2017_02
28
(Tue)22:59

今、使っている茶碗。

虚室さんの、淡赤茶碗。

毎年、今ごろ使っている。

 

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色目が、ちょうどいまぐらいの季節に、というか、あわい桜色なので、ちょっと、桜を先取りして。

でも、それだけだと、なかなか、難しいかも。

 

茶碗は手にとるので、さわった感じも、今使えるかどうか、っていうことにかなり影響する。

これは、土の柔らかい茶碗。

使う前に湯を張っておいて、また、茶筅通しなどしていると、湯がすこしずつしみ出てくるというか、手に吸いつく感じになってくる。

茶碗も、ぬくもっても来る。

 

ただ、でも、ぬくもってくればいい、というわけでもない。

この、ややあらい、ごてごてしたへら目が、重要。

 

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つかず、離れず、というか。

茶碗の肌が、ぺったり、全部、掌につくわけではなくて・・・。

ぺったり、全部掌についてしまうと、今ごろだと、ちょっと、あつくなりすぎる。

実際に熱い、というより、気持ち的に。

そこまで、ぬくもらなくてもいいから。

今よりも、すこし時期が早いと、この粗めのへら目が、ごてごてと感じられてしまう。

 

また、もうすこし、気候が暖かくなってくると、この軟らかい土だと、ちょっと違和感が出てくる。

やっぱり、熱すぎる、という感じ。

 

何度も湯を入れていると、ぬくもって、茶碗の肌も吸いつくようにすべすべとしてくる。

ほどよいぬくもり、粗いへら目と、すべすべ感が、とてもここちよい。

そして、このここちよさは、この季節だけ。

この茶碗の、旬。

 

この茶碗に限らず、お茶の茶碗、それぞれ旬がある。

どんなにいい茶碗でも、旬をはずすと、もっさくなる、というか、そもそも使いたくもなくなる。

見て、触れて、いちばん、ここちよいときが、その茶碗の旬。 

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2017_02
28
(Tue)22:41

奥さんが、「花蝶図」でもいいのでは?

というのもあって、また、「四君子図」のままなのもちょっと退屈になってきたので、掛け替えてみた。

 

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なかなか^^

雛人形は3/3まではこのままなので、軸でも替えて、ちょっと気分転換。 

 

ついでに、香炉、というか、線香立ても、ちょっと替えてみた。

香炉ならいいが、香木は焚くのにちょっと手間がかかるのでやめて、ずっと線香を使っているので。

内裏びなの間に^^

  

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江戸末の蒔絵の銘々皿(他のは菓子用に使っている)に、竹のカゴを載せて、そのなかに線香立て。

この竹カゴは、じつは、酒果三宝(老松さん)の空きカゴ^^

 

釜、茶碗、棗などは、そのまま。

菓子は・・・

  

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幼な木と自家製パウンドケーキに、紫野(本家玉壽軒さん)。

緑色は、春・夏の紫野かな。

ほかに、きな粉色のと白のがあるが、たぶん、きな粉は秋か冬枯れか、白は雪の風情。

(かならずこの三種類詰め合わせなので、いつも春ばかりとはいかない)

 

軸が「四君子図」のとき、じつは、内裏びなの間には、猪飼さんの窯変青磁の小壺を置いていた^^

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いちまは、夜は、この床で。

お茶の時は、お客さんである雛さんたちを、いちおう、接待している・・・つもり?

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2017_02
26
(Sun)20:30

2/25、京都へ。

亀末さんへ、幼な木を買いに。

そのほか、いろいろ買い物など。

 

帰宅して、お茶。

すっかり日が暮れていた。

 

お菓子を雛にも。

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早蕨  薯蕷製  亀末さん 

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黄緑のところは、小麦粉っぽい。といた小麦粉を染めて、塗ってある感じ。

種は、黒漉し餡。

餡が濃い。

 

桃李  きんとん製  亀末さん

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何をかたどってあるのか、聞き忘れたけど、たぶん桃の花じゃないかな、と。

銘は、ぼくが適当につけた。

種は、黒粒餡。

 

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釜は、松喰鶴がいいと思っていたが、八角八景に。

いまの季節感に、ヴォリーム感や雰囲気などがあっているので。

 

