白無花果 と 枝付干しぶどう
Category: ゆる茶
今日ちょっと試してみた。
白無花果は、トルコ産スミルナ種。天日干しにしたもの。
これは、粒の大きいものが美味しい。
それを、縦に四つ割にしたものが、画像。
白い部分は、硬いパンのような食感、かつ、風味もどことなくパンに似ている。
よく噛んでいると、ミルキーになってくる。
種がプチプチして面白い。
果肉は、ほんのり酸味、ほんのり甘み。
深い旨み。
枝付干しぶどうは、カリフォルニア産のフレームシードレス種。
木になったまま天日乾燥したもの。
ぷにぷした、生の葡萄を思わせる食感。
酸味、甘み、ともにバランスがよい。
さて、まず、無花果を二切れ食べて、お茶。
お茶は、例によって、上林の好みの白。
柿のように、タンニンがどうのこうの、ということはなく、これはこれで、好みの問題か、といった感触。
次に、湯を飲んで、干しぶどう三粒、お茶。
今度のお茶は、小山園の吉祥。
これも、好みの問題、の範囲。
どっちもわるくない。
ただ、これだけでは物足りないので、残りの無花果ともう三粒、葡萄を食べてみた。
今度は、葡萄から。全部食べて、次に無花果。
この順番の方が、無花果の風味がくっきりと感じられる。
そして、お茶。
う、ん、合計葡萄を六粒食べたわけだが、これは、ちょっと、タニックな後口。
よく熟した黒っぽい滑らかなタンニン。粘りがあるほどではない。
が、このタンニンのせいで、お茶の味が台無しになる。
結論
白無花果、枝付干しぶどう、ともに、干菓子としてわるくない。
好き嫌いは、まあ、お客次第だが。
ただ、葡萄は、三粒くらいがよさそう。多いとタニックになる。
また、これだけでは物足りないので、主菓子とともにこれをだすと、なかなか面白いのでは。
姿、風味、ともに洗練のきわみの上生と、素朴な風味とそのもののかたちを彷彿とさせる姿のこれらの干し果物。組み合わせとしても、面白い。
ただ、キウイはもうひとつ、品が感じられないし、スティック状になったものも、もうひとつ、かな、と。
見た目のおもしろさが、この無花果と葡萄にはある。
あとは、出す季節。
いつがいいかな?
柿も、分量を少なくし、ほかのお菓子と一緒にだせば、いけるかも知れない。
口の中にはりついた柿のタンニンを中和して、引っぺがしてくれるような菓子。
思いつくのは、チーズなど乳系のものだが、お茶の菓子に、乳系、ってのも・・・あるにはあるか。。。
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