荒れた蓋が、なんとも、この釜のことを雄弁に物語っているような気がしたので。

それに、よくよく見ると、この荒れた感じもなかなか。

もしかすると、はじめから、すこし荒らしてあったりして^^

 

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この動画の鳴りは、かなり、実物に近いかな。

もうすこし、低い気もするけど・・・。

 

そうそう、探幽の落款については、いろいろ想像が膨らむ。

もしかして、初代の釜彦さんが探幽下絵の八景釜を造り、その下絵が残っていて、のちの釜彦さんがこの釜をつくったとか^^

まあ、これが、ぼくが一番おもしろいとおもう、妄想^^

ただ、探幽は「守信」なんやけど、どうみても、「吊信」にしか見えないところが・・・(笑


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2016_11
12
(Sat)23:26

ここんとこ冷え込んでいたのがゆるみ、ちょっとあたたかくなったので、なんとなく、今日は、また、例の菊水の釜で、ゆる茶。

 

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お菓子は・・・

 

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亀末さんの、栗羊羹(左手前)。と、自家製のパウンドケーキ。と、塩芳軒さんのさざれ石。

釜にかまけてばかりいて、亀末さんの栗羊羹について、まだアップしてなかったり・・・。

じつは、11/5に亀末さんに行ったとき、竹裡の包み紙のそもそも書きについて尋ねたら、丁寧に教えてくれたのだけど、そのこともまだアップしてない・・・(そのうちしようと思ってるんやけど・・・^^;)

 

今日のご機嫌な菊水の釜の鳴り・・・

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実際は、もっとひくくやわらなか鳴りなんやけど・・・。

けど、結構賑やか。なのが、動画からはあんまり伝わってこないような・・・

 

ところで・・・一昨日だったか、たまたま、ある釜の画像を検索していて、なんと・・・この菊水の釜に、ほとんどそっくりな釜を見つけた。

ヤフオクにでていたらしい。

画像は、ヤフオクから。

 

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全体の姿といい(底は、こちらは利休底といって丸い。ぼくのは、織部底といって角い)、鐶付、肩の霰紋、といい、そっくり。

菊の地紋はちょっとちがうようだけど。

しかも、箱付き。

 

ちなみに、うちの釜(修繕前)。見ての通り、底は丸くない。

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蓋も、うちのは、一文字蓋で、つまみは、独楽。

見つけた釜は、掬い蓋で、つまみは・・・なにかな?

  

驚いたのは、見つけた釜は、箱付きで、しかも、蓋のうらには極め書きまで。

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極め書きというのは、まあ、保証書のようなもの。

 

「繰口釜(くりくちがま)」と、まず釜の名前(繰り口とは口の形状で、このように口元がすこしえぐれている感じのものをいう。釜の名前は全体の形を言ったり、このように口の形を言ったり、持っていた人の名前に因んだり・・・と、そのほかにもいろいろ)。

そのあとに、「胴径(胴の直径)」「口廣(口の直径)」「鐶付」について書いてある。

鐶付というのは、釜の両肩に、耳のようにでているところで(耳とも言う)、釜を持ち運ぶときここに「釜鐶」(あるいは、ただカンなどとも)を通すところ。

鐶付は釜の見どころのひとつで、極めには、その形状が書かれている。

「鬼面」といって、鬼の顔をデザインしたもの、ということ(鬼面の鐶付は、もっともオーソドックスなもののひとつ。うちの釜も、鬼面)。

 

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(うちの釜の鐶付。見つけた釜の鐶付とほぼおなじ)

  

その隣に、小さな文字で書かれているのは、付け足しの但し書き。

釜の特徴など、目だつものを書き加えたりする。

「伹(ただし)肩霰梅菊地紋アリ」と、肩に霰があり、地紋に梅と菊があることを記してある。

つぎの、「右 天猫作無紛者也(みぎ てんねこさく まぎれなきものなり」とは、このようなこの釜は、天猫作の釜に間違いありません。

そして、鑑定した年月日と、鑑定者の名前。日にちを今の日にちに直すの面倒なので省略。

鑑定したのは、釜師の大西清右衛門です、と。

 