また、雛にもちょうどいい。

雛は、宮中深くにいる人なので、めったに外には出ないし、出れない。

そんな人たちが、この八景を見て、いろいろと世の中におもいをはせる、という設定。

雛人形というのも、一年のほとんどは箱に入れられて、押し入れに押し込められている。

なので、ちょうどいい。

いちまのお客さんということで、ほんらいなら、いちまがもてなすところなのに。。。

 

茶碗、棗は、淡赤と曙で、松喰いの時と同じ。

 

 日が暮れていたので、そうだ、と思いついて、年越し茶の時のようにしてみることに。

  

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釜の地紋がもっと面白くならないかな・・・と。

今日は、朝靄の方を正面にしていた。

 

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でも、せっかく夜で暗いので、夜雨のほうにむけなおした。

 

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2/26

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今日は、菱餅のところに、菓子を供えて・・・

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亀末さんの幼な木

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自家製のパウンドケーキ。

 

釜、茶碗、棗などは同じ。

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軸は、「花蝶図」もいいかと思っていたが、やはり、替えないことに。

直入の「四君子図」のまま。

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2017_02
20
(Mon)00:15

そろそろ雛祭りなので、お茶もそれ向きに。

軸は、田能村直入、四君子図。

 

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ちょっと画像は小さいけど、雰囲気が、慶び感があって、なんとも、雛祭りにピッタリなので。

表装の、梅と菊を織り込んだ緞子も、バックとしてなかなかよさそう。

 

この床の間に、雛人形をセットした。

 

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セット完了!

今年は、三人官女と随身。

来年は、五人囃子と仕丁。

虫干しもかねて、ローテーションで。

内裏と雛は、毎年。

 

おもったとおり、この直入の四君子図をバックに、雛壇、というのはわるくない。

というか、ちょっと面白い床飾りになった。

雛壇を床に飾らなくても、軸は、これにするつもりだった。

いっしょに飾ると、ますます、お互いによい感じ。

  

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いちま(と、いちまの眷属)もいっしょに^^

 

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外はこんな感じ。

釜は、松喰鶴。

 

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いちま、今度は、主客の席に(笑

 

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菓子 雲龍(俵屋吉富) おしもの(亀末廣 ミニ京のよすが) 栗納豆(若菜屋)

 

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松露(亀末廣 ミニ京のよすが) 奥さん

 

さらに、久しぶりの自家製パウンドケーキ(昨日2/18につくった)

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ほんとは、幼な木(亀末さん)があるといいなぁ、と思ったが、まあ、仕方ない。

幼な木という銘や、見た目や雰囲気が、あいそうなので。

 

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茶碗は、淡赤。

棗は、曙。

釜が松喰鶴なので蓬莱山もいいかと思ったが、曙の方がおめでたいし、明るい。

 

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2017_02
17
(Fri)01:48

桜の軸を探していて、たまたま見つけた、もうひとつの桜の軸。

床に飾ると、部屋が、とても華やかになる。

 

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桜そのものではなくて、桜を見る美人の図。

(「うーむ、ライバル登場? でも、いちまの方がかわいいもんね~」)

 

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軸先も、こういう華やかで艶っぽい絵にふさわしく、蒔絵。

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鳳凰と蝶々。

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中廻しは、間道(かんとう)に宝づくし。P2160359 (448x336)

金糸で織出された宝が、陽の当たり方で、きら、きらと、星のようにきらめく。

 

そんなキラキラ間道をバックにしている美人・・・

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安土・桃山風の着付け。 

総絞りの着物は、たぶん、高貴な身分ということか。 

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手には、桜。

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これは、手折った桜であると同時に、能の小道具のようなもので、この女性の素性を暗示しているか。

 

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この目・・・

 

P2160360 (512x384)

 

この目がとてもいい。

ネットの画像で見たときは、実物よりももっと妖しげに見えた。

狐か、道成寺の清姫か・・・。

(清姫だとすると、目線の先にあるのは、桜ではなく、釣り鐘?)

