2017_10
06
(Fri)22:13

白露も時雨もいたくもる山は・・・

Category: ゆる茶

替え茶器。

雨の日は、竹大吹雪ではなく、溜薬器に。

 

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竹大吹雪よりも、紅葉した色。

 

 白露も時雨もいたくもる山は下葉のこらず色づきにけり

 

秋になって雨が降ると、なんとなくこの歌を思うので。

貫之の歌。

当時は、雨が紅葉をすすめると考えられていた。

もる山とは、守山(滋賀の)と雨が漏る山をかけている。

白露で、色づき(紅葉)するとしてるのも、ちょっとだけ、面白い。
雨が降って色づいていく、というこで、替え茶器を、紅葉の色をした溜薬器に。

 

『古今』では、この歌の次には、元方のこんな歌。

 

 雨ふれど露ももらじを 笠取の山はいかでかもみぢそめけむ

 

笠取山という名前の山は、笠を被っているので露も漏らないはず。なのに、なんで、紅葉してるのかな、って感じ。

名は体を表す、というか。

ちょっとばかり、言霊信仰の影響をみるような。

この二首、対になってる。

 

 白露も時雨もよく漏れるという守山は、だから、ふもとまですっかり色づいてるよなぁ 

 

と、感嘆する貫之に、

 

 そんなもんかねぇ。じゃ、雨が降っても笠を被っているという笠取山は、ほんのちょっとも露に濡れないはずなのに、なんで、紅葉してるんだろうね?

 

 なんて、感じかな(笑

なんとも、在原家の方らしい、切り返し(笑

 

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ハケメを流れと見立てて、流れと紅葉。

流れと紅葉の歌は、いっぱいある。

 

その流れを遡った先に見えてくる、桐の根元のわび住まい。

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それはそうと、ピジョン・ブラッドとはちがうけど、この薬器、ルビーのようにも見える。

あるいは、血でてきた、薬器。

なんて、妖しげ(笑

薬器、というのも、妖しげ。

その妖しげな薬器のなかの、緑の粉末・・・

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自然光だとぜんぜん、中は見えないけど、部屋の照明をつけるとなかがのぞき見れる。

 

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