さてさて・・・。

「天猫」だのなんだの、また、この極め書きが本物かどうかは別として、とりあえず、落札価格を見てまたびっくり・・・。

(画像はおなじく、ヤフオクから)

 

無題2 (640x360)

 

8万円ですか・・・。

まあ、ぼくの釜は、窓が開き、水が漏れる状態で、税・送料込み、1600円。

直すために、銅板だの、砂鉄だの、工具だの・・・買ったけど、釜も含めて、1万くらい。

漆は、以前、拭き漆でつかったのののこり。

(我ながら、シロウトが、よくここまで、また使えるようになるまで修繕したものだと・・・^^)

まあ、たしかに、8万の方は、清右衛門さんの極め書きつき。

でも・・・ぼくの釜にはあって、8万の方には、ついてないものも・・・

 

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そう、「寒雉」の鋳込み(笑

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ただ・・・ここだけの話し、「天猫」で「清右衛門」の極めつきの釜は、ちょっと、ビミョウなことも・・・。

 

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修繕前の画像が多かったので、修繕後のはっきり見える画像も^^

釜を熱して(250度くらいにしたつもり)なんどか摺り漆をしたので、奇麗になった(でしょ?)^^ 


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2016_11
09
(Wed)23:16

あの菊水の釜の代打として購入した、宗三郎の平丸姥口。

菊水のバックアップとしては、もったいなすぎる・・・。

というので、なにかいい釜はないか・・・。

バックアップとはいえ、宗三郎なみに釜として上質で・・・。

ということで、京釜あたりはどうか。

京釜と言えば、和田美之助なんかどうやろう?

で、美之助と言えば・・・。

いろいろあるけど、やっぱり、あえてオーソドックスに、シブく、万代屋釜あたりはどうか。 

というので、ちょっと、また、買ってみた。。。

(奥さんには、「また? かまけすぎ」と笑われたが・・・)

 

11/8くらいに届いた。

さっそく・・・


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炉用なので、さすがにおおきく、また、堂々として、どっしりとしている。

こっちの画像の方が、雰囲気がでてるかな・・・。

  

PB070422 (448x336)

 

万代屋釜、というのは、利休の娘婿の万代屋宗安だっけが、利休からもらって持っていたことからついた名前。

肩には、擂座(るいざ)といって、鋲のようなものがあり、その両方に筋が入っている。

また、胴にも、羽落ちの上辺りにおなじ意匠が施されている。

鐶付は、だいたい、鬼面で、大体、盛り蓋。

ただ、擂座の数にはいろいろなパターンがある。

また、この擂座の帯の位置もいろいろ。中には、口にあるものもある。

胴の擂座も数はいろいろで、帯も、羽落ちよりやや上にあるものもある。

 

美之助のこの釜は、擂座の数・パターンなど、まあ、オーソドックスな感じ。

(オーソドックスとは言え、これは、今一番目にするパターンで、宗安が持っていた本歌を僕は知らないので、なんとも・・・)

とはいえ、細かいところでは、いろいろ、挑戦的、挑発的な万代屋釜かな、と(笑

 

姿が、まず、すこし、イカツイ。

肩のカーブがふっくらしていない。

口から肩が平ため。

たいていの万代屋釜は、もうすこしふっくらした印象(なんせもとが利休の好みなので、ふっくらが本来の万代屋釜のすがたでは?)。

そして、擂座も小さめで、帯もほそい。

胴は、柚子肌。だけど、口から帯までのところの肌の感じが胴と違っていて、柚子肌をうえから指ですーっと撫でたような。粘土でできた柚子肌を湿った指で撫でて平らにしたような、そんな雰囲気。たいていの万代屋釜は、胴とおなじ肌で、帯のあいだもおなじで、そこに擂座が打ってある感じなんだが。

画像でも、左の肩と口から帯までが、ちがった質感に見えない?