 

「まるで、増(ぞう)みたい」と奥さん。

増とは、能の面のひとつ、「増女」のこと。

増をかける代表的な曲は、「羽衣」。

「増」は、天女や、女神、高貴な女性などに使われる。

つまり、やっぱり、ちょっと、この世のものっぽくないなにかを持っている、ということ。

 

これを描いた、由里本景子という人は、松園に絵の手ほどきをうけたとか。

なので、着物の描写、眉などなど、なんとなく、松園を思わせるところがある。

ただ、この目は、松園とはちがっているし、松園には描けない目かも。

この、この世のものではないなにかを秘めた、妖しげな、目。

 

松園の画は、様式化されているけど、よくよく見ると、その本質は、リアリズム。また、描かれている対象は、題と厳格に一対一対応。「草紙洗小町」といったら、「草紙洗小町」以外の何ものも描いていない。松園の描いた女性は、それ以外のなにか、であることはほとんどない。

 

でも、この美人は、ただこの美人だけ、ではなさそうだ。

人の形をしているが、まるで、花盛り直前の桜そのもののよう。

いってみれば、桜の精、とか。

手にしている桜の枝、能ではよく、こういった演出がある。それはただの桜の枝ではなく、それを手にしているものの素性や本質を暗示している。

(もし松園がこういう女性を描いたとしても、それはあくまでも、桜を見やるひとりの女性、でしかないだろう。ましてや、桜の精、などと、そんな空想を差し挟む隙など松園の画にはない。見る者のそういう空想をすっぱり断ち切るのが、松園の画)

 

釜は、寒雉のハケメ尻張り釜。 

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この釜、なんとも華やかなところがあり、ぴったり。

 

この美人の視線の先にはきっともうすぐ満開になる桜があり、ちょうどその桜が部屋を蔽っている。

その桜の下で、一服。

 

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2017_02
16
(Thu)01:37

雪解けの次に、いきなり、桜・・・。

というわけでもないけど、最近、ちょっと、桜の軸が欲しいな、などと。

できれば、花見の図、とか。

で、ヤフオクとか見てみたけど、よさそうなものもない。

じゃ、桜の軸は、と。。。

いろいろあるね、桜の軸。

しだれ桜の枝に小鳥がとまってるのとか、桜の花とか、桜の木とか・・・でも、ほしいな、と思ったのは、桜の風景。

で、おっ、てのがあった。

それが届いた。

 

箱からして、二重箱。

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軸を取り出すと、鳩居堂の防虫剤が^^

(蓋においてある長細いの)

前の持ち主はよほど大切にしていたんだろうな・・・。

 

こんなメモまで。

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文政11年は、1828年。

「155年前」とあるので、このメモが書かれたのは、1983年ということか。

ちょうど、バブルのころ。

ぼくは大学生やってた(笑

 

とりあえず、届いたら、検品をかねて、床に飾ってみる。

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ふうん。

これ、やっぱり、なかなかいいかも。

桜風景図なのに、なんか、松や山ばかりが目だつようだけど・・・。

そこがいい。

松や山に隠れるように桜がある。

 

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桜は、よく見ると葉っぱが出ていて、どうやら山桜のよう。

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手前の山の陰に、人がひとり。

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どうやら、巻狩かなにかの騎者。

道に迷って、思いもよらず、この山桜の幽谷にきあわせた、とでもいうことか。

そう、全体に、深山幽谷という雰囲気が漂っていて、そこもいい。

とりようによっては、蓬莱山とか、仙境とか。

桃源郷ではなくて、桜源郷^^

 

そのうえ、流れもあり・・・

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 吹く風と谷のみずとしなかりせば 深山隠れの花をみましや

 

と、お気に入りの貫之の歌の風情。

ハケメの尻張り釜があって(まだ、ブログに載せてないけど)、そのハケメが水の流れのようでもあり、風炉用で小ぶりなので、春に使おうと思っていた。

この流れが、ハケメへと流れてくる、と。

 

釜とのとりあわせでいけば、上記の尻張りのハケメはもちろん、八景や笹紋胴締め筒釜(これもブログにまだ載せてない)などともよさそう。

また、仙境、あるいは、蓬莱山と見立てれば、松喰いや青海波の平丸とも。

茶入れも、蓬莱山、遠山、曙など、使えそう。

茶碗も、淡赤、鳴海織部、総梅花皮、ちょっと季節的に早いかも知れないが、御本手ともあいそう。

ここまで、いろいろな道具と幅広くあいそうな軸は、うちにはなかった。

 

