2018_05
31
(Thu)21:20

蔦造 金輪寺棗 

なんかちょっと面白そうなので、買ってみた。
P5307677.jpg
蔦に拭き漆をしただけの素朴な金輪寺。
オブジェのようで面白い。
この面白さは、どんなに豪華絢爛な蒔絵を施した棗でも演出できない。
いわゆる棗形の棗、定型の茶入れが、つまたらなく思えてしまうほど。
 
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山中塗の「将生」という人の作らしい。
ただ、名字もよくわからないし、いつ頃の人かなどもまったくわからない。
 
蔦の金輪寺は後醍醐天皇が吉野で、僧を茶でもてなすときに使った、という言い伝えがある。
なんでも日本で初めての日本製の茶入れ、ということになるらしい。
もっともこのタイプではなくて、ちゃんと外を削って、綺麗な円筒にしたもののよう。蓋も軒のように張り出している。
もとは経筒で、それを代用した、と。
けど、まあ、なんとなく話が侘びちゃ好みっぽい。ほんとかどうかはよくわからないなぁ。
 
P5307678.jpg
 
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蓋がものすごく綺麗。
なんか、サルノコシカケみたい。
霊芝とでも、銘をつけようか?
あるいは、貝殻のようでもある。ボッティチェリのあの貝殻。
なので、銘は、ヴィーナス誕生、とか(笑
(後醍醐天皇の逸話の、「日本製の初めての茶入れ」という意味もからめて)
 
早速、試しに使ってみた。
P5307690.jpg
雨が降りそうなので、釜は八景。
八景の正面が、雨の風景なので。
八景釜のフォルムとなかなか、照りあっておもしろい。
 
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茶碗は、アロン・サイスの志野。
なんかこてっとしたもの同士、これもしっくり。
 
P5307691.jpg 
 
それにしても、つかつていると、なんかそういう気分になってくる。
ピクニック、とかではなくて、どこか山深いところに隠れ住んでお茶をしているような。
もっというと、都落ちしてきたその隠れ里で、お茶を楽しんでいるような。
あながち、後醍醐天皇の金輪寺の伝承も、根拠がないわけではない、というわけか^^
 
それにしても、今日、作者についてなにかわからないか、とおもって調べていたら、なんか、とんでもないものを見つけてしまった。
おなじ、ヤフオクなのだけど、なんと、この「将生」作の蔦づくりの金輪寺が、あらたに出品されていたのだ。
その即決価格を見て、「はあ?」と開いた口が塞がらなかった・・・
無題1
(ヤフオクより)
 
ゼロの数を、思わず、何度も数え直してしまっていた・・・。
15万って。。。^^;
ま、値下げ交渉ありだから、半額くらいにはなっちゃうかもしれないけど・・・。
それでも、、、。
とにかく、まちがってないですかァ~、と。。。
 
なんせ、落札価格・税・送料込みで、8000円弱(本体だけだと6500円)。そのうえ、ポイントも使ったので、払ったのは7000円だった・・・。
でも、まあ、こういうものの価格なんて、あってないようなものだから。
 
なかが、このお高い方は真塗りになっている。
ぼくのは、そのまま拭き漆。
P5317712.jpg
内側のこの木目も美しい。
綺麗な円筒にくりぬいてあるものは、この木目が外に出て、それはそれでとてもよい。
(MIHOミュージアムのHPのものとか)
その見所の木目が、内側とはいえ出ているので、これはこれでなかなか^^
外は外で、皮を剥いだそのままのところに拭き漆をしてあるようだ。
くりぬいた木目と皮を剥いだそのまま木地。
両方が楽しめる^^
とても軽い。一閑の吹雪も軽いが、それ以上に軽い。頼りないくらい。紙かなにかのよう。
 
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