 

さらに、肩の荒しや、やつしが面白い。

たとえば・・・

 

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(あ・・・ピンボケやった・・) 

この、へなっと、帯の線がくねってるところ。

いったい、この帯と擂座がもともとなにをかたどっているのかよくわからないけど、こんなふうにへなっとなっていると、この線が紐かなにかのように見えてくる。


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このあたりの、剥がれていくような鉄の感じ。

肩から胴の柚子の皮みたいな感じにたいして、口から肩、粘土みたいな感じに見えない?

 

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左の方の、欠けた感じ。

 

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おなじ所をべつのアングルから。

こういう、繊細な表現。

 

そして、口から肩まわりが、なにか釜と言うよりは、古い銅鏡とか、銅鑼のようにも。

 

使いこまれていたらしく、3枚ある鳴り金の1枚が剥がれてしまっていて、その剥がれたところに湯垢の錆がついていた。つまり、剥がれたあとも前の持ち主は使っていたということ。

それほどこの釜が好きだったのか、それともこの釜しかもっていなかったか・・・^^

美之助とか、このクラスの釜になると、新品は結構お高いので、やっぱり、たいていは茶会用。お茶会でしか使わないとなると、使われた回数は少なく、使いこまれた釜はある意味貴重。

肌も、どういう化粧だったのか知らないが、いろいろと複雑な色合いを帯びている。光によって、時として、ほんのり、紫色に見えることも。

(微妙なので、うちのデジカメでは撮れなかった)

 

鳴りも、とてもいい。というか、よかった。

松風が、低めで、なめらか。

ただ、鳴りの1枚から泡が出ていて、「パタ、パタ」とそんな音も。

11/6に奥さんとお茶を飲んでいて、その「パタ、パタ……」が馬の足音にも聞こえて、釜の煮える音が波の音のようで、松風もあり、松原を馬が疾駆しているようであり、「赤兎」(三國志の呂布の名馬の名)とでも銘をつけようか、なんて話してた矢先、その鳴り金も剥がれてしまった・・・。

まるで、毛が抜けるか、歯が抜けるみたい・・・。

奥さん曰く、「この釜、その銘、よっぽといややったんやな~」(笑

 

そんなわけで、残った1枚だけになった釜の鳴り。

まあ、鳴り金の数はあまり影響はないような気も・・・。

ただ、この動画の音、PCにもよるかも知れないけど、実物より、かなり高く、うすっぺらく、粗い。まったく、かけ離れている・・・

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姿、鳴りも含めて、全体として、釜の印象は、妖艶な雰囲気も。

メゾ・ソプラノ(鳴りの音域がメゾ・ソプラノっていうことではなくて。オペラのメゾ・ソプラノの役柄のイメージ)。

どっしりしているが、どこか軟らかい印象も(きっと鳴りのせい)。

第一印象は威圧感もあったが、それはなくなった。

 

宗三郎の平丸姥口は、テノール。とはいっても、ワーグナーやヴェルディのそれではなく、ネモリーノ^^

 

この釜も、菊水のバックアップにはもったいなすぎる。

厳冬期につかったらとてもしっくり来そう^^

 

 

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2016_11
04
(Fri)01:06

いつもにっこり、ちょぼんのいちま・・・^^

 

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ある人が、そのいちまの手が、きれい、と。

 

市松人形の手には、ふた手あって、ひとつは「爪切り」、ひとつは「描き爪」と呼ばれている。

「爪切り」とは、爪などが彫られている手。

「描き爪」とは、描かれた爪(もしかして、いまはやりの、ネイルってやつ?)