季節も、桜の風景とすれば、春。

仙境、蓬莱山と見立てれば、冬もいける。

そして・・・

秋。

うちの紅葉の盛りに、飾ってみたい。

この軸と紅葉で、春秋。

まあ、桜と紅葉とがひとつに描かれているの、よくある意匠だけど。

それとも、「邯鄲」の、盧生の夢か。

 

 夜かと思へば 月またさやけし

 春の花咲けば 紅葉も色濃く

 夏かと思へば 雪も降りて ・・・

 

一文字と中廻し。 

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中廻しは、牡丹唐草の金襴。

キラキラするが、これが、なかなか合っているような。

この「枠」に、深山幽谷が、とてもしっくり。

深山幽谷が、ただの桜の風景ではなく、仙境や蓬莱山に見えるのは、きっと、この金襴の効果もある。

 

一文字もなにかの唐草っぽい。

透け感のある布に刺繍。

 

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2017_02
15
(Wed)22:46

ようよう、庭の雪も溶けて。

うちの庭、なぜか、雪解けが遅い。

道路などとっくに溶けてるのに、なかなか溶けなくて。。。

雪どけて、なんとなく、風情があるかな、なんてところを撮ってみたり。

  

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 花をのみ待つらん人に 山里の雪間の草の春をみせばや

 

と、従二位家隆さんのこの歌を、利休さんが引き合いにだして、佗茶のこころをといたとかとかなかったとか。

まあ、利休さんの侘び、たしかに、この歌のように、生命力を秘めているかな、と、好みの茶碗などを見ると納得したり。

その生命力全開、爆発したのが、織部。

爆発した生命力をもう一度きれいに刈り直したのが、遠州。

ってね。

 

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「立ち待ち」も雪に埋もれてなかなか出てこずに、やっと。

 

ここからは、前の大雪の名残の雪(1月の雪。撮ったのは、2/9頃)。

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弾いたみたいに溶け残っている雪が、なんか面白く、風情があって、ついつい、写真に^^

 

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お茶の部屋から。

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ちなみに、こんなに積もってた・・・

なんか、美味しそう・・・だな。 

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2017_02
12
(Sun)00:55

金曜日からの雪、やっとやんで、今日(2/11)の庭はこんな感じ。

 

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雪は残っているけど、日射しはもう、春っぽいので、軸を、紅梅図から、花蝶図へ。

 

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春めいた日射しを浴びて、外はまだ雪が積もっているのに、部屋のなかは、もう、春の先駆け。

紅梅図は松の内が終わる頃掛けて早春の先駆けのようでよかったけど、いまは、もう、季節遅れな感じ。

なので、花蝶図に。

 

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つつましやかな画なので、いまごろちょうどいい。

それにしても、昨日、ふと、気づいたけど、花蝶図、一文字がなかったんだ・・・。

今の今まで、ぜんぜん気づいていなかった。

と、まあ、このことは、また、プチ美術鑑賞にでも。

 

釜も、最近は万代屋釜から八景釜にしていたのを、ちょっと、青海波の平丸釜を使ってみようかな、と。

 

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秋の終わりから冬の初めに使っていた、宗三郎の平丸釜。

青海波の地紋が、冬場には、どうにも寒そうな感じがして、使う気にならなかった。

厳寒の荒波のようで。

その青海波が、暖かい海の波に感じられた。

 

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茶入れは、ひきつづき、蓬莱山の棗。

釜と棗は、青海波つながりでもある。

棗の青海波は、厳寒の荒波には感じられないのになぁ。

 

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菓子は、幼な木(亀末)と若菜屋さんの栗納豆。

栗納豆も、冬、美味しい。

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茶碗も、替えてみた。

  

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虚室さんの淡赤。

いままで使っていた、飴釉より小ぶりで、掌につつむと、開きかけた蕾のイメージ。

なので、まだ 、ちょっと、早かったかな。

 

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青海波の平丸釜は、鳴りが、低めの万代屋湯釜より高めで、かろやか。

