2017_11
18
(Sat)02:38

春秋のゆる茶

Category: ゆる茶

ここのところの冷え込みで、庭のもみじの紅葉も鮮やかに。PB174438 (512x384)

 

最近は、「寒山寺」の軸に八景釜、というとりあわせでお茶をしていた。

(載せてないので、またそのうち載せるつもり)

ただ、なんか新しい道具の具合を見るために使ったりしていて、あんまり落ち着いてゆる茶ができていなかった。

でも、それも一段落したことだし。。。

 

庭の紅葉が色づいてきたら、やってみようと思っていた、ゆる茶。

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お茶の部屋からの紅葉。

この紅葉にあわせて、軸を・・・

 

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桜風景図に。

これは、春に飾っていた。

それを、今。

「春秋紋」といって、桜と紅葉をいっしょに描いてあるのがあるが、その感じで^^

実際には、こういうことはあり得ないけど^^

(「邯鄲」の廬生が王になって栄華を極めている、あの謡みたいな)

 

釜も、ついでだから・・・ 

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菊水の釜に。

 

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遠景に桜、近くに紅葉、手元に菊。

幻想的というより、なんか、へんにテンションが上がる、というか。。。

ちょっと、酔ってしまいそうな感じ。

 

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菓子は、あり合わせのもの。

京観世 鶴屋吉信。

栗納豆 若菜屋。

 

ただ、栗納豆は、老松の「酒果三宝」の籠に入れて、ちょっと、ピクニック気分^^

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(というか、この秋は栗納豆、ずっとこの籠に入れている)

 

薄茶器は、菊桐棗というのは、ちょっと被るので、独楽棗。

かと思ったけど、やっぱり・・・

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竹吹雪。

竹林気分、というより、桜と紅葉と菊の園で、という気分で。

茶碗は、赤茶碗。

 

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この南画のような、仙人の住んでいる山のような景色のなかに、この桜と紅葉と菊の園が。

つまり、お茶を飲むとき、今いるこの空間がすっぽりこの茶碗のなかに、ぼくの手のなかに収まってしまう、という寸法。

入れ子のようになっていると同時に、エッシャーの絵のような世界に(笑

ぼくが手の中に持っている茶碗の景色のその山のなかに、ぼくがいて遠くに桜、近くに紅葉、手元に菊があり、そのぼくを茶碗を持っているぼくが見ている、という感じで。

 

釜を菊水にしたのは、遠景に咲きほこる桜、ちかくに色づいた紅葉、というあまりにも華やかで盛りそのものみたいななかに、貫之のあの菊の歌を添えてみたかったから。

 

  秋の菊匂ふかぎりはかざしてん 花より先と知らぬわが身を

 

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軸は春で、庭は秋。

ヘンにテンションがあがる、といったが、同時に、かみ合わないふたつの時間の隙間に落ちてしまったような、そんな変な感じも。

その変な感覚が、日常ではあり得なくて、面白い。 

そして、手にした茶碗の風景をよくよく見ると、お茶をしている自分がいる。いや、逆に、茶碗の風景のなかでお茶をしている自分を覗きこんでいる、茶碗を手にした自分がいる(笑

 

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