 

 画像など、くわしくは、→ 市松人形師 藤村紫雲  人形関連用語

(手間が掛かっているので、「爪切り」してあるものはより高価)

 

さて、うちのいちまはどっちかな・・・。

 

右手・・・

 

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左手・・・

 

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「描き爪」。

でも、指の形など、けっこう、繊細^^

 

さっきの紫雲さんとこの画像とくらべると、表現という点では、「爪切り」と「描き爪」のあいだくらいな感じかな。

でも、ちょっと、品があって、繊細で、かわいい^^

  

あっ、カメラやめて・・・


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じゃなくて、右掌・・・

(右腕は肩にしっかり綿が詰まっているので、掌を上にむけられない・・・)

 

左掌・・・

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爪は切ってないけど、手相は切ってある^^

 

えっ、いちまは、生命線と感情線しかない?!(笑

 

だけじゃなくて、いま、ちょっと、ネットで手相みてるけど・・・

 

いちまって、ソロモン環だの、土星環だの、太陽環だの・・・

なんかはじめて聞く線があったり。。。(笑

 

ちなみに・・・

 

人差し指のつけ根がソロモン環とかで、ピンチをチャンスに変えられる、線だそうだ。

(要するに、「地頭は転んでもただでは起きぬ」ってやつか? う~ん、たしかに、いちまって・・・^^)

 

中指のつけ根は、土星環で、孤独と数奇な運命を暗示する、のだそうだ、いちま。

うーん、たしかに、いちまは数奇といえば数奇な運命をたどってうちに来たわけだし、孤独といえば孤独・・・。

(こちらが何を話しかけようが、何を言おうが、つねに「ちょぼん、にっこり」我が道を行く・・・。でも、そのにっこりで、まわりの人びとを孤独じゃなくしている。しかも、孤独にはよい孤独と悪い孤独があり、こんないちまの孤独はいうまでもなくよい孤独^^)

 

薬指のは、太陽環。

芸術の才能を暗示する・・・んだって、いちまよ。

でも、よくはわかっていないらしく、とりあえず、吉相、なんだって。

(たしかに、いちまはうちにきて、毎日のように、お茶、お菓子三昧、やもんな~)

 

(以上、手相の見方ここにあり より)

 

当たるも八卦、あたらぬも八卦(笑

 

どっちにしろ、いちまが、ちょぼんにっこりでかわいいことにかわりない^^

 

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2016_11
01
(Tue)20:30

最近、おとうさん、自分の釜は買うくせに、いちまのおべべはどうなってるん?

と、いちまが、にこにこしながら言うので・・・

 

なら、と、ヤフオクで、きれいな紫色の絽に入札・・・

 

 1円

 

そう、1円オークション(笑

もし、1円で落札できたら、単衣、つくったるしな・・・

などと約束したが・・・まさか、1円で落札できるわけもなく。。。

(金額よりも、じっさい、縫うのが・・・。老眼がひどくなって、糸を針に通すのにめがねをいちいち外さないといけない。縫うときは、逆にめがねをかけないと・・・。めがねをかけたりはずしたり・・・それが、かなり面倒で、疲れる・・・。なので、正直言えば、縫いたくない・・・ごめん、いちまぁ・・・)

 

で、着物はとりあえずおいといて・・・

帯を買うことに^^

 

ところが、いちま、結構いろいろもっている。

子どもの三尺帯でなんかいいのがないか・・・と探してみるものの、これも、あれも、持ってるのとあんまり変わらない・・・。

というので、やっと、見つかったのが、今日、届いた。

 

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生地は、クリーム色の縮緬。

子どもの三尺帯の生地といえば、なんていうのかしらないけど、あのすべすべでちょっとしゃりとしててふわっとしてる、つやのある絹の生地がおおい。

こんかいのは、そういうのとちがって、縮緬そのもの。

そこに、絞りは絞りだが、ちょっとしぶい感じの絞りの柄。

 

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花? 麻の手にも似ている・・・

 

 

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蝶。なので、上のは、きっと花。

 

 

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端はこんな感じ。

 

で、さっそくしてみた。

 

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上からの蛍光灯なのでちょっといちまの顔が蔭になってるけど・・・

 

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だらり、と。

帯揚げをして結び目を上に上げると、ちょっと舞子さんみたいになるかも^^

 

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さっきまでしてた帯に比べると、やっぱり、かなり渋くなった・・・かな^^

  

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(それにしても、やっぱり、自然光のもとのほうがいちまは自然でかわいい^^)

 

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それでも、やっぱり、ちょぼんで、にこり・・・(で、ほんのり、ドヤ顔~^^)

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