春の波の音か、春を呼ぶ波の音か。

また、今日は、釜のご機嫌がちょっと悪かったのか、千鳥も騒がしかった。

(鳴りが、チー、チー、騒がしいのが、海鳥が騒いでいるようにも)。

 

ついでに、ぼくも、風邪ですこし熱があって、気分がさえない。

(けど、お茶はする。熱ぐらいなんだ^^)

  

 

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2017_02
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(Fri)22:38

京都文化博物館で、2016/12/17~2017/2/19まで、開催されている、「日本の表装」展。

1/14に前期展、2/4に後期展にいってきた。

その、後期展で、おもしろいな、と思った掛け軸を二幅。

画像は、同展の図録から。

 

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これは、伝 円山応挙画の幽霊図。

緻密で繊細な髪の毛なのどの描き方が、なるほど、応挙っぽいなぁ、と。

しかも、美人(笑

 

この軸のどこが面白いかというと・・・

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幽霊の下半身・・・

と、いっしょに、軸の中廻しも消えていく・・・。

描かれた幽霊は絵空事なのか、ほんものなのか・・・。

 

これは、布の表装ではなくて、描表装といって、表装も描いたもの。

だから、こんなふうに、脚がない幽霊とともに消えってしまう。

 

また、風帯も、真ん中に一本。

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柱などに掛ける軸をこのように風帯を一本にするということだが、なんか、ブキミ。

見ようによっては、幽霊がつけている三角巾や、卒塔婆にも見えたり。

 

この幽霊図は、見る人を気絶させた、なんていうエピソードもあるそうな。

 

もう一幅は、これ。

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幽霊につづいて、シャレコウベと卒塔婆、というのは偶然で、特に意図はない。

この図は、軸の裏表。

左の裏の方に、斜めになにやら文字が書いてある。

 

P2100185 (448x336)

 

そう、ちょうど表の卒塔婆の裏側にあたるところ。

 

これは、卒塔婆にある「摂州院津田尾京居士」という人の供養のための掛け軸。

供養した(施主)「吉田山智福院現主廿(?)三世 法印権大僧都実盛」の名がある。

 

こんな軸がある、というか、故人の供養に軸を使った、というのも興味深いことだけど、ただ、ぼくが面白いと感じたのは、一文字。

 

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ちょっと細かいけど、宝づくしの模様。

卒塔婆とシャレコウベの図に、宝づくしの一文字。

故人のシャレコウベの図なんて、なんかちょっと縁起でもない、って感じがするし、死者を「冒涜」とまではいわないが、なんとも、グロテスクといった感じもするけど、この宝づくしの一文字を見ると、故人と施主がとても親しく、故人のことを大切にしているんだな、と。

 

シャレコウベを描いてあるのは、(経文に示されている)人の真理を暗示してあるのかも。

いづれ、みんな、こうなるわけだし^^

 

  門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし

 

って、一休の狂歌が思いうかんだり。。。

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2017_02
10
(Fri)01:09

2/4に、ブンパクにいったときの昼食。

ブンパクの建物の中には、食事のできる店が何店舗かはいっていて、そのなかの一軒に、有喜(うき)屋さんという、蕎麦屋がある。

(本店は、祇園)

 

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前回、1/14にブンパクにいったときも、ここで食べた。

そのときは、ぼくが鍋焼きうどん、奥さんが有喜天そば。

で、鍋焼きうどんはぜんぜん美味しくなかったので、替えてもらって食べた、この有喜そばっていうのが、とても美味しくて。

実は、2/4は、表装展よりも、こっちが、メインだったりして^^

 

2/4は、「有喜そば御膳」。

それが、これ。

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1/14の、「有喜天そば」は、有喜そばの上に、海老天一個と、シシトウの天麩羅一個と、海苔の天麩羅一枚。

で、御膳には、海老天2個と、野菜が3種・・・と(なぜかかってにそう思いこんでいた)思っていたら、実際そうではなくて、野菜5種で、ちょっとがっかり。

しかも、野菜の天麩羅の、うすっぺらいこと(笑

さつまいもなど、ポテチ3枚分くらい?(笑

 

ま、それはそうと、有喜そばとは、なんぞや?

