2017_07
19
(Wed)00:35

唐津水指 

冬用に、と思って、ひとつ、唐津の水差しを買った。

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にしても、これが、届いてみると、商品ページにアップされてた画像とだいぶ雰囲気がちがう。

ま、アップされてたのは、どっちかというと、二枚目の画像のよう。

 

冬用なので、厚手の物が欲しかった。

画像のでは、もっと、マットな感じで。

釉薬的にはおもしろさはあまりない(ように見えた)。

ボディが、なかなか。

ひずみ具合とかもいい。

地味で、渋い、ある意味、そういう茶道具の神髄(?)みたいな感じかな、と。

 

ところが、実際に見てみると、これが、なんとも。

光の加減によって、見る角度などによっても、そうとう、印象が違ってくる。

 

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こんな金属っぽい光沢も。

陶磁器と言うより、唐金っぽい。

 

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ちょっと、銀器かなにかのような光沢。

 

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赤みがかって見える。 

 

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色も、チョコレート色から、天津甘栗の皮のような黒っぽい茶色まで。

ときには、赤みがかっても見える。

銘は、「東光」とあった。

赤みがかって見えるのを、東の光(朝日とか)に見立てたのだろう。

 

また、刀剣か、銀のような金属っぽい光沢。

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このあたりは鉄が浮き出ていて、肌は浮き出ていないところよりもすべすべ。

 

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釉薬は、鉄釉。

柿釉か、鉄砂か、そんなところか。

あんまり、鉄釉のものって注意してみたことがないし、それほどのものも持ってもいないので、こんな光沢があるものなんてはじめて。

 

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一見、なめらかに見える表面。

よく見ると、細かい凹凸が、革か肌のよう。

ガラス質の表面でつるんとなっていると、こういう深みのある光沢は生まれない。

とはいえ、光の強さや角度、見るアングルなどで、こんなに印象が違って見える陶磁器というのは、初めて。

 

唐津水指と、箱書きにはあり、そのままのタイトルで売っていた。

が、届いてからよくよく見てみると、ほんとうに唐津なのか? 疑問が。

 

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口辺をよく見ると、一箇所、かけているところがあり、どうも、白くて磁器のようなのだ。

その他、口辺のエッジの釉が禿げていたり、薄くなっているところも、白くて、磁器でよく見る感じになっている。

 

さらに、高台まわり。 

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一見、土のように見えるが、磁器っぽい。

高台内も、これは土見になっているのではなく、釉薬がこのようになっているようだ。

ところどころ砂利も噛んでいる。

 

そして、ボディの形。

そろばん玉、とでも言うか。

こういう形の壷や甕、あるいは水指、唐津ではほとんど見ない。

もちろん、作ればどんな形だってできるのだから、無いとはいえない。が、なんか、珍しい(ので、買うことにしたというのもあるが)。

唐津の釉薬でも、黒唐津ということなのだろうが、なんか、唐津の鉄釉とも違った雰囲気。

 

そもそも、ボディが磁器、というのも。

唐津に磁器なんてあるの?

それで、もしかすると、唐津ではなく、李朝後期の総鉄砂の壷を、水指しに見立てた物か、とか。

釉も李朝の鉄砂紋の色によく似ている。

 

箱書きには「唐津」とあるが、李朝の総鉄砂の壷なんて珍しいので、箱書きした家元も唐津と思ったか。

 

ま、とにかく、なんでもいいけど、この光沢。

そして、色調の変化。

鉄釉の深遠さ、おくぶかさ、を目の当たりにしている感じ。

 

水指しとしても、堂々としていて風格もある。

水指とはこうあってほしい、みたいな。 

 


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