これが、有喜そば。

  

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黄色いところは、泡立てた鶏卵。

きざみ海苔。

そして、そば。

 

でも、それだけじゃない。

このそばの下に、もちろん、つゆも入っているが、それだけではなく・・・

なんと、納豆が入っている。

京都の紫竹納豆。

 

泡立てた卵と、そばと、つゆと、納豆と・・・。

これを、グチュグチュとかきまぜて、そばに絡めて食べる、わけだけど・・・

納豆の臭みはぜんぜんなく、ほんのり、玉子の甘みがあって、とても美味しい。

そばそものもの、うまい。

すごく美味しい。

そもそも、ぼくが、何か食べにいきたい、というのは、すごく珍しいこと。

ぼくにとっては、それほど、驚きのうまさ、だった。

 

まあ、でも、御膳も、ちょっとハズレっぽい。

やっぱり、有喜天そばが狙い目か。

でも、それだと、ちょっと分量的にもの足りない・・・。

 

ところが、実は、なぜか知らないが、会計を済ますと大盛り券、というのがもらえる。

一品につき漏れなくなのか、いくら以上でかなのかはわからないが、とにかく、1/14のときに2枚もらえて、なんで大盛り券なんか? と思ったものだが、今回食べてみて、そういうことか、と。

大盛りは、そばが1.5倍になるそうだ。

つまり、有喜天そばを大盛りにすればいい、し、店の方も、ぜひともそばを食べて欲しいんだろう、って。

泡立てた玉子と納豆とつゆ、の絡んだそばも美味しいが、そば自体も、とてもおいしかったなぁ、と。

 

それに、そばなのに、結構腹持ちもいい。

食べた後、ちょっと、腹にど~んとくる感じ。

 

御膳は、炊き込みご飯やおつゆなども美味しかった。

が、なんでだか、鍋焼きうどんのダシは、ぜんぜん、からすぎるし、まずかった。

(ヒガシマル麺スープの方が美味しい(笑)

そのうえ、かまぼこは、むこうがすけてみえるくらいぺらぺら(笑

奥さんが言うには、「鍋焼きうどんは食べて欲しくないんやろう」と(笑

 

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2017_02
09
(Thu)23:16

2/4に、また、ブンパクの日本の表装展の後期展へ。

近くなので、もちろん、亀末さんに寄った。

で、初見のお菓子が。

P2040140 (448x336)

なんか・・えらい、ピンボケ・・・^^;

 熨斗をはがすと・・・

P2040142 (448x336)

 

さらに蓋を取る・・・

 

P2040143 (448x336)

 

P2040155 (448x336)

 

白小豆餡のお菓子。

白小豆餡を、きんつばの皮のようなものではさんである。

今頃の季節だけのものだということ。

白小豆の入荷量によって、たくさんつくる年もあれば、そうでない年もあり、今年は、たまたま多かったので、2月いっぱいくらいはあるということ。

というこは、例年は、2月のほんの限られた時期にしか出ない、ということでもあるような。

 

雰囲気的には、鍵屋政秋さんの、「常磐木」にも似ている。

「常磐木」は黒小豆。

焼きがはいっているのはおなじだが、「幼な木」は、きんつば様の皮がある。

食感などもちがっている。

 

「幼な木」は、もっちり、しっとり。

そして、濃厚な白小豆の風味。

ふつう、白小豆というのは、すっきり、あっさり、風味をつけないために使ったりするのに・・・。

こんなに白小豆って、濃厚なのかと思ってしまう。

上品で、濃厚。

 

値段は、安くない。

一箱、2700円。

15枚入りだから、一個、180円。

一個180円、となると、それでこれなら安いとも思うが、15個入りしかないところが、ちょっと、高く感じてしまう。

 

なるほど、この季節に、と納得するお菓子。

春でも、夏でも、秋でもダメで、今のこの季節に。

黒糖琥珀羹の「青嵐」や栗入り蒸し羊羹の「竹裡」でも感じたことだけど、ほんとに、この材料・素材をこう仕立てたこのお菓子を味わうのはこの季節しかない、という季節感がぴったり。

しかも、賞味するにふさわしい季節は、秋なら秋のこの短い時だけ、という感じで。

 

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2017_02
09
(Thu)22:36

1/14に買ってきて、2/1に記事にしたこのお菓子。

 

P1250060 (448x336)

 

名前が、わかった。

2/1に奥さんが亀末さんにいったときに、聞いてきてくれた。

 

銘は、こぼれ梅。

咲きこぼれた、つまり、散った梅の花。

なので、大きさが不揃い、なのか。

なにかの偶然で不揃いかと思っていたら、そうではなかったわけで。

 

なかは道明寺のようと書いたが、餅。

外の、細かいポン菓子様のピンクのプチプチをつけるのに、蜜を使っている、とのこと。

 

こぼれ梅、って、とてもいい銘。

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2017_02
01
(Wed)22:52

確か、2017/1/14に、ブンパクへ表装展を観に行ったときに。

 

P1151073 (512x384)

 

12/30のと、ほとんど同じだけど、ちょっとちがう^^

 

下の段。

P1221133 (448x336) (2)

 

上の段で、ちがっていて、とくに、というのは、これかな。

P1250060 (448x336)

 

名前は不明(笑

(聞いていないので。というか、入っていることさえ、知らずにいて、蓋を開けたら入っていたので・・・)

食べたところでは、どうやら、道明寺系のような。

そとは、ポン菓子の細かいの。

なかは、椿餅や桜餅のような粒の道明寺が、半生っぽく。

これは、やっぱり、梅なのだろうか。

 

梅と言えば・・・

P1211122 (384x512)

 

この紅梅を摘みとって・・・

 

P1280101 (448x336)

 

紅梅三種^^

右上が、うちもの(和三盆)。

左が、松露(白餡)。

右下、すり琥珀。白く見えるけど、じっさいは、ほんのり紅色。

 

松露は、10,11月ころだと菊で、まるいけど、紅梅の花なので、微妙に五角形。

 

亀末さんへいくと、カウンターがあって、そのうえに、見本が置いてある。

その中で、このミニ京のよすが(亀末さんでは「六角」とも)は、見本では、あまりさえない感じ。

実際、見本は、菓子の種類や量が、実際より少なかったり。

また、実際と、しばしばちがっていることも。

見本に惑わされないように・・・?^^

 

(聞けばちゃんと教えてくれるとおもうけど、なにが入っているか、蓋を開けるまで楽しみにしておきたいので、いつも聞かずに買っている)

 

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2017_02
01
(Wed)01:33

頼山陽とその叔父にあたる、頼杏坪の、ちょっと奇妙な扇面の軸。

P1250048 (336x448)

 

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梅の枝の伸びた瓢箪と波、そして、その絵とどんな関係があるのか、あまり関係のなさそうな、ちょっとエッチな感じの歌の賛いりの扇面。

 

どうしてこんな軸が欲しくなったのかというと、ひとつは、この唐風の表装。

そして、それ以上に、この瓢箪の絵に惹かれたから。

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波にうかぶ瓢箪?

といえば、すぐ思いうかぶのが、荘周と恵施のあのやりとり。

恵施が魏王から瓢箪の種をもらって育ててみたはいいが、できたのはばかでかい瓢箪。水を入れて運ぶには重すぎるし、柄杓にもならないし、どうしようもないと荘周にぼやくと、荘周がいうには、

「きみは、頭が固いね。そんな瓢箪ならふたつに割って舟にして、のんびり、湖にうかべて遊べばいいじゃないか?」

この話しを、襄くん(頼山陽は、襄という名前)が知っていたかどうかは別として(たぶん知っていたんじゃ? 儒学の家に生まれたとはいっても、対立する道家の本を読んでいなかったとは思えないし)、ぼくは、この扇面の瓢箪に、そんな瓢箪を連想して。

 

でも、実際絵を見てみると、どうもそういう、のんびりと湖水にうかんで日がな一日をたのんしでいるような気分の絵には見えない。

どこか、いらだちと、そしてなにか鬱屈した感情のようなものが漂っていて、なんか、落ち着かない感じ。

ためしに床に飾ってお茶を飲んでみたけど、やっぱり、落ち着かないので、いったんはしまってしまった。

 

一方、杏坪叔父さんの歌賛。

P1250051 (448x336)

 

前回、読んでみたとおり、妙な内容。

瓢箪の絵とも、どうもしっくり来ない。

それについて奥さんが言うには、「この歌は要するに、そういう歌とちがうの。子ども作りなさい、っていう」

まあ、そう言われてみればそうだけど、それが、この瓢箪となにか関係があるの?

 

というわけで、あらためて、頼山陽について、ちょっとググってみるしかなく・・・。

すると、なんと、この歌賛をかいた頼杏坪叔父さんの子孫の方のHP(家系の整理・賴家)があり、詳しくはそこに譲るとして、ちょっと、面白いことがわかった。

 

頼山陽は、若いころノイローゼのようになっていたことがあり、その頃、結婚したのだそうだ。

ところが、結婚すると、夜遊びばっかり。

「ノイローゼ」の原因はなにかというと、簡単に言えば、やりたいことができないから。

山陽は、「日本史」をやりたかったのに、家が儒学の家(父は広島藩の儒学者)だったのでそれも許されず、それで鬱々と。

 

この波と瓢箪の絵。

そんな山陽の気持ちをよく表しているような。

波は、自分を取り巻くそんな状況。その状況の波にもまれて流されている瓢箪は、もちろん、山陽自身。しかし、ただ、流されているだけではなく、白梅の枝は、歴史をやりたいという彼の志。

志がありながらも、思うままにならず、状況に揉まれ、ながされ、いらいら、鬱々。

 

そして、杏坪叔父さんのこの歌。

そんないらいら、鬱々の山陽に対して、結婚を機に、家督を継ぐよう、がんばれよ、と窘めているようでもあるし、その一方、言い方は悪いけど、女性で気を晴らせよ、と。

(山陽が結婚を機に夜遊びが盛んになったというのは、もし子どもができてしまえば、あととりができてしまえば、それこそ、いやでも家督を継がなければならなくなるから、とも)

 

もちろん、この扇面が、いつ、どんな状況で描かれたのか、なんてはっきりしない。

でも、この山陽の結婚前後の、山陽と杏坪の状況に、あまりにも、ぴったり、じゃないか、と。

 

ちなみに、その後、山陽は脱藩。

ふつうなら、追手討ちになって殺されても仕方ないところ、なぜか、廃嫡、謹慎。

この廃嫡は、じつは山陽にとっては願ったり適ったり。藩の儒学の家を継がなくてよくなったわけで、

しかも謹慎を利用して、念願の歴史をものにした、というわけ。

(このへんの事情も、家系の整理・賴家 には、事細かに)

 

などなどを考え合わせると、この扇面は、山陽脱藩のきっかけになった扇面かも、などと^^

(杏坪叔父さんと山陽は、実の父子のように親密な関係だったとも。実のお父さんは、江戸と広島をいったりきたりだったので。勉強も杏坪叔父さんにお世話になった山陽)

 

歴史がやりたいのに許されず、その自分の鬱々とした心情を波と瓢箪に託して描きなぐった襄くん。

それにたいして、親密で信頼もしていた父のような叔父の返事がこの歌。

さすがに、襄くんもついに切れてしまい、脱藩と相成った・・・。

なんて^^

 

まあ、実のところはどうかわからないが、そんな事情を思わせるような、面白い扇面。

その扇面を、誰が、こんな風に軸に仕立てたかは、また、べつの問題としても。

 

なので、とりあえず、この扇面に漂っているいらいら、鬱々を、昇華しないと。

そうしないと、こっちまで、落ち着いて、お茶が飲めない。

そのための道具は・・・

 

釜は、八景ではなく、松喰鶴。

P1090902 (448x336)

 

大空を意のままに舞う鶴は、山陽の志がかない、昇華したということで。

そのうえ、釜の口からたちのぼる湯気は、目に見える「昇華」そのもの(笑

 

そして、茶器は、蓬莱山。

P1090906 (448x336)

 

いらいら・鬱鬱の瓢箪は、流れ流れて、ついに、理想郷の蓬莱山にたどり着いた、と。

 

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そういうわけで、やっと、この軸をかけて、ほっこり、お茶を楽しめる。

 

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